過疎のまちの高齢者支える、移動販売車活躍中 五條市大塔町
2015年10月9日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
過疎化が進む五條市大塔町で、高齢者らの生活を支援しようと、同市と県内で6店舗を展開している食品スーパー「吉野ストア」(本社・大淀町)が共同で食品や日用品の移動販売車の運行を始めた。
大塔町は人口約300人で、高齢化率は約61%。過疎化・高齢化が進んでいるのに加え、平成23年の紀伊半島豪雨災害では大きな被害を受けた。地域には食料品店がなく、住民は買い物するにも20キロ以上離れたスーパーまで出かけなければならない状況となっている。
移動販売車は、同市のマスコットキャラクターユニット「ゴーカスター」にちなんで「ゴーカスター号」と命名。冷蔵庫や冷凍庫を設備した専用の軽トラックに、生鮮食料品や日用品など約300品目を積み込み、大塔町内18自治会を6コースに分け、週6日運行している。
同市の太田好紀市長は「地域のみなさんが地域で買い物ができ、よろこんでいただけると思う」と話していた。
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