「がん封じ」祈り、竹杯で一杯 大安寺で笹酒祭り
2016年01月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
南都七大寺の一つ大安寺(奈良市)で23日、無病息災を祈る伝統行事「光仁会・笹酒祭り」が行われ、寒空の下、訪れた多くの参拝者に「がん封じ」のご利益があるとされる笹酒が振る舞われた。
祭りは奈良時代、光仁天皇が境内の竹を杯にして酒を飲み、長寿を保ったとする故事にちなんで、毎年行われている。
がん封じの太鼓が響く中、約20人の着物姿の「笹娘」が竹筒(約1・5メートル)に入れて、たき火で燗にした笹酒を準備。参拝者が差し出す竹製のおちょこ(竹杯)に次々に注ぎ、参拝者は、白い息を吐きながら笹酒を飲み干して、頬を赤く染めていた。
初めて訪れたという河合町の主婦、伊藤貴子さん(48)は「家族が健康でいられるようにお祈りしました」と顔をほころばせた。
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