吉野スギの家に住もう 奈良市の住宅公園に展示 林業活性化へ
2016年03月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
川上村産の吉野スギを使った住宅が19日から、奈良市の住宅展示場に登場する。木造住宅会社「イムラ」(同市)が川上村の林業団体と連携して手がけた。吉野スギをふんだんに取り入れた住宅は珍しく、同社の井村義嗣社長は「高品質な吉野スギをたくさん使うことで、吉野林業の再生に取り組みたい」と話している。
「イムラ」は吉野スギを使った家づくりを平成12年度からスタート。現在、川上村の4つの林業団体で構成される「吉野かわかみ社中」と官民一体での取り組みを進めている。これまでに約700棟の吉野スギの住宅を完成させ、今後は年間100棟の建設を目標としている。
展示されるのは吉野スギを使った2階建て住宅で、奈良市の「ABCハウジング 奈良・登美ケ丘住宅公園」で公開される。井村社長は「吉野スギは家の湿度を調整してくれ、香りもすばらしい。この銘木を使った家を多くの人に親しんでもらいたい」と話している。
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