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大相撲秋巡業、発祥の地・桜井で10月に

大相撲桜井場所をPRする千田川親方(左)と桜井市の松井正剛市長


 「相撲発祥の地」とされる桜井市で、10月に大相撲秋巡業「桜井場所」が行われることが決まった。幕内以上の力士を含む約100人が参加予定で、実行委員会は県出身力士の参加も検討している。当初、令和2年3月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となっていた。
 日本相撲協会巡業部の千田川親方(元小結闘牙)は同市で記者会見し「桜井場所の成功に向けて相撲協会一丸となってお手伝いさせていただきたい」と語った。
 日本書紀に当麻蹴速と野見宿禰が初めて天覧相撲をとったとの記述があり、桜井市の相撲神社がその場所にあたるとされていることから、市は相撲発祥の地としてPRしている。
 大相撲桜井場所は10月20日午前9時から、同市の芝運動公園総合体育館で。チケットは、6月1日から市観光まちづくり課(平日午前9時~午後5時)、チケットぴあで販売予定。また、ふるさと納税の返礼品としても提供する。
 巡業に関する問い合わせは「奈良イベント.com」(080・7302・2087)、ふるさと納税は市税務課(0744・42・9111)。

150周年で人文字撮影 天理・柳本小

近隣住民や児童たちが描いた人文字=天理市立柳本小学校


 今年度に創立150周年を迎える天理市立柳本小学校は、同校の運動場で航空写真撮影を行った。
 児童のほか近隣住民、地域の幼稚園児など計約450人が校庭に集合。赤やピンク、緑の画用紙を手にサクラの花をかたどった校章を人文字で作った。
 明治7(1874)年2月8日に開校した同校は、天理市にあった柳本藩の藩邸跡に建てられた。同事業実行委員の5年生、西村静枝さんは「歴史ある小学校の生徒であることが、とても誇らしい」と話した。
 杉田美恵校長は「周年事業は、新型コロナウイルス禍で絶たれていた地域と学校の絆を再構築するきっかけになる。歴史的節目に出合えたことに大きな喜びを感じる」と話した。
 同小は11月に150周年式典を行う予定。

茶摘み体験「新茶飲むの楽しみ」 天理市福住小

茶摘みをする福住小の児童=天理市


 かつて大和茶の一大生産地だった天理市福住町の茶畑で市立福住小学校の3、4年生計23人が茶摘みを体験。児童らは童謡「茶摘み」を歌いながら、丁寧に新芽を摘み取った。
 4年の小池妃依里さんは「畑が急斜面で転びそうになりながら、頑張って新芽を集めた。新茶を飲むのが楽しみ」と、かご一杯になった茶葉を見せてほほえんだ。この日摘み取った茶葉は大和郡山市の健一自然農園で製茶し、同校の児童たちが試飲することにしている。
 同町では約40年前には茶農家が約300軒あったが、現在は3軒に激減。この日、児童らが茶摘みをした畑の所有者である中西健一さん(88)もこの十数年出荷しておらず、がけ崩れ予防のために茶の木を整備するだけにとどめているという。

園児らキトラ古墳壁画と対面 明日香村

キトラ古墳壁画を見学する園児たち=明日香村


 キトラ古墳壁画(7世紀末~8世紀初め)発見から40年を記念し、明日香村は、保存・展示施設「四神の館」(同村)で村立明日香幼稚園の園児たちに壁画を公開した。
 地元の子供たちに本物の壁画を見てもらいたいと文化庁などの協力を得て企画した。この日は園児ら約40人がガラス越しに石室西壁の壁画「白虎」を見学。同村文化財課の辰巳俊輔主査が、壁画について説明した。
 見学した浦谷眞都さん(5)は「何を使って壁に画を描いたか気になった」と話し、辰巳主査から石を砕いて粉にして絵の具として使っていたことなどを教わっていた。

「次はパリ五輪」 柔道世界選手権で金、橿原出身の新添選手

亀田忠彦市長から花束を受け取る新添左季選手(右)=橿原市


 カタール・ドーハで5月に開催された柔道の世界選手権で、女子70㌔級と混合団体で金メダルを獲得した橿原市出身の新添左季選手(26)が、同市役所に亀田忠彦市長を表敬訪問した。「来年のパリ五輪出場に向けて大きく前進できた。気持ちを強く持って今後も稽古に励みたい」と意気込みを語った。
 新添選手は小学1年から橿原市柔道クラブで柔道を始め、天理中、天理高、山梨学院大を経て現在は自衛隊体育学校に所属。
 亀田市長は「パリ五輪に向けてさらに応援したい」と激励。新添選手は「柔道を始めた場所でいい報告ができてうれしい。今回の成績がたまたまと思われないように頑張りたい」と気を引き締めた。
 小学生時代に新添選手とともに橿原市柔道クラブに所属し、現在は市生活福祉課職員の村井惟衣さん(25)も同席し、「プレッシャーに負けずに、けがだけは気を付けてほしい」と語った。

