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王寺町オリーブオイル「大和のしずく」販売へ 搾油工場が稼働

搾油機にオリーブの実を投入する池田興仁さん=王寺町


 王寺町でオリーブの木を育て特産品作りに取り組んでいるヤマトファームの搾油工場が完成した。関係者が見守る中、オリーブの初搾りが行われ、オイルの品質を確かめた同社の池田興仁社長は「フレッシュな香り。出来上がりは上々」と話した。「大和のしずく」として商品化し近く販売を始める。
 工場は13日に開所式を行い、前の日に収穫した実を搾油機に投入。1時間ほどでオイルがちょろちょろと流れ出てきた。56㌔の実からとれた3㍑ほどのオイルを確認した池田さんは「最高品質のオリーブオイルを作り、町をもり立てていきたい」と話した。
 池田さんがオリーブに着目したのは「王寺町は雨が少なくオリーブ産地の小豆島のような気候」だからだ。平成26年に16本の苗木を私有地に植えたのが始まりで以降、栽培数を増やしてきた。町なども協力し、町有地も含め8カ所の農園で計約1400本を育てている。今年は12月初旬までに約3㌧の収穫、約150㍑のオリーブオイル生産を見込んでいる。
 さらに大阪産業大や奈良女子大の学生らとともにオリーブを使った特産品開発などにも乗り出し、オリーブオイルは奈良市のホテルに試験的に使ってもらうなどして改良を重ねてきた。
 大和のしずくは、王寺駅前のりーべる王寺「雪丸カフェ ポエム」と「カフェ&ケーキラボ ムー」(同町元町)の2店舗で扱う予定。28日には明神山山頂で開催するイベント「王寺オリーブ収穫祭2023」(雨天の場合は29日)でもお披露目する。
 また、来春開催予定の「国際オリーブオイルコンテスト」への出品も検討している。

良弁僧正1250年御遠忌 東大寺でJNOが演奏

演奏を終え観客の拍手に応える反田恭平さん(中央)ら=奈良市の東大寺


 東大寺の初代別当(住職)、良弁僧正(689~773年)の1250年御遠忌を記念し、世界的ピアニストの反田恭平さん率いるオーケストラ「ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)」が、東大寺で奉納公演を行った。
 大仏殿前庭に野外特設会場が設けられ、フレデリック・ショパン作曲の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22」や、ヨハネス・ブラームス作曲の「交響曲第1番ハ短調 作品68」が演奏された。
 観客約2千人はオーケストラが奏でる音色を楽しんだ。斑鳩町の会社員、植田嘉文さんは「東大寺の和の文化と、クラシックの洋の音色が融合した素晴らしい演奏会だった。貴重な体験でした」と話した。

エジプトの柔道強くしたい 海外協力隊派遣の門田さん

エジプトで柔道指導への意気込みを語る門田優吾さん=天理市


 国際協力機構(JICA)海外協力隊の隊員として今月末にエジプトへ出発する天理大柔道部出身の門田優吾さん(23)が、天理市の並河健市長を表敬訪問した。
 門田さんはエジプト政府からの要請で、2年間同国柔道ナショナルチームの指導に当たる。「選手一人一人の個性にあった指導を心がけ、エジプトの柔道を強くしたい」という。
 同市と天理大は、昨年秋にJICA関西と連携覚書を交わした。同大柔道部の学生や卒業生を海外協力隊としてエジプトに派遣することが盛り込まれている。
 外交官としてエジプトに赴任した経験のある並河氏は「エジプトは生活面も困らず、治安もいい。2年間頑張って過ごしてもらいたい」と激励した。

今年で見納め「高取かかしまつり」

大リーグの大谷翔平選手など今年の顔をモチーフにしたかかしが並ぶ=高取町


 手作りのかかし約200体が並ぶ「高取かかし祭り」(天の川実行委員会主催)が高取町の土佐街道一帯で開かれている。15回目を迎えた恒例のイベントだが、運営メンバーの高齢化などを理由に今年で最終回を迎えることに。街道沿いの民家や商店に飾られたユニークなかかしの姿が、訪れる人を楽しませている。31日まで。
 メイン会場となっている土佐街道沿いの「街の駅城跡」には、ホームラン王に輝いた米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手のかぶとをかぶった姿など「今年の顔」をかたどったユニークなかかしがずらり。将棋盤を前にほほえむ藤井聡太棋士のかかしには、11日に八冠となったことを受け、花束と「祝八冠」と書かれたカードが飾られている。
 このほか、民家の玄関先や塀の上、商店のショーウインドーなどあちこちでかかしの姿をみることができ、観光客は足を止めてカメラに収めるなどしていた。
 かかし祭りは、町ににぎわいを取り戻そうと、地元のシニア世代でつくる天の川実行委員会が平成年から開催。スポーツ選手や政治家など世相を反映した個性豊かなかかしが人気を集めてきたが、メンバーの高齢化が進み、かかしづくりの継続が困難になってきたことから今年でイベントを終了することにした。
 同委員会副代表の野村美千子さん(74)は「たくさんの人が喜んでくれて、今までかかしづくりを続けてきた意味があったと感じている」と話している。
 午前10時~午後4時。見学無料。問い合わせは、観光案内所「夢創舘」(0744・52・1150)。

