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首相就任後初のお国入りに法隆寺周辺も〝高市フィーバー〟

法隆寺参道を進む韓国の李在明大統領を乗せた車列=斑鳩町(安元雄太撮影)

 

高市早苗首相は14日、来日中の韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領とともに斑鳩町の世界遺産・法隆寺を視察した。同町は高市首相の地元選挙区でもあり、就任後初のお国入りとあって、両首脳の姿を一目でも見ようと、法隆寺参道には多くの見物客らが集まり、歓声もあがった。県警なども同寺周辺で厳重な警戒態勢を敷いた。
高市首相と李大統領は午前9時すぎから約1時間、法隆寺を視察した。法隆寺は現存する世界最古の木造建築物で知られ、朝鮮半島を経て日本に伝わった建築様式が用いられている縁もあり、会談の場所に選ばれた。
参道には朝早くから約100人の見物客が集まり、黒塗りの車からガラス越しに笑顔で沿道に手を振る高市首相の姿もみられた。
沿道の最前列で「早苗ちゃーん」と大声をあげていたのは三郷町の松岡広洋さん(75)。高市後援会の会員で長年の「高市ファン」といい、この日午前6時半ごろから法隆寺前で待機していた。高市首相の姿を見て「体が心配やけど、健やかな笑顔で手を振っていただき、ありがたかった」と喜んだ。「和を以て貴しと為す」と記された十七条憲法をつくった聖徳太子ゆかりの同寺で、両国首脳が「協力し合ってよりよい日韓関係を結んでほしい」とエールを送った。
同じく沿道からスマートフォンで車内から手を振る高市首相の姿を撮影していた斑鳩町の無職女性(67)は「撮った写真をずっと保存しておきたい」と満足そうな様子だった。

高市早苗首相の言葉が記された商品「高市てぬぐい」を見せる観光案内施設「法隆寺iセンター」の担当者=斑鳩町

参道沿いにある観光案内施設「法隆寺iセンター」の担当者らは、施設で販売している「高市てぬぐい」(税込み2200円)を額に入れて、沿道から声援を送った。手ぬぐいには昨年の新語・流行語大賞にもなった「働いて働いて働いて…」や自民党総裁選で語った「奈良の女」などのキーワードが記されている。施設職員の吉川一郎さんは「車内から高市首相が手を振ってくれたので、てぬぐいも見ていただいたのではないかと思う」と話した。
法隆寺周辺の道路では13日の奈良市内と同様、県警など全国の警察本部の警察官らが一定間隔で立ち警備に当たった。参道で見物に訪れた一般客らに気を配り「(見物場所を)譲り合ってお願いします」「もうすぐ(高市首相らの)車が来ます」と呼びかける警察官らの姿もみられた。

法隆寺を訪れた高市早苗首相(手前左)と韓国の李在明大統領(同右)=斑鳩町(代表撮影)

 

 

 

◇李大統領「教科書で見た」 金堂壁画に興味

李大統領は法隆寺で古谷正覚住職の案内を受けながら、釈迦三尊像(国宝)が安置された金堂(国宝)などを視察。昭和24年に火災で焼損し収蔵庫に納められている金堂壁画(重要文化財)も見学した。
同寺によると、李大統領は特に、「教科書で見た」などと金堂壁画に興味を示していたという。
金堂壁画は7世紀末~8世紀初め頃に描かれた釈迦や阿弥陀、弥勒(みろく)、薬師の浄土図などがあり、中国・敦煌(とんこう)の壁画などと並ぶ仏教絵画の傑作として知られた。だが、昭和24年1月に火災で焼損。現在は金堂に再現した壁画がはめ込まれ、元の壁画は焦げた柱とともに収蔵庫で保管している。

奈良で日韓首脳会談 「新たな一歩を」 高市首相地元で期待の声

日韓首脳会談の会場となったホテルの前に集まった人たち=奈良市(安元雄太撮影)

 

高市早苗首相の地元・奈良で13日開かれた韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領との日韓首脳会談。会場となったホテル前などに集まった人や県内の自民党関係者は奈良市での首脳会談の開催を歓迎するとともに、両国の友好や協力を深める機会につながればと期待を寄せた。
沿道で大統領の到着を待っていた奈良市の40代の無職女性は「日韓関係がどのように変わるのか見届けたい。中国との関係性が悪化する中、韓国とは戦中戦後の軋轢を解消して新たな一歩を踏み出してもらいたい」と話した。奈良市役所の女性職員(53)は日韓の友好関係を築くことを期待しているといい、「さまざまな外交課題があると思うが、しっかりと解決し強い日本を実現してほしい」とエールを送った。
地元で高市氏を支える「高市早苗総理大臣を熱烈に応援する会」の安東範明会長(県医師会会長)は「医療は国境を越えて協力が求められる分野。両国の交流が深まり、医療や公衆衛生の分野でもよりいっそうの協力が進むことを期待している」と力を込めた。
自民党県連幹事長の疋田進一県議は「奈良県で日韓首脳会談が行われたことは誉れ」と歓迎し、「中国をはじめ国際情勢が混沌とする中、隣国の韓国と緊密な関係を持つことはとても大切だ」とコメントした。
職場が近くにあるという奈良市の会社員、崔圭宇さん(66)は「大統領が奈良に来てくれてすごくうれしい」と笑顔を見せた。今回の会談を「互いの距離がさらに縮まるような機会にしてほしい」とした。