奈良西大寺駅前に新商業施設「Coconimo SAIDAIJI」

新商業施設「Coconimo SAIDAIJI」=奈良市


 奈良市の近鉄大和西大寺駅・南口前に商業施設「Coconimo SAIDAIJI(ここにもさいだいじ)」がオープンした。
 木造平屋建て4棟と鉄骨平屋建て1棟(床面積計約560平方㍍)で構成。海鮮料理やイタリア料理、バル、カフェダイニングなど飲食店が中心で、不定期で様々なジャンルのキッチンカーが出店する。
 また、リフォームや不動産購入など住まいに関する相談窓口、愛犬を洗えるセルフ式のドッグスパも。広場には天然芝の交流スペースと木造建物があり、イベント開催を予定している。
 開発した近鉄不動産の担当者は「沿線住民の交流の場にもなれば」と話している。

近鉄電車の100年振り返る 天理参考館で記念展

展示されている路線図などの資料=天理市の天理参考館


 近鉄橿原線全線開通や大阪阿部野橋駅の開業から今年で100年を迎えたのを記念した企画展「近鉄電車展Ⅱ|大和ゆかりの路線100年」が、天理大学付属天理参考館(天理市守目堂町)で開かれている。6月5日まで。
 大和西大寺駅と橿原神宮前駅を結ぶ橿原線は、大正12年3月21日に全線開通。さらに同年4月13日には大阪阿部野橋駅が開業した。同展では、当時使われていた片道切符や普通定期券をはじめ、昭和初期の路線図、近隣の観光案内など約千点を展示している。
 5月28日と6月3日には同館3階ロビーで鉄道模型走行実演と切符にハサミを入れる出札・入鋏体験を実施する。
 学芸員の乾誠二さんは「近鉄は、沿線地域の宅地開発や遊園地、球団、劇場経営など多角的な事業を手がけて輸送量を増やし、観光地の魅力もクローズアップした。展示を見て日本有数の私鉄の黎明期に思いをはせてほしい」と話している。
 入館料は大人500円、小中高生300円。火曜休館。問い合わせは同館(0743・63・8414)。

新旧の「宝想華」咲く 薬師寺で特別公開

東塔内に復元された色鮮やかな宝相華文。周囲の文様は風化が進んでいる=奈良市の薬師寺


 解体修理が完了した奈良市の国宝・薬師寺東塔の塔初層(1階)が特別公開されている。天井には当初は極彩色だった花文様が残り、修理では一部が鮮やかな復元品に代えられた。1300年を経て風化した文様とともに当初の華やかさをうかがうことができる。
 天井に描かれているのは、想像上の美しい花を表した「宝相華(ほうそうげ)文」。濃淡で表す彩色技法「繧繝(うんげん)」が用いられている。現在は退色して確認しにくい部分が多いが、青や赤、緑系統などの色が虹のように鮮やかだったとみられる。
 平成21年から約12年間行われた解体修理に伴い、大山明彦・奈良教育大学特任教授(絵画記録保存)が詳細に調査。取り外した部材の下から密閉された状態で残った文様の本来の色が現れた。大山特任教授らは復元した天井板などに丹念に調査を基に文様を描き、塔内に取り付けた。
 大山特任教授は「当時の人の無駄のない表現が分かり、熟練した技術に感心した」と振り返り、「復元品があることで一般の人にも分かりやすくイメージしてもらえるし、後世に伝えていくこともできる」と語る。
 特別公開は西塔でも行われており、令和6年1月15日まで。共通拝観券は大人1600円など。

境内彩るバラ4000株 おふさ観音

境内を彩るバラの花=橿原市


 橿原市小房町のおふさ観音(観音寺)で、境内のバラを無料公開する「バラまつり」が開かれている。イングリッシュローズやハイブリッドティーなど約4千種類4千株が、それぞれ個性豊かな表情をみせている。6月30日まで。
 同寺の密門裕範副住職が趣味で始めたバラ栽培だが、参拝者に好評だったことから数を増やし、今では本堂前の広場を埋め尽くすほどになった。今年は例年より早い4月下旬から咲き始めたという。密門副住職は「バラの形や香りを楽しみながら心身をリフレッシュしていただきたい」と話している。
 期間中は境内にある日本庭園「円空庭」を無料公開。寺で飼育している約種類の「改良メダカ」も見ることができる。寺宝として所蔵しているリアルな人形「生き人形」も特別公開している。
 入場時間は午前7時から午後5時。問い合わせは、同寺(0744・22・2212)。

