奥大和はいいところなんですよ 県と19市町村が特集冊子創刊
奥大和に住む人たちに地域のよさを実感してもらおうと、県や県南部東部の19市町村で構成する「奥大和移住・定住連携協議会」が、地域住民向けの冊子「ローカル・ライフ・ジャーナル・イン・ナラ・オクヤマト」を創刊した。
A4判でカラー刷り4ページ。創刊号では、東吉野村で進むシェアオフィスの取り組みなどを特集。9年前に移住したデザイナーの坂本大祐さんを中心に構想が進んだもので、村も全面協力し、役場近くの築70年の民家を改修、昨年4月に完成した。
スペースの利用料を支払うと、自分の〝仕事場〟として使えるほか、コーヒーを飲みながら休憩できるコーナーも。フリーランスで働く若者や地元の人らと交流できる場にもなっている。
坂本さんの友人を中心に革職人やデザイナー、カメラマン、学者などが移住。オープンから7カ月で来訪者が延べ1100人を突破し、注目されている。
ほかに、宇陀市の古い町家を利用してカフェを開いた姉妹▽曽爾村に家族で移住し、現在は村の移住相談窓口の担当をしている男性▽旧保育園舎を利用したコミュニティースペースでさまざまなイベントが開かれている山添村―など、移住・定住をテーマにした奥大和の動きが紹介されている。
創刊号は奥大和地域の広報紙(市町村民だより)の2月号に挟み、約7万部配布。今後、年2回のペースで発行予定だ。県移住・交流推進室の担当者は「地元の人に地域のよさを知ってもらい、関心を持ってもらうのはもちろん、移住者と交流を深めてもらう一歩になれば」としている。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)