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大淀町の製茶農家、中川政七商店のコンサルで新ブランド 父から娘3姉妹へ

 

新ブランド「茶ノ吉」をPRする(左から)次女の堤有佳さん、長女の上野知佳さん、森本正次さん=県庁

大淀町中増で江戸時代中期の天保の頃から約200年続く製茶農家「嘉兵衛(かへえ)本舗」は、父から娘の3姉妹への事業承継に向けて新ブランド「茶ノ吉(ちゃのきち)」を立ち上げた。中川政七商店(奈良市東九条町)のコンサルティングを受けて完成した新商品は6品目。11月5日に3品を発売する。
代表の森本正次さん(78)は当初、家業を継がせる意思はなかったが、次女の堤有佳さん(49)が平成24年、出産を契機に仕事へ復帰。長女の上野知佳さん(51)、三女の井川恵里佳さん(44)も加わり、3姉妹が本格的に携わるようになった。森本さんが26年に足を痛めて廃業を覚悟した際、奮起した3姉妹が家業を引き継ぐと決心。県のブランディング支援対象となったことから中川政七商店による講座を受講した。
11月5日に発売するのは渋みのない「和紅茶」、香ばしく甘みが引き立つ「釜炒り煎茶」、やさしい味わいの「烏龍茶」の3品。月以降は若葉を使った「白茶」、冬の寒さで成分が凝縮した「越冬番茶」、新茶の「煎茶」を販売する。嘉兵衛本舗は手がかかる天日干しの番茶で知られ、新ブランドも手作りにこだわった。また、春の「一番茶」から夏ごろの「三番茶」まで、それぞれの茶葉の特徴を生かした。
パッケージには「農業日誌」がデザインされ、製茶や農作業に汗を流す3姉妹の生活をうかがうことができる。
県庁で商品発表会を行った上野さんは「子供のころから手伝ってきたお茶に人生を費やせて幸せだ」と話し、堤さんは「一日中、どんな場面にでも寄り添えるバリエーション」と商品のできに自信を見せた。令和9年に法人化して上野さんが社長に就任する計画だ。
商品は嘉兵衛本舗と中川政七商店のオンラインショップ、中川政七商店の直営店の一部で取り扱う。

安倍元首相銃撃裁判初公判 傍聴者、高い関心 市民「背景知りたい」 

傍聴券の抽選券を求めて列をつくる人々=28日、奈良市の春日野園地(渡辺大樹撮影)

令和4年7月に奈良市で参院選の応援演説中に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判の初公判が28日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた。地裁近くでは700人超の傍聴希望者が列をつくるなど、改めて事件の注目度の高さをうかがわせた。
「あれだけの事件だったので、本人がどういう受け止め方をしているのか気になった」。閉廷後、公判を傍聴した京都市伏見区の会社員、井出大貴さん(35)が取材に応じ、法廷での被告の様子などを語った。
井出さんによると、被告は公判中、特に表情を変えることはなかった。しかし証拠調べの際は手で顔を隠すようなしぐさをしたといい、「だいぶ感情の起伏があったんじゃないか」と心情を推し量った。
印象に残ったのは、検察側が証拠物として被告が作ったとされる複数の銃を法廷に運び込んだ場面。井出さんは「被告の強い意志や殺意が形として現れているように感じた」と振り返った。その上で今後の公判について「事件に対して、いろんな思いを抱えている人がいる。きちんと証拠を調べ、手続きに則った裁判が行われてほしい」と望んだ。


地元の奈良市民からも、山上被告がなぜ犯行に及んだかを法廷で明らかにしてほしいという声が聞かれた。
奈良市の近鉄奈良駅前。同市の主婦、鈴木悠(はるか)さん(40)は地裁前の様子について「あんなにマスコミが集まることはめったにないので驚いた」と打ち明けた。事件から3年以上が経過して初公判が開かれたことについては「複雑な事件なので時間がかかるのは仕方がない」と話した。
事件に関心を持ち続けてきたという同市の女性会社員(63)は「宗教が絡んでおり、山上被告がなぜこんなことをしたのか背景を知りたい」と語った。
同市の無職、中西康さん(72)は山上被告に「自分の口で話してほしい」と求めた。一方、同市の無職男性(76)は「殺人はもちろんよくないが、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)のことで(山上被告も)苦しんだのではないか」との考えを示した。

大和高田「太神宮の常夜灯」79年ぶり復元 昭和南海地震で倒壊、笠を新調

復元された太神宮の常夜灯に明かりをともす住民=大和高田市

大和高田市勝目(かじめ)地区で、住民が明かりをともして大切にしてきた「太神宮(だいじんぐう)の常夜灯(石灯籠)」が79年ぶりに元の形に修復された。地元自治会が昭和21年の昭和南海地震で破損した笠(かさ)の部分を新調。自治会は「常夜灯が今後も地区をともし続けてほしい」と願っている。
市発行の「大和高田市常夜灯記載文字調査記録」(平成10年)によると、勝目地区の常夜灯は江戸時代後期の嘉永3(1850)年に建立。地元自治会によると、昭和南海地震で倒壊し、笠が破損してそばに放置され、火袋の下にある部分を笠代わりにしていた。住民らは約40年前から日暮れとともに、交代でろうそくをともし、地域の平安無事を祈ってきた。かつて協力していた10軒ほどからは減ったが、今も7軒が交代で取り組んでいる。
こうした中、今夏、自治会の年配者から復元を望む声があがり、自治会費約11万円を捻出して笠を新調した。地元自治会の森田全紀(まさのり)会長(74)は「常夜灯はシンボル的な存在。本来あるべき姿に戻ったと安心している」と話す。
市教育委員会によると、太神宮の石灯籠は市内に50基近く設けられている。太神宮とは伊勢神宮(三重県伊勢市)を指し、伊勢参りに行かずとも同神宮にお祈りできるとして住民たちが訪れたという。