架空請求詐欺の手口 動画で公開 県警

県警が公開した動画の一場面


 増加する架空請求詐欺の手口を知ってもらおうと県警生活安全企画課は、県内の40代男性の携帯電話にかかってきた特殊詐欺未遂犯との通話音声入り動画を作成した。約4分間で、県警公式ユーチューブチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=e6wlfFCkz9Y)で公開している。
 通話音声では、最初に自動音声が実在する金融会社をかたり、「利用中の電話回線に未納料金が発生している」とアナウンス。その後、「イシイ」と名乗る男が丁重に男性の名前や生年月日を確認し、「お客様の有料情報サイト『スノー』の利用料金が未納となっている。民事裁判の手続きが進んでおり、早急な対応が必要」と説明する。
 男性が「どうすればいいのか」と尋ねると、電話の男は「料金を払えば裁判の停止が可能」と応じ違約金や遅延損害金など約万円を請求。男性が一旦電話を切ろうとして電話番号を尋ねると、通話が一方的に切られた。
 不審に思った男性はその後県警に相談し、詐欺と分かった。被害防止に役立てるために通話音声を提供したという。
 県警によると、今年に入って4月までの県内の特殊詐欺認知件数は77件(前年同期比18件増)で、被害総額は約1億9770万円(同約6580万円増)。このうち、金融機関などを名乗り架空料金を請求する詐欺の手口は最も多い33件、被害総額は約8960万円に上る。同課は「電話口でのお金の話は詐欺を疑ってほしい。動画公開が詐欺被害の防止につながれば」としている。

パリ五輪目指す スケボー・中島野々花さん、奈良クラブ所属選手に 

「奈良クラブ」の所属が決まり、浜田満社長(右)と共に意気込みを語る中島野々花さん=奈良市


 来夏のパリ五輪出場を目指すスケートボード選手で大和郡山市立郡山西中学2年、中島野々花さんが、奈良クラブ(奈良市)に所属が決まった。同社は、中島さんの練習をサポートするほかPR活動も行う。中島さんは「さまざまな協力を得て地元でも練習に励みたい」と語った。
 中島さんは階段や縁石などの構造物を設置したコースを自在に滑る「スケートボード・ストリート」で女子世界ランキング13位。スケートボード競技の国内統括団体「ワールドスケートジャパン」の特定強化指定選手となるなど期待されており、同社がサポートを提案したという。
 ロートフィールド奈良(奈良市)で記者会見した浜田満社長は「スポンサー探しに協力し、大会や練習を含む遠征費など資金面でも支援したい」と話した。中島さんは「イベントなどでスケードボードの魅力を伝える機会が増えれば」と期待を込めた。
 中島さんは、小学1年のクリスマスに家族からスケートボードをプレゼントされたのをきっかけに競技を始めた。平日は大阪府東大阪市、週末は東京や新潟まで練習に通い、2月にアラブ首長国連邦で開催された世界選手権では15位の成績だった。
 今季からサッカーJ3に昇格した「奈良クラブ」を運営する同社は、総合型スポーツクラブとして、さまざまな競技の地元選手の育成にも力を入れている。

シャクヤクが見頃 下市町

見頃を迎えたシャクヤクの花=下市町


 下市町平原のシャクヤクガーデンで、シャクヤクの花が見頃を迎えている。約2万平方㍍の花畑には、赤、白、ピンクの色鮮やかな大輪の花約3万本が一面に広がり、訪れた人たちを楽しませている。
 同町は江戸時代から薬草の産地として知られ、同園のシャクヤクの根は漢方薬の原料として使われてきた。
 同園では入園料500円を払えば、はさみが貸し出され、20本まで好きな花を切って持ち帰ることができる。友人らとともに訪れた大淀町の主婦、藤川千恵子さんは「とても美しい。手折った花は家に飾ります」と笑顔で話した。
 今年は気温も高いため例年より1週間ほど開花が早く、18日ごろまで見頃という。問い合わせは、同園(0747・53・0015)。

地域の課題解決へ 奈良市が事業構想大学院大学、大和ハウスと連携

プロジェクトを発表する仲川げん市長(中央)ら=奈良市役所


 奈良市は、社会人らを対象とした大学院「事業構想大学院大学」(東京)と大和ハウス工業と連携し、地域の抱える課題を解決する人材育成に取り組む。大学院大学の教授らが6月から市内で講義する。市などは1期生約20人を募集している。
 大和ハウスの企業版ふるさと納税寄付金を資金として運営する。元横浜市職員で大学院大学教授の河村昌美氏や、企業経営者らが講師を務める。参加者は、市内の企業・団体関係者や学生、個人事業主など次世代の若手を想定している。
 講義は大和ハウスグループの研修施設「コトクリエ」(西九条町)で行い、6月23日~来年2月16日で全20回。同学の田中里沙学長は「参加者の可能性を引き出したい」、仲川げん市長は「産官学の協力で地域課題を解決したい」と話している。
    ◇
 参加費無料で、応募は23日まで受け付ける。詳細な応募要項は、大学院大学のホームページに掲載している。問い合わせは、大学院大学事業構想研究所(03・6278・9031)。

