往馬大社で初の干支飾り、地元書家書き下ろし 火祭りの松明墨で「馬」

自ら揮毫した「馬」の干支飾りを披露する中川彩河さん(中央)と谷野智重さん(右)、長野睦さん=生駒市の往馬大社
生駒山を御神体とする生駒の氏神で知られる往馬(いこま)大社(生駒市)が、来年の干支で神社の名前にも関連する「馬」を揮毫(きごう)した干支飾りを初めて作成し、新年に向けた縁起物として授与している。毎年10月の火祭りで燃やされた松明(たいまつ)の麻殻を練りこんだ特製の墨を使い、同市在住の書家、中川彩河(さいか)さん(48)が金色の色紙に1枚ずつ毛筆で書き下ろした。
往馬大社の火祭りは、奈良県の無形民俗文化財に指定。古くから火の神様として崇敬されてきたという。
今回の干支飾りは、中川さんが地元貢献の一環として、火祭りで生じた松明の墨を書に使えないかと往馬大社側に提案。理解を得られたことから、知人で奈良墨工房「錦光園(きんこうかい)」(奈良市)の墨匠、長野睦さん(48)に特製の松明墨を作ってもらい、その墨で中川さんが揮毫する〝三位一体〟の形で実現させた。
干支飾り(縦18・2㌢、横16・7㌢)は、自宅やオフィスなどで「壁掛けや卓上に飾っていただきたい」(中川さん)とアクリルケースに額装し、初穂料1万7千円で限定100点を頒布。大きめの干支色紙(7万円)もある。
錦光園の長野さんは干支飾りについて「松明の燃えかすという異物を墨に練りこむ作業に試行錯誤した」と振り返り、中川さんも「火祭りの墨で書くと神聖な気持ちになる。作品を見て力が出るように躍動感ある馬を表現した」と話した。
往馬大社の権禰宜(ごんねぎ)、谷野智重さん(28)は「来年は午(うま)年で往馬大社の名前に『馬』の文字も入っている。往馬大社や火祭りを広く知っていただくきっかけになれば」と期待を寄せている。干支飾りなどの問い合わせは往馬大社(0743・77・8001)。
警察犬44頭 嘱託式 県警 捜査・捜索など協力

嘱託書交付式後に記念撮影におさまる来年の嘱託警察犬や警察犬指導者ら=奈良市の県警本部
県警は、奈良市の県警本部で来年1年間、県警の要請に応じ、民間の立場で事件捜査や行方不明者の捜索などに出動してもらう警察犬44頭や警察犬指導者21人に対する嘱託式を行った。式典には今回嘱託された警察犬も参加した。
県警によると、嘱託警察犬は民間の訓練施設などで飼育・訓練され、県警から嘱託を受けた訓練犬。来年の任務を嘱託された警察犬44頭は10月実施の審査会で選ばれた。県警の警察犬はすべて民間協力の嘱託警察犬で運用しているという。
嘱託式で、県警の植田和樹・刑事部参事官は「警察犬は悪いやつに恐れられ、警察官や善良な市民にはものすごく信頼がある」と賛辞を贈り、「昼夜を問わず出動要請があるかもしれませんが、よろしくお願いします」と協力を求めた。
嘱託警察犬のギブソン号(オス11歳)とともに出席した京奈和ドッグスクール(大和郡山市)の大森弘士代表(40)は、10年以上警察犬で協力しているといい、「警察のお役に立ち、要請に応えられれば」と気を引き締めた。
帝塚山大生が一日消防長 ならファミリーで「火の用心」

買い物客に火災予防を呼びかける花山優音さん=奈良市
奈良市の商業施設「ならファミリー」で19日、歳末火災予防運動の一環として、一日消防長の帝塚山大法学部3年の花山優音(まさね)さん(21)が買い物客らに火の用心を呼びかけた。
この日、奈良市消防局の木本英男次長から一日消防長に任命された花山さんは店内を巡回して非常灯や消火器、避難経路などを確認、ポケットティッシュを配って火災予防を呼びかけた。
中学生から消防官になるのが夢だという花山さんは「空気が乾燥するこの季節はひときわ火の元に気を付けてほしい」と話した。
同消防局によると、今年1月から今月19日までの奈良市内での火災発生は81件で、死者は4人に上る。建物火災が減少傾向にある一方で、林野火災が増えているという。上田祥司予防課長は「暖房器具の周りに燃えやすいものは置かないのはもちろん、不要なプラグを抜くなどして火災を予防してほしい」と述べた。
春の高校バレー いざ全国健闘誓う 県代表 男子・添上 女子・奈良文化
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として開催されるJVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(日本バレーボール協会、産経新聞社など主催)は来年1月5日に東京都渋谷区の東京体育館で開幕する。奈良県代表の男子、添上は初戦の1回戦で県岐阜商(岐阜)と、女子の奈良文化は初戦の2回戦で旭川実(北海道)-敬愛学園(千葉)の勝者と対戦する。大会を前にチームの強みや意気込みを紹介する。