「高市首相ラッピングトラック」出発 奈良市の物流会社 応援呼びかけ

ラッピングトラックの出発式でテープカットする関係者=大和郡山市

自民党の高市早苗総裁が憲政史上初の女性首相となったことを祝福するラッピングトラックが完成し、物流会社「フジトランスポート」(奈良市)の整備工場で出発式が行われた。トラックは奈良を拠点に、全国各地を走り回るという。
三菱ふそう製の最新型10㌧トラックに、笑顔で握りこぶしを掲げる高市氏の写真をあしらい、「日本列島を、強く豊かに。」「祝 奈良県出身者初の内閣総理大臣誕生!」などの文字を添えた。車両ナンバーは「早苗」にちなみ「37-77」とした。
24日に同社のフジメンテナンスチーム奈良第一整備工場(大和郡山市)で行われた出発式には、従業員ら約70人が出席。地元で高市氏を支える「高市早苗議員を内閣総理大臣にする奈良の会」会長の安東範明氏‖県医師会長‖や、高市氏の連合後援会長を務める菊池攻氏=奈良トヨタ社長=らがテープカットした。
松岡弘晃社長は「(高市首相を)ずっと応援していた先代の父が首相就任を知ったらとても喜んだはず」とあいさつ。「トラックを見かけたらSNSで発信してもらい、ぜひ高市首相を応援してほしい」と話した。

天理市立図書館が「ウォーリーをさがそう!」 本に触れるきっかけに

おやさと書店BOOKS道友の「ウォーリーをさがせ!」コーナー=天理市

子供たちが本に親しむきっかけを提供しようと天理市立図書館は、出版社のフレーベル館と市内の4書店とコラボレーションした初めての企画「図書館でウォーリーをさがそう!」を開催している。31日まで。
企画では、フレーベル館がパネルやグッズを提供。図書館で棚などに隠れた本のキャラクターを探し、キーワードを完成させるとプレゼントがもらえる。また書店には、「ウォーリーをさがせ!」の絵本コーナーを設置。本を購入した人にクリアファイルをプレゼントしている。
同図書館の高橋樹一郎館長は「本は子供の視野を広げる。図書館や書店の役割は大きいが、新型コロナウイルス禍後も来館者は減少傾向にある」と話す。
同図書館の令和元年度の来館者数は約6万6千人で貸出冊数は約22万5100冊。減少に歯止めがかからず、昨年度の来館者数は約4万8千人で貸出冊数は約17万2千冊だった。同図書館は足を運んでもらおうとコンサートを開くなど工夫を凝らす。
天理駅前商店街内にある「おやさと書店BOOKS道友」のマネジャー、疋田久仁恵さんは「電子書籍が増え、書店に足を運ぶ人が減った」という。企画を機に「さまざまな本に触れる楽しさを感じてもらいたい」と期待を寄せた。
コラボ企画に参加する市内の書店は、海老山書店▽WAY書店天理店▽おやさと書店BOOKS道友▽未来屋書店天理|の4店舗。

音楽で日韓交流 県、事業規模縮小し開催

韓国・忠清南道との音楽交流イベントでダンスを披露する日韓の高校生=24日、奈良市

県は24日、友好提携を結ぶ韓国・忠清南道との音楽交流イベントを奈良市で開催した。お互いの伝統芸能や、日韓の高校生による合同ダンスを披露。事業費は当初、約2億7千万円と想定していたが、費用対効果を疑問視する県議会の反発を受け約9分の1に圧縮し、実現した。
奈良市の「なら100年会館」に、県民千人超が来場。迫力あるパフォーマンスに拍手を送った。
イベントは、来年に迎える友好提携15周年を記念して開催。当初は奈良公園(奈良市)での屋外ライブとして9千人程度の観客を想定していたが、批判を受けて会場を変更。設営や警備の費用も圧縮した。

ユニーク「ごみ収集車カード」、橿原市が作製 無料配布

子供たちに家庭ごみを集めるごみ収集車に関心を持ってもらおうと、橿原市は車体の写真をあしらったユニークなカードを作製した。全国的にも珍しい試みで、3千部を作り、市施設で無料配布している。

橿原市が作製したごみ収集車カード

縦8・7㌢、横6・3㌢。子供たちにごみ収集車を身近に感じ、環境意識を育ててもらうために初めて製作した。
裏表に印刷され、表には車体の写真を掲載。「まちをキレイにするよ」と記し、「ぼくが、市内を走りまわり、ごみを集めて、ごみ処理工場に運んでいるんだよ」と説明している。裏には、最大積載量約2㌧など車両データを記載し、収集車にある「回転板」でごみを小さくし、車の中に押し込むことができると解説している。
市所有のごみ収集車は20台あり、13台が稼働。このほか市が業務委託した業者の収集車が4台稼働している。収集車が集めた家庭の可燃ごみはクリーンセンターかしはら(同市川西町)、不燃ごみなどはリサイクル館かしはら(同市東竹田町)で処理されている。
市環境施設課の担当者は「子供たちにこのカードで遊んでもらい、環境意識を高めるきっかけにしてほしい」と話している。
カードは市役所北館環境政策課(同市八木町)、クリーンセンター、リサイクル館、市浄化センター(同市東竹田町)で無料配布している。

