「新年度スタート切れない」 骨格予算59億円を専決 予算案2度否決の平群町が決断
平群町の岩崎万勉町長は町議会で2度否決された平成28年度一般会計当初予算案について、政策経費約14億円を除いた総額59億5千万円の骨格予算に修正し専決処分した。当初予算案の専決処分は同町で初めて。近く臨時会を開いて承認を求め、政策経費として計上していた町清掃センターの焼却灰撤去事業費2億4500万円などを補正予算案として提案する。
町議会は3月定例会で、新年度予算案を「少子化対策が不足している」などとして否決。町は臨時会に500万円を上乗せした修正案(総額73億5500万円)を提案したが、議員が提案した修正案(同73億5610万円)が可決。岩崎町長は再議に付したが、今度は両案とも否決された。
岩崎町長は専決処分について、「予算がなければ新年度のスタートが切れない」とし、「焼却灰の無害化処理など、町の重要施策に遅れが出ないよう適切に対処する」と話した。
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