高円高校、最後の同窓会総会

同窓会で歌声を披露する桝貴志さん=奈良市


 3月末で閉校した県立高円高校(奈良市)の同窓会の総会が、同校を引き継いで開校した県立高円芸術高校で開かれた。
 高円高校は県内有数の芸術系高校として知られ、音楽科やデザイン科を有していたが、県立高校再編により40年の歴史に幕を下ろした。
 高円高の同窓会としては最後の総会で、同校卒業生や高円芸術高校の在校生ら約300人が参加し、吹奏楽部やコーラス部が演奏や合唱を披露。高円高卒業生でオペラ歌手の桝貴志さん(43)もステージに立ち、艶やかな歌声で唱歌「荒城の月」や歌劇「カルメン」の曲目を披露した。
 同窓会の佐野和則会長は「校名は変わるが、高円の名は引き継がれ、学び舎も残っている。同窓会についても、芸術高校の生徒会と話し合い今後の運用を考えたい」と話した。

もち米100%で醸造 日本酒を新たな特産に 山添村

山添村産もち米で醸造した日本酒「つむぐ」をPRする関係者ら


 山添村産のもち米を使った日本酒「つむぐ~TSUMUGU~」が完成した。甘味と酸味のバランスがとれたすっきりとした味わいが特徴という。天理市内の酒店で数量限定で販売されており、関係者らは「村の新たな特産品にしたい」と期待している。
 きっかけは、村の青年団が村おこしの一環として行ってきた山添村ふるさとセンター(同村大西)にある巨大岩「長寿岩」へのしめ縄飾りだ。高齢化のため青年団は平成30年に活動を停止したが、40~50代の青年団OBが伝統を絶やすまいと奮起。31年から耕作放棄地で、しめ縄用のわらを作るためにもち米の栽培を始めた。
 もち米は、これまでにイベントでふるまうための餅やせんべいなどに使ってきたが、新たな特産品として日本酒を造ることに。天理市の酒蔵「稲田酒造」で完成させ、昨春に第一弾を販売。改良を重ね今回、第2弾として出荷した。
 もち米は酒米と異なり、蒸すとすぐに固まってしまう。このため、酢飯のようにしゃもじでまぜるなどの工夫を凝らした。稲田酒造の稲田光守さんは「苦労したぶん、味わい深い酒になった」と話す。
 青年団OBで県職員の下浦隆裕さんは「みな仕事を持つ週末農家で、できる範囲や収穫量も限られている。今後も餅のように粘り強く活動を続けて、村産の酒をPRしていきたい」と話した。
 「つむぐ~TSUMUGU~」は、無濾過生原酒、無濾過原酒(火入)の2タイプがあり、1・8㍑入り2750円、720㍉㍑入り1320円(いずれも税込み)。登酒店(天理市田井庄町)と酒工房マルショウ(同兵庫町)で計約100本の数量限定で販売。問い合わせは、登酒店(0743・62・0218)。

カルガモ親子、今年も元気に 葛城市

親子つらなって泳ぐカルガモ=葛城市


 葛城市疋田の調田坐一事尼古(つくだにますひとことねこ)神社の境内でカルガモのひなが誕生し、親鳥とそろって泳ぐ姿が訪れた人たちの目を楽しませている。
 境内では平成17年から毎年この時期に、カルガモの子育てが確認されるようになったという。高津和司宮司は「親子はまもなく近くの田や川へ引っ越しすると思う。この時期限りの愛くるしい姿を見に来ていただきたい」と話している。
 同神社では、11日までカルガモのスタンプ入りの御朱印を授与している。

EVバス運行開始 奈良交通


 奈良交通は、走行時に排ガスを出さないEV(電気自動車)バス2台を新たに導入し運行を開始した。同社によると、県内のバス路線でのEVバスの導入は初めて。土日祝は東大寺や若草山麓、JR奈良駅などを巡る「ぐるっとバス」の2ルートに、平日は近鉄郡山駅から奈良市の若草台を結ぶ「郡山若草台線」などで運行している。
 従来の小型バスと同サイズで、乗車定員は29人。運行に先立ち行われた試乗会では、担当者がEV車の静かで揺れの少ない乗り心地を説明。車内の各所に設置されたUSBコンセントや、バリアフリー対応の床などを紹介した。1度の充電で約200㌔の走行が可能という。
 価格は1台約2600万円で、国内でも多く導入されている中国メーカー「BYD」製。国や県の補助金を利用した。ただ、同社日本法人が2月、一部の部品に有害物質「六価クロム」を使用していたと発表し、奈良交通は当初予定していた2月25日からの運行を延期。部品交換完了後、3月21日から運行を開始した。
 同社は今後、二酸化炭素の削減効果や災害時の非常用電源としての活用の可能性についても確かめる。担当者は「EVバスを運用しながら、環境に優しい公共交通のあり方を探っていきたい」としている。

