風がアートになった ウインドキャラバン、県庁前でスタート
2015年10月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県内各地で開催中の「県大芸術祭」(県主催)の主要イベントの「ウインドキャラバン・奈良~風は時空を超えて~」が10日、奈良市の県庁前で始まった。「風の彫刻家」として世界的に有名な新宮晋さんによる作品展示で、来月8日まで開催される。
新宮さんは、作品を通じて自然環境の大切さを発信しようと、5年前からニュージーランドやフィンランド北極圏、モロッコなど計6カ国で、風を受けて動く作品「ウインドキャラバン」を展示してきた。
この日は、県庁正面玄関前で、作品展示を祝うオープニングセレモニーが開かれた。船の帆のように黄色い布が風に揺れる作品(高さ6メートル)が展示され、歌手の歌枕直美さんが万葉集などを題材にした曲を披露し、作品に花を添えた。
新宮さんは「風は生命の源。地球が生まれたときから今も吹き続けている。奈良の風を受けて作品たちもうれしそうにしている」と話していた。
同市の猿沢池にも「光のさざ波」と題した新宮さんの作品が展示されている。いずれも見学無料。
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