春高バレー県大会 11月4日開幕、19日決勝

 

組み合わせ抽選会でくじを引くチームの監督ら=広陵町

「春高バレー」の愛称で親しまれる「第76回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の組み合わせ抽選会が県立大和広陵高校(広陵町)であり、男女計54チームの対戦相手が決まった。大会は11月4日に開幕し、決勝は同19日に芝運動公園総合体育館(桜井市)で行われる。
 男子は昨年と同じ24チーム、女子は昨年より4チーム多い30チーム。大会初日にジェイテクトアリーナ奈良(橿原市)などで男子1~2回戦、11月5日に平群町総合スポーツセンター体育館などで女子1~2回戦、同日に芝運動公園総合体育館で男女の準々決勝と準決勝をそれぞれ行う。
 抽選会には生徒は参加せず、各チームの監督らがくじを引いた。県高体連バレーボール専門部の小西朋行委員長は「3年生にとって、最後の大会になる。選手全員が良い思い出を作って、大会を終えてほしい」と選手らにエールを送った。

無駄なくおいしく フードロス減らす調理学ぶ 奈良北高

島本美由紀さん(右から4人目)のアドバイスを受ける生徒たち=生駒市


 県立奈良北高校(生駒市)で、食品ロス削減を学ぶ調理実習が行われた。刃物メーカー「貝印」(東京)との共同授業で、フードロス削減アドバイザーで料理研究家の島本美由紀さんが講師を務めた。
 1年生38人が数人ずつのグループに分かれ、野菜がたっぷり入ったキーマカレー作りに挑戦。切り落とすへたの大きさを最小限にし、皮なども細かくみじん切りしてカレーに入れた。生徒たちは最後に捨てた野菜の重さを量り、最も少ないグループは9㌘だった。
 島本さんは「家庭で捨てられる食材で最も多いのは野菜。切り方を変えれば、生ごみは少なくなり、栄養も取ることができる」と説明した。
 参加した平野美祐さんは「家庭でできるフードロス対策を今後心がけたい」。小薗和瑚さんも「今まで何気なく捨てていた部分が食べられることを知り、ほかの野菜でも試したくなった」と話した。

中学生の交流が再開 天理市と韓国・瑞山市

一緒に折り鶴を作って交流を深める日韓の生徒たち=天理市


 天理市と姉妹都市である韓国・瑞山(ソサン)市が交流を再開し、同市の浮石(ブソク)中学校の3年生15人が、修学旅行の一環で天理市立南中学校を訪問した。両校の生徒たちはクイズや折り紙などを通じて、楽しみながら交流を深めた。
 両市は平成3年11月に姉妹都市提携を締結したが、日韓関係の悪化などの影響で令和元年から交流が中断していた。今年7月に天理市の並河健市長らが瑞山市を訪れてイ・ワンソプ市長と会談し交流を再開することになった。
 浮石中を含め瑞山市内10校の生徒計約500人が11月中旬まで6回に分けて天理市立中学校4校を訪れる。
 南中では、吹奏楽部部員らが演奏を披露。生徒会役員らが天理市と韓国にまつわるクイズを韓国語と日本語で出題した。生徒たちは韓国語であいさつをし合ったり、一緒に写真を撮影したり。浮石中の生徒らは3年生の英語の授業にも参加。名刺を配って英語で自己紹介したほか、折り紙で鶴の折り方を教わった。
 浮石中のジュ・ギョンヒさんは「もてなしてもらえたのはとてもうれしかった。機会があればまた交流したい」と笑顔。南中の井川友希名さんは「初めて同じ年の海外の人と話ができた。英語を織り交ぜながら交流を楽しめた」と話した。

「奈良で子供相撲大会を」 元徳勝龍・千田川親方が奈良市長訪問

優勝祝賀パレード時の写真に見入る千田川親方(左)と奈良市の仲川げん市長=同市役所


 大相撲秋場所で現役を引退した元幕内力士・徳勝龍の千田川親方=奈良市出身=が5日、同市の仲川げん市長を表敬訪問し、「大相撲発祥の地とされる奈良で﹃子供相撲大会﹄などを催したい。一人でも大相撲の世界に入ってもらうきっかけになれば」と語った。
 千田川親方は、平成21年初場所で初土俵を踏み、25年の名古屋場所で新入幕。左四つを得意とし、平幕最下位の幕尻だった令和2年初場所で、県出身力士として98年ぶりに優勝した。今年5月の夏場所から不振で幕下が続き、秋場所中の9月12日、引退を発表した。
 市長との会談では、2年2月に市内で約1万人を集めた優勝祝賀パレードの写真も並べられ、笑顔で見入った。現役生活について「不戦敗を避けるため、入念なストレッチを欠かさず土俵に上がることを常に心がけていた」と振り返った。
 この日、千田川親方は県庁に山下真知事も表敬訪問した。