県文化会館前に掲げられた歓迎のメッセージ=奈良市

観光で訪れた台湾の大学生、林興瑋さん(20)は、首脳会談に合わせて県が設置した歓迎のメッセージにカメラを向けていた。「シカを見たくて来たが、首脳会談が行われているのは知らなかった」としつつも、「日韓両国だけでなく、台湾も一緒に仲良くできれば」と話した。

天理駅前広場コフフンに井戸を設置 災害時には生活用水として活用

駅前広場に設置された井戸から水をくみ上げる親子=天理市

天理駅前広場コフフン(天理市)に防災井戸「オアシスコフン」が完成した。普段は子供たちの水遊びの場として、災害時にはトイレや洗濯などの生活用水として井戸水を利用できる。
駅周辺整備に合わせ平成11年に実施したボーリング調査で、地下水脈の存在が判明。広場には子供向けの遊具があり、猛暑が続く夏に安全に外で遊んでもらいたいと市が井戸を掘ることにした。
昨年9月から整備を始め、水源のある地下約8㍍まで配管を埋設。地下水をポンプでくみ上げる防災井戸を設置した。災害時には豊富な井戸水を供給できるという。飲用には適さないが、生活用水としての基準は満たしている。今後は年1回水質検査を行う。
昨年12月には井戸の水くみ体験やスーパーボールすくい体験が行われ、家族連れらが参加。手動ポンプから水がくみ上げられると、子供たちから歓声が上がった。市の担当者は「夏の暑い日も安全に外遊びを楽しんでほしい」と話した。
令和6年1月の能登半島地震では長期にわたり断水が続き、地域の住民らが井戸水や湧水を開放し、生活用水を確保。国土交通省は昨年3月、災害時の代替水源確保のための実効的な取り組みとして、各自治体に災害用井戸や湧水の登録などを推進するよう促すガイドラインを発表している。

将来は「町長になるのもいいかな」児童が〝公務〟を体験 三郷町 

決裁印をもらう秘書役の木谷慎一郎町長(右)=三郷町役場

三郷町で、児童が町長の公務を体験する「子供町長」イベントが開かれた。町立小学校5、6年の児童10人が参加し、議場で「もし町長になったら何をしたいか?」という考えを発表したり、一日町長として書類に決裁印を押したりした。
町は子供たちに郷土愛を育んでもらい、地域社会の一員として町政への理解や関心を深めてもらおうと、定期的にこうした体験イベントを実施している。
議場では一日町長のたすきをつけた児童が一人ずつ登壇し、町長として手掛けたい町政のアイデアを披露した。「誰もが知る有名な町にしたい」や「たくさんの人に来てもらえるグルメの町」「横断歩道を増やして交通事故のない町」といった意見が出た。
その後、町長室に移動。児童は順番に町長のいすに座り、職員から町広報誌の掲載記事や庁内インフラ、建設土木などの事業の説明を受けた。中には「記事の掲載って、どういう意味ですか?」と質問し、内容を理解してから決裁資料に押印する児童もいた。
一日秘書となった木谷慎一郎町長(50)も「木谷町長は町長を続けてもよいでしょうか?」という説明をし、一日町長の児童から決裁印をもらって安堵の表情を浮かべた。
議場で「子供もお年寄りも障害者も安全で楽しく暮らせる町をつくりたい」と発表した町立三郷北小5年の清原真子さん(11)は「自分の考えを発表できて楽しかった」と語り「獣医になりたいけれど、町長になるのもいいかなと思った」と笑顔を見せた。
木谷町長は、児童のアイデアについて「議会側と相談し、今後予算化できるか検討したい」と話し、発想に刺激を受けた様子だった。

韓国・瑞山市の中学生が天理市立西中学校を訪問 生徒らと交流

瑞一中学校の生徒と交流する天理市立西中学校の生徒ら=同市

天理市の姉妹都市の韓国・瑞山(ソサン)市の瑞一(ソイル)中学校の2年生75人が、修学旅行の一環で天理市立西中学校を訪問した。両校の生徒らはすごろくや折り紙、ダンスなどを通して交流を深めた。
両市は平成3年11月に姉妹都市提携を締結した。交流を一時停止していたが、令和5年に再開。昨年7月には、公募で選ばれた天理市立中学生11人が使節団として瑞山市を訪れた。
体育館で行われた歓迎セレモニーでは、全校生約500人が拍手で瑞一中学校の生徒を出迎えた。生徒らは数人ずつのグループに分かれて2、3年生の教室を訪問。すごろくのマス目に韓国語と日本語で書かれた、自己紹介▽将来の夢▽好きな食べ物−などをコマが進むごとに互いに披露したほか、一緒に折り紙をするなどして楽しんだ。
ヤン・ソヨンさん(14)は「違う国の友達と出会えて楽しかった。日本に来る機会があれば、また天理市を訪れたい」と笑顔を見せた。2年の竹田悠惺(ゆうせい)さん(14)は「思うように言葉が通じずコミュニケーションは難しいと思ったが、楽しんでくれたようでうれしい」と話していた。

