「町を知って」王寺観光協会がパビリオンスタッフらとピンバッジ交換

コンゴ民主共和国のスタッフ(右)とピンバッジを交換する王寺町観光協会の職員=大阪市此花区
大阪・関西万博に出展する国や団体との友好を深めようと、奈良県王寺町観光協会は会場内の海外パビリオンなどでピンバッジを交換している。18日にはコンゴ民主共和国やカメルーンなどのスタッフらと交換し、担当者は「町のことを知ってもらうきっかけになれば」と話している。
シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater いのちのあかし」森の集会所で開催中の「ALL NARA HARMONY(オール・ナラ・ハーモニー)感じる奈良展」に合わせた取り組み。ピンバッジの交換は、万博やオリンピックなど世界各国が集うイベントで友好の証として行われている。
同協会は、来年2月に町制100周年を迎えることから100カ国との交流を目指し、町の公式マスコットキャラクター「雪丸」がドローンで羽ばたいているデザインのピンバッジを制作。会場内の海外パビリオンに職員が直接出向いて交換を交渉し、18日には、コンゴ民主共和国やカメルーンのほか、アイルランド、タイ、ベルギーといった国々や企業パビリオンを出展しているパソナグループとも交換した。

町観光協会に展示中のピンバッジ。世界中の国や地域のピンバッジ=王寺町
雪丸のピンバッジを受け取ったコンゴ民主共和国のユジェネ・マウガさん(52)は「とてもかわいいキャラクターだね」と顔をほころばせ、日本国旗と自国の国旗がデザインされたバッジを差し出した。また、カメルーンのマフォビー・ジョセフさん(54)は、雪丸のぬいぐるみも受け取り、「母国に帰ったらちゃんと雪丸と一緒に写真を撮ってSNSで投稿するよ」と笑顔を見せた。
同協会の職員は「こうした交流を通して、町の人や子供たちにも海外に関心を持ってもらいたい。また外国の方にも奈良県内の小さな町のことを知ってもらうきっかけになるはず」と期待を寄せる。
同協会は18日までに92カ国とピンバッジを交換しており、19日にはトルクメニスタンなどとも交換する予定だ。交換したピンバッジは、王寺駅前の商業施設「りーべる王寺」内にある町観光協会のガラスケースで展示している。
今年の「顔」ズラリ 21日まで御杖村で案山子まつり

大阪・関西万博の公式キャラクー「ミャクミャク」や各地で目撃が相次ぐクマのかかしも並ぶ=御杖村
今年の世相をモチーフにしたユニークなかかしが並ぶ「案山子まつり」が、御杖村土屋原地区で開かれている。21日午後3時まで。
展示されているのは、全国で出没情報が相次いでいるツキノワグマや、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」、トランプ米大統領、7日に2年ぶりにセ・リーグ優勝を決めたプロ野球阪神タイガースのマスコットキャラクター「トラッキー」などをかたどった18体。訪れた人たちは、田んぼの前に並ぶさまざまなかかしを興味深そうに眺めていた。

トランプ大統領のかかし
土屋原公民館主事の中嶋安司さん(76)は、6月に亡くなったプロ野球巨人元監督の長嶋茂雄さんの現役時代の姿のかかしを家族とともに制作。「地域の人たちが思い思いにかかしを手作りした。ぜひ足を運んで、話題となった〝顔〟を見てもらいたい」と話している。

長嶋茂雄さんの姿も
私立高の授業料支援 県が所得制限を撤廃 全世帯実質無償化へ
山下真知事は17日の定例記者会見で、私立高校授業料について令和8年度以降の国の支援制度の拡充を前提にして、県独自の支援も所得制限を撤廃し、全世帯に対して実質無償化を実施する方針を発表した。
対象は保護者が県内在住で、子供が県内の私立高校に通う世帯。
現行制度では支援額は世帯年収によって異なり、910万円未満の世帯に対しては国と県で合わせて最大計63万円を支援しているが、それ以上になると国の支援金11万8800円、県の補助金は子供2人以上の世帯に限り5万9400円に抑えられるという。
8年度以降はこうした所得制限をなくし、世帯年収にかかわらず国と県で合わせて最大計63万円を支援するとしている。
所得制限撤廃によって、県は子供が1人いる年収910万円以上の約1200世帯が支援を受けられるようになると試算している。
県内基準地価、下落幅縮小 商業地は上昇幅拡大
県は16日、7月1日時点の県内275地点の基準地価を公表した。林地を除く全用途地の平均変動率はマイナス0・2%で18年連続の下落だが、下落幅は昨年から0・1㌽縮小。46地点ある商業地の平均変動率は1・3%(昨年1・2%)で3年連続の上昇、8地点の工業地の平均変動率は昨年と同じ3・8%で12年連続の上昇となった。
商業地は46地点のうち23地点で上昇、13地点で横ばい、10地点で下落。インバウンド(訪日客)の多い近鉄奈良駅、JR奈良駅など奈良市の中心商業地で上昇幅が拡大し、橿原市や生駒市などの駅周辺も上昇傾向が継続した。一方、県南部では周辺の大型店舗への顧客流出や人口減少、少子高齢化の影響で下落傾向となっている。
工業地は8地点すべてで上昇。高速道路などのインフラが充実している大和郡山市の昭和工業団地など、災害リスクが比較的低い内陸型工業用地として需要が堅調となっている。
一方、住宅地の平均変動率は昨年と同じマイナス0・7%。211地点のうち50地点で上昇、31地点で横ばい、130地点で下落となった。鉄道駅の徒歩圏など利便性の高い地域は旺盛な需要が継続している一方、人口減少が進む県南部などは需要が低調となっている。
市町村別で住宅地の上昇率が高いのは、生駒市(1・5%)▽奈良市(1・4%)▽香芝市(0・4%)▽橿原市(0・3%)▽斑鳩町(同)▽大和郡山市(0・2%)▽大和高田市(0・0%)▽田原本町(同)-の順。
不登校の子供を支援 生駒市に「学びの多様化学校」開校へ
生駒市は、不登校の小中学生のための「学びの多様化学校」を近鉄生駒駅前に整備する。市立生駒小学校と市立生駒中学校の分校として令和9年4月の開校を目指す。学びの多様化学校は文部科学省が推進し、不登校児童生徒らに配慮した特別の教育課程を編成できる。県内では、大和郡山市の市立郡山北小学校と市立郡山中学校の分教室として運営している「ASU(あす)」に次いで2例目となる。

