大和の梅と桜鮮やか 「なら国際映画祭に恩返し」 テレビカメラマン・保山さんの上映会
奈良市の今年度当初予算で補助金が全額削減された「なら国際映画祭」を応援しようと、生駒市在住のフリーランスのテレビカメラマン、保山耕一さん(52)ら市民有志が24日、「ホテルサンルート奈良」(奈良市)でチャリティー上映会を開いた。1人2千円以上の入場料のほぼ全額が映画祭に寄付される。
上映会は、がん闘病中の2年前に、依頼を受けて同映画祭で上映作品の推薦などしたことを機に、「再び社会とつながれた」という保山さんが、映画祭に恩返しがしたいと開催を呼びかけた。
この日は3回の上映会に計約120人が参加。月ケ瀬梅林(奈良市)のウメや藤原宮跡(橿原市)のサクラなどを撮影した作品「梅と桜の大和路」のほか、如意輪寺(吉野町)などで現在も撮影中の映像の一部も公開した。
保山さんは同映画祭について、「映画を身近なものとして取り戻してくれている」と語り、映画祭実行委員長の中野聖子さんは「応援してくださるみなさまに恩返しができるような、よりよい映画祭にしたい」と話した。
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