生まれ変わった「あきののゆ」にいらっしゃーい♨ 宇陀の地域振興に4者がタッグ
宇陀市は市施設の「大宇陀温泉あきののゆ」の指定管理者に、地元企業など4者でつくる「宇陀ビジターセンター共同事業体」を初めて選定し、4月から共同事業体による運営が始まった。昨年度の年間利用者は約14万人で、ここ数年は減少傾向だが、4者は「宇陀の魅力を発信して利用者を増やし、地域振興につなげたい」と張り切っている。
あきののゆは合併前の旧大宇陀町が平成11年に開設。飛鳥時代、軽皇子と狩りに訪れた柿本人麻呂が、東の空を見ながら有名な「かぎろひ」(夜明け前の東の空が真っ赤に染まる光景)の歌を詠んだ「阿騎野」の地にあり、入浴施設のほか温泉プール、レストランなどを備える。
18年から10年間は大阪市内のレジャー施設運営会社などが指定管理者だったが23年度以降は年間利用者が減少し、今年3月の管理期間終了で撤退。公募で選ばれた地元4者による共同事業体が新たな管理者として運営を始めた。
共同事業体は、インターネット通販の「ハブアウトドアーズ」、パン製造販売の「ALU(アル)」、有機野菜を生産する「グリーンワーム21」の地元企業3社と、地域再生に取り組む住民団体「伊那佐郵人」で構成。アル社長の飯田尚呉さん(40)が呼びかけて昨年、設立した。
飯田さんは、10年間あきののゆを運営していた会社の元社員で、あきののゆの2代目支配人。すべすべした源泉の良さを知り、温泉関係の仕事を始めようと退職、宇陀市で起業した。天然酵母パンの製造販売事業も展開している。
共同事業体では4月から、「薬草の町」の復活をめざし市内で栽培が始まった大和トウキを使った「薬湯」をあきののゆに新設。レストランのメニューには有機栽培の野菜を取り入れ、アメリカンスタイルのバーベキューが行える設備も導入するなど、ソフト面の改革を進めている。「夢がかなった」と話す飯田さんは「これからが本当のチャレンジ。収益性があり、訪れるみなさんが満足して、スタッフが誇れる施設にしたい」と力をこめる。
グリーンワーム21の柏木英俊社長(44)は「いろんな食材や食文化など、食を通じて宇陀の魅力を発信し、地元を盛り上げていきたい」、ハブアウトドアーズの笹岡義史社長(46)は「周辺地域には多くの観光地があり、1日を通じて遊ぶことができるエリアの『プラットホーム』に育てていきたい」。また、伊那佐郵人代表の松田麻由子さん(34)は「うまく情報発信してたくさんの人に来てもらい、県東部地域の底上げにつなげることができれば」と話した。
運営には市も期待を寄せており、指定管理料を免除し支援。竹内幹郎市長は「大きな資産を、野心と希望を持ってしっかりと運営し、元気を取り戻す町づくりのために頑張ってほしい」としている。
問い合わせは、あきののゆ(☎0745・83・4126)。ホームページはhttp://akinonoyu.com/
【関連記事】
破産した宇陀市の農産物加工施設問題 和解で解決へ すでに建物は明け渡し
〝6次産業〟拠点いきなり頓挫 宇陀市の農産物加工所、4月操業したばかり
「一日も早い再開を」、宇陀の農産物加工所撤退問題で、竹内市長が陳謝
いきなり頓挫した宇陀の〝6次産業拠点〟 業者に明け渡し求め提訴
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)
産経新聞の試し読み、ご購読はhttp://sankei-nara-iga.jp/koudoku.html




