文華殿に新たな息吹 県文化財保存事務所 山下秀樹さん


 橿原神宮の境内の一角で、令和2年から6年がかりの工事が行われている。織田家ゆかりの建物で国の重要文化財「文華殿」(江戸時代後期)の修復だ。工事に携わる1人として、「次の世代にしっかり引き継がないといけない建物」との思いを改めて深くしている。
 文華殿はもとは信長の弟で茶人として知られる長益(有楽斎)の息子、尚長を藩祖とする柳本藩(現在の天理市周辺)の陣屋御殿で、昭和年に橿原神宮に移築された。
 現場事務所には二条城二の丸御殿や名古屋城本丸御殿をモデルにしたペーパークラフトを持ち込み、比較研究に余念がない。大阪市出身で、子供のころからの「お城マニア」だという。
 平成8年に県入庁後、年に文化財保存課へ配属。生駒市の長福寺本堂(鎌倉時代)や葛城市の当麻寺西塔(平安時代)といった建物の修復を担当し、新たな発見を目の当たりにしてきた。
 長福寺本堂では、護摩行の煙ですすけた本堂内陣の柱に彩色された仏の姿が描かれていたことが分かった。当麻寺西塔では、心柱の最上部から釈迦の骨を納めたとされる飛鳥時代の舎利容器が出てきた。いずれも建物を修復しなければ分からなかったことだ。建物を未来につなぐだけでなく、過去を掘り起こすきっかけを与えてくれる修復の面白さに目覚めた。
 文華殿でも新たな発見があった。敷地から貝殻片が多数出土し「貝塚を掘り当てたのかと驚いた」。しかし、明治時代以降、農家の副業として盛んにつくられていた貝ボタンの材料の一部だったと判明。現在、文華殿が建っている場所は、大正時代に橿原神宮の境内となっていたが、それまでは付近に貝ボタンの工場があり、型抜きしたあとの貝殻片が廃棄されていたのだ。「敷地の歴史を物語るユニークな遺物。印象深い発見だった」と振り返る。
 茶会や結婚披露宴の会場として使われてきた文華殿だが、修復前の建物は礎石が沈下し、屋根瓦が破損するなど傷みが進んだ状況だった。現在は地盤強化のためにコンクリートの基礎を新設し、いったん持ち上げていた建物を下ろす作業も完了した。今後は重量を落とすために取り外していた瓦や壁、床を設置する作業が始まる。
 「たくさんの人が利用する建物。昔ながらの外観を維持しながら構造補強を行い、安心して使ってもらえるように仕上げたい」

橿原ブランド 新たに4商品認定

[橿原ブランド」に認定された商品をPRする事業者ら=橿原市


 橿原商工会議所は、地元の優れた商品を認定する「橿原ブランド」に、橿原市内の事業所が手がけた4商品を新たに加えた。
 加わったのは、鮨 かわしま(同市石川町)の「柿葉鮨 HANAYA」(1500円、税込み)▽MSIN株式会社(同市醍醐町)の「古都華スムージー」(600円、同)▽株式会社ココアイ(同市内膳町)の「病院とお菓子屋さんが作った低カロリータイプクッキー バター味」(540円、同)▽藤井株式会社(同市曽我町)の「やまと木綿 SOraGOCOCHI 超吸水タオル」(参考小売価格1650円、同)。
 橿原ブランドは令和元年に創設され、認定は今回で5回目。計5件の応募の中から独自性や市場性、将来性などを審査し認定した。認定されると橿原神宮と大和三山をモチーフにした認定マークを商品などに表示できる。

福島産食材で特別メニュー 県庁食堂

福島県産タイを使ったメニューの説明を受ける山下真知事=県庁


 東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出により風評被害を受けている福島県を応援しようと、奈良県は3日、県庁食堂で福島県産の食材を使った昼食の提供をスタート。開始を前に2日、山下真知事が食堂でメニューを試食し、味や安全性をPRした。
 奈良県によると、使用する食材は福島県産のタイやスズキ、ヤリイカなど。特別メニューの定食(800~1200円)とカレー(850~1000円)で使う。それぞれ1日約20食限定で、12月末までの毎週火、木曜で予定している。
 山下氏は「タイの幽庵焼き定食」(1000円)を試食。「安全でおいしい福島の海産物をぜひ食べに来てほしい」と呼びかけた。
 食堂は奈良県本庁舎の6階で、誰でも利用できる。午前11時~午後2時(ラストオーダー午後1時半)で営業している。

