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【私の働き方】走り続けて38年 ホテル「花小路」専務 上田トクエさん


 観光都市・奈良市の玄関口、近鉄奈良駅近くの「小西さくら通り商店街」にあるホテル「花小路(はなこみち)」専務の上田トクエさん(71)。創業38年のホテルは観光客へのもてなしに加え、地元の活性化にも取り組んできた。「思いついたら、走りながら考えてきた」と国際交流にも尽力。奈良の〝キャリアウーマン〟の草分け的存在として走り続けてきた。

奈良の〝キャリアウーマン〟の草分け的存在の上田トクエさん

奈良の〝キャリアウーマン〟の草分け的存在の上田トクエさん

 ■専業主婦が夫と創業

 大阪外大(現大阪大)卒業後、銀行への就職が決まっていたが、両親から勧められて翌年に23歳で見合い結婚。嫁ぎ先は江戸時代から続く大和絣など扱う老舗で、現在ホテルが建つ場所は商家造りの屋敷だった。

 毎朝5時、長い廊下を「顔が映るほど」に磨き上げることが「嫁の仕事の1つ」だった。2女1男を出産し、結婚後10年間は専業主婦として子育てに専念。1番下の長男が幼稚園に入園した年、33歳で夫と「花小路」を創業した。

 「嫁いできたときは裏通りで真っ暗だった」通りも周辺に総合スーパーなどが開業。駅の出口が商店街入り口に設けられたことなどで人の往来が急増し、1日に約2万人が通る県内主要商店街になっていた。6階建てのビルを建設して3階以上をホテルに、2階以下は「地元の人に開放しよう」と計13店舗の飲食店やブティックが入る複合施設にした。

 ホテルの客室は30室。「キャリアガール」がという言葉が流行していたこともあり、「自立した女性が安心して泊まれるホテル」というコンセプトを考えた。「小さくて安くても安っぽくない、葉の朝露がきらっと光るような…」ホテルを目指したという。

 ■「走りながら」の経営

 これまで商売とは無縁だったが、「何か売ってみたい」と、1年の約束で商店街に面した1階に10平方メートルほどのアクセサリー店を構えた。仕入れ方法もわからないまま、手探りで始めた商売だが、「接客相手が友人でも気づかないほど一生懸命だった」と振り返る。

 店は軌道に乗り、1年後も継続することに。撤退する店舗もあったが、「損してもええから」と夫に背中を押され、入居店舗はすべて直営店にして自ら経営に乗り出した。

 「無理なく、きばりなく素直に自分がいいなと思う物を仕入れた」結果人気を集め、次第に注目されるように。イタリアなど海外で買い付けたり、オートクチュールも手がけた。いつしか百貨店にも出店するほど事業を拡大したが、「思いついたら『どうしたらできるか』と走りながら考えてきた」と語る。

 ■近道は「願い続けること」

 平成元年には、女性の地位向上などを目的に活動する米国発祥の国際組織「国際ゾンタ奈良ゾンタクラブ」の発足メンバーに。8年には初めてモンゴルを視察し、広大な自然と遊牧民の暮らしを目の当たりにして「自分が解放される」感覚を覚えた。「しばらく行かないと落ち着かない」ようになり、毎年訪れて交流を深めるように。16年には、モンゴル初の国際女性組織を設立させ、情報交流の道筋もつくった。

 一方、地元・奈良の知人を通じて「ナラノヤエザクラ」に魅せられ、「奈良八重桜の会」を設立。「何とか皇后さまに献上したい」と思い立ち、約4年がかりで実現した。ちょうど両陛下のご成婚50周年の年で、「願い続けることが実現への一番の近道。人の話を聞くのが好きで、『なるほど』と自分の耳に残っていったものが自分の智恵になり、思いもかけない形に展開した」とほほえんだ。

 「これまでひたすら走り続けてきた」と振り返る上田さん。今後は、「道端の草花を見るゆとりをもって」歩んでいくつもりだ。(山﨑成葉)

 上田トクエ(うえだ・とくえ)さん 橿原市出身。大阪外語大英語学科卒。昭和53年、近鉄奈良駅近くに「花小路」を夫と創業。平成元年に国際ゾンタ奈良ゾンタクラブを設立。16年にはモンゴルで初の国際女性組織を発足させた。「ナラノヤエザクラ」を植樹した縁から、24年からは奈良国立博物館特別支援会員「結の会」名誉会長も務める。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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