赤く色づく「コキア」 県営馬見丘陵公園で見頃

赤く色づいたコキア=奈良県営馬見丘陵公園

広陵町と河合町にまたがる県営馬見(うまみ)丘陵公園で、ほうき草とも呼ばれる「コキア」が緑色から赤く色づいている。丸々とした見た目が特徴で、写真を撮る来園者らの姿もある。
公園を管理する県中和公園事務所によると、園内3カ所に約3300株のコキアが植えられている。紅葉の見頃は今月末ごろまで。
駐車場を含め入園無料。問い合わせは同事務所(0745・56・3851)。

地域の商店 魅力再発見 大和郡山市が「お買い物マップ」作成

大和郡山市が作成した「お買い物マップ」

大和郡山市は地域の商店の魅力を再発見してもらおうと、市内の近鉄郡山駅周辺の店舗を紹介する「お買い物マップ」を作成した。駅周辺の整備に伴って今月末に商業施設が閉店。令和10年度に新たな施設ができるまでの間の市民の買い物を支援するのが目的で、市は「地元の店をぜひ利用してほしい」としている。
市と県、近鉄は現在、近鉄郡山駅舎の移設に伴う駅前広場やバスロータリーの整備を進めている。それに伴い、今月末に閉店する商業施設「アスモ大和郡山」と三の丸立体駐車場は今年度から順次解体され、10年度に公共駐車場と商業店舗などを備えた新たな複合施設がオープンする予定だ。
お買い物マップは近鉄郡山駅を中心に約1㌔圏内にあるスーパーや総菜店、菓子店、薬局、青果店など約店を掲載。掲載店舗を巡って集めるスタンプラリーも実施している。さらに毎週火、金曜には朝から夕方まで、市役所交流棟前で生鮮食品などを販売する移動スーパーも始めている。
上田清市長は「まちづくりがいよいよ動き出した。市民の皆さんにはご不便をおかけするが、地元の店を利用してもらう機会となれば」と話している。
「お買い物マップ」はA3判のカラー刷りで、アスモ大和郡山(今月末まで)と市役所で配布している。

古都結ぶ臨時特急「いにしへ」を別の車両「悠久」などで運行へ JR西

特急車両「悠久」

JR西日本は奈良線を経由し、京都と奈良を結ぶ臨時特急「いにしへ」を10~11月の4日間、大阪~奈良間の特急「まほろば」の新車両「安寧」「悠久」で運行すると発表した。奈良の旅を魅力的にし、快適な移動を提供する。
「いにしへ」は今年4~5月、約35年ぶりに運行。今秋の運行日は25、26日と11月1、2日で、宇治駅(京都府宇治市)に途中停車し1日1往復する。全車指定席で、乗車には特急券が別途必要。
JRの京都~奈良間では「みやこ路快速」などが定期運行されている。

県内初、橿原市教委が「不登校対策基本方針」

橿原市教育委員会は、不登校対策基本方針を策定した。県内自治体では初めてで、全国的にも珍しいという。対策の基本理念を示し、市立小中学校への校内サポートルーム設置や不登校の子供たちの居場所となっている教育支援センター「虹の広場」(同市小房町)の拡充を盛り込んだ。来年度から順次、実現していくとしている。
方針では、「全ての子どもたちの学びを実現するため、合理的で多様な学びの場を確保すること」などとする基本理念を提示。各校が取り組むプランとして、不登校の防止や早期の兆候把握と早期支援、関係機関との連携を挙げている。
具体的な対策は来年度から実施する。市立小15校、市立中6校に、登校しても教室に入れない児童、生徒のための校内サポートルーム(仮称)を設置し、不登校支援コーディネーターを配置してケアの充実を図る。虹の広場では、家庭に出向く訪問支援チームを創設するなどサポート体制を強化する。
市教委学校教育課の担当者は「揺るぎない方針を示して取り組んだ方が効果がある。今年度中に各市立小中に方針を周知したい」と話している。

祝‼「さなえちゃんまんじゅう」 奈良市の観光施設で販売

ホテル経営や土産物販売などを手掛ける「ワールド・ヘリテイジ」(奈良市高畑町)は、運営する奈良市内の観光施設で「祝誕生 新総裁さなえちゃん紅白まんじゅう」を販売している。10月中は同社グループのホテルと土産物店計4カ所での限定販売となる。

「祝誕生 新総裁さなえちゃん紅白まんじゅう」(ワールド・ヘリテイジ提供)

奈良初の自民党総裁誕生を記念した特別企画で、「新たな門出」「日本の伝統文化への敬意」の思いを込めた商品。
販売している施設は、なら和み館‖高畑町▽ホテルアジール・奈良‖油阪町▽ホテルアジール・奈良アネックス‖四条大路▽奈良ロイヤルホテル‖法華寺町。12個入りで900円。
総理大臣版は11月中旬に登場する見込みだが、独占販売にはならないとしている。

奈良商議所会頭に南都銀の橋本会長 11月1日付

南都銀行の橋本会長

奈良商工会議所は21日の臨時議員総会で、南都銀行の橋本隆史会長を新たな会頭に選んだと発表した。任期は11月1日から3年間。現会頭の小山新造氏(小山会長)は10月末で退任し、11月1日付で顧問に就任する。

「リーダーシップ発揮を」高市内閣発足、県内ゆかりの首長からも祝福の声

高市早苗氏が首相に選出され、拍手する後援会関係者ら=大和郡山市(安元雄太撮影)

