アワビにカキ…、平城京の食事情は? 奈文研平城宮跡資料館で展示
奈良時代に平城京で暮らした人々の食事について研究成果をもとに紹介する子供向けの展示会「ナント!おいしい!?平城京!!-奈良の都の食事情」が、奈良市の奈良文化財研究所平城宮跡資料館で開かれている。31日まで。
発掘調査や研究成果をもとに、子供たちがわかりやすいよう紹介。「役人も給食を食べていた!?」コーナーでは、同じような形の土器を展示し、平城宮で働いた役人の給食用の食器と考えられると説明している。
また、「平城京珍味番付」コーナーでは、木簡に書かれた食品のなかから〝逸品〟を紹介。乳製品の「蘇(そ)」やカキの干物「蠣腊(かきのきたい)」、韓国・済州島に生息する種類のアワビという「耽羅鮑(たんらあわび)」などを番付に載せている。
入場無料。午前9時~午後4時半。月曜休館。問い合わせは奈良文化財研究所連携推進課(☎0742・30・6753)。
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