大判、小判に富本銭… 歴史に憩う橿原市博物館で「カネ・人・こころ」展
古代から現代までの貨幣などを展示した企画展「カネ・人・こころ」が、橿原市の「歴史に憩う橿原市博物館」で開かれている。同館は「お金の歴史と人との関わりを見てほしい」としている。
展示されているのは、最古の貨幣といわれる飛鳥時代の無文銀銭や飛鳥池遺跡(明日香村)で出土し、有名になった富本銭、日本国内で本格的に流通した和同開珎に代表される皇朝十二銭、中国から鎌倉時代などに輸入された宋銭、江戸時代の寛永通宝や大判金など計152点。
このうち大判金では、世界最大級の貨幣とされる慶長笹書大判金(長さ14・6センチ、幅8・7センチ、重さ165グラム)を展示。黄金色に輝く立派なものだが、大名や公家が儀礼的に使っただけで、流通しなかったとされている。
また、贋金の私鋳銭としてつくられた和同開珎や、江戸時代に薩摩藩がひそかに鋳造した天保通宝(側面に「サ」の文字が入る)、藤原宮跡で地鎮具として見つかった富本銭なども展示されている。
2月28日まで。1月23日と同30日の午後1時半からは、大判小判や地鎮具についての講演会も開催される。問い合わせは、歴史に憩う橿原市博物館(☎0744・27・9681)。
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