2年ぶりの全国大会出場となる添上高男子バレーボール部
2年ぶり36回目の出場となる添上は、拾ってつなぐ粘りのバレーを展開する。
チームの平均身長が低いため、田中快斗(かいと)選手(2年)とリベロの小林慧(けい)選手(2年)のレシーブで粘り、攻撃へ。主将でエースの堀結仁(ゆいと)選手(3年)は身長187㌢で、高さのあるスパイクでスピーディーな攻めを見せる。
梶屋賢太監督は「大会では1年間の取り組みを全て発揮することでベスト4を目指したい」と話している。

3年連続の全国大会出場となる奈良文化高バレーボール部
3年連続7回目の出場となる奈良文化は、高さを生かしたネット際のプレーが持ち味だ。
伊藤苺(いちご)選手、山本薫乃(ゆきの)選手、榎本海央(みお)選手(いずれも3年)が攻撃の中心で、力強さを見せる。守備は主将でリベロの橋本芽依(めい)選手(3年)が要となる。
山川真史監督は「テクニックよりも高さとパワー、それを上回る気持ちの強さを前面に出す攻めるバレーでベスト8を目指す」と話している。
奈良プロバスクラブ、鹿愛護会にどんぐり寄贈
社会奉仕事業を行う親睦団体「奈良プロバスクラブ」(久保田実雄会長)は18日、保護団体「奈良の鹿愛護会」にドングリと活動支援金を贈呈した。

奈良プロバスクラブの久保田実雄会長(右から2人目)と奈良の鹿愛護会の中西康博副会長(同3人目)=奈良市
同クラブは令和2年から毎年、愛護会にドングリを贈っている。今年は会員31人が家族や友人と出かけた際にドングリを拾い集め、昨年の倍以上となる415㌔を愛護会の中西康博副会長に贈呈。支援金として5万円を手渡した。
中西氏は「収容している鹿に与えたい」と感謝した。贈呈式の後、参加した会員約10人はドングリの一部をシカに与え、おいしそうに食べる様子をほほ笑みながら見つめていた。
師走の古都 華やかに 春日若宮おん祭 1000人練り歩く

大勢の市民や観光客らが見守る中、市街地を練り歩くお渡り式の行列=奈良市(渡辺大樹撮影)
春日大社(奈良市)の境内にある摂社、若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」は17日、時代行列の「お渡り式」が行われ、古式装束に身を包んだ約千人が市街地を練り歩いた。その後は祭礼の中心となる「お旅所祭」があり、古典芸能が次々と奉納された。
おん祭は平安時代に関白、藤原忠通(ただみち)が天下太平を願って始め、今年で890回目。その神事芸能は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

参道では競馬も注目を集めた
この日は雨が心配されたが、お渡り式の行列は正午ごろに県庁前を出発。馬に乗った中心的な役の日使(ひのつかい)や巫女のほか、猿楽(さるがく)などの芸能集団が市街地を通って、若宮神社の祭神が移った大社参道そばのお旅所へと進んだ。観光客らは、平安から江戸時代にかけての風俗絵巻に見入っていた。
お旅所には、祭神のために建てられた黒木の柱に松葉葺きの仮殿。お旅所祭では神饌(しんせん)が供えられ、祝詞(のりと)が奏上された。その後、芝舞台で神楽や田楽、舞楽などの古典芸能が奉納され、「生きた芸能史」を感じさせた。
18日は午後1時からお旅所前で奉納相撲、同2時からお旅所で後宴能(今年の能は巴(ともえ)と猩々(しょうじょう)、狂言は長光(ながみつ))が予定されている。
「万葉日本画カレンダー」8年版で最後 スマホ普及で需要低迷

令和8年版の「万葉日本画カレンダー」=明日香村
県立万葉文化館(明日香村)は、「万葉日本画カレンダー」の発行を、現在販売している令和8年版で最後にすると決めた。カレンダー機能付きのスマートフォンが普及し需要が低迷しているためで、20年以上にわたる歴史に幕を下ろす。
同館は平成13年に開館し、14年版からカレンダーを発行してきた。同館は万葉集に収録された歌をモチーフにした日本画を所蔵しており、その中から選んだ作品を掲載してきた。
しかし、スマホの普及とともに販売数が減少。令和7年版は発行した600部のうち230部が在庫となり、採算が合わなくなっていた。
8年版は縦26㌢、横32㌢。6人の画家が描いた6作品を、2カ月ごとに1つずつ掲載している。広報担当者は「毎年、購入してくれる人もおり、残念だが、やむをえない」とし、「最後のカレンダーなので購入した人は大切にしてほしい」と話している。
8年版も600部を発行。1部千円。同館内のミュージアムショップで販売している。問い合わせはショップ(0744・54・1850)。
御所市に3億円寄付 サンダルメーカー社長の西辺さん
御所市のサンダル製造会社「ニシベケミカル」社長の西辺豊彦さん(88)=同市在住=が市に3億円を寄付した。同市への寄付額としては過去最高。西辺さんは米寿を迎え、恩返しをしたいという思いで寄付したという。

