【中1熱中症死】健康チェックシート、指標計配布へ 生駒市教委が防止対策
生駒市立大瀬中学1年の男子生徒(12)がハンドボール部の練習中に熱中症の症状を訴え、搬送先の病院で死亡した事故を受け、市教委は22日、熱中症事故を防止する対策をまとめ、発表した。
部活を始める前に生徒の健康状態を調べる「健康チェックシート」を市立中学校全校に導入するとともに、幼稚園・保育園、小学校を含めた全市立学校に熱中症の危険度(暑さ指数)を測定できる「熱中症指標計」を配布する。
健康チェックシートは、生徒の体調管理を図ることが目的で、23日以降早急に導入する。
「朝食をきちんと食べたか」「頭痛、腹痛はないか」など約10項目の質問に○×で回答させるシートで、回答の結果、体調に不安があると考えられる生徒については、部活顧問が保護者と相談し、部活を休ませるなどの対応を取るという。
一方、熱中症指標計は、気温と湿度、地面からの輻射熱から暑さ指数を測定する計器。指数が31度を超え、運動には適さない「非常に危険」な状態と判断される場合は、運動を中止するなどの措置を取るといい、今月中に各校に1~3台配布する。
市教委の吉川祐一教育指導課長は「9、10月は運動会シーズンに入る。8月末には全教職員への熱中症予防研修も実施し、対策を強化する」と話した。
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