【春高バレー】「悔しさバネに絶対に戻ってくる」 女子・奈良文化、目標の8強入りならず

【東九州龍谷−奈良文化】第1セット、ブロックに跳ぶ奈良文化の榎本海央(7)と谷口叶空(6)=8日、東京体育館(泰道光司撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)は8日、東京都渋谷区の東京体育館で、男女の3回戦と準々決勝が行われた。県代表の奈良文化(女子)は春高優勝経験もある東九州龍谷(大分)と対戦。最後まであきらめないプレーで挑んだがストレート負けし、8強入りを逃した。
第1セットは序盤からレシーブやブロックのミスが続いた。主将の橋本芽依(3年)は「攻めないと絶対に勝てない」とチームを鼓舞したがラリーに競り負け、点差を広げられる。足の甲を骨折しながら奮闘した伊藤苺(3年)は「思うようなプレーができずに離された」。相手チームの高さに苦戦し、11-25でこのセットを落とした。

第1セット、スパイクを放つ奈良文化の伊藤苺

第2セットは、山本薫乃(3年)がクロスのスパイクを決めるなど健闘。粘りをみせるが何度拾っても最後に相手に打ち込まれる場面が多く、17−25で敗れた。
福西百々香(1年)は「この悔しさをバネに、どんなチームにも通用するスパイクとレシーブを磨き、来年も再来年も絶対ここに戻ってくる」とリベンジを誓った。

橋本芽依・奈良文化主将「目標としていたベスト8には届かなかったが、自分たちらしいバレーが最後までできたと思う」

 

健闘した奈良文化の選手ら

「信頼され、頼られる警察官に」 県警、試験合格者の採用内定式

内定書の交付を受ける合格者代表の男子大学生=奈良市

奈良県警は8日、奈良市の奈良公園バスターミナルレクチャーホールで、令和7年度採用試験の合格者に対する採用内定式を開いた。合格者の代表が中井義男警務部参事官から内定書を受け取った。
合格者のひとりで、岡山県出身の天理大4年、植野相太さん(21)は、奈良県警を就職先に選んだ理由を「ラグビー部で4年間過ごし、地域の方々に支えていただいた。その恩返しをしたい」と説明。「信頼され、頼られる警察官になりたい」と抱負を語った。
県警によると、合格者は84人(警察官72人、一般職員12人)で、この日は82人が内定式に出席。合格者は4月以降、警察学校で一定期間学び、それぞれ配属先の部署につくとしている。

【春高バレー】女子・奈良文化 高速パスで相手引き離す 逆転勝利

【奈良文化−旭川実】第1セット、スパイクを放つ奈良文化の福西百々香(11)=7日、東京体育館(梶山裕生撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)は7日、東京都渋谷区の東京体育館で、男女の2回戦が行われた。この日から登場した女子の県代表・奈良文化は旭川実(北海道)とフルセットにもつれ込む激戦を制し、次戦にコマを進めた。奈良文化は、3回戦では強豪・東九州龍谷(大分)と対戦する。

第1セットは両チームともにサーブミスなどが続くスタート。山本薫乃(3年)は「初戦で体育館に慣れなかった。想像以上にサーブが伸びて、調整に時間がかかった」と話す。伊藤苺(3年)を中心に追いかけるも及ばず、23−25で落とした。
第2セットは、セッター・太田羽音(2年)と榎本海央(3年)のコンビが高速パスで相手ブロックを引き離す攻撃で得点を奪う。太田は「奈良文化伝統の攻撃。1セット目はチャンスがなかったが、自分たちのしたい攻撃ができるようになった」と振り返る。その後もリードを許すことなく戦い、25−19でセットを奪い返した。
第3セットは点の奪い合いに。山川真史監督は「長いラリーが多くなり、磨いてきたレシーブ力が生きた」。セッター・太田が多彩な配球で的を絞らせず、25−21で逃げ切った。

橋本芽依・奈良文化主将「それぞれのセット間で、自分たちのやるべきことを修正できた。明日勝てば目標のベスト8。絶対に勝ちたい」

第2セットを制し喜ぶ奈良文化の橋本芽依(1)ら=7日、東京体育館(梶山裕生撮影)

「美術の成績は2」漫才師の宮川花子さん、9年半ぶり絵本原画展 11日まで

記念撮影に応じる漫才コンビの宮川大助・花子さん=生駒市

漫才師の宮川花子さん(71)が描いた「日本昔ばなし」の絵本原画を展示する絵画展が7日、奈良県生駒市の市生涯学習施設「芸術会館美楽来(みらく)」で始まった。所属先の吉本興業によると、こうした絵本原画展は約9年半ぶり。花子さんは6日、夫の大助さん(76)とともに同市内で記者会見を開き、約35年前に自身が描いた原画を「懐かしい」と振り返りつつ、同展をPRした。

2人によると、娘に読み聞かせる絵本をつくろうと昭和から平成にかけ、大助さんがストーリーを書き、花子さんが絵を描いた絵本集『大助・花子の日本昔ばなし』(京都書院)を10冊以上出版。今回は、絵本に採用された原画約150点のうち約30点を、絵本などとともに紹介する。

血液がんの一種「多発性骨髄腫」による闘病生活で車いす生活が続く花子さんは「学校で美術の成績は2やったけど、アニメではない昔話の絵を見てほしい」と強調。4月に結婚50年の金婚式を迎える予定で「結婚時の夢。病気で生きていなかったかもしれないので涙が出そう」と話した。