「学びの多様化学校」に改修される「デイサービスセンター幸楽」=生駒市
生駒市では、不登校の子供たちのために市内2カ所に「子どもの居場所・学び支援室」を設置するなど対応にあたってきた。しかし、不登校の市立小中学生は令和元年度の175人から5年度には334人と増加。支援体制確立が急務として設立を決めた。
近鉄生駒駅前の市の施設「デイサービスセンター幸楽」(同市北新町)を改修して整備。今月2日開会の市議会定例会に1664万5千円の設計費を含む一般会計補正予算案を提案した。幸楽は7年度でデイサービス機能を終え、ほかの機能を「RAKU|RAKUはうす」(同市谷田町)に移す。
市教育委員会によると、生駒小・中学校の分校だが、校区外の子供が通う場合はいったん両校に転校する形をとって通学する。校名は今後決める。定員は全校で40人の予定。建物は教室の仕切りはなく、不登校の子供に配慮したつくりになるという。
市教委教育総務課の担当者は「不登校児童生徒の学びの場をつくっていきたい」と話している。
第45回北和地区親善学童軟式野球 西方パワーズ19年ぶり3回目V
県北部地域の小学生野球チームが参加する「第45回北和地区親善学童軟式野球大会2025」(大和郡山市軟式野球連盟学童部主催、産経新聞社など後援)が13日~15日、大和郡山市内で行われた。大会には同市と奈良市、天理市、生駒市、生駒郡、磯城郡から計16チームが出場。決勝は西方パワーズ(大和郡山市)が五条山レパード(奈良市)を下し、19年ぶり3回目の優勝を果たした。
試合結果は次の通り。
【1回戦】小林ファイヤーズ3-2生駒クラブライオンズ▽西方パワーズ9-1天理コスモ▽生駒GKブロッカーズ13-0井戸堂ファイターズ▽三郷TFB1-0奈良信貴REDS▽五条山レパード5-2斑鳩少年野球部▽帝塚山スポーツ少年団11-6生駒東少年野球クラブ▽柳本キングス8-2都跡スポーツ少年団▽三宅マリナーズ7-3リトルジャイアンツ
【2回戦】西方パワーズ11-0小林ファイヤーズ▽三郷TFB4-1生駒GKブロッカーズ▽五条山レパード3-0帝塚山スポーツ少年団▽三宅マリナーズ5-4柳本キングス
【準決勝】西方パワーズ7-1三郷TFB▽五条山レパード3-0三宅マリナーズ
【決勝】西方パワーズ7-1五条山レパード
若草山焼き 山麓ゲート内など有料化 安全対策で6千人に制限

今年の「若草山焼き」=奈良市(比較明合成、恵守乾撮影)
古都に早春を告げる風物詩として知られる「若草山焼き」(毎年1月第4土曜日)について、県や奈良市などでつくる同行事実行委員会は11日、同市の若草山麓ゲート内など2エリアで来年、観覧を有料化すると発表した。間近で観覧できるゲート内は大勢が集まることから「人数を抑え事故を防止したい」としている。
若草山焼きは花火の打ち上げもある人気の行事で、新型コロナウイルス禍が明けて以降、訪れる人が増加。今年は周辺に数万人が集まり、斜面の山麓ゲート内には約1万人が入ったという。こうした中、有料化によって観覧者数を抑え、安全対策の充実を図る。
有料エリアとするのは、山麓ゲート内と奈良公園バスターミナル屋上。いずれも前売り券(2千円)を11月中旬ごろから販売する。山麓ゲート内は最大約6千人、バスターミナル屋上は約300人を想定している。両エリアとも、ふるさと納税の返礼品(寄付1万円につき1人)とする。
実行委事務局の県奈良公園室は有料化について「山麓ゲート内に多くの人が殺到するので、危険性を考慮した」と説明。収益は警備費用などに充てるという。
来年は1月24日に開催。若草山麓の野上神社で山焼きの無事を祈願する祭礼が行われた後、午後6時15分から花火を打ち上げる。山焼きは同6時半からで、約33㌶の草地に点火する。荒天の場合は中止。
刀根早生柿「出来は上々」 五條で出荷始まる

刀根早生柿を選定する作業スタッフら=五條市
五條市のJAならけん五條市統合選果場で11日、刀根早生(とねわせ)柿の出荷が始まり、近隣の農家約130軒から約6㌧が集まった。
県内の柿の収穫量は、和歌山県に次ぐ全国2位。この日は、約90人の作業スタッフがベルトコンベヤーから流れてくる柿を手際よく選定し、箱詰めした。
同選果場の西真一委員長(62)は「この夏は例年になく高温だったためか害虫被害も少なかった。集まった柿は小玉ながらも甘くおいしい。出来は上々」と笑顔で話した。関東甲信越や京浜、東北地方などに出荷されるという。
同市の西吉野柿選果場も16日から開場。中谷早生柿、刀根早生柿、平核無(ひらたねなし)柿、富有柿と種類を変えながら、11月末頃まで出荷が続く。両選果場では一般に向けた直売も行われる。
「駅前考古学」で多彩な遺跡紹介 橿原市博物館で企画展 10月5日まで

大和八木駅前で発掘された埴輪や土器などが並ぶ企画展=橿原市
橿原市の玄関口、近鉄大和八木駅近くに埋もれた古代遺跡にスポットを当てた企画展「改札出ればそこは遺跡」が、同市川西町の「歴史に憩う橿原市博物館」で開かれている。百貨店やマンションが立ち並ぶ駅前も、数㍍地下には約3千年前の縄文時代から鎌倉時代など多彩な遺跡が眠っており、「駅前考古学」というユニークな視点で紹介している。10月5日まで。
近鉄大阪線と橿原線が交差する同駅は、大阪や伊勢、京都を結ぶ県内屈指のターミナル駅。駅前ではマンション開発などが進み、建設に伴う発掘調査が長年にわたって行われている。
企画展では、同駅から「徒歩5分圏内」に絞って遺跡を紹介。駅の数百㍍北では約3千年前の縄文時代後期の土器をはじめ、弥生から古墳時代の祭祀(さいし)用のミニチュア土器などが大量に出土した。近鉄百貨店橿原店の北側では、5~6世紀の方墳(一辺約20㍍)が7基も集中して築かれたことが分かり、円筒埴輪(はにわ)なども見つかった。
さらに、5世紀の朝鮮半島系の土器、鉄器生産に使われたふいごの羽口や坩堝(るつぼ)も発掘され、渡来系の人たちが鉄器生産を行った状況が浮かび上がった。
飛鳥時代には奈良盆地を南北に貫く官道「下ツ道(しもつみち)」、難波(なにわ)へつながる「横大路」の跡も発掘され、同駅一帯は現在と同様に古代から交通の要衝だったという。杉山真由美・市文化財保存活用課主査は「飛鳥時代の幹線道路は現在も道路として利用されるなど、時代を超えて結びついている。八木駅一帯はまさに遺跡の宝庫で、古代から人々が連綿と暮らしてきたことを知ってもらえれば」と話す。
企画展では、発掘された円筒埴輪や古墳時代の土器など約50件を展示している。大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは同館(0744・27・9681)。
天理中箏曲部が全国コンクールで金賞 並河・天理市長に報告
広島県福山市で7月に開催された「第43回全国小・中学生箏(そう)曲コンクール」の団体の部で金賞を受賞した天理中学校箏曲部が天理市役所を訪れ、並河健市長に結果を報告した。

