町家の芸術祭・はならぁと 10月1日から開催 高取では案山子めぐりと連動
町家を活用し芸術家らが作品を披露する「奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016」(同実行委主催)が10月1日~31日に開催される。今回は高取町の土佐町並みエリアで「第8回町家の案山子めぐり」と同時開催するほか、橿原市の今井町エリアでも予定。町家とアートの融合が楽しめそうだ。
同芸術祭は地域と芸術を融合し、空き町家の利活用につなげようと平成23年に始まり、今年で6回目。
「はならぁと こあ」として土佐町並みエリアでは、展覧会「人の集い」を開催。絵画や写真などの芸術家5人が空き町家などで作品を展示する。さまざまなかかしが並ぶ「案山子めぐり」も同時に開かれる。
今井町エリアは「はならぁと ぷらす」として、10月22日~31日に地元まちづくり団体が企画し、芸術家らが出展する。このほか、「はならぁと あらうんど」が、橿原市の八木札の辻エリア(11月1日~6日)と吉野町国栖(10月9日)でも予定されている。
実行委員長の川端規央さんは「空き町家の利活用などで活性化につなげたい。地域の人たちが楽しみ、有意義なものになれば」。土佐町並みエリアを担当するインディペンデント・キュレーターの遠藤水城さんは「案山子めぐりはおもしろい。奈良特有の町家のすばらしさにアートの斬新さを組み込ませ、相乗効果で体験に深みを与えたい」と話している。
問い合わせは実行委事務局(☎0743・25・6126)。
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