J3奈良クラブ、大和高田に公式ストア2号店オープン

オープンしたばかりの店内で公式グッズを品定めする客ら=大和高田市
サッカーJ3の奈良クラブは、大和高田市の近鉄大阪線築山駅前でスーパー「ならコープなんごう」など複数の商業施設が集まる一角に、ユニホームなど公式グッズを多数取り扱う公式ストアをオープンした。奈良クラブの公式ストアは、2月に開設された奈良市の近鉄奈良駅近くの店舗に続く2号店になる。
2号店は今月9日に開業。奈良クラブに公式ユニホームなどを提供するオフィシャルサプライヤー(スポンサー)で、昇華プリントの技術で「SQUADRA(スクアドラ)」ブランドのスポーツウエアを製造販売する「アクラム」(広陵町)が、新たに設けた事務所兼物流倉庫「KAIQUA(カイカ)」内に開設された。
9日に開かれた開業式典で、アクラムの勝谷仁彦社長があいさつの中で、ドイツではホームタウンに地元サッカークラブの公式店が街中にたくさんあると説明。奈良クラブの2号店を、県中南部の中南和エリアの拠点として「ファン(サポーター)や地域、スポーツがつながる交流の場になれば」と語り、今後、定期的に選手らを呼んでのイベントを開催する意向も示した。式典には生駒市出身で奈良クラブのDF鈴木大誠選手もかけつけ、開業を祝った。
2号店の開店時間は平日の午前10時~午後5時。駐車場が併設されている。
奈良LC杯学童野球 山陵クィーンズ、18年ぶり10回目の優勝
18チームが熱戦を繰り広げた「奈良ライオンズクラブ(LC)杯第49回奈良市学童軟式野球大会」(産経新聞社など後援)は11日、同市の柏木球技場で決勝が行われ、山陵クィーンズが西大寺ドリームズを下し、18年ぶり10回目の優勝を決めた。
決勝で争った両チームと、準決勝敗退チーム同士が対戦した県大会出場決定戦に勝利した奈良ジュニアファイターズの計3チームは、県知事杯争奪学童軟式野球大会に奈良市代表として出場する。
11日の試合結果は次の通り。
【決勝】山陵クィーンズ7-1西大寺ドリームズ
【県大会出場決定戦】奈良ジュニアファイターズ12-2都跡スポーツ少年団
国の伴走支援官 「挑戦の地、吉野」実現へ提言
国家公務員が東京と地方の2拠点で活動し、副業的に地方自治体を支援する「地方創生伴走支援制度」に基づき吉野町に「伴走支援官」として派遣された国家公務員3人が、町のシティープロモーション戦略実現のための提言書を町長に手渡した。

内閣府政策統括官付の関口訓央参事官(右から2人目)から提言書を受け取る中井章太町長=吉野町
同制度は、人口減少を前提に、デジタル技術や民間資金などを活用して、地方が自律的経済成長に取り組む「地方創生2・0」推進に向けて創設された。派遣された国家公務員は、全国の自治体で課題解決に向けた助言や支援を1年間を通じて行う。
町に派遣されたのは、内閣府政策統括官付の関口訓央・参事官(52)▽国土交通省大臣官房会計課の伊賀本雅義・課長補佐(32)▽国税庁金沢国税局の望月千春・総務部長(54)-の3人。3人の支援官は令和7年4月~8年3月の1年間、オンライン会議や現地訪問を通して、町の自然や文化、産業の現状を把握し、課題整理の優先度を決定。民間企業や団体と連携し、町の活性化に向けた具体的な方策を検討してきた。
提言書では、100年後の未来につなぐ同町のプロジェクト「挑戦の地、吉野」の実現に向け、人口減少の緩和と町のにぎわい創出のために移住や創業のための支援、空き家の利活用促進、町民の参画意識の醸成の3つの柱を一体的に推進する重要性を指摘。
また庁舎整備の方針として安全性と強靱性、住民が「集まりたくなる場」の創出を掲げたほか、手続き面などでのデジタル化の促進や、人材育成のための組織改革など、町の方向性を示した。
3月26日に町役場で中井章太町長に提言書を手渡した関口参事官は、「移住支援の出遅れや都心部に比較的近いことから人口流出が続くが、移住サポートを意識して取り組み、町で活躍する人々をさらに後押しする戦略にすれば、改善の即効性はある」と助言。
中井町長は「課題を客観的に俯瞰してもらうことができた。町の未来につなげるためにも、提言を具体的な施策につなげていきたい」と意欲を示した。
県警、嘱託警察犬の指導者2人に感謝状
県警は7日、民間の嘱託警察犬の指導者2人に感謝状を贈った。令和7年に犯罪捜査や行方不明者の捜索で嘱託警察犬とともに何度も現場出動し、警察業務に貢献したとしている。

