「春日大社万燈籠―奉納にこめられた祈り」展 奈良市の史料保存館で
2016年08月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
春日大社(奈良市)のお盆の恒例行事「中元万燈籠」(14、15日)にあわせ、「春日大社万燈籠―奉納にこめられた祈り」展が同市の史料保存館で開かれている。9月4日まで。
同館が季節ごとに開く「ならまち歳時記」の一環で、平安時代末期から春日大社に奉納されてきた燈籠に関する史料を展示している。このうち、「大宮守統守根燈籠料請文案」は上杉家の家老として戦国時代に活躍した直江家が慶長5(1600)年に燈籠を寄進したとの記述がある古文書。また、市内の井上町や内侍原町に残る燈籠奉納や奈良奉行に関して書かれた古文書、春日大社の燈籠を紹介する写真パネルなど、計16点が並んでいる。
訪れた奈良市の会社員、土井武さん(44)は「歴史上で有名な人物も燈籠を奉納していたりして、春日大社の歴史を感じさせる展示ですね」と話していた。
無料。入館は午前9時半~午後4時半。月曜休館。14日午後1時半からは職員による解説を予定。問い合わせは奈良市史料保存館(☎0742・27・0169)。
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