罰当たり! 世界遺産に落書き8件見つかる 文字や手形も
世界文化遺産に登録されている県内寺社の国宝、重要文化財の壁や門などに落書きが8件あることが、総務省の調査で分かった。このうち、文化庁が把握していたのは1件のみで、所有者や県教委への届け出提出の周知、徹底が必要としている。
総務省は全国の世界文化遺産について平成26~27年に現地調査。このうち県内では「法隆寺地域の仏教建造物」(斑鳩町)と、「古都奈良の文化財」(奈良市)をそれぞれ構成する寺社で計8件の被害を確認したが、うち7件は「文化庁の記録なし」としている。
具体的な被害は、国宝の門に文字が彫られていたほか、国宝建造物の柱や壁にペンで落書きされたり、文字が彫られたりしていた。また、塗料によって手形が付けられるなどの被害もあった。
一方、世界文化遺産の調査を担当した総務省奈良行政評価事務所は、「古都奈良の文化財」の緩衝地帯にある国有林内で遊歩道沿いにレジ袋などのごみが散乱したり、遊歩道側から見える木に白ペンキで森林管理用の番号が記載されたりしているのを確認。景観の維持・保全が必要であることから近畿中国森林管理局に調査結果を通知した。
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