防災や土木工事の研究成果発表 若手県職員のスキル高める
2015年12月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
若手の県職員が各専門分野の研究成果を発表する「県技術研究発表会」が橿原市の県橿原文化会館で開かれ、土木技術系の部署に所属する職員ら16人が、防災や土木工事に関する研究結果を発表した。
若手職員の県民への対応、説明能力を高めるために平成11年から毎年開催。今回は、紀伊半島豪雨からの復旧復興にむけた取り組みなどについて、担当する職員が発表した。
県五條土木事務所の西川敦清主事(26)は紀伊半島豪雨で甚大な被害を受けた五條市大塔町宇井での土砂撤去や復興住宅の整備について発表。「豪雨災害の記憶を風化させず、被災前よりも活発な地域コミュニティーを形成することが大事」とした。
また、同事務所の東谷和輝主事(25)は五條市大塔町辻堂の山間部での土石流センサーの設置、メールや電光掲示板での避難勧告システムの構築について発表。「動物の移動や倒木などで、『誤報』もあることを地域の方には説明した。必要な時に的確に情報を伝えるために、誤報を恐れずに積極的に情報提供をしていきたい」と強調した。
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