吉野の民話伝えたい 大型本を手作りで製作 葛城の金壽堂出版
子供たちに物語を読み聞かせる「お話し会」などに活用してもらおうと、葛城市の出版社「金壽堂出版」が、同社発行の吉野地域の民話集「語り伝える吉野の民話」の大型本を手作りした。
「語り伝える吉野の民話」は、吉野地域の16の民話を収めたもので、昨年5月に同社が発行。吉野の歴史や名所旧跡などの紹介や挿絵をつけ、子供にもわかりやすくまとめている。
大型本にしたのは、キツネやタヌキ、カッパなどが登場する「高坊主」「河太郎のはなし」「伯母峰の一本足」など5話。書籍はB6判だが、A3判に拡大コピーして表紙を付けた。同社の吉村始社長は「この大型本をお話し会などに活用して、多くの子供たちに楽しんでもらい、地域の宝である民話を伝えていってほしい」と話している。
同社では、定期的に「お話し会」を開催している公共図書館やボランティア団体などに寄贈しており、葛城市立新庄、當麻図書館にも近く寄贈、活用される予定という。
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