歴史に溶け込むアート 橿原・今井町などでも「はならぁと」始まる
県内各地の空き町家を芸術作品で彩る「奈良・町家の芸術祭はならぁと2015」(同実行委員会主催)のメーン会場の展示イベントが24日、橿原市今井町など3地域で始まった。訪れた人は風情漂う歴史的な町並みと、現代アートの融合を堪能した。11月3日まで。
空き町家の利活用につなげ、地域の新たな価値観や魅力を発掘しようと平成23年から始まり今年で5回目。この日は今井町のほか、八木札の辻(同市)、宇陀松山(宇陀市)エリアでも展示が始まった。
今井町エリアでは、計15の町家を舞台に、約30人の作家の作品が展示された。もともと精米工場が入っていた空き町家には、「作法のためのリマインダ」と題した4人の作家による作品が並べられ、それぞれの世界観や表現が楽しめる。
県立大地域創造学部で、まちづくりについて学ぶ1年、五十川家睦さん(19)は「個々の作品というより、町家そのものが1つの作品になっている。混とんとした作品群にもしっかり筋が通っていることを感じられ、とても興味深い」と話していた。
期間中、インターネットを通じて寄付金を募る「クラウドファンディング」を活用した「はならぁとバス」(乗車無料)が、3会場を毎日往復している。問い合わせは、実行委事務局(☎090・9215・6847)。
はならぁとの情報はホームページhttp://hanarart.jp/
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