【鹿角抄】今、地震が来たら…命守る行動できますか
「ブイーン、ブイーン」。地震による強い揺れがくることを知らせる緊急地震速報の警戒音が携帯電話やテレビから鳴り響いた。熊本地震が起きる以前の4月1日のことだ。三重県沖を震源とした地震で、県内でも最大震度3を記録した。覚えている人もいるだろう。当時県庁5階の記者室にいたが、体感ではもっと揺れたような気がして急いで被害確認に走った。
ただ自分自身も含めて、あのときとっさに自分の身を守る行動を取った人はどのぐらいいただろう、とも気になった。県の防災統括室の担当者は「当時、警戒音が鳴ってすぐ、私を含め周囲の職員は机の下にもぐった」と話す。そして「日ごろから意識していないと、いざというときにぱっと命を守る行動には出られない」と強調する。
自分の身を守るにはどうしたらいいのか。県などは約8年前に米国で提唱された防災訓練「シェイクアウト」の中で行われる3つの基本動作を行うよう呼びかけている。それは①姿勢を低く②頭を守る③動かない―というもの。強い揺れがきたとき、すぐこの3つの動作を取ることが、当たり前のようだが、命を守るために一番大事なことなのだという。
地震はいつどこで発生するか分からない。県内では8つの活断層が通っており、最大震度7の強い揺れが予想されている。奈良市などを通る「奈良盆地東縁断層帯」の被害想定では死亡者の約85%が揺れによるもので、残り約15%が斜面崩壊と火災、とされている。もし朝や夜の通勤時間帯に起これば被害はもっと拡大するだろう。
熊本地震から1カ月が過ぎたが、決してひとごとではない。政府の地震調査委員会は4月1日に発生した地震について5月13日、南海トラフ地震につながる可能性のある「プレート境界地震」との見解を明らかにした。将来、大規模な地震が起きる可能性がある中で生きているということをもっと意識したいと思う。「自分の命は自分で守る」。この言葉を改めて心に刻み込みたい。(有川真理)
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)


