コンクールの結果を報告する天理中学校箏曲部の(左から)松岡愛子さんと築山結さん=天理市
箏曲部には1~3年の24人が所属し、日々練習に励んでいる。昨年は同コンクールで銀賞を受賞。今回はピアノソロ曲として作曲された「三つのフェスタルバラード」を演奏し、6年ぶりに金賞に輝いた。
主将の3年、築山結さん(14)は「コンクール前には手拍子でリズムをとったり、強弱をしっかりとつける練習を重ねた」と振り返った。副主将の3年、松岡愛子さん(15)は「奏でる人やその日の感情によって、音色が変わるのが一番の魅力」と話した。
報告を受けた並河氏は「たゆまぬ努力の結果。多くの人に披露してもらいたい」と期待を寄せた。
同部は地域のイベントなどにも積極的に参加し、演奏している。10月18日に同市で開催される「丹波市校区多世代ふれあい演奏会」に出演する予定。
西大寺高架化協議 仲川・奈良市長 「県の条件提示が前提」
山下真知事が主張する近鉄大和西大寺駅の高架化について、奈良市の仲川げん市長は10日の9月定例市議会で、県と同市の議会が終わった段階で近鉄を交えた3者による協議会が開催される可能性を示唆した。取材に応じた仲川氏は「奈良市が応じられる条件を県が示すことが重要だ」と述べた。
同駅高架化を巡っては山下氏が県と市の同額負担を主張。これに対し、仲川氏は財政規模の違いを理由に難色を示している。
仲川氏は代表質問の答弁で、慢性的な交通渋滞の要因となっている菖蒲(あやめ)池8号踏切について「負担軽減は社会問題」との認識を示した。一方、さまざまな対策を組み合わせた即効性のある対策も可能とし「高架化は30年が見込まれる長期の事業だ。人口減少、交通環境などの要素、費用を負担することになる世代にも配慮する必要がある」と述べた。
代表質問後の取材に対し仲川氏は「現在見通せる事業費の試算、即効的対策、費用負担をどうするのかといった話し合いの引き出しが必要だ。高架化だけの原則論では結論に行きつかない」と話した。
県中学学年別対抗陸上 1179人が力と技を競う
第73回県中学学年別対抗陸上競技大会(県中学校体育連盟主催、産経新聞社後援)が6、7日の両日、橿原市の橿原公苑陸上競技場で開催された。県内77校から参加した1179人(男子744人、女子435人)の選手たちがトラックとフィールドで力と技を競い合った。

スタートダッシュする男子選手たち
学年別に各種目が行われる同大会は、3年生にとっては引退試合、1、2年生には新人戦の位置づけとなる。各種目1~8位の成績を得点化して競う学年別の総合成績優勝校は、1年が斑鳩町立斑鳩南中、2年が香芝市立香芝東中、3年が東大寺学園中だった。
各種目の1位は次の通り(敬称略、主催者提供)
◇男子◇
【1年】100㍍=田中陸翔(郡山)▽200㍍=前田惺一朗(河合二)▽800㍍=隈園晴太(一条高附)▽1500㍍=山下成悠(河合二)▽100㍍障害=桒元蒼琉馬(橿原)▽400㍍リレー=上牧中(巡・島田・吉中・芝)▽走高跳=梶本海惺(光陽)▽棒高跳=岡本拓隼(香芝北)▽走幅跳=谷浬一(香芝)▽砲丸投=鞠子谷隼(橿原)▽円盤投=江南孝昭(光陽)
【2年】100㍍=井筒瞭太(八木)▽200㍍=菅原匡悟(奈教大附)▽800㍍=竹村悠雅(三郷)▽1500㍍=山口陽生(二名)▽110㍍障害=高井晴仁(香芝東)▽400㍍リレー=東大寺学園(山下・瀬川・今井・可児)▽走高跳=島田好誠(白鳳)▽棒高跳=橋本悠(天理南)▽走幅跳=藤林良成(式下)▽砲丸投=岡﨑柑汰(畝傍)▽円盤投=今村斡志(王寺北)
【3年】100㍍=千丸雅永(東大寺学園)▽200㍍=小杉隆介(香芝西)▽1500㍍=和田奨真(二名)▽3000㍍=杉原毅(上)▽110㍍障害=岡田海橙(王寺南)▽走高跳=和田爽佑(都祁)▽走幅跳=西川陽仁(東大寺学園)▽砲丸投=濵田篤朗(橿原)▽円盤投=柳原帆馬(桜井)

