大陸との交流をアートで表現 8社寺に現代美術作品が〝出現〟
奈良市内の8社寺を会場に現代アートを展示している「古都祝(ことほぐ)奈良-時空を超えたアートの祭典」。奈良時代の平城京がシルクロードと通じた国際都市だったことを踏まえ、アジア各国の作家が出展した作品は奈良時代に創建された社寺と融合、現代へと至る国際的な文化交流を浮かび上がらせている。
「古都祝奈良」は、日中韓の3カ国が文化交流する「東アジア文化都市2016奈良市」(実行委員長、仲川げん・奈良市長)のメインイベント。アートを通じて大陸から人が訪れ、物資がもたらされた1300年前からの国際性を伝えている。
奈良時代、平城京東側の東大寺に対し西側に創建された西大寺の境内では、トルコのアイシャ・エルクメンさんの作品「池からプールから池へ」を展示。池をシルクロード東端の奈良に見立て、そばにプールを制作、池とパイプでつないで水を循環させ、東西の文化交流、伝統と現代の融合を見せている。
中国・唐から戒律を伝えるため苦難を乗り越えて来日した鑑真が開いた唐招提寺境内にあるのは、シリアのダイアナ・アルハディドさんの「ユニコーンの逃避行」。鑑真が渡海途中で出あったという龍神の伝承が残る滄海池に展示されており、この池の物語と中東起源のユニコーン(一角獣)の物語が象徴する文化の移動などを踏まえた造形作品という。
一方、国内の作家としては書家の紫舟さんと「チームラボ」が春日大社着到殿で映像を披露。スクリーンに投影された紫舟さんの文字に訪れた人が触れると、それが意味する図柄に姿を変えて動き始めるというユニークな作品となっている。
ほかに東大寺、興福寺、元興寺、大安寺、薬師寺の各会場でも開催中で、10月23日まで。問い合わせは奈良市東アジア文化都市推進課(☎0742・27・0120)。
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