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【リオ五輪】「自分たちは強い」信じて勝ち取った「金」 バドミントン「タカマツ」ペア


 【リオデジャネイロ=天野健作】互いを信じ、悲願の頂点に上り詰めた。バドミントン女子ダブルスで史上初の金メダル。高橋礼華(26)=橿原市出身=と松友美佐紀(24)の「タカマツ」ペアがデンマークペアとの激闘を制した。高橋は「自分たちが強いと思ってプレーできた」、松友は「耐え抜いて、自分がやってきたことをあきらめずに出せた」と振り返った。

バドミントン女子ダブルス 決勝 第2セット、 高橋礼華・松友美佐紀ペア=18日、リオ中央体育館(撮影・甘利慈)

【バドミントン女子ダブルス決勝】第2セット、懸命のプレーを続ける高橋礼華(奥)・松友美佐紀(手前)ペア=リオ中央体育館(甘利慈撮影)

 第1ゲームは相手の連続攻撃にペアの歯車がかみ合わず、18-21で落としたものの、第2ゲームは21-9と圧倒。第3ゲームは、一時16-19とリードされる苦しい展開となったが、5連続ポイントを奪って試合を決めた。

 スタンドには家族やファンが多く詰め掛け、「ニッポン」コールと手拍子で試合を盛り上げた。

 高橋の母、智子さん(49)と松友の母、千恵美さん(51)は選手の似顔絵入りのTシャツを着て、隣どうしで観戦。千恵美さんは一進一退の攻防に手を震わせ、時折、顔をタオルに埋めた。

 金メダルが決まった瞬間、母親どうしで「すごい、すごい」と言って抱き合った。智子さんは「こんなすばらしい感動を与えてもらって幸せ」、千恵美さんも「心臓が飛び出そうだった。2人が絶好調なんてときは他になかった」と喜んだ。

 タカマツはペアを組んでもうすぐ10年になる。松友は表彰式後、「先輩と組んでいなければ、この舞台に立っていない。まさか本当に金メダルを取れるとは」。高橋は「日の丸が一番高いところに上がっているのを見ると、本当に五輪という舞台で一番になったと改めて実感できた」と感動していた。

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