県警の中田顕一郎刑事部長から感謝状を受ける民間の嘱託警察犬指導員の2人=7日、県警本部
この日、県警の中田顕一郎刑事部長から感謝状を贈呈されたのは、広陵ドッグスクール(広陵町)の松川浩之さんと、橿原ヴィヴィッドドッグスクール(橿原市)の田内信江さん。2人は「こうした仕事は一人ではできない。スタッフら嘱託警察犬に関わる皆さんと一緒にいただいた感謝状と思う」と話した。
中田刑事部長は、指導員らに休日や深夜を問わず「急な出動要請もある中、警察官が発見できない行方不明者を警察犬が早期発見していただく例もあり、ありがたい」と感謝した。
「伝統引き継ぎ 最高の母校に」 新生「上牧中学」で開校式

開校式で新たな校章が入った校旗を披露する上牧町の永井工仁教育長(左)ら=町立上牧中学校
少子化により1学年に複数学級を確保できないことを理由に上牧町立中学2校を統合し、4月から新たに発足した町立上牧中学校で7日、開校式が行われた。式典に出席した永井工仁(のりひと)教育長は、「自分らしさを未来へ」を同校の理念として開校宣言を行ったほか、新たな校章がデザインされた校旗を披露した。
旧上牧中、旧上牧第二中を統合した新生「上牧中」は町役場に隣接する旧上牧中のグラウンドに、町が建築工事費約32億7800万円をかけて4階建ての新校舎などを整備し、校歌も刷新。町内の生徒403人が通い、各学年で4学級を確保できる規模に生まれ変わった。1年生は新デザインの制服で登校する。
開校式で阪本正人(まさひと)町長は生徒らに「新たな学び舎で自分らの可能性を広げていってほしい」とあいさつ。いずれも生徒会長で3年の吉崎翠(すい)さん、山内一志(かずし)さんが「(統合前の2校の)伝統のバトンを引き継ぎ、新しい仲間と後輩が『この学校でよかった』と思える最高の母校を作る」と述べた。
戦艦大和追悼式 天理市の大和神社 「後世に伝え続けたい」

戦艦大和・第二艦隊戦没者追悼式で祝詞をささげる西口学宮司=天理市の大和神社
戦艦大和ゆかりの神社として知られる大和(おおやまと)神社(天理市)で7日、「戦艦大和・第二艦隊戦没者追悼式」(主催は同実行委員会)が営まれた。式には約60人が参列し、神事や黙禱(もくとう)、ラッパ演奏などで追悼した。
第二次大戦末期、沖縄に向けて出撃した第二艦隊が昭和20年4月7日、米軍機の猛攻撃に遭って大和などが沈没、約4千人が亡くなったとされる。
大和の艦内には同神社の分霊が祭られていたことや、第二艦隊司令官の伊藤整一海軍大将ら、大和を含む同艦隊の将兵の戦没者が同神社の祖霊社に合祀(ごうし)されていることから、「大和ゆかりの神社」として、毎年この日、追悼式を営んでいる。
西口学宮司は「戦後81年を迎え、今の平和は多くの英霊のおかげであることを後世に伝え続けたい」と話した。
県警、コンビニ5社と連携 犯罪抑止に立ち寄りステッカー

ステッカーを手にするコンビニ各社や県警の関係者ら=3月、県警本部
県警は、県内に店舗を構えるコンビニエンスストア5社と連携し、コンビニでの犯罪抑止を図るプロジェクト「PoliceWelcome(ポリスウエルカム)」を始めた。警察官が気軽に店に立ち寄れる雰囲気をつくり、店舗側の防犯意識や来店客らの安心感を向上させる狙いがある。