感謝状を手にする西辺豊彦さん(右)と山田秀士市長=御所市役所(同市提供)
西辺さんは昭和33年に創業。抗菌衛生サンダルなどを製造し、高品質のものづくり企業として成長してきた。
寄付は1日付。12日に市役所であった式典で、山田秀士市長が西辺さんに感謝状を贈呈した。
山田市長は「市民に喜んでいただけるような、そして御所市がますます発展できるような活用方法を考え、市民に還元したい。西辺さまの思いを受け止め、今後に生かしたい」と謝意を伝えた。西辺さんは「これまで市などから多くのご支援・ご指導をいただいた。米寿を迎えたこともかねて御所市に恩返ししたい。市の教育・福祉に活用いただければ」と話した。
市は西辺さんの名前を冠した用途限定の基金創設を検討している。
お水取りの練行衆 東大寺が11人発表
東大寺(奈良市)は16日、来年の二月堂修二会(しゅにえ=お水取り)で参籠(さんろう)する練行衆(れんぎょうしゅう)11人を発表した。役職者のうち戒を授ける和上(わじょう)は同寺執事長の上司永照さん、祈りの中心となる大導師は同寺執事の森本公穣さんが務める。
二月堂修二会は奈良時代に始まり、来年で1275回を数える。練行衆のうち初めて籠(こも)る新入(しんにゅう)は来年2月15日に、他は同20日に前行の別火(べっか)に入り、3月1日から二月堂で2週間にわたる本行を勤める。
練行衆は次の通り。(敬称略)
【四職】和上=上司永照(持宝院)▽大導師‖森本公穣(清凉院)▽咒師(しゅし)=上野周真(真言院)▽堂司‖池田圭誠(元興寺)
【平衆】北座衆之一=佐保山暁祥(宝珠院)▽南座衆之一=中田定慧(隔夜寺)▽北座衆之二=平岡慎紹(上之坊)▽南座衆之二=清水公仁(宝厳院)▽中灯(ちゅうどう)=望月大仙(普賢光明寺)▽権処世界(ごんしょせかい)=上司永観(総持院)▽処世界=鷲尾隆磨(地蔵院徒弟、新入)
「御湯立神事」で心身清め 春日若宮おん祭り始まる

ササの葉で湯を振りまいて清める加奥満紀子さん=奈良市
師走の古都を彩る春日大社摂社、若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」が15日始まり、奉仕者らの心身を清める「御湯立(みゆたて)神事」が奈良市餅飯殿町の大社大宿所で行われた。好天に恵まれ多くの参拝者でにぎわった。
大宿所はかつておん祭に奉仕した大和士(ざむらい)が精進潔斎(しょうじんけっさい)したという参籠(さんろう)所。御湯立は大和郡山市の巫女(みこ)、加奥満紀子さん(67)が作法を継承している。
この日は大勢の市民らが見守る中、加奥さんが煮え立つ大釜の湯に酒や米などを入れ、「左右左(サヨーサ)」と唱えながらササの葉で湯を振りまいて清めた。神事後、加奥さんは「皆さんが来年も健康で元気に過ごせるようにという願いを込めました」と話した。
大宿所には魚などの懸物(かけもの)(供物)が並び、祭りらしい雰囲気に。名物料理「のっぺ汁」の振る舞いもあり、訪れた人らが味わっていた。
おん祭は平安時代に始まり、今年で890回目を迎えた。17日は時代行列の「お渡り式」や中心行事の「お旅所祭」が行われる。
奈良マラソン開催 冬の大和路を1万6316人駆ける

朱雀門前の大宮通りを通過するランナーたち=奈良市
奈良マラソン2025(同実行委員会など主催)が13、14日、奈良市のロート奈良鴻ノ池パーク(鴻ノ池運動公園)を発着点に開かれ、県内外から参加した1万6316人のランナーが冬の大和路を駆け抜けた。
今年は13日に「ミニ奈良マラソン」(2㌔×2周など)、14日に「フルマラソン」(42・195㌔)と、2人で完走する「ペアリレーマラソン」(42・2㌔)、「世界遺産10K」(10㌔)が行われ、フルマラソンには1万1322人(男子9470人、女子1852人)が参加した。
フルマラソン男子は、北大輝さん(県陸上競技協会)が2時間20分秒で優勝。女子は山口遥さん(AC・KITA)が2時間46分58秒で7連覇を果たした。完走率はフルマラソンが92・2%、世界遺産10Kが98・6%だった。
境内彩る寒ボタン 石光寺で開花 来年1月中旬ごろまで楽しめる