バドミントン次世代育成へ 五輪メダリスト高橋さん、故郷・橿原でアカデミー始動

「M-BASE」1期生を指導する高橋礼華さん(左)=橿原市


 橿原市出身で2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルス金メダリスト、高橋礼華さん(33)が今月、2012年ロンドン五輪女子ダブルス銀メダリストの藤井瑞希さん(34)とともに、小学生向けバドミントンアカデミー「M-BASE」を同市で始動させた。
 「試合を意識して、ひとつひとつの練習にどういう意味があるかを考えながらやってみよう」
 9日に行われた「M-BASE」の第1回練習会。同市の聖心学園中等教育学校の体育館で、高橋さんと藤井さんは県内から集まった小学3~6年計人を指導していた。「シャトルを打ち合うラリーが続かないことが気になっていた。ラリーになってもミスをせず、粘り切ることができれば全国でも戦っていける」と高橋さんは基礎練習を重視する。
 高橋さんは3年前に現役引退を表明し、U19日本代表のコーチに就任。後進の指導にあたってきた。「藤井さんとなぜメダルを取れたかを話し、小学生時代の積み重ねが大事だったという点で意見が一致した。小学生向けのアカデミーをつくって継続的に指導ができるような形をつくりたいと2人で相談を続けてきた」
 今年1月、「M-BASE」のセレクションを実施。技術や基礎体力だけでなく積極性も重視し、県内の小学3~6年16人を1期生として選んだ。年3月まで月に1回指導する。
 当面の目標は、毎年冬休み期間中に開催される「全国小学生バドミントン選手権大会」で上位に食い込むこと。高橋さんが地元チーム「橿原ジュニア」に在籍していた当時は、高橋さんが個人戦で優勝するなど県勢が上位を占めることが多かったが、近年はかつての勢いはみられない。
 「M-BASE」1期生で、昨年のダブルスの部で3位入賞を果たした田中大智さん(11)は「ここで学んだことを生かして今年は1位を狙いたい」と目標を話す。
 「全員の成績を去年より伸ばし、奈良から1人でも多く全国大会に出場できるようにしたい」と高橋さん。橿原ジュニアで小学生時代の高橋さんを指導した松村宏則さんは「メダリストの2人に指導してもらうことは選手にとって大きなモチベーションにつながる。全国を狙える選手をどんどん送り出してほしい」と期待を寄せている。

放置竹林から特産品を 合同会社VHC代表、津本雅章さん


 放置竹林から特産品を|。明日香村や高取町の竹林で伐採した竹をもとに、ラーメンの具材となるメンマや土壌改良用の竹炭づくりに取り組んでいる。
 きっかけは昨年2月に見たテレビ番組。中国などから輸入されるメンマに対抗しようと、地元の放置竹林を活用する福岡県糸島市の事例が紹介されていた。「明日香でもこの方法が使えるのではないか」
 ふるさと納税返礼品の登録代行業務をしていたこともあり、新たな特産品を生み出せないかという思いは常にあった。一方で荒廃する竹林の姿も目にしてきた。日ごろ抱えてきた問題意識が一つに結び付いた。
 そこからの行動は早かった。つてを頼って作業に協力してくれる人と場所を確保し、昨年4月からメンマづくりを始めた。「経験も何もない状況からの挑戦。昨年はタケノコ自体も不作で苦労が多かった」と振り返る。
 メンマ製造には、タケノコから約2㍍近くに成長した「幼竹」を使う。雑菌が入るのを防ぐため、午前中に竹を採りその日のうちにメンマづくりに取りかかる。皮をむき、穂先と根元、中央部分の3つに切り分ける。やわらかい穂先は約30分、それ以外は1時間程度ゆで、2カ月以上塩漬けにして保存。その後、塩抜きをして加工し、完成となる。
 4~5月は孟宗竹、6月以降は真竹が旬。手間暇をかけた作業が続く。昨年のメンマ生産量は250㌔。今年は倍近くの2㌧が目標だ。
 昨年の冬からは枯れた竹で竹炭づくりに乗り出した。農地に竹炭を使うと、微生物の力で土壌を酸性からアルカリ性に変え、荒廃を防ぐ効果があるという。
 「メンマや竹炭を売り出すには、安定した供給量を確保することが大前提。名物として定着すれば、竹林整備が進むだけでなく、作業に携わることでリタイアした人の働き場所の確保にもつながる」。竹林整備とメンマづくりを両立させる取り組みに、確かな手応えを感じている。

