柔軟に働ける〝まちなかオフィス〟 天理市の商店街にオープン
情報通信技術(ICT)を活用し、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方ができる「テレワーク」の環境を整備した施設「天理市産業振興館」が、同市の天理本通り商店街内にオープンした。通勤時間が短縮され、家族と過ごす時間が増えるなどの効果が期待されており、市は平成28年度中は使用料を無料とし、周知を図る。
同館はめがね・時計店だった空き店舗を、市が地方創生交付金(約1260万円)を活用して改修。テレビ会議用の大型液晶モニターとパソコン、インターネットの接続環境を整えた「テレワーク室」を6部屋(各10~23平方メートル)設け、市内のボランティア団体などが会議で使用できる「打ち合わせスペース」(約20平方メートル)も設置した。
開館記念式には、テレワーク推進事業を管轄する高市早苗総務相も東京からモニターを通じて参加。「市民の皆さんの働き方改革につながる成功事例として全国に発信してほしい」と期待を寄せ、並河健市長は「柔軟に意思疎通も仕事もできることを体感してもらえるよう、周知していきたい」と述べた。
市は今後、テレワークの導入について県内外の企業で説明も行う。開館は年末年始を除く午前8時半~午後7時で、テレワーク室は平日のみ開室。利用予約や問い合わせは市産業振興館(☎0743・63・1242)。
【関連記事】
夢は「世界的なバイオリニスト」 ジュニアグランプリの杉谷さんが天理市長と面談
全国に先駆けたモデルに 天理のごみ焼却施設 10市町村が協定締結
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)