奈良の魅力「音楽で伝えたい」、11日に初の音楽祭
奈良にゆかりの芸術家らが音楽を通じて奈良の魅力を発信する「なら国際音楽祭」が11日、奈良市のならまちセンターで初めて開かれる。出演するのは、さまざまなジャンルの楽器奏者などでつくる「なら国際音楽団」のメンバーを含む16人。呼びかけ人で総合音楽監督の作曲家、大橋了久(あきひさ)さん(40)は「奈良を音楽で表現し、未来へつなげたい」と話している。
開催のきっかけは大和郡山市で生まれ育った大橋さんが、数年前から奈良市内で暮らす中、奈良の魅力を再認識したこと。以前は知人に奈良の魅力を聞かれても「何もないよ」と答えていたが、毎朝3~4時間かけて飛火野や奈良公園周辺を散歩したり、地元の伝統行事などについて知るにつれ、「奈良ほど自然と人間の距離が近い場所は他にない」と思うようになったという。
「奈良の魅力を音楽で伝えたい」と今春、シンガーソングライターの「カヤキ★キョーヘー」さんら奈良ゆかりのアーティストらと実行委員会を結成。8月、音楽祭の開催が決まった。
メーンは「なら国際音楽団」作曲の交響曲「永遠の響き」。アラビア琴「カヌーン」奏者の増田真吾さんや、打楽器奏者のスティーヴ・エトウさんら「なら国際音楽団」のメンバーらが約30分間、「奈良のこころ」を表現する。大橋さんは「音楽で感じる奈良を楽しんでほしい。ゆくゆくは奈良を世界中の音楽家が集まる街にしたい」と話している。
開演は午後5時。入場料は一般3千円(前売り2500円)、中高生千円、小学生以下無料。チケットは啓林堂書店奈良店と新大宮店で販売。メール(narakokusai@gmail.com)でも予約できる。問い合わせは実行委(電070・5344・1537)。
【関連記事】
美しい声で400人魅了、トスティ歌曲コンクール最終審査 奈良日伊協会も発足
写楽、北斎、広重・・・「錦絵」一堂に、県立美術館で特別展 10日から
どっぷりアート漬け、11月末まで642イベント 県大芸術祭Walkerも発行
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)