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【月刊ならスポ】海なし県初のカヌー代表・棚田大志選手 東京五輪でメダルを


 流れのない「静水」で直線コースのタイムを競うカヌースプリント。県立奈良情報商業高校3年、棚田大志選手(18)は昨年3月、香川県で行われた海外派遣選手選考会のカヤックシングル1000メートルで優勝、高校日本代表に選ばれた。競技を始めてわずか2年でつかんだ「海なし県初」のカヌー日本代表の座。次に見据えるのは、4年後の東京五輪だ。

倉橋溜池で練習する棚田大志選手=桜井市

倉橋溜池で練習する棚田大志選手=桜井市

 中学では野球少年だったが、高校入学後の部活体験が転機に。「カヌーに乗れるようになりたい」の一心で、カヌー部に入部。入部当時は身長175センチ、体重55キロと細身でバランスが悪く、転覆を繰り返す姿に同部の越水高士監督(50)は「えらいのが入ってきたなと思った」と振り返る。

 だが、「どんなときも真面目に手を抜かず、練習に取り組む」(越水監督)姿勢でわずか1カ月後の5月、全国高校総体県予選で他校の2年生に競り勝ち、全国切符を手に。短期間の成長につながったのは、地味な体幹トレーニングや陸上でのフォームチェックだったという。

 実は10年間で8人の部員しかいない同校は、国体で4度入賞経験をもつ強豪校。越水監督の指導は「地味な練習のなかで本人が成長するきっかけをつかむことが大事」と、10~15キロの水上練習と陸上でのフォーム練習、筋力トレーニング…とひたすら地道な練習の積み重ね。辞めてしまう部員も少なくないというが、棚田選手は「練習がいやになったことは一度もない」ときっぱり。3年間で身長183センチ、体重77キロになった体にも、その成果は表れている。

平成27年の全国高校総体で戦う棚田大志選手(県立奈良情報商業高校提供)

平成27年の全国高校総体で戦う棚田大志選手(県立奈良情報商業高校提供)

 最大の課題はメンタル。2年の高校総体では「決勝に残る実力がある」と期待されたが、「苦手な横風の心配をして自滅した」と準決勝で敗退。「不安は練習で打ち消すしかない」とまた地道な練習を重ね、その年の国体では7位に。「自信がついた」という全国大会初入賞が、翌年の代表選考会優勝につながった。

 「慢心の怖さ」も経験した。世界大会から帰国して迎えた昨年8月の高校総体。決勝の残り150メートルでトップに立った。もともと終盤のスパートには自信があり、頭に「優勝」の二文字が浮かんだが、背後では2番手の選手が猛烈に追い上げていた。ほぼ同着のゴールの結果は、0・099秒差で2位。「どこかに気の緩みがあったのかもしれない。この悔しさは一生忘れない」。

 春からはカヌーの強豪、立命館大学に進学する。「世界の選手と戦って、筋力も技術も足りないところがたくさんあると実感できた。じっくり鍛えて東京五輪でメダルを取りたい」と棚田選手。ひたむきな姿からは、4年後世界と戦える確かな強さが感じられた。(桑島浩任)

県立奈良情報商業高校カヌー部主将、棚田大志選手

県立奈良情報商業高校カヌー部主将、棚田大志選手

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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