高市早苗首相が21日誕生し、自民党と日本維新の会による連立政権が発足した。奈良県内の首長からは、憲政史上初となる女性首相への祝福とリーダーシップを期待する声が上がった。
山下真知事はコメントを発表し、「わが国初めての女性首相に奈良県出身者が就任されることは本県にとって大きな名誉」と歓迎した上で、「わが国の発展と国民生活の向上のため、豊かなご経験と卓越したリーダーシップを存分に発揮されることを期待し、本県の発展のためにも引き続きご支援を賜るようお願い申し上げる」とした。
高市氏の事務所がある大和郡山市の上田清市長は、エジソンが日本の竹を使って白熱電球を完成した10月21日が「あかりの日」とされていることに触れ、「日本の未来に向けてまさに〝あかり〟をともしていただくことを心から期待しています」とコメントした。
天理市の並河健市長は、高市氏を「地域の声をきめ細かく聞いてくれる度量の広い方」と表現。給付金などによる物価高対策は限界がきていると指摘し「日本の国力回復のために、国際競争力の回復、科学技術の基礎研究やエネルギー分野などの投資に大きく期待する」と話した。
高市氏が育った橿原市の亀田忠彦市長は、市内の小中学校、畝傍高校を卒業した高市氏の首相就任は「地元市民にとっても大きな誇りであり、喜び」と歓迎。そのうえで「奈良県初、女性初の総理大臣として、新たな時代を切り開いていただくことを心より期待しております」と望んだ。
また、桜井市の松井正剛市長は「健康に留意され、日本国のため、郷土奈良県のため、ご活躍されますことをご期待申し上げます」とエールを送った。

🔲奈良県内主要政党、期待や懸念
奈良県内の主要政党も高市新内閣に対する期待や懸念を交えたコメントを出した。
自民党県連・疋田進一幹事長「県から初の総理大臣が誕生したことを大変うれしく誇りに思う。高市首相の政策が実現されるよう、国民、県民に信頼していただけるよう、努力していきたい」
立憲民主党県連・藤野良次代表代行「3カ月に及ぶ政治空白で国民の生活は厳しい。減税を含めた緊急物価高対策を実現するよう高市内閣に迫り、是々非々で政権と対峙する野党間連携も進めたい」
日本維新の会県総支部・松尾勇臣幹事長「維新は『閣外協力』という形を選択した。経済対策をはじめとした政策『本の矢』が実行されることを見極めながら、県政を知事とともに前へ進める」
国民民主党県連・林浩史代表「強いリーダーシップの下、与野党の徹底した政策論議を重ね、喫緊の課題、物価高騰対策、年収の壁引き上げの早期実現、将来に夢や希望が持てる社会の実現を強く望む」
公明党県本部・大国正博代表「早期に政治とカネの問題について国民の疑念を払拭し、物価高対策などの政策を進めていただきたい。野党として建設的な議論をし、国民のための政策実現に取り組んでいく」
共産党県委員会・鎌野祥二委員長代行「高市政権は医療費削減、大軍拡など危険な方向性をもつ。正面から対決し、暮らし・平和・人権を守る。政治とカネの問題の定数削減へのすり替えは党利党略だ」
参政党県連・関谷真会長「選択的夫婦別姓をやらない、皇位継承の議論、スパイ防止法、外国人受け入れ制限など期待できる政策もある。定数削減は否定しないが、比例のみを減らすのは新興勢力潰しだ」

管理栄養士の卵 弁当考案 ヘルスチーム奈良 近畿89店舗で販売

イオン大和郡山店で試食を勧める学生ら=大和郡山市

 

奈良県内の4大学(奈良女子大・近畿大・畿央大・帝塚山大)で管理栄養士課程を専攻する学生らでつくる食育ボランティアサークル「チーム菜良」が考案した、1食120㌘以上の野菜が取れる弁当(いずれも646円)が近畿地区のイオンなど89店舗で販売されている。28日まで。
同サークルは、商業施設や飲食店のメニュー考案などを行っている。弁当の販売は昨年に続き2回目。学生らは県内の成人男女の野菜摂取量が約270㌘で、理想とする摂取量350㌘より少ないことに注目。「野菜をもっと食べてもらいたい」とカボチャやサツマイモ、小松菜といった旬の野菜を用いた弁当のメニューを考案した。

学生らが考案した弁当

18日にはイオン大和郡山店(大和郡山市)内に特設コーナーを設置。「豚肉とナスの照り焼き仕立て」や「油淋鶏彩りパプリカ添え」などをメインとした、彩り豊かな4種の弁当が並び、学生ら25人が買い物客に試食を勧めた。帝塚山大3年生の田原乃羽(このは)さん(20)は「野菜のおいしさを感じてもらい、ヘルシーな食生活を楽しんでもらえたら」とアピール。
試食した奈良市の女性会社員(53)は「どれもおいしく、日々の献立のヒントをもらえた。調理のマンネリから脱出できそう」と笑顔で弁当を手にした。
イオン大和郡山店の木下章・食品課長は「学生ならではの豊かな視点で作られたメニュー。お客様の反応も上々です」と話した。

