みんなの思いで絵本できたよ 王寺南幼稚園児97人が力合わせ
王寺町立王寺南幼稚園で、97人の園児が「好きなもの」や遠足の思い出などから作った物語などを描いた創作絵本「『和』~つながり~」を制作した。クレヨンや絵の具で塗られ、色鮮やかな50ページのオリジナル絵本ができあがった。
絵画表現を通じて想像力を育み、協力して作品を作り上げる楽しさを学んでもらおうと、同園で平成14年から毎年取り組んでおり、今回で14冊目。今年は3~5歳児が年齢別にテーマを決めて取り組み、昨年10月から5カ月かけて作り上げた。
3歳児35人は「いちばんだいすき」をテーマに食べ物や動物など、自分の好きなものを表現。4歳児26人は、園児らが保育室で飼育しているミドリガメがお姫さまを救う物語を「かめたろうのぼうけん」にした。
また、5歳児36人は昨年10月に遠足で訪れた海遊館(大阪市)での思い出を園児が描いた絵から、「うみのひめとしんかいごっどのふしぎなものがたり」と題した作品を制作。深海に生息するサメが海賊にさらわれたお姫さまを救出する-とのストーリーも、園児たちが考えたという。作品は別に1冊の絵本として製本、地元の病院や学校など15カ所に寄贈した。
3月に卒園した橋本朋弥くん(6)は「自分の描いた絵が本になり、いい思い出になった。小学生になっても大事にしたい」と笑顔。青木幸江園長(53)は「幼稚園ならではの取り組みとして、今後も続けたい」と話していた。
【関連記事】
結構なお点前でした 東大寺学園幼稚園の園児が保護者参観で披露
未来のトップアスリートを探せ! 橿原市でスーパーキッズ発掘イベント
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)