飾り金具2千個 金色に光り輝く 修復終えた橿原神宮本殿
2016年02月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
約1年の修復工事を終え、18日公開された橿原神宮(橿原市)の本殿(重文)。屋根の檜皮の全面葺き替えとともに2千個を超える飾り金具の磨き直しなどが行われ、金色の鮮やかな輝きを取り戻した金具が春の陽光に映え、本殿を一層輝かせている。修復費用は約2億円。
飾り金具はほとんどが金銅製で、本殿の外部と内部に計2259個取り付けられている。今回の修復では全てを取り外し、傷みのひどい56個は新調。残り2203個については、磨き直しや一部金箔を使用している物は金箔を張り直し、元の場所に再度取り付けた。
装飾性が高い南側屋根の懸魚や破風、入り口の扉「御扉」の金具なども輝きを取り戻した。
一方、檜皮については計28万枚を用意し、うち約13万枚を使用した。曲面を出すための特殊な檜皮の箕甲生皮も使われた。
清められた小石を本殿に奉納するお清石持ち行事(25~29日)には一般の崇敬者らが参加できる。問い合わせは橿原神宮(☎0744・22・3271)。
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