金堂に祈りの声響く 法隆寺で修正会
2016年01月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
法隆寺金堂(斑鳩町)で年頭の1週間、国家の安穏や国民の幸福を祈願する「修正会」が営まれている。14日に結願を迎える。
法隆寺の修正会は奈良時代から続き、東大寺二月堂(奈良市)の修二会(お水取り)と同じように人々の過ちを悔い改める悔過の行。吉祥天に懺悔するため「吉祥悔過」とも呼ばれている。8日から始まり、1日を6つの時間帯に分けて法要を営む「六時の行法」が守られている。
11日夜も、灯明やろうそくの明かりで浮かび上がる釈迦三尊像(国宝)や吉祥天・毘沙門天立像(同)などを前に、大野玄妙管長らが法要を営んだ。経をリズミカルに唱えたり、加持杖を持って須弥壇周囲を回ったりし、古代から歴史を刻む金堂内は祈りの熱気に満ちていた。
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