同席した大助さんは夫婦生活50年が続いた秘訣(ひけつ)を「我慢」と笑わせ、金婚式を祝うイベントとして「原画をなんばグランド花月(NGK)で展示してくれへんかなぁ」と提案。花子さんも「それはええアイデアやな」と笑顔をみせた。

展示は11日まで。午前10時~午後5時(11日は午後3時終了)。観覧無料。同市ゆかりの作家の絵画・書などを集めた収蔵品展も併催する。近鉄生駒駅から徒歩約8分。問い合わせは芸術会館美楽来(0743・74・1101)。

絵本とともに展示される原画

経済団体年頭会見 橋本・奈良商議所会頭、連合の春闘目標に一定理解

記者会見する奈良商工会議所の橋本会頭=奈良市内

奈良商工会議所の橋本隆史会頭は6日、奈良市内で開いた経済団体の年頭記者会見で、労働組合の全国組織「連合」が春闘で掲げる目標賃上げ率「5%以上」について一定の理解を示しつつ、中小企業が直面する厳しい現状を指摘した。

連合は基本給を引き上げるベースアップ(ベア)相当分で3%以上、定期昇給分を含めて5%以上を目標としている。橋本氏は昨今の物価上昇率が3・3%前後で推移していることを踏まえ「ベアで3%以上という要求には理論的な根拠がある」と述べた。その一方で「人件費の高騰は中小企業にとって大きな重荷」とし、全企業が対応できるわけではないとの認識を示した。
橋本氏は今月から施行された中小企業の関わる取引の適正化を目指す「中小受託取引適正化法」(取適法)に期待を示し「適切な価格転嫁を通じて収益を確保し、従業員の給与に反映させる好循環の構築が不可欠だ」と強調した。

ジャンボ年賀状で園児に交通安全呼びかけ 大和郡山 

ジャンボ年賀状を園児たちに見せる交通指導員ら=大和郡山市

大和郡山市は、交通安全を呼びかける恒例のジャンボ年賀状を作成し、市内の幼稚園や保育園など24園に届けた。
ジャンボ年賀状は平成10年から始まり、今年で29回目。今回はまちがい探しクイズの形式で、交差点や駐車場などで交通ルールを守らない子供たちなどを見つける仕掛けになっている。
5日にはやまとこども園シュシュ(同市今国府町)に、市の交通指導員と市交通安全母の会のメンバーが訪れ、年長と年中の園児計59人に年賀状とお年玉のハンカチを手渡した。
前川侑起園長は「園は交通量の多い幹線道路沿いにあるため、危険な場所も多い。交通安全を守ることは自分自身を守ることにつながることを、忘れないでほしい」と話していた。

【春高バレー】2年ぶり出場の男子・添上、攻め手欠きストレート負け 

【県岐阜商−添上】 第1セット、スパイクを放つ添上の堀結仁(1)=5日、東京体育館(泰道光司撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)が5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕し、男女の各1回戦が行われた。2年ぶり36回目の出場となった県代表・添上(男子)は粘りのバレーで果敢に戦ったが、県岐阜商(岐阜)にストレート負けし、涙をのんだ。
添上は第1セット序盤、相手のサーブミスなどで加点したが、エースで主将の堀結仁(3年)に厳しいマークがつき始めると、攻め手を失った。
小吉龍桜(3年)は「序盤はレシーブが返って自分たちのバレーができていたが、中盤以降は相手にそのまま行かれた」と振り返る。その後も攻撃の好機をつかめないまま、13-25で先取された。
流れを変えるため、第2セットは堀にマークが集中するのを逆手に取り、田中快斗(2年)を中心とした攻撃に変更して対応。それでも、相手の高いブロックに阻まれる。
梶屋賢太監督が「高さを補うためにサーブを強化してきた」と話す通り、五十嵐大和(1年)らピンチサーバーが多彩な球種で打ち込み、一時は相手を崩すなど意地をみせる場面も。だが攻撃の決め手を欠き、15−25で敗れた。

堀結仁・添上主将「『全国のレベル』を感じた。エースとしての役割を果たしきれなかった。ついてきてくれた後輩に申し訳ない」

【県岐阜商−添上】第1セット、ブロックに跳ぶ添上の岸部羽晃(5)と吉桑龍伸(11)=5日、東京体育館(泰道光司撮影)

「チャレンジを許容、奨励する組織文化の構築必要」 知事が新年の訓示

奈良県の山下真知事は5日、県庁の仕事始め式で幹部職員約150人に新年の訓示を行った。令和8年を「さらなる飛躍の年」とし、時代の変化に対応した不断の県政改革や組織風土の刷新を強く求めた。

職員に新年の訓示を行う山下真知事=県庁

山下氏は今年のニュースとして、今月開催予定の日韓首脳会談、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」、7月の世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」を列挙。県政運営では知事選での公約の9割以上を達成したと強調し、大規模なインフラや施設整備などのハード系プロジェクトも「着実に推進していく」と述べた。
組織運営に関しては、少子高齢化や人工知能(AI)技術の進展など目まぐるしい社会の変化を指摘し「昨日と同じことを明日もやればいい、という考えでは対応できない。新たなチャレンジを許容し、奨励する組織文化を構築していく必要がある」と職員に意識改革を促した。また、現場を支える課長や課長補佐級の中間管理職のリーダーシップに期待すると話した。

eスポーツ通じ世代間交流を 県内4カ所で1、2月に体験会 参加者募集

 