「もう一度会いたいお坊さん」頂点は…12月に「H1法話グランプリ」

「H1法話グランプリ」をPRする実行委員会の池尾実行委員長(中央)ら=奈良市内

若手僧侶らが宗派を超えて法話を披露する「H1法話グランプリ2025」(同実行委員会主催)が12月6日、奈良市のなら100年会館で開かれる。1・2次審査を通過した全国各地の8人が参加し、審査によって「もう一度会いたいお坊さん」ナンバーワンを決める。今回は全国15のイオンシネマでも初めて同時上映する。
本格的なグランプリは令和3年に初めて開催し、3回目となる。仏の教えに基づく法話を多くの人に伝えることで仏教に親しんでもらい、僧侶にとっても研鑽の場とすることを目的としている。
今回は45歳以下を対象に募集したところ全国の80人から応募があり、選考により大阪府と北海道、福井、愛知、静岡、和歌山、福岡、佐賀各県の寺院から8人の参加が決まった。宗派は西山(せいざん)浄土宗、黄檗(おうばく)宗、臨済宗妙心寺派、曹洞(そうとう)宗、浄土宗、真言宗豊山(ぶざん)派、日蓮(にちれん)宗、浄土真宗本願寺派となっている。
当日は順に10分の持ち時間内に法話を披露し、審査員(釈徹宗審査員長)のほか、なら100年会館と各イオンシネマの来場者による投票でグランプリを決定する。
当日は午後1時からで、入場料はなら100年会館3千円、イオンシネマ2500円。チケットの販売は今月26日から同館のホームページ、電話などで。イオンシネマのチケットは同日から同シネマのホームページか窓口で。
生駒市の長弓寺円生院住職で実行委員長の池尾宥亮さんは「当たり前に日常にあった仏教は今少し一般の人から離れているのでは。お寺は人と人をつなぐハブなので、法話を通じて興味を持ってほしい」と話している。

JR西の特急「まほろば」新車両 「悠久」の運行スタート

JR奈良駅に入線する特急「まほろば」の新車両「悠久」=18日、奈良市

JR西日本は18日、大阪|奈良間を結ぶ特急「まほろば」の新たな車両「悠久(ゆうきゅう)」の運行を始めた。奈良市のJR奈良駅では同日、新車両を出迎えるイベントが行われ、今年のグッドデザイン賞に選ばれた新車両が初めて同駅のホームに入線する姿を一目見ようと集まった人らでにぎわった。
「まほろば」は唐草文様をあしらうなどし、奈良の魅力を表現する形で車両のリニューアルを実施。大阪・関西万博などで関西を訪れる観光客らに奈良観光も楽しんでもらおうと、4月から赤系の蘇芳(すおう)色から金色のグラデーションが特徴的な車両「安寧(あんねい)」の運行を始めた。今回の第2弾車両「悠久」は、仏像の経年変化をイメージする墨色や灰渋(はいしぶ)色の車体を採用した。
18日は悠久の運行開始を記念して奈良駅で奈良県内の特産品販売も実施。奈良市の観光PR役「NARA CITY コンシェルジュ」の女性らが乗客を出迎えた。また、法隆寺駅(斑鳩町)で園児らの出迎えセレモニー、大阪駅(大阪市北区)では奈良県マスコットキャラクター「せんとくん」らが参加した出発式がそれぞれ行われたという。
「まほろば」は土日祝日に1日2往復運行し、おおさか東線経由で新大阪駅や法隆寺駅にも停車する。大阪環状線などを経由する大和路快速とは異なる走行ルートとなっている。

奈良、京都の両府県警「みまもり自販機」お披露目 イオンモール高の原

京都府警と奈良県警がそれぞれデザインした「みまもり自販機」=20日、京都府木津川市

奈良県警と京都府警は20日、両府県にまたがる大型商業施設「イオンモール高の原」(京都府木津川市)で、防犯カメラ付きの「みまもり自動販売機」を披露した。全国地域安全運動(11~20日)の一環で、一つの商業施設内に、2府県警の防犯カメラ付き自販機がそろって設置されるのは全国でも珍しいという。
みまもり自販機は、酒類・飲料大手のキリンホールディングス傘下の関西キリンビバレッジサービス(大阪市)が地域の安全・安心に貢献しようと全国に約300台を設置している。
今回はイオンモール高の原がある地域を管轄する奈良県警奈良署、京都府警木津署がそれぞれ自販機をデザインした。奈良県警はスマートフォン用の防犯情報アプリ「ナポリス」をダウンロードしてもらうようにPR。京都府警は「万引きをしない・させない・許さない」などの防犯標語を目立たせた。両府県警がデザインしたみまもり自販機は計5台(奈良2台、京都3台)が順次設置される。
年間約900万人の買い物客が訪れるというイオンモール高の原の竹内章ゼネラルマネージャーは「お客さまの安心・安全につながる」と話し、施設内の防犯につながる新たな〝見守り役〟に期待感を示した。

第75回県華道展覧会 22流派から140点出展 奈良・西大寺

 

「つなぎ・つなぐ新たに」をテーマに開催された県華道展覧会=奈良市

第75回県華道展覧会(県華道会主催)が18、19の両日、奈良市の西大寺で開催された。県内で活動する22の流派から推薦された約140点が会場に並び、各作品が生き生きと季節を表現していた。
県華道会は今年設立100周年を迎えた。展覧会のテーマは「つなぎ・つなぐ新たに」。今年は猛暑が長引いたこともあり、花材の入荷が遅れるなどの苦労もあったという。

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会場を訪れた人たちは作品の前で足を止め、出展者らの説明を聞きながら見入っていた。

ナウルと田原本町 21平方キロの縁「万博レガシーとして継承」 広報連携

覚書を締結した高江啓史町長(左)とシャンディ・フランシスカ・エイケン氏=11日、大阪市此花区の大阪・関西万博(田原本町提供)

