お水取りの竹を東大寺に 家内安全願い有志の市民ら
2016年02月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
東大寺二月堂(奈良市)の修二会(お水取り)が行われるのを前に、地元の有志らが「お松明」に使われるまっすぐな竹19本を、二月堂に奉納した。
有志でつくる「仁伸会」のメンバーや市民ら約50人が参加。1月に同市東鳴川町の竹林で全長約8メートルの竹を伐採し、境内の鐘楼前までトラックで運搬。約200メートル離れた二月堂まで担いで運んだ。
同会代表の岡本三好さん(73)は父親の代まで竹卸業を営み、少なくとも60年以上前から竹の奉納を続けているという。近年は良質な竹が集まりにくくなっているというが、「ずっと奈良の竹を奉納していきたい」と話していた。
初参加した同市の会社員、嶋田裕司さん(48)は「伝統ある行事に関われてよかった。竹には家内安全を願った」と笑顔を見せていた。
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