奈良市内で昨年1月に開催されたシルバーeスポーツ交流会

eスポーツを通じて高齢者から子供までさまざまな世代の健康的な生活をサポートをしようと、「コミュニティゲーム体験会2026」(産経新聞奈良県専売会主催、eスタジアム株式会社運営)が今月から2月にかけて奈良市、橿原市、生駒市、王寺町の県内4カ所で開かれる。参加無料。
ゲーム機によるeスポーツは脳機能の活性化や認知機能低下の予防などが期待される。昨年1月にはシニア世代を対象に「シルバーeスポーツ交流会」として奈良市内で開催。今年は、世代間交流を促進するとともに、地域・社会的交流の確保を目指す。
会場は、八木地区公民館(橿原市北八木町)=1月21日、2月9日▽王寺町地域交流センター(リーベル王寺東館5階)=1月22日、2月12日▽北コミュニティセンターISTAはばたき(生駒市上町)=1月23日、2月13日▽奈良商工会議所5階ホール(奈良市西大寺南町)=2月21日。
いずれの会場も午前10時~正午(午前の部)と午後2時~4時(午後の部)。誰でも参加でき、定員は各回(午前・午後合わせて)60人(奈良商工会議所会場は100人)。申し込み・問い合わせは専売会事務局(0742・24・2214=平日午前10時~午後5時)。

ホテル日航奈良 奈良の伝統工芸紹介の展示コーナー開設 奈良晒をPR

ホテル日航奈良(奈良市)は開業20周年を記念し、伝統工芸や地場産業の魅力を発信する展示コーナー「奈良工芸の窓」を3階のフロント近くに設けた。

道具や反物などで伝統産業の奈良晒の魅力を展示=奈良市

「もっともっと奈良が好き」をキャッチコピーに、23日から始まった展示では、かつて将軍家や大名家にも献上され、全国に名をはせた麻織物「奈良晒(さらし)」を取り上げる。文久3(1863)年創業の岡井麻布商店が協力し、麻糸や道具のほか、手織りの工程をパネルで紹介。色鮮やかな麻布の反物やふきんも並ぶ。
営業企画副支配人の中村優佳さんは「奈良公園や大仏だけではない、奈良のよいものを訪れる人たちに知ってもらいたい」と話している。なら工芸館や市内の企業、職人の協力を得て2カ月ごとに展示替えを行い、奈良の地に根付いた伝統工芸を紹介する。

「ストリートファイター」キャラと「日本国はじまりの地」 デザイントラックで橿原をPR

ストリートファイターのキャラクターと橿原市をPRする文言があしらわたバス側面=五條市(橿原市提供)

人気格闘ゲーム「ストリートファイター」のキャラクターと橿原市をPRする文言をあしらった運送会社のデザイントラックが完成した。東京|福岡を中心に走り、キャラの知名度で藤原京があった「日本国はじまりの地 橿原」をアピールしている。
運送会社「ベストライン」(本社・五條市)が橿原市に提案し、自社の10㌧トラックを装飾。同市とストリートファイター製作会社「カプコン」(大阪市)が協力した。

トラックは左右後方3面に「リュウ」や「ケン」「春麗」など計23のキャラをデザイン。背景に藤原宮跡の写真や、藤原京を再現したCG(コンピューターグラフィックス)を配置し、「日本国はじまりの地 橿原」「日本建国の地 橿原」とPRしている。
「橿原」は全国的には読み方を知らない人もいることから、「かしはら」と振り仮名をつけた。
ベストライン本社でお披露目会が開かれ、亀田忠彦市長らが出席した。市企画政策課の担当者は「高速道路を中心に各地を走るので、多くの人に橿原を知ってほしい」と話している。

ノボテル奈良×ガトー・ド・ボワ 県産イチゴのスイーツ満喫を 4日から予約受付 

仏ホテル大手のアコーが運営するノボテル奈良(奈良市大宮町)は1月4日~2月28日の期間限定で、奈良を代表するパティスリー「ガトー・ド・ボワ」(同市西大寺南町)とコラボした「いちご香るプレミアムアフタヌーンティー」をカフェ・バー「ソーシャルラウンジ」で提供する。

県産イチゴなどを使ったアフタヌーンティー(ノボテル奈良提供)

世界大会で優勝経験がある林雅彦シェフが率いるガトー・ド・ボワが監修。県産ブランドイチゴの古都華や植村牧場のチーズを使用した特別なスイーツが実現した。
「フレーズ エ ピスターシュ」はイチゴのムースとピスタチオのババロアを重ね合わせた一品で、「ケーク オ フレーズ」は イチゴの砂糖菓子をぜいたくに混ぜ込んだパウンドケーキ。古都華と黒ゴマのタルト、イチゴのブラウニーなどのスイーツに加え、スモークサーモンとイチゴの竹炭ミニバーガーといった甘くない料理も提供する。
同アフタヌーンティーは正午から1時間おきの4部制(120分制、ラストオーダーまで90分)で、1人4500円。要予約で前日の午後3時まで受け付ける。詳細はノボテル奈良のウェブサイト。

