【鹿角抄】夢を実現させたアスリートに感動 次は「東京」
リオ五輪で一番感動したのは陸上男子400メートルリレーの日本チームの銀メダル。陸上短距離は伝統的に欧米系選手らが強く、アジア系選手はその後塵を拝していた。
ウサイン・ボルトがいるジャマイカには及ばなかったものの、ボブ・ヘイズ、カール・ルイス、マイケルジョンソンらの金メダリストを輩出した短距離王国・米国(ゴール後最終的に失格)を振り切っての銀メダル獲得だから、本当に価値がある。「こういう時代が来たんだ」という思いでテレビ中継に見入っていた。
レース直後のインタビューで、第一走者の山県亮太選手が「夢は実現できるということを証明できた」と語った言葉が本当に印象的だった。
そしてもうひとつ驚いたのが、バドミントン女子ダブルスの高橋礼華選手と松友美佐紀選手の金メダル。深夜、約800人が詰めかけた橿原市のパブリックビューイング会場で取材しながら中継を見ていて、感動した。
世界ランク1位というものの、強豪ペアが多い競技。金メダルは正直、難しいのではと思っていた。ところが開幕後の予選の試合を見ていて「これは強い」と感じた。決勝戦第3セットの終盤、3点をリードされたときは、「万事休す」といえる状況だったが、逆転勝ちし、金メダルの夢を実現させた。
松友選手の「前に出る」プレーが功を奏し、持ち味のコンビネーションで勝利をつかみ取った。PV会場は興奮の渦。応援に気持ちが入りすぎていたが、その疲れが吹き飛ぶ勝利だった。
高橋選手や松友選手、それにシングルスで銅メダルを獲得した奥原希望選手らは小学生時代からバドミントンを続けており、ジュニア選手の育成が花をさかせたといえる。
高橋選手の妹、沙也加選手も同じ日本ユニシスのシングルスの選手。姉の金メダル獲得の瞬間には大喜びしていた。リオ出場を期待されながら、足のけがで今回は出場できなかったが、実力はやはり世界ランク。次の東京五輪出場をめざしており、「姉妹で五輪のメダル」も夢ではなさそうだ。(野﨑貴宮)
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