参加店に掲示される「警察官立ち寄り歓迎」のステッカー
プロジェクトに参加するのは、ローソン139店▽セブン-イレブン128店▽ファミリーマート127店▽デイリーヤマザキ15店▽ミニストップ6店-の計415店舗(病院など一部店舗除く)。参加店舗の店頭には「この店は警察官の立ち寄りを歓迎しています」と記したシンボルステッカーを掲示する。
3月に県警本部であった開始式で、県警生活安全部の川本勝実参事官(当時)は、地域の安全を担う拠点でもあるコンビニは、特殊詐欺などの被害防止に重要な役割を果たしているとし「両者の連携を一層深めたい」と期待。5社を代表し、ローソンの関係者が「警察官が気軽に立ち寄れる環境をつくりたい」と応じた。
金魚アート「心の処方箋に」産業保健師・駒井さん体験会 11日に大和郡山

コースターをつなげて作る金魚アートの展示イメージ(それならプロジェクト提供)
奈良市出身の産業保健師、駒井若奈さん(28)が主宰する「Solenara Project(それならプロジェクト)」が、11日、大和郡山市で金魚アート体験会を開催する。企業で働く従業員の健康を支える仕事で培った経験を生かし、アートを通じた「心の処方箋」となることを目指す。(木村郁子)

イベントのポスターを手にする産業保健師の駒井若奈さん=大和郡山市
大和郡山市で育った駒井さんは、県立奈良高校卒業後に産業医科大学(福岡県)に進学。現在は神奈川県の企業などで産業保健師として働き、合わせて3400人以上の体と心を見守る。これまでのメンタルヘルス面談で、無趣味の人の多くが余暇時間に「寝る」「飲酒」といった声を聞き、絵を描くことで集中する時間を持ち、気分転換を図ることを推奨。
今年1月に「誰もがそれならできる」を意味する同プロジェクトを立ち上げた。3月には「東京奈良県人会」と「奈良若手の会」とともに、都内の奈良まほろば館で講演会とワークショップを開催した。
11日のイベントでは、プロの昆虫画家の橋中初男さんが、金魚を簡単に描く手法を参加者に指南。奈良筆の「あかしや」(奈良市)が提供する水彩毛筆でコースターに金魚を描き、裏面に願い事や目標を書き込む。コースターをつなげて大きな金魚の形のアート作品に仕上げる。作品は「DMG MORI やまと郡山城ホール」館内の図書館入り口に来年1月下旬まで展示する。
奈良高校と県立郡山高校の生徒らが出題する市にまつわるクイズ大会もある。市内の飲食店などを掲載する寄り道マップも配布する。
「大和郡山市への恩返しの気持ちも込めた」と笑顔で話す駒井さん。体験会が参加者らの会話や思いを引き出すきっかけとなり「地域の健康づくりの一助になれば」と期待を寄せる。
11日午前10時~午後5時(午後3時、同3時半からの2枠のみ空きあり。予約優先)、やまと郡山城ホール正面玄関前で。参加費500円(材料費、水彩毛筆1本をプレゼント)。申し込みは専用フォーム‖2次元コード=から。

唐招提寺 久保長老が就任 晋山奉告法要

本尊の前で晋山奉告文を読み上げる久保孝戒長老=奈良市の唐招提寺
唐招提寺(奈良市)の金堂で6日、第90世長老(住職)に久保孝戒(こうかい)師(76)が今月就任したことを本尊に伝える晋山(しんざん)奉告法要が営まれた。
法要では、久保長老が金堂の本尊・盧舎那仏坐(るしゃなぶつざ)像の前で、第89世長老だった岡本元興師から諸堂の鍵を収める箱を引き継いだ。このあと、久保長老は寺に入ってからの50年を振り返り長老就任を奉告する晋山奉告文を読み上げた。
久保長老は東京都目黒区生まれ。唐招提寺執事長などを経て、令和3年から律宗宗務長を務めていた。
法要後、久保長老は「心の安らぎを提供できる場であり続けるよう努める。伝統通りに儀式を行うとともに、お参りいただく方に不便がないよう境内のバリアフリー化も進めたい」と語った。
【生け花】新たな出発