県内の初詣スポット案内

県内には初詣で訪れたい魅力的な社寺が数多い。主な初詣スポットを紹介する。
春日大社(奈良市春日野町)1日午前0時、初太鼓を打ち鳴らし参拝者を迎える。2日午前10時から日供始式と興福寺貫首社参式、3日午前11時から神楽始式。12日午後1時からは舞楽始式が行われる。
石上神宮(天理市布留町)1日午前0時、新春初太鼓を打ち鳴らして楼門を開き、参道の大篝火に点火。同5時から歳旦祭。
大神神社(桜井市三輪)1日午前0時から御神火拝戴祭があり、同1時から繞道祭を行う。同祭は松明を担いで巡拝し、国家の安泰、国民の幸福を祈る勇壮な火の祭典。
橿原神宮(橿原市久米町)1日午前0時に初太鼓を打ち鳴らす。同6時から歳旦祭・延寿祭。1~7日は新春初神楽祈祷を行う。
東大寺(奈良市雑司町)1日午前0時から除夜の鐘で、31日午後10時半頃から整理券を配布する。1日午前0~8時には大仏殿無料拝観。
興福寺(奈良市登大路町)31日午後11時半から南円堂と菩提院大御堂で除夜の鐘。同11時から整理券を配布する。
薬師寺(奈良市西ノ京町)31日午後11時半頃から除夜の鐘で、同11時から整理券配布。1~3日は金堂で国宝・吉祥天女画像開扉。
唐招提寺(奈良市五条町)31日午後11時半頃から除夜の鐘の整理券を配布。1、3日は修正会。

郡山城天守台展望施設を開放し、初日の出を鑑賞するイベント開催

郡山城天守台からの今年の初日の出の様子(大和郡山市提供)

郡山城にぎわいづくり実行委員会は来年1月1日、郡山城天守台展望施設(大和郡山市)を開放し、初日の出を鑑賞する恒例イベントを開催する。
甘酒のふるまい(なくなり次第終了)や青丹雅楽会による雅楽演奏も行われる。
今年は約400人が参加した。開催時間は午前6時半~8時(初日の出の予想時刻は午前7時4分)。雨天・荒天中止。

年越し鐘つきイベント実施、聖徳太子ゆかりの王寺町・達磨寺

聖徳太子ゆかりの「達磨寺」(王寺町)は31日午後11時から来年1月1日午前1時までの間、一般の参拝者が鐘をつくことができる「年越し鐘つきイベント」を開く。温かいぜんざいもふるまわれる。
来年の干支「午」に合わせ、同町在住の作家が聖徳太子の愛馬「黒駒」などをモチーフに制作した2頭の馬の作品をライトアップする展示も行う。参加無料(物販は有料)。

昭和15年完成のJR畝傍駅舎、カフェレストランに 橿原市が活用案公表

JR畝傍駅駅舎のカフェレストランイメージ(橿原市のホームページから)

昭和15年に完成した社寺風建築のJR桜井線・畝傍駅(橿原市)の駅舎について同市は、活用方針案を初めて明らかにした。待合室を、カフェレストランを想定したにぎわいの場にする案が盛り込まれた。
無人駅の駅舎は木造平屋建て。老朽化しており、JR西日本が平成29年度、市に無償譲渡を提案。市は維持管理費の負担などからいったん断念したが、昨年に民間事業者から活用案を募集し、同県香芝市の建築会社が事業の交渉権者に決まった。
市は内容を詰めるため建築会社と協議。活用案を明らかにしていなかったが、今年12月8日にあった市議会建設常任委員会で活用方針案を示した。市ホームページでも公表した。
活用方針案では、待合室と一部屋外を「賑わい創出エリア」とし、カフェレストランを想定。建築会社が、運営する業者を選定する。希少な貴賓室は、まちづくりや地域活動に関する会議やイベントを行うワークショップルームとして活用する。このほかのスペースでは、地域産品のサンプルなどを展示する空間とする。これらの内容は変更される可能性もある。
市は来年3月までに建築会社と役割分担や事業スケジュールなどについて協定を締結する方針で、その時点で事業化が合意される。運営事業は民間側が進め、市が建物を改修する。市は令和10年10月ごろの利用開始を目指している。

スタントマンが交通事故再現 迫真の演技に「怖い」 二階堂高で安全教室

見通しの悪い交差点で歩行者と自転車との事故を再現=天理市の県立二階堂高校

交通安全の大切さを知ってもらおうと、天理署は、県立二階堂高校でスタントマンによる交通安全教室を開催した。迫真の演技を通して、生徒らに交通事故の危険性を訴えた。
体育館で開かれた教室には、全校生徒約330人と県立養護学校二階堂学舎の生徒約100人が参加。見通しの悪い交差点で自動車と自転車が衝突する事故や、視界の悪い雨の日に自転車と歩行者が接触する事故をスタントマンが再現した。生徒からは「怖い」という声が上がった。
教室では、令和5年4月に努力義務化された自転車のヘルメット着用も呼びかけた。山本英二署長は「近年、自転車に関係する事故は増加傾向にある。ヘルメットを着用することで助かった命も多い。自転車を日常的に利用する生徒には、着用することで自分の命を守ってほしい」と促した。
最寄り駅まで自転車を利用しているという3年の上田暁斗(あきと)さん(18)は「ヒヤッとする場面に遭遇することも多い。この機会にヘルメット着用を取り入れたい」と話した。

