唐招提寺に宝扇用女竹1500本奉納 「文化守りたい」、三重・名張の住民有志
2016年01月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
三重県名張市の住民らでつくる「唐招提寺に竹を送る会」が唐招提寺(奈良市)に、「うちわまき」の名で親しまれている法要「梵網会」で使う女竹約1500本を奉納した。
女竹は、うちわまきでまかれるハート形のうちわ「宝扇」の軸に使われる。唐招提寺が竹不足で困っていることを知った名張市民が平成23年に同会を設立し毎年、竹を奉納している。
女竹は長さ3~4メートル、太さ約1センチで、同会員らが11日に名張市内で切り出し作業を行った。乾燥のため1年間寝かせた後、来年5月のうちわまきで使用される。
19日、会員ら約50人が同寺に竹を届け、中興堂で奉納法要が営まれた。同会の奥西勲会長(74)は「今年もいい竹を届けることができた。文化を守るためにもこれからも続けていきたい」と話していた。
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