少林寺拳法世界大会へ 大和郡山の岩田さん、仲川さん

演武を披露する岩田笑選手(左)と仲川実希選手=大和郡山市


 8月に新潟県で開催された第17回全国中学生少林寺拳法大会(少林寺拳法連盟主催)女子組演武の部で2位となった大和郡山市立郡山南中の岩田笑選手(14)と市立片桐中の仲川実希選手(14)が上田清市長を表敬訪問した。
 岩田選手は「道場には3歳から50代までさまざまな人が集まる。年齢に関係なく楽しく練習できるのが楽しい」と話すと、仲川さんは「小学生のころからほぼ同時に岩田選手と習い始めた。プライベートでも大親友で、続けてこられたのは相棒の存在が大きい」と笑顔を見せた。
 2人は7日と8日に日本武道館(東京都)で開催される「2023年少林寺拳法世界大会」に出場予定で、迫力ある組演武を上田氏に披露し、「目指すは1位」と声をそろえた。上田氏は「今後も頑張って活躍してほしい」とエールを送った。

ツチノコブームよ再び 下北山村で企画続々

つちのこくんのキーホルダー


 ヘビに似た幻の生き物「ツチノコ」のブームに沸いた35年前の活気を取り戻そうと、下北山村が一般社団法人「下北山つちのこパーク」を設立し、旧下北山保育所を拠点に取り組みを展開している。10月1日には、来年春に全国で公開予定のドキュメンタリー映画「おらが村のツチノコ騒動記」(今井友樹監督)の先行上映会を開き、同パークをPRする。
 ツチノコの目撃情報が多かったという下北山村。昭和63年に、賞金100万円を掲げたツチノコを探し出すイベントを開催した際、全国から参加者が押し寄せた。さらに村民らはパロディー国家「ツチノコ共和国」を設立して関連イベントを展開し、話題になった。だが、その後ブームは下火となり、イベントなどもほとんど行われなくなった。一方で過疎化も進み、現在の人口は約800人。
 今回、ブームを再燃させようと、特産品開発などをしてきた任意団体「下北山地域総合商社」を「下北山つちのこパーク」として法人化。画を本格展開することにした。
 年前からタイムスリップしてきたツチノコの妖精、という設定のキャラクター「つちのこくん」を作り、Tシャツやキーホルダーなどのグッズ、地元のアマゴや柑橘系果実のジャバラを使った商品を販売。さらにトチノキの巨樹群を見に行くトレッキングや「前鬼ブルー」と呼ばれる美しい色の渓流を見るウオーキングを企画している。
 法人の事務局長を務める道下考平さん(43)は子育てに適した土地を求めて東京から昨年夏に下北山村に移住。「ユニークで面白いツチノコをメインキャラクターにして村を盛り上げていきたい」と話している。

 上映会は10月1日午後1時半から普段は公開していない同パーク(旧下北山保育所)で。映画は、同村のほか岐阜県東白川村など各地の伝承や目撃談を通じて農山村の戦後史を描き、未来へのヒントを探る内容となっている。無料で定員50人。事前予約優先で、申し込みはホームページから。問い合わせは下北山つちのこパーク(07468・6・0070)。

ハトムギ活用のレシピ発信「美味しく日常に取り入れて」 料理研究家、竹川雅子さん 


 肌荒れなどに効くとされ古くから漢方薬として使われてきたハトムギ。「食事に取り入れて、健康になってもらいたい」と、奈良市内を拠点にレシピを発信している。
 大阪府東大阪市出身。ハトムギの栽培や製品販売をする一家に生まれた。幼いころから自然と食事の中にハトムギを取り入れており、「ヘルシーで美味しく、心も体もきれいになったと実感した」。
 台湾や香港では、そのまま食べたり、おかゆに入れたりするが、日本では料理方法が広まっていない。「薬としてではなく、自然な形で日常に取り入れてほしい」と、約15年にわたって活用レシピを考え続けてきた。
 食や健康に関する勉強を重ね、管理栄養士や国際薬膳師など数々の資格を取得。雑誌やテレビなどで目にした料理に「ハトムギを生かせないか」と知恵を絞り、これまで生み出したレシピの数は400点を超える。
 はじめは奈良市にある自社でレシピを紹介するパンフレットを作成し配っていたが、14年前からは料理教室の講師として全国を駆け回った。参加者からは「美味しい食べ方を教わり、健康に近づいた」と好評だという。
 今年7月には『はとむぎ薬膳美人レシピ』(河出書房新社、1496円)を出版。料理が得意ではない人でも作りやすいものを厳選して主菜から副菜、汁物、おやつ、ドリンクまで約100点を紹介している。
 「漢方薬としても古くから用いられ、歴史あるハトムギ。その魅力を今後も様々なレシピを通して発信していきたい」

