花鳥の美的世界テーマの工芸品を愛でる 奈良市の寧楽美術館で展示
花や鳥の吉祥文が施された美術工芸品を紹介する展示「花よ鳥よ-吉祥文に込めた思い」が、依水園・寧楽美術館(奈良市水門町)で開かれている。同館の収蔵品から国内や中国、朝鮮の47点を展示し、華やかな美的世界を伝えている。
展示品のうち、幕末から明治時代にかけ活躍した絵師、森寛斎の「四季花鳥図襖絵」は依水園の茶室、氷心亭広間に使われていた。ウメやハギ、キキョウといった花木とキジやツバメなどの鳥を配しており、淡い色彩。江戸時代の琳派絵師、鈴木其一の「椿に躑躅(つつじ)図屏風」は大胆な構図で表現され存在感がある。
また、江戸時代の「梨子地菊山水蒔絵硯箱・料紙箱」は能「菊慈童」を連想させる凝った意匠となっている。
9月11日まで。火曜日休園だが、今月は無休。入園料は庭園と美術館込みで一般900円、大学生810円、中学・高校生500円、小学生300円。問い合わせは依水園・寧楽美術館(☎0742・25・0781)。
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