【ふるコレ】聖徳太子の愛犬・雪丸パワーで寄付好調 王寺町
大阪と奈良を結ぶ交通の要衝にある王寺町。平成25年8月に誕生した町の公式マスコット「雪丸」が人気で、雪丸にちなんだふるさと納税の返礼品も大好評だ。27年度(2月末時点)の町への納税額は、26年度の17倍に相当する810万円。県内のみならず首都圏や大阪からの寄付も増えており、担当者らも〝雪丸パワー〟に驚いている。
雪丸は、聖徳太子が飼っていたとされる白い犬がモデル。伝承では人の言葉を理解し、お経を唱えることもできたとされ、太子ゆかりの達磨寺(同町)には「雪丸像」がまつられている。町の観光・広報大使として登場以降、つぶらな瞳と福々しい姿形が人気を集め、26年の「ゆるキャラグランプリ」では全国1699体中11位に躍り出た。
一方、達磨寺境内に建つ県指定文化財の「方丈」は、築350年以上たち、瓦ぶきの屋根を支える柱などが老朽化。修復費用は概算で約1億円に達するといい、町はふるさと納税で寄付金を集め、全額を方丈の修復費用にあてることにしている。
現在、用意している返礼品は全65品。今年2月に雪丸のイラストが入ったコーヒーカップやケーキ皿、雪丸フライパン3点セットなど日用品を中心に追加し、品ぞろえも多彩になった。京都・泉湧寺の伝統工芸士、山川敦司さんが手がけた「雪丸茶碗(抹茶茶碗)」など、ふるさと納税限定の品もある。
担当者は「雪丸グッズを通じて町を知り、愛着を持ってもらえるとうれしい」と話す。各返礼品は、1万円~、5万円~など寄付額に応じて選択でき、詳細は町の公式ホームページ(http://www.town.oji.nara.jp/)で確認できる。(浜川太一)
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