裕次郎、健さんら昭和映画スターの資料一堂に 県立図書情報館
昭和の日本映画の黄金時代を築いた俳優や監督、作品などの関連資料約400点を一堂に紹介する図書展示「映画の昭和史」が、奈良市の県立図書情報館で開かれている。
展示は昭和20~30年代の映画作品が中心。「銀幕の大スター」のコーナーでは、石原裕次郎さんや高倉健さん、夏目雅子さんといった日本を代表する俳優の写真集などを紹介。「日本映画の巨匠たち」では黒澤明さん、小津安二郎さんなど名監督の功績をたどる書籍を多数そろえた。
映画雑誌「キネマ旬報」の戦前に発行された巻の復刻版も展示。奈良市の無職、西山和子さん(67)は「子供のころテレビで見ていた西部劇やアメリカのホームドラマに出ていた俳優さんの若い写真がたくさん載っていて本当に懐かしい」と話していた。
担当者は「普段は分散した資料を統一テーマで一堂に集めるのが図書展示の醍醐味。数々の資料を見て映画の魅力を再発見してほしい」としている。
原節子さん出演の映画『東京物語』をはじめとする昭和の日本映画のDVDも多数あり、館内専用ブースで鑑賞できる。展示は25日まで。開館は午前9時~午後8時。月曜休館。問い合わせは県立図書情報館(☎0742・34・2111)。
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