健脚を競う女子選手たち
◇女子◇
【1年】100㍍=岡坂七海(郡山)▽200㍍=小路陽那乃(二名)▽800㍍=西埜妃依里(斑鳩南)▽1500㍍=森田瑳希(王寺北)▽100㍍障害=吉田暁子(河合二)▽400㍍リレー=二名(山下・小路・稲田・大矢)▽走高跳=中森愛(式下)▽棒高跳=小林美裕(香芝北)▽走幅跳=橋本梓(山添)▽砲丸投=坂口愛衣里(吉野)▽円盤投=松本唯千花(伏見)
【2年】100㍍=中岡莉里愛(片塩)▽200㍍=川﨑百愛(都祁)▽800㍍=飯干裕菜(広陵)▽1500㍍=椿本実央(下市陸上)▽100㍍障害=坂口愛唯徠(斑鳩)▽400㍍リレー=都祁(漆間・勝部・福岡・川﨑)▽走高跳=岡山莉永(天理T&F)▽棒高跳=藤村穂乃美(王寺北)▽走幅跳=佐々木梨衣子(上牧)▽砲丸投=西依姫華(橿原)▽円盤投=太田愛莉(式下)
【3年】100㍍=羽尻真由(奈良学園)▽200㍍=積友希(斑鳩南)▽800㍍=藤堂希美(郡山)▽1500㍍=福山ひら(NARA-XJr.)▽100㍍障害=林真央(河合二)▽走高跳=山本澪(斑鳩)▽棒高跳=長野蕾(田原本北)▽走幅跳=立川凪紗(香芝西)▽砲丸投=垣内優花(光陽)▽円盤投=北村寧々(光陽)
宮大工育成へ「伝統建築科」 県立奈良南高に来春新設
県教育委員会は9日、県立奈良南高校(大淀、吉野町)に学科改編に伴い、伝統建築を守る技術を習得する「伝統建築科」を令和8年4月に新設すると発表した。国宝建造物の件数が全国1位の奈良県にあって、全国から生徒を募集し、社寺などで従事する宮大工を育成するのが狙い。高校に伝統建築の技術を身につける学科が設置されるのは全国的に珍しい。

県文化財保存事務所のインターンシップで塗装の実習に取り組む高校生たち=平成29年、斑鳩町
同校は令和3年4月に当時の県立大淀高校と吉野高校が統合して誕生。現在、普通と建築探究、森林・土木探究、情報科学、総合の5学科がある。県教委は、このうち定員割れが続いている建築探究と森林・土木探究を廃止し、社寺の修復技術に特化した伝統建築科を設置することにした。
県内には東大寺や法隆寺、春日大社など伝統建築を数多く持つ社寺が点在しているが、修復技術の担い手不足が懸念されている。こうした中、近くに金峯山寺や吉野神宮があるほか、スギ、ヒノキといった木材も豊富な恵まれた環境を生かして学んでもらう。
県教委によると、定員は37人程度の予定で、県外を含めて募集する。宮大工の指導を受けたり、修復現場を見学したりしながら、伝統建築の専門技術を学ぶ。
県内ではこれまで、県文化財保存事務所が法隆寺の修復現場で高校生を受け入れるインターンシップなどを行ってきた。
県教委の大石健一教育長は「本物に触れ、思想や文化、風土も学んでもらい、修復施工に関わる人材の育成を目指したい」と話している。
「飛鳥・藤原」世界遺産応援する会、近鉄の駅前で魅力アピール

通勤客らに世界遺産登録への協力を呼び掛ける応援する会=橿原市の大和八木駅
「飛鳥・藤原の宮都」を民間から盛り上げようと7月に発足した「応援する会」(会長、佐藤進・橿原商工会議所会頭)などは9日、登録への機運を盛り上げようと橿原市の近鉄・大和八木駅前で啓発活動を行い、通勤客らに歴史遺産の魅力をアピールした。
応援する会は、構成資産がある同市、桜井市、明日香村の商工団体や観光協会などで構成。民間ならではの柔軟な立場を生かして地元企業や商店街との連携、インターネットなどを活用した取り組みを進めている。
この日は啓発用ののぼりを掲げ、「飛鳥・藤原をみんなで応援しましょう」と呼びかけながらポケットティッシュを配布した。佐藤氏は「3市村で協力しながら登録実現へ活動を広げていきたい」と話していた。
啓発活動は11日午前7時、午後5時から近鉄・橿原神宮前駅で行われる。
奈良市が3カ所追加へ 人気の「図書受取ロッカー」
奈良市は図書館に行かずに本を借りることができる「図書受取ロッカー」を3カ所追加する。インターネットで予約した本を指定したロッカーで受け取れる仕組みで、市内の設置場所は計5カ所となる。うち1カ所は大型商業施設を検討しており、一層の利便性向上を図る。設置に必要な予算2167万円を計上した。
内田洋行(東京)の「予約本貸出ロッカー」で、図書館に行く時間がない人でも通勤通学の途中で利用できる。新たな設置場所はJR奈良駅、近鉄富雄駅の改札の近くと、同市登美ケ丘近辺の大型商業施設を検討している。
市によると、昨年10月に近鉄大和西大寺駅と近鉄学園前駅の改札近くに設置したところ予約が殺到し、大和西大寺駅では1カ月、学園前駅では2週間待ちの状態という。
利用方法は市立図書館のホームページで借りたい本を予約し、受け取りに都合のいいロッカーを指定。準備が整うとメールで通知される。ロッカーの読み取り機に図書館貸出券やスマートフォンの電子貸出券をかざすと、本が収納されているロッカーのランプが点滅して開錠される。貸出券をマイナンバーカードに登録することも可能で、返却時はロッカーに隣接したポストに入れる。予算が可決されれば11月からの運用を予定している。
悠仁さま、橿原市の神武天皇陵ご参拝 市民ら沿道で歓迎

神武天皇陵を参拝された秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さま=8日午後、橿原市(代表撮影)
秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまは8日、成年式を終えた奉告のため伊勢神宮(三重県伊勢市)に続いて神武天皇陵(橿原市)を参拝された。沿道には多くの人たちが詰めかけ、「おめでとうございます」との声も上がり、日の丸を振って歓迎していた。
悠仁さまはこの日午後、橿原市の近鉄大和八木駅にご到着。駅前ロータリーから車に乗る際、集まった市民らに手を振って応えられた。
同市高殿町の主婦、柏原好美さん(72)は「立派になられて、とてもりりしく感じました。私たちの方を向いて手を振ってくださいました」と話し、王寺町の主婦(78)も「親しみをもった笑顔が印象的で、お姿をしっかり目に焼きつけました」と感激した様子だった。
亀田忠彦・橿原市長は「悠仁親王殿下がご成年を迎えられ、神武天皇陵にご参拝のため本市を訪れてくださいましたことは、日本建国の地、橿原市にとって誠に光栄なことです。立派なお姿であらせられる殿下を拝見し、心より深く感動いたしました」とコメントした。
悠仁さまのご来県は、平成24年11月に秋篠宮ご夫妻と神武天皇陵などを訪れて以来13年ぶりで、お一人では初めてとなった。
生駒初の観光案内所とカフェ「IKOBA」オープン 近鉄生駒駅前に