奈良県華道会提供
梅田一茜=一光流
【花材】 桜、菜の花
【花器】 黒銀彩花器
【作意】その季節に咲く花の代表として桜があります。桜の咲く姿を見ると過去の出来事が思い出される方も多いと思います。私は本格的な春の訪れを感じ、気持ちも新たになります。
今回の生け花は、花びらが淡いピンクの桜を用い、桜の足元に黄色い菜の花を合わせました。春らしい彩りで心弾み、これからの新たな出発へのウキウキやワクワクの心を思い生けました。
奈良LC杯学童野球 決勝は山陵クィーンズvs西大寺ドリームズ
奈良ライオンズクラブ(LC)杯第49回奈良市学童軟式野球大会(産経新聞社など後援)は4、5日の両日、2回戦から準決勝まで同市内で行われた。決勝は11日に予定され、山陵クィーンズと西大寺ドリームズが対戦する。
4日、5日の試合結果は次の通り。
【2回戦】都跡スポーツ少年団15-1山辺スーパーフェニックス▽奈良伏見イーグルス7-4大宮ホワイトベアーズ▽大安寺アパッチライオンズ9-2高の原ファイターズ▽山陵クィーンズ9-0飛鳥紀寺スポーツ少年団▽奈良ジュニアファイターズ14-0鳥見ゼブラーズ▽平城スポーツ少年団4-0奈良チャレンジャーズ▽西大寺ドリームズ12-4奈良北ゴールデンカイト▽五条山レパード3-1帝塚山スポーツ少年団
【準々決勝】都跡スポーツ少年団7-1奈良伏見イーグルス▽山陵クィーンズ9-0大安寺アパッチライオンズ▽奈良ジュニアファイターズ14-4平城スポーツ少年団▽西大寺ドリームズ11-2五条山レパード
【準決勝】山陵クィーンズ11-2都跡スポーツ少年団▽西大寺ドリームズ11-3奈良ジュニアファイターズ
法華寺で「ひな会式」 善財童子ずらり

本尊の前に並ぶ善財童子の像=奈良市の法華寺
光明皇后ゆかりの法華寺(奈良市)で、子供の姿をした善財童子(ざいぜんどうじ)の像50体余りを祭り祈りをささげる「ひな会式」が営まれている。7日まで。
善財童子は華厳(けごん)経に登場する。旅に出て、さまざまな人を訪ね歩いて修行し、最後に普賢(ふげん)菩薩に出会って悟りを開いたとされる。
ひな会式では、御開帳されている本堂の本尊・十一面観音立像(国宝)の前に、合掌するなどした愛らしい姿の像がずらりと並べられ、尼僧らが読経するなどしている。
長谷寺 開山1300年 記念法要始まる 大般若経600巻を転読

開白法要で大般若経を転読する僧侶ら=桜井市の長谷寺
長谷寺(桜井市、真言宗豊山派総本山)で2日、開山1300年を記念する最初となる開白大般若(かいびゃくだいはんにゃ)転読法要が営まれた。25日午前10時から西国三十三所観音霊場の各札所から僧侶らが出仕し、一連の法要の中心となる記念大法要がある。
平安時代に貴族らの信仰を集め、古典文学にも多く登場する長谷寺。寺伝によると、神亀4(727)年に徳道上人が十一面観音菩薩像を造って祭り、開山された。それから1300年となるのを記念し、この春から3年間にわたりさまざまな行事を予定している。
開白大般若転読法要は、本堂の高さ約10㍍の本尊・十一面観音菩薩立像(重要文化財、室町時代)を前に始まり、同寺の川俣海淳化主が法要の趣旨を盛り込んだ表白を読み上げた。このあと、観音像造立当時の故事にちなみ僧侶らが大般若経600巻を転読。アコーディオンのように経本を開いたり閉じたりする所作を繰り返した。
24日午後1時からは、ロックバンド「ザ・ブルーハーツ」のドラマーだった梶原徹也さんと真言宗豊山派仏教青年会によるドラムと太鼓のコラボレーション奉納を予定。また、28日午前9時から江戸時代に作られた歌詞「長谷寺観世音縁起和讃」を御詠歌の曲調にのせた約5時間に及ぶ奉詠が行われる。
「交通事故がない大和路を」 県警が春の交通安全県民運動出発式