爬虫類や熱帯魚展示 ミ・ナーラに「IKIMONO MUSEUM」オープン

展示しているカメに直接触れられる「のそのそ」エリア=奈良市


 水族館などを運営する「UWS ENTERTAINMENT」(東京都)が28日に、爬虫類や魚類を展示する「NARA IKIMONO MUSEUM(奈良いきものミュージアム)」を奈良市の複合商業施設「ミ・ナーラ」4階にオープンする。トカゲやカメに触れることができるエリアも設置。同社の宮澤雅教代表は「展示を通して生き物を身近に感じてもらいたい」と話している。
 コンセプトは「生き物と目が合う」。約40種類の爬虫類と、約60種類の熱帯魚、計約1千匹を5つのエリアに分けて展示する。
 入り口すぐの「のそのそ」エリアには、温和な性質のフトアゴヒゲトカゲやケヅメリクガメなどを触れるコーナーを設置。カラフルな照明や流木を設置し、ジャングルの秘境をイメージした「しとしと」エリアには、ヘビやイグアナなどを装飾したケースに入れて絵画のように展示している。熱帯地域の生き物や毒を持つ生き物を集めたエリアも。各エリアにはフォトスポットを用意している。
 ミュージアムは午前10時から午後6時まで(入場は午後5時半まで)。入場料1200円(小学生800円、小学生未満無料)。

奈良の市町村職員給与 全国平均上回る

 県は4月1日現在の県内市町村職員の給与状況や職員数などを発表した。国家公務員の給与水準を100としたときの職員の給与水準を示す「ラスパイレス指数」は、県内12市平均が98・6、27町村平均が94・5で、いずれも全国平均(市98・7、町村96・3)を下回った。
 ラスパイレス指数が全国平均を上回ったのは、天理市(101・1)▽生駒市(100・6)▽香芝市(100・1)など10市町。職員数が県内最多の奈良市は、前年同期比マイナス1・0㌽の98・8だった。
 県内最低は下北山村の91・0で全国1741市町村で40番目に低かった。次いで十津川村と三宅町がともに91・4で全国で53番目に低かった。県南部の自治体が低い傾向にある。

ウクライナに救援金 ライオンズクラブ

日本赤十字社奈良県支部の青山幸嗣事務局長(右)に支援金の目録を手渡すライオンズクラブ国際協会の谷健兒さん=奈良市


 ロシアから侵攻を受けるウクライナの人々を支援するため、「ライオンズクラブ国際協会」の京都府・滋賀県・奈良県に加盟するメンバーは、日本赤十字社奈良県支部(奈良市)に救援金を寄付した。
 救援金は4月初旬、奈良市内で開いたゴルフコンペで募り、参加した約80人から計約29万円が集まった。
 贈呈式が行われ、メンバーの1人、谷健兒さんが同支部の青山幸嗣事務局長に救援金を手渡した。谷さんは「ウクライナから天理市に避難している留学生に関する報道を目にして大変な思いをしていることを知り、寄付先を決めた」と話した。

CAから転身 「足の悩みに寄り添う商品を」 鈴木靴下・鈴木みどりさん


 靴下の生産量日本一を誇る奈良県で、昭和33年から続く「鈴木靴下」(三宅町)の3代目跡取りとして日々商品のPRや開発に励む。「靴下一つで生活は変わる。靴下の良さを伝えたい」。航空会社で客室乗務員(CA)として勤務した経験を商品開発に生かしているという。
 大学を卒業後、客室乗務員として東京の航空会社に就職したが、3年を経て仕事の目標を達成し、結婚したことを節目に退職、家業に就いた。「父が苦労して開発した商品を守り、広めていきたいという思いが強かった」と振り返る。
 しかし、ビジネスの知識は全くなく、取引先が使う専門用語もわからない。それでも商談に同行しては手探りで基本を学んだ。靴下の魅力を伝える「靴下ソムリエ」の資格も取得。むくんだ足でも履きやすい「締め付けない靴下」を開発するなどして次第に自信もついた。
 そんな中、取り組んだのが消臭効果のあるストッキングの開発だ。元になったのは自身のCAとしての経験。長時間のフライトでは、14~15時間にわたって同じ靴を履き続ける。どれだけ足のケアをしていても臭ってしまう。
 靴下とは全く異なる製造方法だったが、父の商品開発に挑む姿勢をまねて試作やアンケートを繰り返し、約3年かけて販売に漕ぎつけた。消臭効果が高く吸汗性のあるストッキングに、現役のCAからは効果を実感する声が寄せられた。
 今年7月には本社と工場の近くに直営店がオープンする。「全国で2番目に小さい町である三宅町から大手に挑戦していきたい」と意気込み、自ら店頭に立つ。