観光案内所とカフェの「IKOBA」=生駒市
近鉄生駒駅前のビルにあった奈良県生駒市唯一のアンテナショップの跡地に、おむすびなどを提供するカフェと市内初となる観光案内所の業務を担う施設がオープンした。憩いの場になってほしいとの意味を込めて「IKOBA(いこば)」と名付けられた。

「IKOBA」の外観
場所は駅改札につながるビル3階に市が所有する約80平方㍍の1室。平成26年から市唯一のアンテナショップ「おちやせん」が地元産品を販売し、人気を集めていたが、昨年12月に閉店した。市はテナントを新たに募集するとともに、これまで市内になかった観光案内所の業務を委託することとし、カフェを提案した機械のオイル漏れ対策などの業務を行う「ニモマケズHD」(同市高山町)に決まり、8月30日にオープンした。
カフェではランチの時間帯に各種のおむすびや飲料を提供。夕方からは地元産のクラフトビールや、ソーセージなどを出している。午前11時~午後9時。店頭では「おちやせん」で人気を集めていた地元産の野菜やみそ、地酒も販売している。
一方、観光案内所は午前9時~午後6時に運営。各種のパンフレットを置いており、市のハイキングコースや、生駒聖天(しょうてん)と呼ばれる「宝山寺」、生駒山上遊園地といった観光名所、飲食店などの情報提供を行う。英語に堪能な冨岡直也店長(31)が担当し、外国人の案内もできる。
冨岡店長は「ここでコミュニケーションが生まれ、人と人とがつながれる空間にしたい」と意気込んでいる。月曜日定休。
紀伊半島豪雨14年「1日たりとも忘れられない」 五條で慰霊祭、遺族ら冥福願う

大塔体育館で営まれた慰霊祭で、手を合わせる参列者=五條市
平成23年の紀伊半島豪雨から14年となり、8人が死亡、3人が行方不明となった奈良県五條市大塔町宇井地区で4日に営まれた慰霊祭。同地区では、熊野川の対岸にある山の斜面が崩落し、土砂が襲った。参列した遺族や関係者は犠牲者の冥福を祈り、二度と悲劇が起こらないよう願った。
宇井自治会が主催の慰霊祭は地区にある慰霊碑前で営まれてきたが、今回は天候悪化のため、急遽(きゅうきょ)、近くの大塔体育館に会場を変更した。遺族を含む約70人が出席し、読経の中、手を合わせた。
慰霊祭に続いて市主催の追悼式があり、平岡清司市長は「安全で安心して暮らせるまちづくり、それが私たちの使命」などとし、「災害に強いまちづくりに一層邁進(まいしん)し、取り組んでいく」と述べた。

参列者は、慰霊祭の後に行われた追悼式で献花した
その後、参列者が献花。大和高田市の無職、西村義明さん(64)は、父の春幸さん‖当時(78)‖が土砂に巻き込まれ、行方不明のままになっている。
西村さんは14年前、数日間降り続く雨が心配になり、両親2人が暮らす宇井地区の実家に電話をしたもののつながらなかった。テレビのニュースで行方不明者の中に春幸さんの名前があるのを見つけたという。数カ月後、春幸さんの車が見つかったが、大破していた。
西村さんは「父ともっと会話をすればよかった。もっと旅行に連れて行ってあげたかったと悔やむばかり」と語る。
天理市の会社員、亀山真奈美さん(57)は母の長沼紀久世さん‖当時(70)‖を亡くした。土砂で宇井地区にあった実家は流され、紀久世さんが行方不明になったことを叔母から知らされた。郵便局で働いていた父は仕事に出かけていたため無事だった。
亀山さんが後日、実家があった場所を訪れると、家は跡形もなくなっていた。その後、十津川村のダムで紀久世さんの遺体が見つかった。行方不明になってから1カ月以上がたっていた。
亀山さんは「14年たっても1日たりとも忘れることができない。故郷の風景を見るたびに母の最期を思い、胸が締め付けられる思いがする」と打ち明けた。
法隆寺そばの観光案内所、民間会社に 観光協30年の歴史に幕、別団体設立へ
世界遺産の法隆寺がある奈良県斑鳩町の観光案内所「法隆寺i(アイ)センター」の管理運営を担う指定管理者が今年4月から民間会社のグループとなり、イベントに力を入れている。一方、3月まで指定管理者だった斑鳩町観光協会は解散し、30年の歴史に幕を下ろした。この民間会社のグループは今年度中に観光振興のための別団体設立を目指している。

今年4月から民間会社のグループが指定管理者となった「法隆寺iセンター」=斑鳩町
iセンターは法隆寺そばに立地。2階建てで延べ床面積約618平方㍍。1階には各種パンフレットが置かれ、観光客らへの案内業務を行い、2階は展示スペースなどがある。
町によると、iセンターは県が建設し、平成8年9月にオープンした。町観光協会も同年に任意団体として設立され、町がセンターの管理を協会に委託。指定管理者制度ができてからは協会が指定管理者となり、21年には一般社団法人化した。
指定管理者の任期は3年で、過去には公募せずに町観光協会が更新してきた。ただ今年3月末で任期が満了するのを前に、町は事業提案を伴う公募を実施した。関係者によると、町観光協会と、宿泊施設を展開する呉竹荘(くれたけそう、本社・浜松市)のグループが応募。審査の結果、呉竹荘のグループが選ばれた。町観光協会は指定管理料や町の補助金などで運営しており、指定管理者としての任期最終日の3月31日、総会で解散を決定。約30年の歴史に終止符を打った。
指定管理者が変わった4月以降、iセンターはイベントに力を入れている。5月にキッチンカーを出店したほか、7月には奈良市の奈良公園バスターミナルで町のPRイベントを実施。8月23、24の両日には「サマーフェス」を開催した。
iセンターのスタッフは「季節ごとにイベントをやっていきたい」と話す。町地域振興課の担当者は「新しいイベントを手掛けており、民間会社ならではの運営に期待したい」としている。
町観光協会の解散によって町の観光振興を担う主要な団体がなくなった。iセンターのセンター長で、呉竹荘グループの奈良パークホテル(奈良市)の山岡浩支配人は取材に「呉竹荘グループが中心となり、観光振興のための一般社団法人を今年度中に立ち上げることを目指している」と明らかにし、「これまでとは違う形で、斑鳩町の観光振興に寄与していきたい」と抱負を語った。(張英壽)
B2バンビシャス、奈良市長を訪問 「プレーオフ 今季こそ」