閉幕直前の大阪・関西万博で11日、世界で3番目に小さい国のナウル共和国のパビリオンと、田原本町が広報連携に関する覚書を締結した。万博は13日に閉幕したが、覚書は同国政府観光局日本事務所(東京)に引き継がれた。面積は同国、同町とも「ほぼ21平方㌔」で、この共通点を生かして双方の認知度向上を目指すとしている。(張英壽)
ナウル共和国は赤道南の太平洋に浮かぶ島国。オーストラリアの北東に位置し、日本からは約5千㌔離れている。外務省のホームページによると、バチカン、モナコに次いで小さい国で人口は1万1947人(2024年、世界銀行)。オーストラリア、ニュージーランド、英国の3国を施政国とする国連信託統治地域を経て1968年に独立した。
大阪・関西万博の期間中、SNSのX(旧ツイッター)でナウル共和国政府観光局の日本語公式アカウントと町内のまちづくり団体アカウントが交流。その友好関係をより一層深めようと今回の覚書を締結した。
11日に万博の同国パビリオンで高江啓史町長と政府代表代行のシャンディ・フランシスカ・エイケン氏が覚書を締結。広報だけでなく、教育や文化振興などでも連携するとしており、高江町長は「それぞれの国・町の良さを日本全体に、世界に、発信できれば」、エイケン氏は「田原本町を訪問させていただきたい」とコメントした。
町は町施設の唐古・鍵考古学ミュージアムでナウル共和国に関する展示を計画するほか、町内のイベントでもPRする予定。一方、フォロワー数約55万の同国政府観光局の公式アカウントで町情報を発信することも期待している。
町秘書広報課の担当者は町公式キャラクターの「タワラモトン」と島の形をしたパビリオンのキャラクター「ナウルくん」とのコラボレーションにも取り組みたいとしており、今回の連携について、「万博のレガシー(遺産)として次代に継承していきたい」と話している。
同国政府観光局日本事務所などによると、万博の同国パビリオンは大阪府東大阪市や箕面市、和歌山県北山村、富山県舟橋村などとも広報連携・交流の協定や覚書を締結。万博閉幕で田原本町との覚書と同様に同事務所に引き継がれた。

「質の高い教育を」機器寄贈 地元企業が上牧町に

上牧町は、地元企業から電子通信機器「AppleTV」5台や大型モニターといった教育資材の寄贈を受けた。国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)にある「質の高い教育をみんなに」を踏まえたもので、寄贈品は町立上牧小学校の授業などに使われるという。

上牧町役場で行われた寄贈式

寄贈を申し出たのは電気設備施工業者の小川電気(同町)。同社は事業資金を集めるため、南都銀行から発行した「<ナント>SDGs私募債」の発行金額の一部(0・2%相当)を寄贈品の購入資金にした。
町役場での寄贈式で、小川電気の小川孝志社長は「地元貢献や住みよいまちづくりに役立てれば」と語り、南都銀の平井太一・王寺支店長も「取引先企業とともにSDGsの広がりに貢献したい」と話した。
阪本正人町長は「質の高い教育の実現に有効活用したい」と両社に感謝した。

乳幼児と触れ合い、命の尊さ学ぶ 郡山南中で体験学習

乳幼児との触れ合いを楽しむ生徒ら=大和郡山市

大和郡山市立郡山南中学校で乳幼児と触れ合う体験学習が開かれた。生徒らは、参加した保護者から出産や子育ての話を聞き、赤ちゃんと絵本を読んだり遊んだりして、命の尊さや人を思いやる心を学んだ。
同校は、出産や育児への理解を深め、将来を考えるきっかけにしてもらおうと昨年から体験学習を開催。今回は5カ月~1歳半の乳幼児を育てる教職員や保育士18人が集まった。
2年生約140人は数人のグループに分かれて、保護者らに子育てについて質問。赤ちゃんと手遊びをするなどして交流を楽しんだ。
吉房優依さん(14)は「育児の話を聞くと大変そうだけど、赤ちゃんのいる生活は幸せそう」と目を細めた。川西陽さん(14)も「抱くとずっしりとして命の重さを感じた。小学3年生の弟が小さかった頃を思い出した。かわいかった」と笑顔を見せた。
1歳4カ月の長女と参加した保育士の杉原麻美さん(33)は「上手に遊んでくれて、よいお兄ちゃん、お姉ちゃんだなと感心した」と話していた。

「奈良のふゆ酒」発売に合わせ、11月1日に「奈良酒祭り」開催

 

近鉄奈良駅前で開かれた昨年の「奈良酒祭り」の様子=奈良市

奈良の酒蔵が手掛ける日本酒の飲み比べを楽しむ恒例のシリーズ「奈良のふゆ酒」5銘柄の発売に合わせ、「奈良酒祭り」(泉屋、奈良市観光協会、奈良商工会議所酒類食品部会共催)が11月1日に奈良市の近鉄奈良駅前行基広場前で開かれる。「奈良のふゆ酒」だけでなく、奈良産のフルーツを使ったサイダーなどの試飲も楽しめる。
同シリーズは、清酒発祥の地・奈良の酒のブランド力向上のため、酒類卸「泉屋」(奈良市、今西栄策社長)が企画。醸造元が異なる5銘柄のボトルやラベルデザイン、価格などを統一して販売しており、今年で12年目。19日に発売する。

奈良の酒の飲み比べが楽しめる「奈良のふゆ酒」の5銘柄=奈良市

今回のラインアップは、「春鹿」(今西清兵衛商店=奈良市)▽「豊祝」(奈良豊澤酒造=同)▽「出世男」(河合酒造=橿原市)▽「稲天」(稲田酒造=天理市)▽「猩々(しょうじょう)」(北村酒造=吉野町)。計約5千本を出荷する予定。原料はすべて県産米、地元の水を使って醸造している。いずれも500㍉㍑入り1188円で、県内の百貨店、スーパー、道の駅などで販売。
「奈良酒祭り」は観光客にもアピールするため、11月1日午後2時から午後5時まで開催(雨天決行、荒天中止)。同シリーズだけでなく、県産いちごを使った「古都華サイダー」など、県産果実使用の「富有柿サイダー」「完熟梨サイダー」も無料試飲できる。
問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