彼岸花が見頃 御所「葛城の道」

葛城の道周辺を赤く染めるヒガンバナ=御所市


 「葛城の道」(御所市)周辺でヒガンバナが咲き誇り、さわやかな空の下で秋本番を告げている。見頃は今月末まで。
 葛城の道は金剛・葛城山麓の山裾を南北にのびる古代からの道。周辺には行基が開いた九品寺や神話が伝わる葛城一言主神社などがある。
 県内でも有数のヒガンバナの名所として知られ、毎年この時期に多くの人が訪れる。大阪府富田林市の依田美千枝さん夫妻は「秋を感じますね。とても美しい」と話した。
 ただ、九品寺では近年、近隣の道に多くの観光客が駐車し住民から苦情が寄せられることもあるという。御所市観光協会の担当者は「マナーを守って葛城の秋を楽しんでもらいたい」と話している。

空き店舗活用し手芸品展示・販売 10月7日に生駒「ぴっくり通り商店街」

手芸品の新作発表イベントを企画した東秀代さん=生駒市本町


 生駒市本町で10月7日に空き店舗を利用した手芸品の展示・販売イベントが開かれる。近隣にあった創作雑貨店の閉店に伴い、店に手芸品の販売を委託していた愛好家らが新作の発表の場として企画した。
 イベントを発案したのは、同市中菜畑の手芸愛好家、東秀代さん(71)。約5年前から近鉄生駒駅南口近くの創作雑貨店にポーチやオリジナルの布草履、巾着などを出品していたが、今年2月に店が閉店し、新作発表の場が失われた。
 「手芸品を作るだけでは自己満足に終わってしまう。実際に使って喜んでもらいたい」。そんな思いが募る中、同駅南口前の「ぴっくり通り商店街」にある果物店「マミーエビスヤ」の竹島豊子さん(61)と世間話をするうちに、近くに竹島さんが所有する空き店舗があることを知った。
 竹島さんの承諾を得て、この空き店舗を活用することに。手芸雑貨店に出品していた奈良市や東大阪市の手芸作家や愛好家らも誘って新作発表のイベントを催すことにした。
 商店街のPRも兼ねてイベントは「ぴっくりマルシェ」と名づけた。約75平方㍍のスペースに、ちりめん素材の人形や帯地のトートバック、パッチワークの衣類、愛犬用の襟巻などの手芸品を展示・販売する約10ブースが出店する予定。
 東さんは「イベントを定期的に開催するのが目標。趣味に打ち込むシニア世代の活躍も来場者に伝われば」と話している。
     ◇
 当日は午前10時~午後3時。場所は旧コンビニエンスストア・マミーみなみ店(本町3)。

「PayPay」で5000円お得クーポン 県が発行「働く人を応援」

 働く人の生活を下支えしようと、県は1万円購入すると1万5千円分買い物ができる「働く人応援クーポン」を最大15万人に発行する。決済サービス「PayPay(ペイペイ)」のシステムを利用。10月2日午前10時から応募を受け付ける。
 県内のペイペイ加盟店で利用できるクーポンを発行する。県によると、県内では1万件を超える加盟店登録があるという。
 対象は企業などに勤める県内在住の人。公務員や会社役員、個人事業主などは対象外となる。1口1万円で、2口まで応募できる。応募多数の場合は抽選。11月13日に結果を通知し、同日から来年2月末まで利用できる。
 山下真知事は「かつてないほど物価が高騰しているが、物価上昇率ほど賃上げが進んでいない。働く人を応援し、あわせて県内消費を促進したい」と話した。
 応募はペイペイアプリ内から。

県産食材使った創作うどん提供 「和(なごみ)製麺所」坂口正和さん


 奈良特産の食材を使ったうどんを次々と創作。今月には、県産大豆「大鉄砲」で作った豆腐と奈良の伝統漢方「ヤマトトウキ」を使った「マーボー富うどん」を発表した。「食で奈良を盛り上げたい」と地元への思いを語る。
 小中高と奈良市で過ごした。高校生のときにホテルの厨房でアルバイトをし、次々とおいしい料理を仕上げるシェフに憧れを抱いた。料理専門学校で学んだ後、東京の日本料理店で約6年間修業。その後、大手うどんチェーンに就職し、店舗運営などを任される中で、うどんにほれ込んだ。
 「小麦粉の産地によってコシや香りが違うし、同じ小麦粉でも生地の練り方や寝かす時間、温度や湿度で風味や食感が変わるのに奥深さを感じた」
 地元に帰り40歳となった平成31年に開店。特徴の異なる国産の小麦粉をブレンドして低温で長時間寝かせたり、複数の昆布や雑節、カツオ節でだしを取ったりして、自分らしい味を追求してきた。
 創作うどんは、アルバイトの奈良女子大の学生が、県産食材を使ったメニュー開発を行う大学内の団体「奈良の食プロジェクト」に参加していたことがきっかけ。昨春、新型コロナウイルス禍で元気のない飲食業を盛り上げようと思っていたところ、学生がメニューの考案を持ちかけた。
 第1弾は、奈良の伝統野菜、大和まなを練り込んだ麺に、県産食材の天ぷらなどを付けた「奈良満点つけうどん」。続いて県産オクラやナメコを使用した「ねばとろぶっかけうどん」を考案。今回発表した「マーボー富うどん」は、夏バテがしやすい時期にスタミナを付けてもらおうという思いを込めた。
 富うどんは今月末で終了だが、11月をめどに冬メニューの発表を考えている。「県産の鴨やゴボウを使ったメニューや、スイーツにも挑戦したい」と意気込みを語った。