記念撮影する(左から)本多選手、加藤代表取締役、仲川市長、石橋ヘッドコーチ、古牧主将=奈良市役所
プロバスケットボールBリーグ2部(B2)のバンビシャス奈良が2日、新シーズンの開幕を前に奈良市役所で仲川げん市長を表敬訪問した。4日は県庁で山下真知事を訪問する。
昨シーズンはB2西地区7チーム中5位に終わったが、後半に勢いを盛り返し、念願のプレーオフにあと一歩まで迫った。
2日は加藤真治代表取締役、石橋晴行ヘッドコーチのほか、古牧昌也主将(32)と本多純平選手(36)が出席。加藤氏は「プレーオフを逃してしまったが、今シーズンはなんとしても摑み取りたい」と決意を語り、石橋氏は「多くのメンバーが残ってくれた。プレーオフを逃した悔しさを前面に出して戦いたい」と意欲を見せた。
古牧主将は「少しずつ奈良でバスケが盛り上がっていると感じている。成長を見てもらい、盛り上げていけるよう頑張りたい」、本多選手は「今シーズンは最年長だ。チームを引っ張れるように頑張っていきたい」と話していた。
開幕戦は10月4日と5日、ホームのロートアリーナ奈良(奈良市法蓮佐保山)で予定されており、熊本ヴォルターズと対戦する。スケジュールやチケット購入はバンビシャス奈良のホームページ=2次元コード=で。
傘貸し出しでプラごみ削減へ 大阪産大生らが企画 イオンモール橿原

貸し出し用の傘を手にする大阪産業大の学生=橿原市
大阪産業大(大阪府大東市)の学生たちが、橿原市の商業施設「イオンモール橿原」で来年7月まで、無料の傘貸し出しプロジェクト「エニKASA」を行っている。急な雨でビニール傘を購入して使い捨てするのではなく、傘を借りてもらうことで、プラスチックごみ削減につなげたい考えで、「この取り組みが世の中に広がってほしい」と話している。
エニKASAは、同大学建築・環境デザイン学部の花嶋温子教授のゼミの学生らが始めたプロジェクトで、「Anytime(いつでも)、Anywhere(どこでも)、Anyone(誰でも)」から命名。昨年6月から、大学構内で実施している。
そうした中で、今年3月にイオンモール橿原で新館「ウエスト・ビレッジ」がオープン。本館から新館までの距離が約500㍍あることから、来館者から「貸し出し傘を置いてほしい」との声が上がり、エニKASAを導入することになった。
今回貸し出しているのは、館内の忘れ物のうち警察署での保管期限を超えて戻ってきた傘約100本。人の行き来の多い従業員入口や、新館と本館をつなぐ連絡通路など4カ所に配置している。
利用するには氏名などを記入する必要はなく、返却期日もなく、傘が戻ってくるかは利用者の善意にかかっている。先行して大学構内で実施しているエニKASAは、忘れ物の傘本から始めたが、現在は3本しか残っていないという。今回は利用者がこの取り組みに賛同して、傘を返却してくれるかどうかを調べる社会実験も兼ねている。
3年の富村悠希さん(20)は「先輩たちが始めた取り組みが、多くの利用者がいるこの場所で始められたことがとてもうれしい。これを機に、大学だけでとどまっていたこのプロジェクトが、世の中に広まってほしい」と期待を込める。
花嶋教授は「利用者の少しの善意が小さな環境行動につながる。1年かけて返却傾向を調べたい」と話した。
万葉時代の精神世界に迫る 万葉文化館でシンポジウム 明日香村
7世紀前半から8世紀中頃にかけて詠まれた「万葉集」の時代について、民俗学や宗教学など幅広い視点から研究する「万葉古代学」の公開シンポジウムが8月30日、明日香村の県立万葉文化館で開かれた。「神と仏がやどる場所~山と水に寄せる古代信仰」をテーマに研究成果が披露された。

古代の信仰をテーマに行われたシンポジウム=明日香村の県立万葉文化館
橋本裕行・明治大兼任講師は考古学の立場から、川上村の丹生川上(にうかわかみ)神社上社旧境内地の「宮の平(たいら)遺跡」について解説。8~9世紀の石を並べた祭祀(さいし)遺構が出土し、同じ場所から12世紀末以降の基壇跡が複数見つかり、社殿を何度も建て替えたことが分かったという。その上で「約1250年間も同じ場所で信仰が続けられたことに驚いた。社殿は吉野川や象徴的な山を意識した特別な配置で、古代からの深い信仰心がうかがえる」と話した。
三舟隆之・立教大特任教授は、水の信仰と寺院について説明。熊本県や石川県には同じ名前の「浄水寺跡」があり、清らかな水が湧き出す場所に建てられたことから「水との関わりが深い。仏と神は、現在では別のものと考えられがちだが、水という観点からみると共通点が多い」と指摘した。
同館の井上さやか企画・研究係長は「幅広い分野の研究を通じて、万葉集をめぐる新たな知見が得られた」と共同研究の意義を語った。
規模圧縮した県のK―POP公演イベント 「ElliVYN」らが出演へ
奈良県は8月29日、10月24日に奈良市内で開催するK―POP公演を含む韓国・忠清南道との交流イベントの詳細を発表した。K―POPの3グループが出演する。当初は奈良公園(同市)で予定したが、議会からの反発を受けて規模を縮小して屋内開催に変更し、韓国側と詳細を調整していた。
イベントは、今年の日韓国交正常化60周年と来年の忠清南道との友好提携15周年を記念して開催する。
3グループは、「ElliVYN(イレブン)」、「FIESTAR(フィエスタ)」、「n.SSign(エンサイン)」。また、K|トロット(韓国歌謡)の公演や日韓の伝統芸能の披露、学生によるパフォーマンスも予定している。
県は当初、奈良公園を会場に約9千人規模での開催を計画し、事業費は約2億7千万円としていた。だが、議会などから費用対効果などを疑問視する声が上がったことを受け、会場を奈良市の「なら100年会館」のホール(千数百人規模)に変更し、事業費を約2900万円に圧縮。今年3月、令和7年度一般会計当初予算案に盛り込んで議会に提出し、可決された。
当日は午後5時から。県民が入場でき、定員1100人。無料。9月1日~10月8日にインターネットで申し込みを受け付ける。
山下真知事は「今、文化やファッションの面で日韓相互に関心を持っている若い人が多いので、来場いただき交流の場になれば」と話した。
「被災地の東北に心を寄せるきっかけに」天理参考館でこけし展 8日まで