第44代女王卑弥呼の3人が大和郡山市長を訪問

女王卑弥呼に選ばれた寺島美佳さん、原田さくらさん、箸尾谷まりんさん(左から)=大和郡山市

大和郡山市の魅力発信を担う「第44代女王卑弥呼」に決まった3人が、上田清市長を表敬訪問した。任期は「第65回大和郡山お城まつり」が始まる来年3月24日から1年間。
3人は、同県広陵町の大阪医科薬科大4年、寺島美佳さん(22)▽同県安堵町の関西学院大1年、箸尾谷まりんさん(19)▽京都府和束町の奈良女子高3年、原田さくらさん(18)。市観光協会によると18~67歳の22人から応募があったという。
寺島さんは「市のことをよく学び、明るく笑顔でPRに努めたい」と抱負を語り、市内の中学、高校に通っていたという箸尾谷さんは「恩返しの気持ちで、市に貢献できるよう頑張る」。原田さんは「人と人の温かさが伝えられるように精いっぱい頑張りたい」と意欲を示した。
上田氏は「来年の大河ドラマの主役の豊臣秀長のことをたくさん勉強してほしい。人前で話すことが増える1年間になるので、今後の人生に役立ててもらいたい」と期待を寄せた。

大和郡山の観光を大河ドラマで盛り上げ 駅舎や城跡を整備

メンテナンス工事が行われた極楽橋=大和郡山市

 

来年1月に放送開始のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公、豊臣秀長ゆかりの大和郡山市では、駅舎や城跡を整備するなど、観光客らを出迎える準備を進めている。
秀長が城主を務めた郡山城跡では、市や公益財団法人「郡山城史跡・柳沢文庫保存会」が、城跡内の補修工事などを行っている。
同文庫保存会では、令和3年2月に完成した天守曲輪と毘沙門曲輪をつなぐ極楽橋の塗装が劣化しているため今月上旬、メンテナンス工事を実施。塗装を塗り直したほか、安全性を高めるためにボルトも締め直した。一方、市は未舗装の追手向櫓から城跡に入る坂道の舗装を行っており、いずれも24日に工事が終了した。石造りの遺構などの説明板を本丸など7カ所に追加し、計14カ所に設けた。

駅舎に「豊臣家」の家紋を染め抜いた装飾を施した近鉄郡山駅

一方、近畿日本鉄道は最寄り駅の近鉄郡山駅舎の外屋根部分に豊臣家の桐の家紋を藍色で染め抜いた装飾やのぼりなどを立てた。同社によると、平成28年の大河ドラマ「真田丸」放送に合わせて大阪上本町駅(大阪市天王寺区)でポスターを飾るなどしたが、駅舎の装飾は近鉄郡山駅が初めてという。今後は秀長ゆかりの史跡がある最寄り駅などの装飾も検討している。
同社創造本部観光開発・地域共創部の下田千晃課長は「菩提寺(ぼだいじ)や城跡などに近い近鉄郡山駅からスタートして、観光スポット巡りを楽しんでほしい」と話している。

唐招提寺、千手観音守護札を準備 正月の参拝者に授与

千手観音守護札をボテに差し、整える僧侶ら=奈良市

唐招提寺(奈良市)は25日、正月の参拝者に授与する「千手観音守護札」の準備作業を報道陣に公開した。正月三が日は、金堂の千手観音立像の前で午前8時半から1日2千体をめどに授与する。
千手観音守護札(縦8㌢、横2・5㌢)は開運や所願成就の御利益があるとされ、財布に入れたり玄関のかもいに差したりする。この日は、僧侶らが竹串に挟んだお札を「ボテ」と呼ばれるわらの束に丁寧に差し込んでいった。
石田太一執事長は「今年は戦争、災害など大変なことが多かった。新年は穏やかな雰囲気の中で迎えられるよう祈念している。参拝して元気で過ごしていただきたい」と話した。

今年の漢字は「賑」 知事「にぎわいがもたらされた年だった」

今年の漢字を発表する山下知事

山下真知事は定例会見で今年の漢字は「賑(にぎわい)」と発表した。
大阪・関西万博を訪れた訪日外国人客が会場以外で訪れた場所の1位を奈良公園が獲得した(ナビタイムジャパン発表)ほか、令和6年の県内延べ宿泊客数が過去最高の約330万人に達し、今年は上回るペースで推移していると述べ、「にぎわいがもたらされた年だった」と振り返った。