街頭へ出発する県警の白バイ隊=県庁前
県警は1日、奈良市の県庁正面玄関前で、県民らに交通安全や事故防止を呼びかける令和8年の「春の交通安全県民運動」(6~15日)の出発式を行った。県警音楽隊が刑事ドラマ「西部警察」のテーマ曲を演奏して警察官らの士気を高める中、白バイやパトカーの部隊が街頭へ繰り出した。
出発式で、県警の宮西健至本部長は自転車の交通違反に対する「青切符」制度開始などに触れ「交通事故に直結する悪質性や危険性、迷惑性の高い違反の取り締まりの推進をしていただきたい」と訓示。県警交通機動隊の吉﨑隆哉隊長が「交通事故がない、やすらぎの大和路づくりに全力で取り組む」と決意表明した。県民運動は15日まで。県内各地の公共施設や商業施設などで順次、交通安全のイベントが開催される。
「青切符」制度スタート 県警、自転車利用者に啓発

自転車利用者に「青切符」制度の説明を行う県警の警察官=奈良市のJR奈良駅前
県警は1日、自転車の交通反則通告制度「青切符」が同日から導入されるのに合わせ街頭啓発活動を行った。自転車の交通量が多い奈良市のJR奈良駅前では県警の交通企画課や交通機動隊、奈良署の担当者らが自転車の利用者らにチラシなどを配り、「自転車も交通ルールを守る必要がある」と呼びかけた。
県警によると、1日から始まった自転車の交通違反を取り締まる「青切符」制度は歳以上が対象。罰金は自転車を運転しながら携帯電話(スマートフォン)を操作すれば1万2千円、遮断した踏切に立ち入れば7千円。そうした行為を警察官らが認識すれば「青切符」を切られる形になる。
その他の自転車の交通違反は、信号無視(罰金6千円)▽イヤホンなどの使用(同5千円)▽一時不停止(同5千円)▽2人乗り(同3千円)|など。JR奈良駅近くの歩道を自転車で走り、警察官に注意を受けた男子学生は「ルールが難しい」と感想を話した。
県警交通企画課の藤原準也課長補佐は、県内で発生する自転車関連の事故は年間500件近くあり、うち約9割に違反があるとして、青切符制度の開始を機に「自転車の交通ルールやマナーの向上を図り、重大事故を防ぐことにつながれば」と話した。自転車「青切符」制度の詳しい説明は、県警の公式ホームページなどに掲載されている。
令和8年度スタート 南都銀行で入行式 「信頼何よりも大切に」

壇上の石田諭頭取に誓いの言葉を述べる廣津佳純さん=奈良市
新年度がスタートした1日、県内の民間企業や自治体では入社式や辞令交付式が行われた。南都銀行は県コンベンションセンター(奈良市三条大路)で入行式を行い、112人に辞令を交付した。
入行式では石田諭頭取が一人一人に辞令を手渡し「誠実であること、業務やSNSで集まる大量の情報を適切に判断して自分の意見を持つこと、常に未来を見て行動すること。この3点は不確実性の時代にあっても通用し、みなさんと銀行の成長につながる」と心構えを語った。
続いて王寺支店に配属される廣津佳純さん(22)が新入行員を代表し「地域に根差し、お客さまとの信頼を何よりも大切にしてきた南都銀行の一員としての自覚と誇りを持って、仕事に取り組んでまいります」と誓いの言葉を述べた。
入行式後に取材に応じた廣津さんは「金融は自分が一番成長できる業界ではないかと思い、南都銀行を選んだ」と語った。高等専門学校卒でIT戦略部に配属される田代駿さん(20)は「ITと金融の両方のプロフェッショナルとして活躍していける銀行員になりたい」と期待に胸を膨らませていた。
新入行員は5月中旬まで銀行業務の基本やビジネスマナーなどについての研修を受ける。生産性の向上を目標に今年度は初めて生成AI(人工知能)の活用が研修に組み込まれている。
◇
県庁でもこの日、辞令交付式があり、山下真知事が約170人に辞令を手渡した。
「万葉」写真コンテスト 最優秀は横浜の新高1生 展示は4日まで