県医師会長、高市・自民総裁の診療報酬期中改定を評価

県医師会の安東範明会長は16日の定例会見で「診療報酬は実質的なマイナス改定が続いており、医療機関の経営は危機的な状況にある」と述べ、自民党の高市早苗総裁が総裁選で示した診療報酬と介護報酬の改定前倒しの意向を評価した。

記者会見する県医師会の安東範明会長=橿原市

「高市早苗議員を内閣総理大臣にする奈良の会」の会長を務める安東氏は「財務省が主導する歳出の目安に縛られた財政運営の下では、(国が一律に定める)公定価格に従っている医療、介護の現場は潰れてしまう」と言及。次の診療報酬改定を待たず、臨時国会の補正予算で改定するとした高市氏の方向性を歓迎した。
臨時国会での首相指名選挙の行方が注目される中、高市氏が初の女性首相になる可能性について安東氏は「実現すれば、ものすごい夢と希望を女性だけではなく、若者にも与えるんじゃないかと思う」と話した。

満州国皇帝・溥儀奉納じゅうたん初公開 橿原神宮宝物館で25日まで

溥儀が奉納したじゅうたん=橿原市

 

初代・神武天皇をまつる橿原神宮(橿原市)の宝物館で、戦後80年にちなんだ企画展「神武天皇と平和への願い」が開かれている。先の大戦で同神宮は空襲を受けず、明治23年の創建以来の資料が今に伝わる。昭和15年に満州国皇帝・溥儀(ふぎ)が奉納したじゅうたん、20年8月15日の終戦に際して「慟哭(どうこく)ス」と記された当日の社務日誌など65点を展示。建国の地に鎮座する同神宮への人々の信仰心がうかがえる。25日まで。(小畑三秋)
同神宮は戦前、首相や閣僚が就任などに際して参拝したことで知られ、企画展では昭和12年に近衛文麿(ふみまろ)首相や広田弘毅(こうき)外相が訪れた際の記帳を展示。神武天皇即位2600年にあたる昭和15年の「皇紀2600年」に合わせて溥儀が参拝し、最高級の羊毛を用いたじゅうたん22枚を奉納した。総重量3・5㌧にのぼるといい、そのうち1枚が初公開されている。

「内閣総理大臣 近衛文麿」と記された参拝時の記帳

この年には正月三が日だけで全国から約125万人が参拝し、国威発揚にもつながった。参拝者向けに多くの土産物が販売され、企画展では、鉾(ほこ)の形をした飾り物や赤膚(あかはだ)焼の武人埴輪(はにわ)などが並ぶ。今も橿原の名物となっている「埴輪まんじゅう」は皇紀2600年に合わせて誕生し、地域とのつながりも分かる。
同神宮の日々の業務を記録した社務日誌も完全に残り、20年8月15日の日誌には、玉音放送を聞いた後「全員襟ヲ正シ慟哭ス」と記載。展示を担当した長谷川怜・皇学館大准教授(日本近現代史)は「日誌は事務的な事象を記すのが通例だが、この日だけは職員の思いがつづられている」と解説した。
近代日本画の巨匠、横山大観の「正気放光(せいきほうこう)」という富士山を描いた作品も公開。これまで同神宮に奉納された経緯は不明だったが、戦後80年にちなんで久保田昌孝宮司が社務日誌を詳しく調べたところ、終戦直後の20年9月3日に「大和海軍航空隊大和基地(通称・柳本飛行場)」(天理市)から奉納されたことが分かった。米軍に接収されるのを危惧して奉納されたともみられる。
企画展では、皇学館大の学生も資料調査を担当。神道学科4年の釜本奏太朗さんは「資料を間近に見て歴史の奥深さを感じた」と話し、長谷川さんは「橿原神宮が戦争の終結と平和を常に神様に祈っていたことが伝わってくる」と指摘した。入館料は500円。問い合わせは同神宮(0744・22・3271)。

豊臣秀長ゆかりの寺社巡って 来年の大河で注目 25、26日イベント

ツアーの予行練習で源九郎稲荷神社を訪れた大和郡山市のPR大使「女王卑弥呼」ら=同市

 

大和郡山市の旧城下町エリアにある寺社を予約なしで拝観できる「城下町の寺社巡り」が25、26の両日に開かれる。昨年に続き2回目の開催で、郡山城主として城下町を整備し、来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で注目が集まる主人公の戦国武将、豊臣秀長ゆかりの寺社が参加する。
旧城下町エリアは、天正13(1585)年に始まる秀長の郡山城総構え建設によって新しく町割りが作られ、東側の高田口大門近くには今も寺社が集まる。
今回参加するのは、洞泉寺や實相寺、浄慶寺、源九郎稲荷神社、郡山八幡神社など8社寺。普段は公開されていない重要文化財や市指定文化財の本尊、涅槃図などを見ることができる。社殿では神楽舞の披露、限定御朱印の発行、スタンプラリーなども行われる。
今月4日には、25日に開催される薬園八幡神社など3社を巡るツアーの予行練習が行われた。ボランティアスタッフと市のPR大使「第43代女王卑弥呼」ら約20人が参加し、3社を参拝して椿の花をささげたり、それぞれの宮司が参加者に由緒を説明したりした。
主催する大和郡山歴史同好会の薄井浩哉さんは「予約なしで気軽に寺社に参拝できる機会。ぜひ、秀長が作った町割りが今も残る城下町を体感してもらいたい」と話している。
開催時間は25、26の両日とも午前10時~午後3時。25日の「女王卑弥呼の3社巡り」と26日の「城下町の寺巡りツアー」は事前予約が必要で、申し込み多数の場合は抽選となる。詳細は同会ホームページ=2次元コード=で。