奈良公園を掃除するのは? 「糞虫」学ぶ出前教室、奈良学園小で

糞虫の標本を顕微鏡で観察する児童たち=奈良市


 ならまち糞虫館(奈良市)の中村圭一館長が、奈良学園小学校(同)で奈良公園のコガネムシ(糞虫)について学ぶ出前教室を開いた。授業を受けたのは3年生44人。中村さんは、「公園がシカの糞まみれにならないのは、糞虫のおかげだ」と話した。
 中村さんは、糞虫はシカの糞を食べて体内で分解し土に還していることを解説した。また、エジプトで神の化身とされミイラの副葬品になった「スカラベ」など、国内外のさまざまな糞虫について紹介した。
 子供たちは、豆粒ほどの小さな糞虫の標本を顕微鏡で観察。岡田勝瑛さんは「シカの糞を食べる虫がいることが興味深かった」。上田麻衣さんは「コガネムシの種類は多く、身体に比べて頭が小さい。きれいな色のものがいるのも面白かった」と話した。
 中村さんは「ある動物が絶滅すれば、その糞を食べる糞虫も絶滅してしまう。子供たちに糞虫を通して食物連鎖のサイクルに興味を持ってもらいたい」と話している。

万葉のかれんな花 「思ひ草」ナンバンギセル咲く 明日香

赤紫色の花をつけるナンバンギセル=明日香村


 明日香村の国営飛鳥歴史公園石舞台地区で、万葉集にも詠まれたハマウツボ科の植物、ナンバンギセルがかれんな花を咲かせている。
 ナンバンギセルはイネ科植物の根に寄生して成長する。花の形が南蛮人がもたらしたキセル(煙管)に似ていることからその名が付いたとされる。万葉集では首を垂れて物思いにふける様子に見えることから「思ひ草」として登場する。
 石舞台地区内にある「あすか風舞台」近くに群生するススキの周囲を歩くと、根本にひっそりと赤紫色の花を開く姿を見ることができる。同公園飛鳥管理センターによると、9月いっぱいは花を楽しむことができるという。

平城宮跡公園をスイスイ 電動車いす型モビリティー無料貸し出し


 国営平城宮跡歴史公園(奈良市)で16日から、電動車いす型モビリティーの無料貸し出しが始まる。見所が点在する広大な敷地内の移動の負担を軽減し、幅広い世代に長時間の滞在を楽しんでもらう狙い。県内では初めての配備で、利用希望日の1週間前までの予約が必要。
 モビリティーは手元のコントローラーでバックや方向転換などができ、3・5㌢までの段差なら乗り越えられる。最大スピードは早歩きと同じぐらいの時速6㌔。5時間の充電で20㌔まで走行できるという。運転免許は不要で、全国の空港やスタジアム、テーマパーク、商業施設など約20カ所で導入されている。
 同公園は東西1・3㌔、南北1㌔の敷地に「朱雀門ひろば」「第一次大極殿」などの見所が点在することから、かねて「高齢者や足の不自由な人がすべてを見るのが難しい」との声があった。
 事業を手掛けるWHILL(東京)の杉浦圭祐・法人レンタル事業本部長は「普段は車いすを利用していなくても、長距離や長時間の歩行をつらいと思っている人は多い。家族やお孫さんたちと一緒に、園内の散策を存分に楽しんでもらいたい」と話した。
 貸出時間は午前9時~午後4時半。。申し込みは平城宮跡管理センター(0742・36・8780)。

コスモス迷路が開園 安倍文珠院

コスモス迷路を楽しむ園児たち=桜井市


 桜井市の安倍文殊院で、色とりどりのコスモスが咲き誇る恒例の「コスモス迷路」が開園した。地元の市立安倍幼稚園と飛鳥学院保育所の園児ら約80人が招待され、花の迷路を楽しんだ。10月下旬まで設置予定。
 境内にある金閣浮御堂の東側広場に、早咲き遅咲きあわせて27種類のコスモスからなる迷路を設置。寺の職員らが7月から整備を始め、病気や害虫に気を配りながら手入れを続けてきたという。
 迷路の難易度は年々増しているといい、園児たちは途中に設けられたポイントでコスモスの花言葉が書かれたスタンプを押しながら、出口を探して歩き続けた。安倍幼稚園の山本美結ちゃん(6)は「迷路は難しかったけど、おもしろかった。コスモスもきれいだった」と話していた。

