健康づくり施設、今春オープン 橿原の新沢千塚古墳群公園整備の一環
橿原市が5年計画で進めている「新沢千塚古墳群公園」(25・3ヘクタール)の整備事業で、市民らの健康づくりや交流を目的にした「拠点施設」と「集客施設」が今春、オープンする。園内の遊歩道やビューポイントなどの整備も進んでおり、市は平成28年度内の事業完成をめざしている。
拠点施設は地上1階地下1階建て、広さ約4100平方メートル。水中歩行や水中エアロビクスができる温浴施設や入浴施設、トレーニングルーム、ダンス教室などを備える。温水の供給には、近くのクリーンセンターの熱を利用する。
集客施設は、土産物などの販売を行う平屋の「道の駅」的施設で、広さ約500平方メートル。車80台が駐車可能な駐車場も整備され、地元新沢地区の農産物直売所としても活用される。
建設中の拠点施設のそばには老人福祉センター「千寿荘」があるが、拠点施設が完成すれば撤去される予定。
新沢千塚古墳群は橿原市の西部に位置し、東西にのびる県道を挟んで北側と南側に計約600基の古墳が集中するわが国最大級の群集墳。昭和51年に史跡に指定された。
市は平成24年度から5年計画で、古墳群の整備を実施。北側(約11ヘクタール)については、遊歩道やビューポイントの整備を終えている。今後、南側の遊歩道や、県道をまたぎ公園の北側と南側をつなぐ立体横断歩道橋(長さ約30メートル)、古墳群を紹介するガイダンス施設などが設けられる予定だ。
遊歩道は、車椅子利用者も利用できるように一部をバリアフリー化。車椅子利用者が駐車場で車を降り、立体横断歩道橋に設置されたエレベーターで歩道橋上にあがると遊歩道に出ることができ、園内を楽しむことができるという。
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