【参院選】18、19歳投票率どうなる? 住民票移さない若者も 啓発にも課題
どうなる?若者の投票率―。選挙権年齢が「18歳以上」となって初の国政選挙の参院選(7月10日投開票)。県内では18、19歳の2万7967人が新たに有権者となった。ただ、進学や就職で県内の実家を離れた18、19歳も多いとみられ、投票率への影響は未知数だ。
「投票には行ってほしいが、新有権者のうち実際にどのぐらいの人が県内に住んでいるのか分からず、悩ましい」。県選管の担当者はこう話す。大学や就職先が少ない奈良では、高校を卒業すると同時に県内の実家を離れ、進学や就職のため県外で暮らす学生は少なくない。
県内の実家から県外へ引っ越しした場合、住民票を移したとしても、公示前日までに県外の新住所地での居住歴が3カ月経過していないときは、3カ月以上住んでいた県内の市町村で投票しなければならない。
とはいえ、投票のために実家に帰るのは時間や金銭面での負担にもつながり、二の足を踏む学生も多い。地元に帰省せずに投票用紙を郵送で取り寄せ、近くの市区町村の不在者投票所で投票できる「不在者投票制度」もあるが、あまり認知されていないのが現状だ。
そもそも、大半の学生が住民票を移していない可能性があり、県選管は「個別の事情によるので、呼びかけ方も難しい」と話す。
「明るい選挙推進協会」が昨年に実施した調査では、実家を離れて進学した大学生らのうち、住民票を移していたのは約26%にとどまっていた。
公職選挙法では地元に生活実態がない場合、投票資格がないとみなす。そのため、県選管の担当者は「選管としては、県内に住んでおらず、住民票を移していない学生に帰省しての投票や『不在者投票』を呼びかけることはできない」とし、「選挙権を行使するためにも、引っ越したらまずは住民票を移してほしい」と話している。
県内の各選管は若者に投票を呼びかけようと、模擬選挙の実施やアニメ、漫画の制作など、啓発に力を入れている。
若者世代の低投票率深刻 前回参院選は全体55%に対し、33%
県内でも「若い世代」の投票率の低下は深刻だ。「18歳選挙権」導入後初の国政選挙となる参院選では、若い有権者が関心を持つような論戦が期待されている。
県選管によると、前回参院選(平成25年)の県内の投票率全体が55・54%だったのに対し、20~24歳の投票率はわずか33・71%。昨年春の県知事選でも全体が51・05%だったのに対し、20~24歳は28・50%と低迷している。
今回、選挙権年齢が引き下げられるのにともない、県は18、19歳の投票率についても調査する予定。県選管は「若者が選挙に興味を持てるよう、PRを強化したい」としている。
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