「天理のまちの誇り」 柔道メダリスト大野、正木両選手の祝賀会
リオ五輪柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平選手(24)=天理大大学院在籍=と、天理大柔道部出身でリオ・パラリンピック柔道男子100キロ超級で銅メダルの正木健人選手(29)=天理市在住=の祝賀会が19日、天理市内で開かれた。
天理大学柔道部OBでつくる天理柔道会が主催し、関係者ら約900人が出席。初めに両選手の活躍が大型スクリーンで上映された後、2人が登場すると、会場は盛大な拍手に包まれた。
登壇した大野選手は「すべての経験を糧に、無事、金メダルを獲得することができた。本当にありがとうございました」と優勝を報告。「メダルを生かすも殺すも自分次第。金メダルにふさわしい人間に成長できるよう日々精進し、4年後の東京五輪に向けて一つ一つの大会を勝ち続け、3連覇を果たした偉大な先輩である野村忠宏さんに少しでも近づきたい」と話した。
正木選手は「金を目指すと話しながら結果的に負けてしまい、応援してくれた周りの人たちに申し訳ない気持ちでいっぱい」と悔しさをにじませつつも、「天理大柔道部で学んだ『天理柔道』のおかげで大舞台に立てた。今回の悔しさを4年間忘れず稽古に励み、死にものぐるいで頑張りたい」と決意を語った。
天理市は両選手の活躍をたたえ、2人に市民栄誉賞を授与。並河健市長は「試合後も相手選手に敬意を尽くし、周囲への真摯な感謝の弁を表す姿が世界中に感動を与えた。2人はわがまち天理の誇り」と称賛した。
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