疫病退散の願い込め巨大絵馬 帝塚山大が今井堂天満神社に奉納

今井堂天満神社で営まれた上棟祭。帝塚山大が制作した絵馬(右上)が披露された=奈良市


 帝塚山大が、疫病退散の願いを込めた巨大絵馬(縦約50㌢、横76㌢)を制作し、奈良市日笠町の今井堂天満神社に奉納した。同神社造営委員会からの「新型コロナウイルス感染を退けるような絵馬がほしい」との依頼に応えた。20年に1度の式年造替の上棟祭で氏子らに披露した。
 絵馬は平成15年に同神社近くの日笠フシンダ遺跡で見つかった奈良時代の絵馬を参考に、日本画家で同大学付属博物館学芸庶務の安藤はるかさんが制作。猿とヒオウギの花の絵を鞍にあしらった白馬を描いた。
 上棟祭は今月9日にあり、氏子約70人が見守る中、絵馬をお披露目。金山勝彦・造営委員長は「天然痘が流行した天平年間の人々の『疫病退散』の願いを現代によみがえらせ、令和らしいかっこいい絵馬となり、氏子たち皆が喜んでいる」と話した。
 同大の学生らが昨年秋に神社拝殿に奉納された絵馬約180点を調査したところ、絵馬は馬図がほとんどを占めていることが判明。巨大絵馬と併せて調査報告書も奉納することにした。
 調査を担当した元大学院生の奥田利伽さんは「コツコツと積み上げてきたものを披露できた。絵馬を通じて歴史も感じてもらいたい」と話した。
 調査では寛政6(1794)年に制作されたとみられる絵馬も発見。武蔵坊弁慶と源義経が描かれているが、ほとんどはげ落ちているため、現在同大が修復を進めている。調査成果は、同大付属博物館で今秋開く「今井堂天満神社絵馬展」で発表する。

「街の幸福度ランキング」奈良県が2年連続でトップ

 賃貸住宅建設大手、大東建託(東京)がまとめた令和4年の「街の幸福度ランキング(都道府県)」で、奈良県が前年に続き2年連続で全国トップに輝いた。住み心地の良さを感じる県民が多いことが要因の一つとみられる。
 調査は平成31年~令和4年にインターネット上で実施し、全国47都道府県の20歳以上の約万人から回答を得た。「非常に幸福だと思う」から「非常に不幸だと思う」まで段階で評価してもらった結果から、百点満点の評点と偏差値をつけ、ランキングを作成。調査結果を毎年上積みする形で公表している。
 奈良県の評点は67・4点で2位の滋賀県と並んだものの、偏差値は65・6となり、滋賀県の65・3をわずかに上回った。自由回答の項目では奈良県について「静かでいい場所」「買い物の利便性が良い」「歴史や文化に触れられるところが良い」などの声が寄せられたという。
 また、市区町村単位の全国ランキングで県内で最も順位が高かったのは21位の大淀町(評点70・0、偏差値68・5)、次いで39位の平群町(評点69・4、偏差値66・3)。
 大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健・麗澤大教授は奈良県の幸福度が高いことについて「関西は全体的に地元愛が強い地域で、幸福度も高い傾向にある。とりわけ歴史のある奈良県は、県民の地域に対する誇りが高く、順位につながったのでは」と話している。

三郷町をバレーボールの聖地に Vリーグ・奈良ドリーマーズが協定

協定書を掲げる森宏範町長と奈良ドリーマーズ関係者ら=三郷町


 三郷町とバレーボールVリーグの奈良ドリーマーズは包括連携協定を締結した。チームは5月から奈良学園大三郷キャンパス跡地「FSS35キャンパス」(同町)の体育館を主な練習場所とする。
 奈良ドリーマーズは本拠地は奈良市にあるものの、決まった練習場を持っていなかった。チームを運営するNPO法人「NBKドリーマーズ」の尾上尚史代表理事は「選手たちが快適に練習できる。大会やイベントを通して三郷町がバレーボールの聖地となるよう、活動していきたい」と話した。
 同町では1月、今季からサッカーJ3に参入した奈良クラブの新たな練習拠点「ナラディーア」がオープンしており、森宏範町長は「スポーツの町をPRするための大きな2本柱ができた。今後はプロの技を間近に見てもらう機会も増える。ぜひ子供たちにも指導をお願いしたい」と期待を示した。

行基供養の多宝塔 元文研が復元図

行基の供養堂とみられる円形建物跡の復元図案(元興寺文化財研究所提供)


 奈良市の平城京跡西側の菅原遺跡から出土した奈良時代の高僧、行基(668~749年)の供養堂とみられる円形建物跡について、元興寺文化財研究所(元文研、奈良市)が復元図案を作成した。二重の多宝塔に似た形式で、「仏塔と廟所をあわせた塔廟としての多宝塔で、行基の供養堂としてふさわしい」としている。
 元文研は宅地開発に伴い発掘調査を実施し、令和3年に円形建物跡などの発見を発表。丘陵地に柱穴が円形に並ぶ類例のない建物跡である上、約6㌔真東に東大寺が位置し、大仏造立に尽くした行基を供養するのにふさわしい立地から注目を集めた。
 円形建物の復元案は12本の柱が円形に巡ってその外側に16本の柱が並ぶ構造で、檜皮葺きの屋根を持ち、上層の屋根は瓦葺きの方形を想定して作成。発掘調査報告書に掲載した。
 多宝塔は平安時代初期の空海や最澄によるものが起源とされてきたが、報告書ではそれ以前に日本にもたらされた可能性があると指摘。鎌倉時代に行基の墓から掘り出された遺物には「多宝之塔」と記されていたとの記録もあることから、多宝塔は行基とつながりがあり「塔廟」だったとしている。
 円形建物は行基が逝去した直後の749~760年頃に創建されたとみられ、行基ゆかりの四十九院の一つ、「長岡院」である可能性が高まったとしている。建物は9世紀初めに廃絶したとみられる。ただ、出土した瓦と同じ形の瓦が菅原寺(喜光寺)近くの室町時代の屋敷地井戸枠などに使われていたことから、行基が亡くなった同寺付近に移転していたことも考えられるという。
 元文研の田辺征夫所長は「円形建物跡が建築史の研究者らの協力で復元できた意義は大きく、これをきっかけに議論が始まればいい。現地は残念ながら残らなかったが、奈良にはこのような貴重な遺構が埋もれていることに気づいてほしい」と話している。報告書は2千円。問い合わせは元興寺文化財研究所(0742・23・1376)。