開花した寒ボタン。保護のためわらで覆われている=葛城市の石光寺
葛城市染野の石光寺で、冬の訪れを告げる寒ボタンが開花し、参拝者の目を楽しませている。
同寺には36種類約250株が植えられている。開花するのはこのうちの30株強で、赤やピンク、紫の美しい花が境内を彩っている。株は霜や風などから守るため、わらで笠のように覆っている。
染井義孝住職(75)は「今年は夏が長く秋が短かったため、開花時期が2週間ほど遅れた」と話す。来年1月中旬ごろまで花を楽しめる。
年末の飲酒検問スタート 県警、20日まで取り締まり強化

飲酒検問を行う県警の警察官ら=奈良市
県警は、飲酒運転の根絶を目指して年末の県内一斉検問を始めた。初日の11日夜は県内6カ所で実施。奈良市右京のならやま大通りでは奈良や奈良西、生駒の3署と県警交通機動隊の各警察官約30人が参加し、道行く車に次々と停止を求め、運転手への呼気検査を行った。
現場を視察した宮西健至県警本部長は報道陣の取材に、「飲酒運転は重大な犯罪。酒を飲んだら運転しない意識を。まわりの方々も飲酒運転させない意識をお願いしたい」と述べた。
県警によると、年末年始は忘年会や新年会などで飲酒機会が増えることから、過去10年間の県内での飲酒運転事故は月別では12月が最多の41件、1月が36件と2番目に多い。県警は12月に対策を強化するのが効果的とみて、20日まで重点的に飲酒運転の取り締まりを行うとしている。
弁当箱の売り上げで子供支援 スケーター、22日から順次販売
ランチボックスなどの企画や製造を手掛ける「スケーター」(奈良市杏町)は、弁当箱の売り上げで経済的に困窮する子供を支援する「つなぐランチプロジェクト」を開始すると発表した。売り上げの一部を認定NPO法人「キッズドア」(東京)に寄付し、学習支援や居場所づくりなどに役立てるという。

スケーターの鴻池総一郎社長(右)とキッズドアの渡辺由美子理事長
スケーターが22日から順次販売予定のオリジナル弁当箱全51アイテムが対象で、全国の量販店やネット販売で取り扱う。同NPOは困窮家庭の小・中・高校生を対象とした無料学習会や、食事などの生活支援を行っている。
少林寺拳法 西大和地区合同大会に150人参加 迫力の演武披露

迫力ある組演武を披露する拳士たち=王寺町の王寺アリーナ
2025少林寺拳法西大和地区合同演武大会(産経新聞社など後援)が14日、王寺町の王寺アリーナで開かれ、幼児から60代まで約150人の拳士たちが日頃の鍛錬の成果を競った。
大会には、同町や大和郡山市、斑鳩町、安堵町にある各道院拳友会で稽古を積む拳士が出場した。2人一組の「組演武」、6~9人のチームによる「団体演武」の各部門に分かれて演武を披露。技の正確さや迫力、構えの美しさなどを競い合った。
各部門の1位は次の通り(敬称略)。
【組演武】少年白黄帯=吉田奏音・田中陽仁▽同緑帯=小林奨・小畑慶真▽同茶黒帯=岡澤篤臣・児玉唯▽一般A=河原真二・小畑慶幸▽同B=萩原嗣也・乾優
【団体演武】少年=チーム富士山班▽一般=香芝東1年5組班

年末年始彩るハボタン 山辺高生「育てた花めでて」

畑でハボタンを収穫する生徒=奈良市
県立山辺高校(奈良市)で、生徒が育てた年末年始の飾り用のシクラメンやハボタンの出荷作業が始まった。県花き植木農業協同組合を通して神社の門松として飾られるほか、一般の消費者に届けられるという。
同校では冷涼な気候を生かして数多くの草花や苗を生産。1年生は土づくり、2年生は種まき、3年生が出荷するまでの管理を担う。今年は猛暑の影響で、生育が思うように進まないこともあったが、きれいに色づき、花を咲かせた。
10日は3年生の生徒5人がシクラメン約120株や、約500株のハボタンを校内の畑から収穫。ていねいに出荷作業を行った。生物科学探究科3年の上村悠斗さん(18)は「夏は手で雑草を抜く作業をひたすら行った。僕たちが育てた花を年末年始にめでてもらえたら」と話した。
「ネコ塚古墳」の外堤出土 御所市教委、初の本格調査

