GPSで徘徊高齢者の安全見守り 小型端末で利用広がる
認知症による徘徊で高齢者が行方不明になる事案が相次ぐ中、広陵町で福祉用具の貸与事業を手がける「アーバン福祉用具」が、徘徊時に所在を知らせるGPS機能付き感知機器「iTSUMO」を開発した。靴やつえなどに装着して使用する。県内ほぼ全域と、大阪、兵庫、熊本の一部市町で介護保険が適用できるといい、担当者は「介護する家族の手助けになれば」としている。
機器はもともと、携帯電話会社が子供の誘拐防止に開発した小型のGPS端末。同社は、高齢者の徘徊による行方不明防止に役立てようと、独自仕様に開発した。
徘徊が始まった際、機器が歩く振動を感知することで、あらかじめ登録した連絡先5件に通知メールを自動配信。その後も徘徊が続くと、所在を知らせる地図情報を2分ごとに送る。利用者それぞれの住環境に応じた個別設定が可能で、専門スタッフが踏切や交差点など危険な場所を登録し、近づいた際に機器が作動するよう設定する。
同社によると、GPS型徘徊感知機器に介護保険が適用された例はなく、同社は全国の各自治体を回って許可を要請。9月1日現在で県内20市町のほか大阪府の9市、兵庫県の4市と熊本市で、介護保険が適用できるという。
介護保険適用での貸与価格は1カ月1300円。現在、県内と大阪府を中心に約100件の利用実績があるという。アーバン福祉用具所長の信国隆さん(58)は「認知症高齢者と家族の安心な生活につながれば」としている。
同社が作製した専用カバーを使えば、市販の靴の甲部分やつえ、かばんなど、使用者の用途に合わせた装着も可能。試用希望者には、機器の無料貸し出しも行っている。問い合わせは、アーバン福祉用具(☎0745・55・0126)。
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