最優秀賞に選ばれた作品の講評をする井上千鶴さん=奈良市
奈良大は、「万葉集」と「写真」をテーマにした写真コンテストを開催し、奈良の風景を撮り続けた写真家・井上博道氏の想いを受け継ぐ井上博道記念館(奈良市)で入賞作品10点を展示している。4日まで。
同コンテストは、同大創立100周年を記念して実施。昨年12月~今年1月末まで作品を全国から募集し、109人が応募した162作品の中から入賞作品10点が選ばれた。
最優秀賞に輝いたのは、今月から高校に進学する横浜市の大山尚希さん(15)の作品。大伴家持の短歌「我がやどの いささ群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも」をイメージし、夕焼けが校舎に差し込む風景を活写した。大山さんは「吹奏楽部の部室近くで撮影。夕日と陰影が重なる風景にこの歌が浮かんだ」と振り返り、受賞を喜んだ。
審査委員で同館の井上千鶴さんは「とてもみずみずしい感性で、(井上)博道が好きな作品と思った。多くの人に見てもらえたら」と話している。
入場無料。問い合わせは同館(0742・43・9111)。
【センバツ】智弁学園は準優勝 エース杉本が力尽く 大阪桐蔭に屈す

【大阪桐蔭―智弁学園】六回、本塁打を放つ智弁学園の逢坂悠誠選手=甲子園球場(安部光翁撮影)

試合終了後、智弁学園の選手に拍手を送る応援団や観客=甲子園球場(西川博明撮影)
甲子園球場(兵庫県西宮市)での選抜高校野球大会第11日(最終日)の31日、県勢で5年ぶり15回目出場の智弁学園は決勝で、同じ近畿勢の大阪桐蔭(大阪)と対戦。エースの杉本真滉(まひろ)投手(3年)が相手打線につかまり、3-7で敗れ、準優勝に終わった。アルプス席の観客からは「がんばった」「夏は頼むぞ」といった声が上がり、何度も逆転劇を見せたナインに惜しみない拍手を送った。(西川博明)
両校の甲子園での対戦は令和3年春の1回戦以来。今大会で2回戦以降、逆転勝ちが続き勢いに乗る智弁学園だったが、4度目の逆転劇はならず、10年ぶりの優勝にあと一歩届かなかった。 打線は県内出身選手らが得点にからんだ。1-3で迎えた四回、父の宏幸さん(51)が「普段通りのプレーを」と願う中、5番・馬場井律稀選手(3年)‖田原本町出身‖が犠打でつないだ。1死三塁で6番・北川温久選手(3年)=奈良市出身=がスクイズを決め、2-3と差を縮めた。北川選手の父、佳哉さん(56)は「調子がよいのでやってくれると思った」と手をたたいた。
六回は4番の逢坂悠誠選手(2年)=上牧町出身=の右翼本塁打で3|3の同点に。智弁学園OBで平成13年春夏に甲子園出場した父、優友さん(42)は「よく打った。試合はここから」と話した。
決勝の先発はエース杉本投手。相手打線に7点を奪われ、力尽きた。それでも140㌔台の速球で七回を球数制限ギリギリの128球、10奪三振の意地も見せた。父、光永さん(47)は「悔いなく投げ切り、よくがんばった」と力投をたたえた。
八回から登板したのは田川璃空投手(3年)=橿原市出身。父、貴一さん(42)が「みんなの守備のおかげ」と感謝する中、無失点に抑えた。アルプス席では七回と九回に魔曲「ジョックロック」が流れ「逆転の智弁」再現を願ったが、打線がつながらず試合終了となった。
アルプス席でカメラのシャッターを切り続けた2年で写真新聞部の汐見我空部長(16)は「奇跡の1枚を撮るために、ナインには夏にリベンジしてほしい」とエールを送った。
【センバツ】智弁学園の地元・五條市役所でPV「夏に向けて頑張って」