外堤の直角に近い部分。外堤を保護していたとみられる葺石も見つかった=御所市のネコ塚古墳
古墳時代の大豪族・葛城氏のトップの墓とされる御所市室の前方後円墳・宮山古墳(5世紀初め)に隣接する方墳「ネコ塚古墳」(同)で、墳丘の外側に設けられた堤(つつみ)である外堤(がいてい)が出土し、市教育委員会が発表した。初の本格的な調査で、これまで外堤の存在は確認されていなかった。市教委は古墳の規模を探る貴重な資料としている。
宮山古墳は、葛城氏の始祖・葛城襲津彦(そつひこ)の墓とされる墳丘長245㍍の巨大な古墳。ネコ塚古墳は大型古墳の周囲に築造される「陪塚(ばいちょう)」で、方墳の一辺の長さが70㍍前後と推定されてきた。葛城氏の関係者が埋葬されたと考えられているが、ほとんど発掘調査が行われてこなかった。
市教委は11月中旬から墳丘の外側の2カ所計約110平方㍍で調査。1カ所からは北東隅にあたる直角に近い外堤の一部が見つかり、幅は15㍍前後と判明。また外堤の内側に巡らされていた周濠(しゅうごう)も新たに確認され、その幅は5㍍以上だった。これらのことなどから、外堤、周濠も含めた古墳全体では一辺100㍍前後に及ぶ可能性があることがわかった。
もう1カ所からも外堤や周濠が出土。2カ所から外堤を保護していたとみられる多数の葺石(ふきいし)や埴輪片(はにわへん)も見つかった。
市教委文化財課の和田一希(かずき)技術職員は「宮山古墳と一体となった保存と活用、整備を一層進めたい」と話している。
現地説明会は14日午前10時半、正午、午後1時からの3回。小雨決行。駐車場はない。
県職員平均89万円、冬のボーナス 知事は300万円
公務員の冬のボーナスに当たる期末・勤勉手当が10日、奈良県内の官公庁で支給された。県は教員や警察官を含む県職員1万4284人(平均41・4歳)に対し、総額127億2979万円(前年同期比5・37%増)を支給。1人当たりの平均支給額は89万1192円(同5・5%増)だった。
支給割合は県人事委員会の勧告に基づき、前年同期比で0・05カ月分多い2・3カ月分。
知事への支給額は300万643円で、支給割合(1・65カ月分)を据え置いたため前年同期と同額。知事以外の特別職や県議は、副知事‖244万7095円▽議長‖237万8725円▽副議長=207万7995円▽一般議員‖191万7770円。
奈良市も10日、教員や消防職員を含む職員2376人(平均43・0歳)に冬のボーナスを支給した。総額は20億5617万円(前年同期比3・8%増)、1人当たりの平均支給額は86万5390円(同6・7%増)。仲川げん市長は235万1712円、議長は142万5930円。
県内12市の市長のうち最高額は橿原市の亀田忠彦市長で250万4678円、生駒市の小紫雅史市長が249万4805円で続いた。最も低かったのは宇陀市の金剛一智市長で176万8125円。
奈良市の新ごみ処理施設めぐり、明治地区自治協議会が提言書
奈良市の新ごみ処理施設「クリーンセンター」の建設を巡り、明治地区自治協議会が10日、市長と市議会議長に候補地選考に関する提言書を提出した。
提言書は施設について「地域の将来にとって大きな利益となる可能性を秘める」とし、「住民と協議し、候補地として受け入れていけないか検討する余地がある」としている。
市は候補地の七条町、北之庄町、大和田町の3カ所を比較検討するための調査費8600万円を盛り込んだ補正予算案を市議会の9月定例会に提出。施設について検討する特別委員会は継続審査としている。
仲川げん市長は「年内にも建設計画策定委員会を開いて意見をいただき、取り扱いを決める」と話した。
ラジオ大阪、県警に「音の出る信号機」寄贈 今回で15基目
ラジオ大阪(大阪市港区)は9日、奈良県警に対し、年末特別番組「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」でリスナー(聴取者)らから集まった寄付金のうち、目が不自由な人らが安心して横断歩道を渡れるようにする「音の出る信号機」1基分の寄贈を行った。同社の上野慶子社長が奈良市の県警本部を訪れ、県警の山村和久交通部長に寄贈の目録を手渡した。

県警の山村和久交通部長(左)に「音の出る信号機」寄贈の目録を手渡すラジオ大阪の上野慶子社長=奈良市の県警本部
県警によると、同社による信号機の寄贈は平成元年から定期的に行われ、今回で15基目。新しい信号機は奈良市の西登美ケ丘4丁目東交差点に設置され、16日から運用するとしている。
寄贈式で、上野社長は「寄贈を受けていただくのはありがたい」と語り、山村交通部長は「住民の要望が多い地域に設置できた」と感謝の言葉を述べた。
同社のラジオ・チャリティ・ミュージックソンは今年で50回目。昨年と同様にタレントの森脇健児さんをメインランナーとして、今月24日正午~25日正午に24時間の特別番組を放送し、音の出る信号機を増やすための寄付を呼びかける。
「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産登録を 桜井市がGCFで寄付募る
桜井市はJR・近鉄桜井駅前の活性化に向け、ふるさと納税の制度を活用して寄付を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)に取り組んでいる。期間は今月31日までで、目標額は200万円。市内の山田寺跡を含む「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録のために機運を高めるのも目的で、駅構内の装飾や駅前のイベントの費用として活用する。

