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【奈良移住物語】明日香で無農薬農業 「村の発展に貢献」


 毎週金曜日、明日香村飛鳥の農産物直売所の駐車場で開催される新鮮な無農薬栽培の野菜などを販売する朝市「明日香ビオマルシェ」は、村内外から多くの買い物客でにぎわう。そこで米や野菜を売る「minimal life(ミニマル・ライフ)」を経営するのが埼玉県出身で、村で農業を営む瀬川健さん(39)。就農してまだ4年目だが、「農業で村の発展に貢献したい」と農作業にはげんでいる。

長男の紡(つむぐ)君とダイコンを収穫する瀬川進さん

長男の紡(つむぐ)君とダイコンを収穫する瀬川進さん

■オーガニック

 「明日香ビオマルシェ」は3年前にオープン。村で農業を営む若者らが約10軒の店を出し、無農薬にこだわった米や野菜、パン、ジュース、自然食品などを販売している。

 瀬川さんはマルシェ設立当初からのメンバー。無農薬・無化成肥料で栽培・収穫し、天日干しした玄米のほか、無農薬・無化成肥料のダイコンやニンジン、ホウレンソウ、トマトなど四季の野菜を販売している。

 健康志向の高まりで、マルシェは毎回盛況。多少の悪天候でも、多くの人が訪れる。店主らと顔見知りの人も多く、世間話にも花が咲く。移住で県内に住む人たちもやってきて、情報交換することもある。

 瀬川さんの店をよく利用する上牧町の主婦、世古口麻紀さん(48)は「瀬川さんのお米は水分を多く含んでいて、水の量が少なくてもおいしく炊けます。これまで食べたお米の中で、一番おいしいと家族みんなが言います。野菜も新鮮です」と話す。

■多くの人の支援

 瀬川さんは埼玉県川口市出身。東京や福島などでファッション関係の仕事をしていたが、「大量生産大量消費の食」に対する不安から農業に興味を持ち、東日本大震災をきっかけに農業をめざすことを決意、奈良にやってきた。

 県内の農家で約2年間働くなどして、農業を学び、明日香村に移住。水田と畑を借りて独立し、平成25年から本格的に農業を始めた。「村には古い歴史があり、ひかれるところがある。移住者も多く、突然やってきた者にもやさしい」と話す。

 現在耕作するのは水田5反、畑3反。水田は飛鳥駅に近い自宅近くで、畑はキトラ古墳に近い古代寺院・栗原寺跡にある。明日香村らしい古代史を感じさせてくれる場所で、「運がいいと思う」とも。

 収穫した米や野菜はマルシェのほか、ネットなどを通じて無農薬栽培を知った人から注文を受け、販売することもあるという。

■米づくりに主力

 今の瀬川さんのこだわりは、米づくりを中心にした農業と、自家採種(自分で種を取ること)での野菜づくり。消毒していない自分の種を使い、無農薬で育てる。そのため、特に在来種の確保に力を入れており、販売する野菜が自家採種の場合は明記。まさにオーガニックの極みだ。

 生活は「楽ではない」というが、村に骨を埋めるつもりだ。「農業は知れば知るほどおもしろい。生計を立てるハードルは高いが、安心感が持てる仕事。『食べ物をつくっている』という強さは、どんな職業にも負けないと思う」と充実感を感じている。「農業でがんばり、次の世代を育てながら、村の発展に貢献していきたい」と話した。(野崎貴宮)

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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