各地域の特色を表したこけしが並ぶ=天理市
天理大付属天理参考館(天理市)で、豊かな森林資源を有する東北地方を代表する木の郷土玩具「こけし」を紹介する企画展が開催されている。東日本大震災から14年が経つ中、東北地方の復興を願って企画。担当者は「被災地に心を寄せるきっかけになれば」と話している。9月8日まで。
こけしは江戸時代に温泉で療養する湯治の文化が定着したことで、その土産物として作られるようになったのが起源とされる。主な産地は東北6県に分布しており、産地ごとに頭部や胴体の模様など伝統的な描き方を継承してきた。
今回は、そのうち宮城県の遠刈田(とおがった)と福島県の土湯、中ノ沢で作られた約140点を展示している。
名工・佐藤直助、佐藤松之進らの作品に代表される遠刈田のこけしは、三日月形の切れ長の目や、なで肩で細身の体型、胴部分に彩られた菊や梅の模様が特徴。中ノ沢のこけしは、大きく見開いた目と鮮やかなボタンやキキョウの模様が描かれた胴部分が印象的だ。
多くは昭和50年代にコレクターから寄贈されたものといい、会場ではそれぞれのこけしが見比べられるように工夫して並べられている。
幡鎌真理学芸員は「こけしは『手足のない木の玩具人形』とひとくくりにされがちだが、地域によってその表情や特徴もさまざま。展示が、今なお復興が進まない東北地方に関心を持ってもらうきっかけとなってほしい」と話している。
2日休館。8日午後0時半からは、幡鎌学芸員によるマンデートーク「師匠と弟子 こけしを徹底比較して〝見る〟」も開催。入館料大人500円、小中高生300円。問い合わせは同館(0743・63・8414)。
三宅町で謎の埴輪列 20本以上が溝で横倒しに 9月7日まで橿考研で展示

溝に横倒しの状態で埋められていた朝顔形埴輪(手前)や円筒埴輪=昨年10月、三宅町
三宅町伴堂(ともんどう)の県道沿いで、古墳時代の円筒埴輪(はにわ)が大量に溝に埋まった状態で発掘された。周辺の古墳に立てられた円筒埴輪が何らかの理由で溝に並べられたとみられるが、用途は不明。水路の土管としてリサイクルされたとの見方もあったが、調査担当者は「埴輪同士は隙間があって水を流すと漏れてしまう。いったい何のために」と首をかしげている。
調査は、県立橿原考古学研究所が県道拡幅工事に先立って実施。長さ25㍍、幅30㌢~1㍍の直線状の溝が見つかり、円筒埴輪が横倒しの状態で1列に並んで埋められ、計24本分が確認された。

発掘された朝顔形埴輪(左)と円筒埴輪=橿原市の橿原考古学研究所付属博物館
円筒埴輪の多くはほぼ完全な状態で残り、直径20㌢前後、高さ40~60㌢で5世紀後半~6世紀のものとみられる。船などの記号がヘラで刻まれたものもあった。上部がアサガオの花のようにラッパ状に開く朝顔形埴輪や、家形埴輪の屋根の一部も出土した。
埴輪はほぼすべて横倒しになっていたことから、当初は周辺の古墳に立てられていたものを今回の溝に埋めたとみている。土管への転用なら、埴輪を寝かせて埋める際に隙間を粘土などで充填し、円筒埴輪にある5㌢大の透かし穴もふさぐ必要があるが、そうした痕跡はなかった。
さらに、埴輪の中に詰まった土を科学分析したが一般的な泥などで、用途の手掛かりになるデータは得られなかったという。発掘現場はすでに埋め戻されている。
今回の発掘成果は、橿原市畝傍町の同研究所付属博物館の企画展「大和を掘る」で円筒埴輪などが展示されている。9月7日まで。
クラシックを児童の身近に 奈良市、2学期から奏者派遣

演奏を披露する(左から)阿江麗さんと田村凜果さん=奈良市役所
奈良市の仲川げん市長は28日の定例記者会見で、市立小学校にバイオリンなどの弦楽器の奏者を派遣し、児童が楽器に触れたり生演奏を聴いたりする弦楽器体験事業を2学期から実施すると発表した。仲川氏は「クラシック音楽は芸術や音楽への関心につながると思うが、家庭環境にも格差があり、楽器に触れる機会が等しいとはいえない。子供たちにクラシックを身近に感じてもらいたい」と述べた。
バイオリン、ビオラ、チェロの奏者34人をトレーナーとして派遣する。希望した富雄北小、ならやま小など9校の音楽の授業などで実施される。今年度の予算は約114万円を見込み、財源はふるさと納税「暮らしに芸術の感動を届けるプロジェクト」を活用する。
この日の会見で、トレーナーに選ばれたバイオリン奏者の阿江麗さん(24)=生駒市=と、ビオラ奏者の田村凜果さん(23)=香芝市=がエルガーの「愛の挨拶」を演奏。阿江さんは「楽器が耳元で鳴るという経験をし、楽器を弾きたいという希望を持ってほしい」と語り、田村さんは「音が体に響く感覚を体験してもらいたい。音楽に親しみ、音楽の道を進んでもらえたらうれしい」と話していた。
吉野5町村、温泉施設相互利用で地域交流 9月1日スタート
吉野郡東部に位置する吉野町と川上村、東吉野村、上北山村、下北山村が、町村内の公共温泉6施設の相互利用を促進する「湯ったりほっこり地域間交流協定」を締結した。9月1日から、5町村民は6施設すべてを住民価格で利用できるようになる。県南部の過疎化が進む中、町村民たちが互いに施設を行き来することで、地域のにぎわいにつなげる狙いだ。