桜井市が活性化のために寄付を募っているJR・近鉄桜井駅前=同市
市は駅前の活性化のために令和元年からGCFを始め、今回で7回目。過去6回とも目標の200万円を突破した。集まった寄付金はこれまで「桜井まちづくり株式会社」に補助金として交付。駅前で広告を映し出しているLED(発光ダイオード)ビジョンの設置や、市の大型観光案内マップなどに使われた。
今回集める寄付金は、来年夏を目指している「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録のための駅構内装飾事業や、駅前の活性化イベントに活用する予定で、同社が手掛ける。内容は今後決めるとしている。
市観光まちづくり課の担当者は「これまで多くの方々の賛同を得て目標額が集まった。世界遺産登録に向けて駅前活性化が重要で、今回も多くの人に協力してほしい」と話している。
寄付は「ふるさとチョイスGCF」のサイトか、市役所の税務課への持参で受け付けている。市外在住者が寄付すると、ふるさと納税と同じく返礼品を受け取れる。
「アウトローは要注意」オリックスの守護神・平野投手が一日奈良署長

プロ野球オリックス・バファローズの抑えの守護神、平野佳寿投手(41)が奈良署の一日署長を務めた。ユニホーム姿とは違う警察官姿の平野投手は、野球で「ピッチャーにとってアウトロー(外角低め)は生命線だが、会社にとってはアウトロー(無法者)は要注意」とユーモアを交えた訓示を行った。
日米で通算258セーブを積み重ねてきた平野投手は、同署の中田顕一郎署長から委嘱状を受けた。国内外の観光客らが訪れる同署管内では、年末年始に特殊詐欺や飲食店へのみかじめ料などを資金源にあてこむ暴力団の動きが懸念材料のひとつとの説明も聞いた。
数々のピンチをしのいできた救援投手らしく「『アウトローには気をつけろ』の意気込みで、厳しい状況に少しでも歯止めがかけられたら」と抱負も。JR奈良駅前などで犯罪被害や事故への注意を呼びかけた。
同署の年末特別警戒部隊の出発式には、来年42歳でチーム最年長の守護神の姿を一目見ようとファンらが集まった。育児休業中で、背番号16のユニホームをベビーカーに乗せ、幼い娘と一緒に駆け付けた奈良市の公務員、東志穂さん(36)は「守護神にはこれからもチームを引っ張ってほしい」とエールを送り、ベテランの活躍で令和5年以来のリーグ優勝、4年以来の日本一に期待を寄せた。
天理大出身の門田さん、市長に成果報告 エジプトで柔道指導
国際協力機構(JICA)の海外協力隊の隊員としてエジプトで柔道ナショナルチームの指導にあたっていた天理大柔道部出身の門田優吾さん(25)が天理市の並河健市長を訪問し、成果などを報告した。

エジプト派遣から帰国した門田優吾さん(中央)と天理市の並河健市長(左から2人目)=同市役所
門田さんはエジプト政府からの要請で令和5年から2年間、柔道ナショナルチームをコーチとして指導。選手らの練習メニューや代表選手派遣の選出、対戦選手の分析などを担当した。昨年のパリ五輪に指導した2人の選手が出場し初戦で敗退したが、アフリカ選手権大会ではエジプト代表が個人戦と団体戦で優勝。世界ジュニア選手権大会の女子重量級個人戦では初の銅メダルを獲得した。
門田さんは「有意義な2年間を過ごした。海外で柔道の指導を行いたいという新たな夢もできた」と笑顔をみせた。すでに海外の複数のクラブチームからオファーを受けているという。
並河氏は「初の長期派遣でスポーツを通した海外協力での活躍はうれしい限りだ。市の子供たちにその体験を共有する機会を持ってもらいたい」と話した。
市と天理大は4年にJICA関西と連携覚書を締結し、柔道部の学生や卒業生を海外協力隊員としてエジプトに派遣している。
水木十五堂賞にしめかざり収集家の森須磨子さん 「人の思いを現代に」

福島県会津若松市のしめかざり

香川県観音寺市のしめかざり
大和郡山市ゆかりの収集家、水木要太郎(雅号・十五堂)の功績をたたえ、歴史・文化資料の収集などで社会貢献した人を同市が表彰する第14回「水木十五堂賞」の受賞者に、出版物のレイアウトデザインを専門とするエディトリアルデザイナーで、しめかざり収集家の森須磨子さん(55)が選ばれた。しめかざり研究者として全国各地を訪問し調査。しめかざりのデザインの多様性や地域の人々の祈りや思いの形を紹介する展覧会や著書などを通して、保存・普及・啓発活動に取り組む姿勢が評価された。

