【リオ五輪】「大野選手の一本かっこよかった」、天理市で金メダル祝福ムード広がる
リオデジャネイロ五輪の柔道男子73キロ級で、金メダルを獲得した大野将平選手(24)の出身校・天理大がある天理市では9日、商店街や市庁舎などに横断幕が掲げられ、祝福ムードに包まれた。
この日正午ごろ、市の中心市街地である本通り商店街に金メダルを祝福する横断幕が天理大職員らによって掲げられた。家族で同市を訪れていた小学6年、椋本夢叶君(12)=五條市=は自宅のテレビで試合を観戦したといい、「きれいな一本を決める大野選手はかっこよかった。僕もサッカーで日本代表になってオリンピックに出たい」と笑顔を見せた。
天理大によると、同大学柔道部出身者が五輪で金メダルを獲得するのは、2004年アテネ五輪で3連覇を果たした野村忠宏さん以来12年ぶり。
同大学柔道部時代の同級生で、同じ73キロ級で大野と何度も対戦した「ライバル」という兵庫県加古川市の公務員、横山広伸さん(24)は「学生時代に増して、技の豊富さや応用力が際立っていてすばらしかった。自信に満ちた大野らしい柔道で見事だった」と絶賛した。
天理柔道会や天理市スポーツ振興課は、大野選手の帰国後、JR・近鉄天理駅前などで凱旋パレードの開催も計画。市の担当者は「大野選手や所属先の旭化成などとも交渉し、パレードを実現できれば」としている。
また、荒井正吾知事は9日の定例記者会見で、金メダルを獲得した天理大柔道部出身の大野将平選手について「すばらしいですね。柔道は負けるときはあっという間の厳しい勝負のスポーツ。勝ち抜かれてすごいと思う。お祝い申し上げたい」と祝福した。
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