大和郡山ライオンズクラブ、秀長像を市に寄贈 大河ドラマ盛り上げ

豊臣秀長像を前にする大和郡山ライオンズクラブの堀口伸一会長(左)と大和郡山市の上田清市長=同市

大和郡山ライオンズクラブは結成60周年を記念し、豊臣秀長像を大和郡山市に寄贈した。来年1月に放送開始のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」をきっかけに同市に訪れる観光客や、市民に秀長をより身近に感じてもらうことが目的。
秀長像は全長174・8㌢、横幅68・4㌢の樹脂製。甲冑は、大分県日田市の国指定重要文化財「草野本家」に伝わる「金小札紫糸威二枚胴具足(きんこざねむらさきいとおどしにのいどうぐそく)」を参考にして、秀長の身長を約160㌢と割り出した。表情は菩提寺(ぼだいじ)の春岳院(大和郡山市)所蔵の肖像画をもとに制作され、優しさのなかの厳しさを表現。手には軍配を持つ勇ましい姿が特徴。制作期間はおよそ4カ月で、費用は約380万円。
堀口伸一会長(62)は「史実に沿って忠実に秀長像を再現した。町おこしや地域活性化に役立ててほしい」と期待を寄せる。
秀長像は「DMG MORI やまと郡山城ホール」内に来年3月2日にオープンする大河ドラマ館前にすでに設置されている。

「午」の大型絵馬奉納 郡山中美術部が奉納 大和郡山・郡山八幡神社

躍動感あふれる絵馬を奉納した生徒ら=大和郡山市

大和郡山市立郡山中学校の美術部の生徒らが23日、同市の郡山八幡神社に来年の干支「午」を描いた大型絵馬(縦約90㌢、横160㌢)を奉納した。来年1年間拝殿に飾られる。
同中学校は平成24年から絵馬を奉納。今年は2年生5人が中心となり、10月下旬から約1カ月半かけて制作。たてがみや尾が風を切るようになびき、駆ける馬を写実的に描いた。
部長の今井那奈実さん(14)は「毛並みは青や緑の絵の具を使って濃淡を出した。背景はあえて地色を生かして、絵馬から馬が飛び出すような躍動感をつけた」と説明した。
上本博之宮司は「とても迫力のある作品。お参りする人が毎年楽しみにしている。絵馬を通して、たくさんの人に幸を得ていただきたい」と笑顔を見せた。

県警、県内4金融機関と協定 特殊詐欺など防止へ連携強化

県警は23日、県内に本店を置く4つの金融機関との間で、金融犯罪の情報提供に関する協定を結んだ。近年犯罪が増え続けている特殊詐欺やSNSを使った投資詐欺、恋愛を偽ったロマンス詐欺などの金銭がらみの被害を防ごうと、各金融機関の協力を得て容疑者検挙につなげる。

協定を結んだ県警の宮西健至本部長(前列中央)と4金融機関の代表者ら=県警本部

この日、県警本部で協定を結んだ金融機関は、大和信用金庫(本店・桜井市)▽奈良信用金庫(同・大和郡山市)▽奈良中央信用金庫(同・田原本町)▽県農業協同組合(JAならけん、同・奈良市)。各金融機関の代表者らが出席し、県警本部長とともに協定書に署名した。
県警によると、こうした協定は3月、近畿の警察本部で初めて南都銀行(本店・奈良市)と締結しており、これまで犯罪抑止の効果も出ている。今回の協定で、提携先を拡大し「県内すべての金融機関と協力体制を築いた」(県警組織犯罪対策課)としている。
協定に基づき、県警は犯罪利用された口座情報を金融機関に提供。その口座に不審な振り込みが確認された場合は県警に通報があり、被害者に連絡して被害拡大を防ぐ仕組みだ。
県警の宮西健至本部長は「特殊詐欺をはじめとした金融犯罪の根絶につなげたい」と意義を強調。金融機関を代表し、県信用金庫協会長の中村正德・大和信金理事長は「いち早く被害を発見して防止し、資産を守る安心・安全な取り組みとして県警と連携を強化したい」と話した。

【やまと人巡り】薬師寺管主 生駒基達(きたつ)さん(63) 

薬師寺の生駒基達管主

「子供の頃は境内は遊び場で、庭に東塔(国宝)が建っているという環境だった」。薬師寺僧侶の長男として同寺で育ち、今年10月に管主(かんす=住職)に就任。伽藍(がらん)の復興前に親しんだ遊び場は今は再建された金堂や西塔、大講堂などが並ぶ壮麗な空間だ。
写経勧進(かんじん)による伽藍復興で知られるようになる高田好胤(こういん)師が境内で修学旅行生らに寺の説明をする姿にあこがれ、そのまね事をして楽しんだ。高校2年のときに高田師のもとで得度し大学卒業後に奉職して以降、執事や副住職などを務めてきた。
「若いときから修学旅行生らに話をすることが多かった。楽しいことも嫌なこともあったが、結局はそうしたことが良かった」
あるとき、寺を訪れた愛媛県の中学校からその後に学校での講演を依頼された。講演を終えて帰る際に校舎の窓から生徒らが長い間手を振って見送ってくれ、「人を見送るとはこういうことなのか…と勉強させてもらった」と振り返る。
管主になる前、改めて「お坊さんとはいったい何なのか?」と考えてみた。その結果、「根本的なこととして日々の心の持ち方をしっかりしないといけないと発心した」という。
奈良から離れた薬師寺の東関東別院・潮音寺(茨城県潮来市)で住職を務めたことがある。薬師寺にいるときと違って周辺に知った人もなく、思い悩んだ。
「お寺は仏さんがあるからというより、人によって来ると思った。人とのご縁を大切にしないといけないと教わった」
高田師も人を惹(ひ)きつける魅力があり、一度会った人を必ず覚えているような僧侶だった。自分も写経会に参加した人らと交流するなどして、多くの人と縁を結んでいきたいという。(岩口利一)

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