万葉の世界観、体感を 井上博道さん写真集 英訳も

大和の古寺や風景を撮り続けた写真家、井上博道さん(1931~2012年)の写真集「奈良万葉 井上博道の万葉集の世界」(パイ インターナショナル)が出版された。万葉集の歌とゆかりの写真を掲載。現代語訳と翻訳家、詩人のピーター・J・マクミランさんによる英訳も付き、国内外の人が万葉集の世界観を体感できる一冊になっている。

出版された井上博道さんの写真集「奈良万葉」

井上さんは万葉集の歌からイメージした風景の写真を数多く残しており、光と闇が織り成す作品などが千数百年前の世界に思いをはせさせる。今回の写真集では105点を厳選し、歌は60首を載せた。
《香具山と耳梨山(みみなしやま)とあひし時立ちて見に来し印南国原(いなみくにはら)》(天智天皇)大和三山を巡るこの歌については、井上さんが桜井市内から撮影した耳成山と畝傍山(うねびやま)が幻想的に浮かび上がる写真を掲載している。
このほか、額田王や大伴旅人、柿本人麻呂らの歌とゆかりの山野や草花、月などの写真を載せており、万葉の世界に浸ることができる。
井上さんは現在の兵庫県香美町の生まれ。産経新聞社のカメラマンとして活躍し、独立後は奈良を中心に撮影を続けた。
井上さんの妻、千鶴さんは「万葉集は博道にとって生涯のテーマだった。その歌はどのような時代でも通じ、現代に撮影した風景と重ね合わせようと写真集にまとめた」と話している。
写真集は税込み2750円で、主な書店や井上博道記念館(奈良市中登美ケ丘)で販売している。

大和郡山の城下町に古民家宿「帰々 KIKI」11月オープン 築90年リノベ

古民家をリノベーションした宿泊施設「帰々 KIKI」=大和郡山市

 

大和郡山市の城下町に11月、昭和初期の古民家をリノベーションした1棟貸しの宿泊施設「帰々 KIKI」がオープンする。空き家をリノベーションし、にぎわいを創出する「大和郡山まちづくり株式会社」が手掛けた。ぬくもりを感じられる和モダンの空間でくつろげるといい、関係者らは「城下町をめぐる拠点となれば」と期待を寄せる。(木村郁子)
同社は市のサポートを受け、空き家や使われなくなった店舗を飲食店などに再生する活動を令和元年にスタート。今回の古民家は7件目にあたる。

天井や欄間、床の間などを生かした和室

「何度でも帰りたくなる場所」を目指して「帰々 KIKI」と名付けた。同市新紺屋町にある古民家は、約90年前に建てられた木造2階建てで延べ床面積は約80平方㍍。約2年前に所有者が空き家バンクへの物件登録を市に相談したことがきっかけで、同社が譲り受けることになった。
今春からリノベーション工事を始め、8月末に完了した。はりや建具などはそのまま生かし、県産の吉野杉を床材に使用。キッチンや調理道具を備えたリビングのほか、2階には和室が2部屋ある。浴室には県産ヒノキ材を用いた。
9月に行われた完成式典には、上田清市長や同社の大垣満社長らが出席。上田市長は「来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』放映に向けて、市を訪問する人が増える中、秀長が残した『輪』が今もまちに息づいていることを、多くの人に体感してもらいたい」と期待を寄せる。大垣さんは「ここを拠点に、城下町の周遊を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せた。
宿泊定員は2~6人。利用料金は1泊2人で3万1千円から。問い合わせはKISSA(080・1610・2671)。

「大和ルージュごはん」味わう 天理の市立小中の給食で提供

天理市内の市立小中学校で14日、同市福住町で栽培されたトウモロコシ「大和ルージュ」を使った給食メニューが提供され、児童生徒らが味わった。給食メニューでの提供は昨年に引き続き2度目。

大和ルージュごはんを味わう児童=天理市立柳本小学校

大和ルージュは、同市の種苗メーカー「大和農園」が令和4年に日本初の赤いスイートコーンとして開発したもので、抗酸化作用を持つアントシアニンが豊富なのが特徴。同町では無農薬で栽培されている。
この日は12校で、今夏に収穫した約29㌔の大和ルージュを米と一緒に炊き込んだ「大和ルージュごはん」が計約4千食提供された。
このうち柳本小学校では、児童がさつま汁とサバのショウガ煮とともに大和ルージュごはんを味わった。5年の女子児童(10)は「甘味があっておいしい」と笑顔で話していた。
同市は地元産食材の魅力を感じてもらおうと、給食に極力使用している。今後は味間いもや、同町で栽培された大根や茶を使ったメニューも予定されている。

タイの子供たちと劇で交流 天理大生ら現地訪問

桃太郎の劇を披露する学生ら=タイ・バンコク(天理大提供)

天理大(奈良県天理市)の学生が夏休みにタイを訪れ、現地の子供たちに日本文化や日本語を教えるなどして交流した。同大学国際交流センター室が平成13年から始めた「国際参加プロジェクト」の一環で、タイ訪問は4回目という。
1~4年生の学生11人が8月から9月にかけて首都バンコクの小中学校やスラム街を訪れ、北部にある少数民族のモン族の村でホームステイを経験した。
学生らは、昔話の「桃太郎」の劇を子供たちに披露したほか、日本文化を紹介。現地の子供たちや学生らと大縄跳びをした。ホームステイでは、雨水をためたおけで水浴びをするといった生活習慣の違いに驚いたという。
人文学部4年の橋本平さん(22)は「言葉が分からなくても子供たちとスポーツや駆けっこを通して交流できた。外国人に日本語を教える講師になりたい、という新たな夢ができた」と話していた。

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