協定書を掲げる5町村の首長ら=吉野町
同協定は昨年9月に吉野町と川上村、東吉野村の3町村間で「温泉を通じて密接な交流につながれば」と締結。今回新たに上北山村と下北山村が加わった。
両村は、令和5年12月に下北山村の国道169号で起きた土砂崩れの影響で、観光客が激減。6年6月には被災箇所を迂回する形で暫定的に通行が再開したものの、いまだ新型コロナウイルス禍以前の観光客数には及んでいないという。下北山村の南正文村長は今回の協定について、「いろんな人たちが村に訪れるきっかけとしたい」と意欲を示す。
一方、吉野町の中井章太町長は「地域の恵まれた資源を有効活用したうえで、今回さらに範囲が広がったことで住民間の交流を深めてもらえれば」と話し、今後の南部観光や地域交通の在り方など、課題解決に向けても意欲を示した。
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6施設の住民料金は次の通り。
中荘温泉(吉野町)=中学生から59歳まで400円、60歳以上・小学生以下200円▽やはた温泉・たかすみ温泉(東吉野村)=中学生以上500円、小学生以下200円▽湯盛温泉ホテル杉の湯(川上村)=中学生以上350円、小学生以下200円。▽上北山温泉薬師湯(上北山村)=中学生以上300円、小学生以下100円▽下北山温泉きなりの湯(下北山村)=中学生以上450円、小学生以下250円。
奈良市の新ごみ処理施設計画 3候補地の調査方針を市議会に説明
奈良市の新ごみ処理施設建設計画で、仲川げん市長は27日の市議会との懇談会で、今後の議論のための調査の方針を説明した。市の策定委員会が選定した候補地3カ所について、概略的な施設配置や造成計画などを検討して造成費を試算するほか、地質調査、プラントメーカーによる建設費の見積もりなどを実施する。建設計画関連の予算は現状ゼロで、調査費の予算計上を市議会側が認めるかが今後の焦点となる。
仲川氏は今後の方針としてこのほか、アクセス道路の整備事業費の試算、交通量調査、候補地それぞれの地域振興策の検討をあげ、これらを基にした概算事業費の比較を踏まえて候補地の妥当性を検証するとした。仲川氏は前回の懇談会で「踏み込んだ議論に移るため地質調査などが必要」と述べていた。
仲川氏はさらに、隣接している生駒市や大和郡山市が想定するごみ処理施設の稼働年数に触れ、将来的に広域化の可能性があるとした。懇談会後、仲川氏は「奈良市がいい施設を作れば、タイミングを見て合流したいとする自治体が現れるかもしれない」と述べた。
生駒市潤す「幻のラムネ」 ふるさと納税返礼品 5年度は全体の5割近く
生駒市のふるさと納税は、返礼品となっている「幻のラムネ」と呼ばれるお菓子の「レインボーラムネ」が大きく寄与している。令和3~5年度の寄付額では3~5割ほどがこのラムネを返礼品とする人気ぶり。地元のラムネメーカー「イコマ製菓本舗」が製造しているボール形のラムネで独特の食感が受けているが、入手できるのはほぼ同市のふるさと納税返礼品に限られるためだ。(張英壽)
■口コミで人気に
同市はふるさと納税を平成20年度にスタート。寄付額は初年度、約485万円だったがその後伸びず、25年度は約373万円に減少した。そこで26年度に、口コミで人気となっていたレインボーラムネなど新たな返礼品を加え、当時としては珍しかったクレジットカード決済を導入したところ、約3837万円と急増。同年度の寄付額全体のうちレインボーラムネを返礼品としたのは4割超の約1610万円を占めた。

レインボーラムネを返礼品とした寄付は大きな割合を占め、28、29、令和元、2各年度は5割を超えた。寄付額全体も伸び、3年度は寄付額全体(約9443万円)の3割超の3293万円、4年度は全体(約1億7763万円)の4割近い6662万円、5年度は全体(1億7368万円)の半分近い過去最高の8067万円に達した。大人気のため、出荷の2、3カ月前に返礼品の予約を受け付ける方式をとり、先着順。出荷前に予約が埋まることがほとんどで、希望者は次の受け付け開始まで待たなければならない。
レインボーラムネは白、黄、ピンク、青の4色で、いずれもピーチ味。特徴は外はカリカリで、中はとろっとしている食感だ。ふるさと納税仲介大手の「さとふる」のサイトでは、「噛(か)んだらホロホロと溶けてなくなる不思議さがたまらない」「素朴で美味しい」「懐かしい味」というレビューの書き込みが見られる。

レインボーラムネを手にするイコマ製菓本舗の平口治社長=生駒市
■球形で独特の食感
製造する「イコマ製菓本舗」(同市俵口町)の平口治(おさむ)社長(77)が、平成6年ごろ、「これからはサッカーの時代。サッカーボールのようなラムネをつくりたい」としてボールのような球形のレインボーラムネを開発。独特の食感をどのように出しているかは「企業秘密」という。発売後、インターネットや口コミで評判となり、販売する同社に早朝から列ができ、抽選販売に変えた。
そんな中、市からふるさと納税の返礼品に加えたいという要請があり、平口社長は快諾。平口社長と従業員5人で製造しているため数に限りがあり、現在までほとんどの製品を返礼品としている。
平口社長は平成20年に大病で半年休んだことがあるが、その時期を除くとレインボーラムネをつくり続けてきた。あと3年で80歳となるが、「80歳で元気やったら3年後の83歳、83歳で元気やったらまた3年後、というように続けていきたい」と意気込む。
ふるさと納税を担当する市企画政策課の職員は「レインボーラムネは市のふるさと納税の定番返礼品となり、次の予約受け付けはいつかという問い合わせもよく来る。これからも返礼品として続けていきたい」と話している。
三輪そうめん 売り上げ好調 大神神社で感謝祭

拝殿前で披露された三輪素麺掛唄=桜井市の大神神社
三輪そうめんの夏季の販売に感謝する「三輪素麺(そうめん)感謝祭」が26日、そうめん作りの「守り神」として信仰される大神(おおみわ)神社(桜井市三輪)で行われた。今年は例年以上の厳しい暑さに見舞われ、冷やしそうめんの売り上げも好調という。
祭典には県三輪素麺工業協同組合(小西幸夫理事長)と県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)などの関係者が出席。神職が祝詞(のりと)を奏上し、巫女(みこ)が神楽(かぐら)「浦安の舞」を奉納した。拝殿前では、赤いたすきに前掛け姿の保存会の女性たちが、そうめん作りを再現した三輪素麺掛唄(かけうた)や三輪そうめん音頭を披露した。
同組合と同協議会は17日に大阪・関西万博で開かれた関西地域のブランドの魅力を伝えるイベントで三輪そうめんをPRしており、池田会長は「万博でもアピールでき、世界の人たちにも広く知ってもらえたと思う」と話した。


