森須磨子さん(大和郡山市提供)
森さんは香川県出身。武蔵野美術大大学院造形研究科修了。卒業制作をきっかけにしめかざりへの興味を抱き、日本各地で調査収集を続ける。平成29年には収集したしめかざり269点を母校の同大へ寄贈。令和2年には世田谷文化生活情報センター生活工房(東京都世田谷区)で展覧会「渦巻く智恵、未来の民具 しめかざり」を開催。日本各地のしめかざり約100点を展示し、風土に根差した素材やかたち、先人の智恵を紹介した。著書に「しめかざり~新年の願いを結ぶかたち」(工作舎)などがある。
今回の受賞について森さんは「季節を過ぎるとお焚き上げされ、モノも記憶も残りづらい民具。20年ほど前、年末年始の日本各地を歩き実物を収集するとともに、その根底にある『人の思い』を現代につなげることが大切と感じている。これからも賞に恥じぬよう、精進してまいります」とコメントした。
同賞は過去に、作家の荒俣宏さんや講談師の四代目旭堂南陵さん(令和2年死去)らが受賞している。
授賞式は来年2月14日午後1時半から、大和郡山市北郡山町の「DMG MORIやまと郡山城ホール」で開催。森さんの講演や、西谷大・国立歴史民俗博物館長、民俗学者の神崎宣武さんらを交えた記念座談会のほか、コレクションの一部もホールに展示される。参加無料で、8日から市ホームページで参加者を受け付ける。定員は240人。
有機農産物を給食に 生駒市 「大和鍋」児童・生徒が味わう

有機農産物を初めて具材に使った給食を味わう児童ら=生駒市立真弓小学校
生駒市の市立小中学校で5日、化学肥料を使わずに栽培された有機農産物を具材の一部に使用した給食が初めて提供された。メニューは平城遷都1300年を機に県が郷土料理の飛鳥鍋をアレンジする形で考案した料理「大和鍋」などで、児童らがおいしそうに舌鼓を打った。
毎年12月8日の「有機農業の日(オーガニックデイ)」に合わせ、農産物の環境への負荷や地産地消について、同市が児童・生徒らに「食べて、考えてもらいたい」(小紫雅史市長)との思いで実施した。

給食で提供された「大和鍋」(左手前)や「ひじきと大根葉のふりかけ」(右奥)などのメニュー
5日の給食で使われた有機農産物の具材は大和鍋にみそや干しシイタケ、ひじきと大根葉のふりかけに白いりごまが入っていた。
市立真弓小学校では、栄養担当の教諭が有機農産物への理解を深めてもらう授業も行われた。給食を味わった5年の倉島かな子さん(10)は「大和鍋はおみそがきいて、おいしかった。先生の話も勉強になった」と感想を話していた。
こうした有機農産物の給食は、同市立小中学校の全20校で実施され、この日は15校で提供。8日は残り5校でふるまわれるという。
秀長さん、もっと身近に 大和郡山市が漫画仕立ての副読本

大和郡山市は、市ゆかりの戦国武将で来年放送のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公、豊臣秀長をもっと身近に感じてもらおうと、副読本「大和大納言 秀長さん~もう一人の天下人~」を制作した。子供たちが読みやすいように漫画仕立てで、兄の秀吉を支え、天下統一への道筋を立て、戦国時代を駆け抜けた秀長の生涯をドラマチックに描いている。
秀長は1585(天正13)年9月、兄の秀吉とともに郡山城へ入城。江戸時代まで続いた独自の自治制度「箱本十三町」をはじめ、今なお残る城下町の町割りの礎を築いた。
副読本は「豊臣兄弟!」が来年1月から放映されるのにあたり、次代を担う子供たちに郷土に誇りを持ってもらおうと制作した。A4サイズ56㌻で、作画は歴史漫画家のすずき孔さん、監修はNHK大河ドラマ「真田丸」や「どうする家康」などの時代考証を担当し、市歴史アンバサダーを務める健康科学大の平山優特任教授が手掛けた。
市教育委員会学校教育課の担当者は「秀長の人物像が一読で分かるようにした。ぜひ手に取って読んでもらいたい」と話している。
市立小学校6年の歴史や地域学習で活用する。市立小中学校16校のほか、市立図書館や各地区の公民館にも配布する。一般向けに販売する予定はないが、図書館で借りることができる。
来年の干支「午」の大絵馬お目見え 橿原神宮

橿原神宮にお目見えした来年の干支「午」の大絵馬=橿原市
橿原神宮(橿原市久米町)の外拝殿に、来年の干支「午(うま)」の大絵馬(高さ4・5㍍、幅5・4㍍)がお目見えし、早くも迎春ムードに包まれている。
平成24年の干支から同市在住の日本画家、藤本静宏さんが原画を手がけており、今回は2頭の馬が描かれた。
同神宮は「仲良く並んでいる馬2頭を見て、和やかな気持ちになってもらえれば」としている。
県内最多135基の方形周溝墓 御所の出屋敷北十三遺跡など 橿考研

