火葬場予算は「地元の理解得てから」、奈良市長が明言 6月の補正は困難
2016年05月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の仲川げん市長は26日の定例会見で、懸案となっている火葬場移転問題について、「『地元の理解を得てから本格的な予算を』という意見はもっともだと思う。理解を得るために努力を続けたい」と述べ、関連費用の6月補正予算案への計上は困難との見方を示した。
市は老朽化が進む火葬場の移転候補地を同市横井町とし、関連予算7700万円を今年度当初予算案に計上。3月定例市議会に提案したが、環境影響調査費を除く4800万円を削減した議員提案の修正案が可決。仲川市長は再議に付したが再可決され、6月補正での対応が注目されていた。
仲川市長は「住民が『よし』としていないのに予算をあげると、3月議会と同じ状況になってしまう」とし、「議会でどんな議論をするか、重要な局面にある」と述べた。
【関連記事】
火葬場移転 再議でもダメ 環境影響調査費以外認めず 奈良市議会
市議会審議正念場 「猶予ない」火葬場移転 奈良市長が再議理由説明
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)
産経新聞の試し読み、ご購読はhttp://sankei-nara-iga.jp/koudoku.html