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開催決定で一息の「なら国際映画祭」、依然資金不足 シネマテークは値上げも


 奈良市の今年度の補助金が全額カットされたため、5月末までに1千万円を目標に寄付を募っていた「なら国際映画祭」。31日に実行委員会が開いた臨時理事会で、第4回となる今年の映画祭は当初の予定通り、9月17~22日の6日間実施することを決めた。ただ、事務局の必要経費からも持ち出す〝ぎりぎり〟の状態といい、関連企画の移動型映画館「ならシネマテーク」は10月以降、値上げすることになった。

臨時理事会で協議する河瀬直美監督(右)ら

臨時理事会で協議する河瀬直美監督(右)ら

 同映画祭は、第60回カンヌ国際映画祭(2007年)でグランプリを受賞し、今年は日本人で初めて同映画祭の2部門の審査委員長を務めた河瀬直美監督が提唱し、平成22年から2年に1度開催。奈良市は2回目から1千万円以上を補助してきたが、今年度の当初予算案に計上した補助金1260万円が、市議会で紛糾した火葬場建設費とともに全額削除され、開催費の約3分の1がカットされる事態に陥った。

 実行委は「5月末までに1千万円」を目標に寄付を募集。これまでに、映画祭を支援する一般会員「レッドカーペットクラブ」の新規会員を目標の倍以上の約430人獲得したほか、クラウドファンディングなどで500万円程度を確保できたという。事務局や有志が開いたイベントの際に寄付した人、「ボランティアにうちの社員を出す」といった申し出もあった。

 ただ、当初想定していた開催費には足りないため、実行委では引き続き寄付を募り、不足分については秋以降の事務局の維持管理費などを回して対応する方針。実行委理事の中野聖子さんは「応援してくださる人の気持ちを無駄にしたくない。いただいた期待にぎりぎりいっぱい応えたい」と話した。

 毎月1度、週末の3日間に市内でさまざまな作品を上映している「ならシネマテーク」は、9月までは従来通り開催するが、500円と格安だった鑑賞料は10月以降、値上げに踏み切る方針。詳細については今後検討するという。

 また理事会では河瀬監督が、カンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン(学生映画)と「なら国際映画祭」のパートナーシップ協定を締結したことを報告。今後、「なら国際映画祭」の学生映画部門への応募作の一部はカンヌに送られるといい、河瀬監督は「今年がカンヌへの窓口になる正念場。学生部門に力を入れていきたい」と話した。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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