少年サッカー「アジアパシフィックカップ」 6カ国の選手が三郷町、生駒市に集結

アジアパシフィックカップに向けて握手を交わす森宏範町長(中央)ら=三郷町


 スペインサッカークラブ・FCバルセロナ傘下の少年サッカースクール「バルサアカデミー」に所属する国内外の選手たちが一堂に会する「アジアパシフィックカップ」が15~18日、三郷町のグラウンド「ナラディーア」と生駒市のスポーツ施設「市体育協会高山S.C.」で開かれる。
 バルサアカデミーは国内では平成22年から、福岡、東京、奈良、横浜、広島の5都市で展開。スペインのコーチが指導し、Jリーグで活躍する選手も輩出してきた。
 アジアパシフィックカップには、日本、スペイン、インド、オーストラリア、シンガポール、トルコの6カ国の選手が参加。9歳以下▽歳以下▽歳以下の3グループに分かれて競技する。選手とその家族計約500人が来県する。
 開催に先立ち、バルサアカデミージャパンを展開する、サッカーJ3「奈良クラブ」の浜田満代表と、バルサアカデミー奈良校のラウル・コシアルス監督が、三郷町の森宏範町長を表敬訪問した。
 浜田氏は「多くの子供たちに試合を楽しんでもらう一方、奈良をはじめ、日本の文化に触れる機会にしたい」と話すと、森氏は「大会の場として町の施設が選ばれたのは大変光栄。町をあげて歓迎したい」と応じた。

信金職員と利用客、連携して特殊詐欺阻止 桜井署が感謝状

感謝状を手にする(左から)松村翠さん、領内由紀子さん、森本恵未さん=桜井市


 桜井市の大和信用金庫本店で、電話をしながらATMを操作していた女性(71)に声をかけて特殊詐欺被害を未然に防いだとして、桜井署は同店利用客の女性や職員ら3人に感謝状を贈呈した。
 感謝状を贈られたのは、利用客で桜井市の調理員、松村翠さん(33)と、いずれも同店職員の領内由紀子さん(52)と森本恵未さん(22)。
 松村さんは8月8日午後4時ごろ同店を訪れ、店内で女性が現金数十万円を持って電話をしながら慣れない様子でATMを操作しているのを見かけた。すでに窓口の営業は終了していた。
 松村さんは女性の行動に違和感を覚えながら一度は店を出たものの、「詐欺じゃなくても、ここで声をかけないと絶対に後悔する」と思い、店に戻った。女性に声を掛けて事情を聴いたが、要領を得なかったため代わりに電話に出た。電話口の男は通信会社の職員を名乗り、「未払い金を振り込む必要がある」と説明。振り込む際の条件などが女性から聞いた説明とずれがあることから、詐欺を確信した。
 その後、業務でATMのあるスペースに来た森本さんとともに女性を説得し、領内さんが同署に通報した。同署は女性が特殊詐欺事件に巻き込まれていたとみており、宮野勝夫署長は「振り込みの最中に止めていただいた、本当に感謝している」と話した。
 感謝状を受け取った松村さんは「光栄なことです。詐欺被害はひとごとではなく、身近に起こりうるもの。勇気はいるけれど、不審に思ったら声をかける必要があると思った」。領内さんと森本さんは「詐欺被害防止の啓発により力を注ぎたい。これからも多額の入出金などを注視していく」と話した。

今年の顔は? 御杖村で「案山子まつり」

大谷翔平選手やラーズ・ヌートバー選手mのかかしが並ぶ御杖村土屋原地区


 御杖村の土屋原地区で「案山子(かかし)まつり」が開かれている。今年の話題をモチーフに住民が手作りした16体が田んぼの前に並び、訪れた人の目を楽しませている。24日午後3時まで。
 会場では、3月に開催されたワールドベースボールクラシック(WBC)で活躍したラーズ・ヌートバー選手と大谷翔平選手、NHK連続テレビ小説「らんまん」や同大河ドラマ「どうする家康」をテーマにしたかかしがずらりと並ぶ。
 土屋原公民館主事の中嶋安司さんは、優勝マジックが点灯した阪神タイガースの岡田彰布監督のかかしを家族総出で10日間かけて制作した。白のTシャツに黒いリボンをはりつけて、ユニフォームのストライプを表現。岡田監督の好物のパインアメを持たせるなど、細部にこだわった。
 中嶋さんは「村人が手間暇かけて作った作品。多くの人に見に来てもらいたい」と話している。

