火葬場移転費用計上は見送り 奈良市が6月補正予算案発表
奈良市は27日、計約1億6800万円の今年度一般会計補正予算案を発表した。6月3日に開会の6月定例市議会に提案する。3月議会で削除された火葬場移転の関連費用は計上せず、仲川げん市長は「住民との対話を優先したい」と述べた。
市は老朽化が進む火葬場を同市横井町に移転新設する計画で、約57億円と見込む建設費には合併特例債を充てる予定だが、32年度末までの工事完了が条件。逆算すると今年度中には都市計画決定が必要となるが、仲川市長は「スケジュールの合理化を検討している。現時点で遅延する見込みはない」とした。
補正予算案に計上されたのは、空家対策総合支援事業(約6400万円)や観光振興費(6千万円)など、国交付金事業が大半。6月定例会の会期は21日までの19日間で、8日に代表質問、8、9、10日に一般質問が行われる。
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