チョコレートを縁に日本酒造り 五條のセレクトショップと老舗酒蔵

山本本家の蔵で酒造りに取り組む伊達文香さん=五條市


 インド刺繍を扱うセレクトショップやチョコレート専門店を展開する「イトバナシ奈良五條」(五條市)は、創業300年以上の歴史を誇る酒蔵「山本本家」(同市)と共同で日本酒を醸造した。イトバナシ代表の伊達文香さんは「多くの人に五條の良さを知ってもらうきっかけになるはず」と期待を込める。
 伊達さんは運営するチョコレート専門店で、カカオ豆のえぐみを取り除くのに日本酒を使ったことをきっかけに、山本本家と交流するように。日本酒の良さを感じるうちに、「もっと幅広い層の人にPRして、五條に人を呼び込みたい」と、共同で酒造りを行うことにした。
 伊達さんは3月初旬から蔵人として蔵に入り、10代目で杜氏を務める山本隆さんの指導を受けて挑戦。山本さんは「甘みとうまみのバランスが良く、香りが高い仕上がりになった。甘口なのでデザート酒として味わったり、アイスクリームにかけたりしても楽しんでもらえるのでは」と話している。
 16日までイトバナシのセレクトショップ「ししゅうと暮らしのお店」(五條市本町)で蔵開きイベントを開催し日本酒を販売する。価格は720㍉㍑入り3300円、1・8㍑入り6930円。

華邨の書 万葉の美伝える 県立万葉文化館で特別展

華邨の絶筆となった「近江京感傷」の書(奈良市蔵)


 かな書の第一人者で文化勲章を受章した書家、杉岡華邨(1913~2012年)の作品などを紹介する特別展「万葉歌から生まれた美の世界|杉岡華邨の書を中心に|」が、明日香村の県立万葉文化館で開かれている。華邨の作品をはじめ、写本やカルタ、日本画など万葉集ゆかりの展示品約70点を紹介している。5月28日まで。
 華邨は下北山村出身。万葉集などの和歌を好んで書き、平安時代以来のかな書の美を生涯にわたって追究した。墨の濃淡や字配りに工夫をこらした、芸術性の高い書風で知られる。
 会場には、日本画家の中路融人(1933~2017年)との合作「万葉の花」「最上川」、亡くなる1カ月前に書かれた絶筆「近江京感傷」などの作品が並ぶ。また、平安時代から江戸時代にかけての万葉集の写本や、華邨が師事した尾上柴舟が書を手掛け、前田青邨や安田靭彦らが画を描いた「萬葉百首絵歌留多」(昭和3年発行)なども展示。各時代で万葉集がどのように受け入れられてきたかをたどることができる。
 同館の染田英美子主任学芸員は「書と画の両面から、万葉集の歌の世界を楽しんでほしい」と話している。月曜休館。問い合わせは、同館(0744・54・1850)。

バドミントン・リオ金メダリスト、高橋さん 橿原市スポーツ大使に

橿原市スポーツ大使に任命され委嘱状を受け取る高橋礼華さん(左)=同市役所


 橿原市は、同市出身で2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルス金メダリストの高橋礼華さん(32)を市スポーツ大使に任命した。高橋さんは、バドミントンアカデミー「M―BASE」を橿原で始動させるなどジュニア世代の育成に力を入れている。今後は市のスポーツイベントなどに参加し、橿原のPRに協力する。
 高橋さんは6歳からバドミントンを始め、宮城県の中学校に進学するまで橿原市で過ごした。地元・奈良のバドミントンの底上げにつなげようと、県内の小学3~6年を対象にアカデミーをスタートさせ、4月から月に1回子供たちの指導にあたっている。
 亀田忠彦市長は「橿原出身者の中でも代表的な方の一人。スポーツの振興に力を貸してほしい」と期待。委嘱状を受け取った高橋さんは「橿原を盛り上げられるようたくさんPRしていきたい」と話した。

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