石室は「片袖式」 6世紀後半の斑鳩町・舟塚古墳

大刀などが出土した舟塚古墳の玄室=斑鳩町法隆寺


 斑鳩町法隆寺の円墳「舟塚古墳」の横穴式石室の構造や築造年代が分かり、発掘調査を担当した町教委と奈良大学が7日、発表した。石室は、被葬者を安置する玄室が通路・羨道から横に張り出した「片袖式」構造であることが判明。出土した須恵器から築造が6世紀後半であることも分かった。
 舟塚古墳は現存する墳丘部が直径8・5㍍で、石垣で囲われている。今回、墳丘中央付近の約13平方㍍を発掘した。玄室は長さ3・8㍍、幅1・6㍍で、入り口(玄門)から見た正面の奥壁は5段以上の石材が積まれていた。石室内からは鉄製の大刀2点(いずれも長さ約1㍍)、馬具類3点、玉類12点、土器類37点が出土した。こうした状況から、被葬者は地域の有力者2人とみられる。
 6世紀後半に築造された町内の古墳としては、豪華な金銅製馬具の副葬品で知られる藤ノ木古墳もあるが、舟塚古墳の方が古いとみられ、奈良大文学部の豊島直博教授(考古学)は「藤ノ木古墳以前の町内の古墳構造を知る重要な成果になった」と話している

ユニーク商品・サービス続々 奈良商議所が企業合同発表会

自社の新商品・新サービスをPRする参加企業の担当者=奈良市


 県内企業の新商品や新サービスの合同発表会が奈良市内で開かれた。うどんや焼き菓子、食品やペットボトル回収機、県内でのシェアサイクルサービスなど8社が8つの商品・サービスを紹介。担当者が商品を使ってみせるなどして魅力をアピールした。
 新型コロナウイルス禍で打撃を受けた企業を支援しようと、奈良商工会議所が初開催。
 奈良市法蓮町の「うどん職人和製麺所」は、奈良女子大の学生と共同開発した、県特産の食材を使った「マーボー富うどん」を発表。県産の大豆「大和大鉄砲」を原料とした豆腐を使い、アクセントとしてサンショウの代わりに同じく県産の伝統漢方「ヤマトトウキ」を刻んだ葉をふりかけ、風味豊かに仕上げた。
 店長の坂口正和さんは「地元の食材の素晴らしさを知ってもらおうと開発した。学生たちのメニュー提案に感謝しています」と話した。

生徒が丹精した野菜苗を販売 山辺高校山添分校

野菜の苗を販売する県立山辺高山添分校の生徒たち=山添村


 県立山辺高校山添分校(山添村、4年制)で5日、農業科の生徒たちが育てた野菜苗の販売会が開かれた。
 1~4年生の計23人が種まきや追肥、水やり、ビニールハウス内の温度管理などを手掛けた白菜、キャベツ、ブロッコリー、レタスなど7品目計3000本の苗を販売。1本50円と手頃な価格が人気を呼び、訪れた近隣住民らが次々と購入していった。
 タイ出身の3年、ナタカン・ウォンタボンさんは「お客さんに『また来るね』と言われるとこれまでの苦労も報われた気がする。大きく育てておいしく食べてもらえたらとてもうれしい」と笑顔で話した。

奈良公園で「スポGOMI」 楽しみながらごみ拾い

奈良公園でごみを拾う「スポGOMI」の参加者ら=奈良市


 ごみ拾いをスポーツ感覚で楽しむイベント「スポGOMI」が3日、奈良市の近鉄奈良駅周辺で行われ、職場仲間や家族連れ、大学生のグループなど計人が参加した。
 日本財団(東京)が、街中の河川などから発生する海洋ごみの削減啓発を目的に企画。この日は2、3人が1つのチームとなり、15チームが競い合って約1時間で計約19㌔のごみを拾い集めた。
 友人と参加した兵庫県芦屋市の食品配達員、門松真秋さん(21)は「観光客にポイ捨てをしないようにアピールする意味も込めてごみを拾いました」と話した。

自然と触れ合うサマースクール 曽爾村

川に入り水中生物を探す子供たち=曽爾村


 曽爾村と奈良教育大は「サマースクール2023in曽爾」を村立曽爾小中学校などで開催した。参加した子供たちは、同大の教員や学生たちとともに、川の生き物を捕まえるなどして村の豊かな自然と触れ合った。
 村を縦断する青蓮寺川では、川にすむ生き物を調査。3~6年生の計26人が、教員や学生らとともに川に入って網などで川エビやヤゴなど10種類近くの生き物を捕まえたほか、薬品を使って川の水質も調べた。
 6年の出口愛夏さんは「知らない虫がいてびっくりした」。6年の中谷粋都さは「水質調査で薬品を使うと、水が薄いピンク色に変化したのが楽しかった」と口々に感想を述べた。
 さらに、学生や教員らが理科、数学、算数などの特別授業も実施した。

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