出屋敷北十三遺跡で出土した方形周溝墓=御所市
県立橿原考古学研究所は3日、御所市の「出屋敷北十三(でやしききたじゅうそ)遺跡」を発掘調査した結果、弥生時代中期(紀元前4世紀~同1世紀ごろ)の方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)52基が出土したと発表した。方形周溝墓は周辺の別遺跡から見つかった同時代の83基を合わせると計135基で、基数としてはこれまで県内で最多だった大和郡山市の八条北遺跡の101基を超えた。
県の工業団地整備に伴い、令和3年度から調査を実施。方形周溝墓は出屋敷北十三遺跡のほか、南東側の観音寺本馬遺跡で58基、南西側の南十三遺跡で25基が見つかっており、その範囲は南北東西とも約600㍍にわたっていた。これらの墓は約400年の時間的な幅があることから、橿考研は「墓域の形成過程の詳細については、出土遺物の整理を通じて検討する必要がある」としている。
今年度の調査では、弥生時代前期~中期(紀元前5世紀~紀元前後ごろ)の竪穴建物跡17棟分を確認した。川跡を挟んだ西側には方形周溝墓14基が出土した。
橿考研調査課の前田俊雄指導研究員は「方形周溝墓に近接する居住域が県内で確認できたのは初めて。弥生時代の集落と墓域の関係を示すモデルケースで大きな成果」と評価している。
方形周溝墓は四角形の溝を掘ってその中に低い墳丘を設けた弥生時代の代表的な墓。調査では、古墳時代の方墳や竪穴建物跡も見つかった。
現地説明会は6日午前10時から。駐車場はない。
なら歴史芸術文化村「〝穂積〟の地の古墳を探る」 14日まで

さまざまな形象埴輪が並ぶなら歴史芸術文化村の展示会場=天理市
天理市の道の駅「なら歴史芸術文化村」は、同市教育委員会と共催で、市西部と田原本町周辺の古墳群から出土した埴輪(はにわ)など約300点を集めた展覧会「〝穂積〟の地の古墳を探る」を開催している。14日まで。
同市前栽町付近か田原本町保津付近を拠点としていたとされる古代豪族の穂積氏は物部氏と同祖で、6世紀以降に王権中枢で活躍し、朝鮮半島の百済との外交も担う重要な立場にあったとみられている。両地域には水晶塚古墳や荒蒔(あらまき)古墳など古墳時代後期の中規模古墳が点在し、動物や人形の形象埴輪が多数出土している。
展示物前に表示された2次元コードをスマートフォンで読み込むと、埴輪内部の立体画像を見ることができる。星塚1号墳から出土した松の枝で作られた国内最古の出土例とされる横笛「笛状木製品」の音色が会場に流れる。
なら歴史芸術文化村の主任研究員の藤元正太さんは「形象埴輪がこれほど一堂に会するのは珍しい。今回の展示をきっかけに、古墳や埴輪に興味を持ってもらえたら」と話している。
ワークショップや講演会などの関連イベントも随時開催している。入場無料で、月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日)。開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同文化村(0743・86・4420)。
歳末警戒開始に合わせ、モデルや防犯アプリアンバサダーが一日署長
歳末警戒の開始に合わせ、県内の警察署ではモデルや防犯アプリ「ナポリス」のアンバサダーが一日署長を務めた。制服に身を包んで啓発活動に参加したり訓示したりし、特殊詐欺被害防止や交通安全を呼びかけた。(木村郁子、西川博明)

啓発グッズを配り、犯罪防止と交通安全を呼びかける、タレントの稲光亜依さん(中央)=大和郡山市
郡山署では、モデル、タレントとして活躍する一日署長の稲光亜依さん(16)=奈良市出身=が「安心安全なまちづくりに貢献したい」と宣言。署員とともに、商業施設「イオンモール大和郡山」のエントランス前で「特殊詐欺に注意」と書かれたポケットティッシュやチラシを買い物客らに配った。
稲光さんは昨年、青年漫画雑誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)主催の「制コレ24」でグランプリを受賞。女子中高生向けファッション雑誌「Seventeen」(同)のミスセブンティーンにも選ばれた。26日公開予定の映画「白の花実」では主人公のクラスメート役を熱演している。
同署管内ではSNSを悪用した特殊詐欺やロマンス詐欺が今年1~10月に計25件発生し、被害総額は約8千万円に上った。交通事故も相次いでいる。増田朋美署長は「情報発信力に期待している。市民に特殊詐欺や交通安全に気を付けてもらいたい」と話した。

敬礼する宮武理子さん=奈良市
奈良西署の一日署長は、ミス・ユニバーシティ2025日本大会特別賞を受賞した近畿大2年の宮武理子さん(19)=奈良市出身。宮武さんは「特殊詐欺をはじめとした犯罪や事故を1件でも減らすために地域住民の皆さまの協力が不可欠。力を合わせてがんばりましょう」と訓示した。
3月にベスト・オブ・ミス奈良グランプリに選ばれ、県警のスマートフォン用防犯アプリ「ナポリス」のアンバサダーも務める宮武さんは、「生まれ育ったまちの安心・安全に役立ちたい」と笑顔を見せた。
樟蔭高校(大阪府東大阪市)ダンス部では、日本高校ダンス部選手権(産経新聞社など主催)のビッグクラスで全国4位、別の大会で日本一になった。そうした経験から大学で舞台芸術を学ぶ宮武さんは、「ドラマを通じて苦しい人を救える女優になりたい」と将来の目標を語った。


































