無病息災祈り、茅の輪をくぐる 東大寺で解除会
2016年07月30日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の東大寺で、夏の無病息災を願う「解除会(けじょえ)」が営まれ、大仏殿に設置された直径約2メートルの茅の輪を参拝者らがくぐり、健康に夏を乗り切れるよう祈りをこめた。
解除会は延喜元(901)年、東大寺別当が秋に流行する疫病を防ぐために、奈良市の寺に呼びかけて始まったとされる。
午前8時ごろ、大仏殿の前で僧侶らが茅の輪をくぐって身を清め、本尊・盧舎那仏の前で読経。その後、大仏殿の中に移された茅の輪を参拝者らがくぐり、健康を祈っていた。
奈良市の小学5年、吉井健人くん(11)は「この夏をけがなく過ごせるようにお願いしました」と話していた。
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