テレビの前で智弁学園を懸命に応援する人たち=五條市役所
智弁学園を応援しようと、地元の五條市は31日、市役所で決勝戦のパブリックビューイング(PV)を開催した。惜しくも優勝を逃したものの、駆け付けた市民らが懸命にエールを送った。
決勝進出を受けて急遽、市役所1階の大会議室を会場に設定。訪れた人にうちわやスティックバルーンなどの応援グッズを提供した。
集まった人たちはテレビの前でスティックバルーンを打ち鳴らして応援。先発の杉本投手が打者を打ち取ったり、得点したりすると歓声がわき起こった。
今大会で智弁学園は逆転勝ちが多く、五條市に実家があるという橿原市の会社員、岡本万由美さん(47)は「残念だけど、今大会であきらめないことを教えてもらった」と話した。五條市の会社員、高橋きよ子さん(54)は「夏に向けて頑張ってほしい」と期待を込めた。
4月1日から青切符制度 天理大と天理署、自転車マナー啓発ポスター

啓発ポスターのパネルを前にポーズを決めるモデルの天理大の学生ら=天理市
天理大(天理市)と天理署は、16歳以上の自転車運転者の交通違反に、警察が反則金納付を通告できる「青切符」制度が4月1日から適用されるのにあわせ、共同で啓発ポスターを制作した。ポスターは同署管内の商業施設や駅、駐輪場などに掲示し、自転車運転時の交通マナー向上を目指す。
天理大は令和2年にラグビー部員がモデルの特殊詐欺被害防止の啓発ポスターを制作したのを機に、天理署と包括連携協定を締結。飲酒運転ゼロなど運動部の選手らを起用したポスターを制作するなど、連携して啓発活動を行ってきた。
制作したポスターはA3判で、モデルとなった同大学生自治会の学生5人が並び、自転車の横でヘルメットをかぶり、こぶしを振り上げるポーズをとっている。また、「自転車にも反則金‼」の標語を前に警笛を吹く女性警官には同大卒業生で同署交通課に勤務する大畠由希主任(30)を起用。「ながらスマホ 1万2000円」「信号無視6000円」「無灯火5000円」など違反者に対する罰金例も掲載している。
学生自治会総務委員長で人間学部3年の米谷正汰さん(21)は「自転車は手軽で身近な乗り物だが、自動車と同じく事故と隣り合わせであることを知ってもらいたい」と話した。
県内でも出合い頭や一時不停止などによる自転車の交通事故が増加しているといい、同署の山本英二署長は「学生がモデルとなることで、若者や一般市民の啓発につなげるとともに、違反をしっかりと取り締まっていきたい」としている。
【センバツ】「逆転の智弁」10年ぶり決勝進出、2度目のVへ王手

【智弁学園―中京大中京】六回、適時打を放つ智弁学園の馬場井律稀選手=甲子園球場(渡辺大樹撮影)
甲子園球場(兵庫県西宮市)での選抜高校野球大会第10日の29日、県勢で5年ぶり15回目出場の智弁学園は準決勝で中京大中京(愛知)と対戦。2-1と逆転勝ちし、平成28年以来10年ぶりの決勝進出を決め、全国制覇へあと1勝と王手をかけた。応援するアルプス席の観客から「次もいけるぞ」といった声があがった。10年ぶり2度目のセンバツ優勝をかけ、31日の決勝は同じ近畿勢の大阪桐蔭(大阪)と対戦する。
智弁学園と中京大中京による甲子園での対戦は、新型コロナウイルス禍で通常開催ができなかった令和2年夏の交流試合以来。この日の準決勝も智弁学園は相手に先制点を許したが、25日の2回戦・神村学園(鹿児島)戦、27日の準々決勝・花咲徳栄(埼玉)戦に続く3試合連続の逆転勝利。今大会での「逆転の智弁」らしい勝ち方だった。

智弁学園のアルプス応援席に浮かび上がる「C」の文字=甲子園球場(渡辺大樹撮影)
「甲子園はナインと同様、僕たちにとっても夢の場所」。応援団長で新3年の宮崎亮汰さん(17)は、アルプス席で声を張り上げ「智弁魂でスタンドが心ひとつになれるように」と応援を引っ張った。1点リードされた六回、「ジョック」という掛け声で、智弁名物の魔曲「ジョックロック」が演奏されると反撃開始。5番・馬場井律稀選手(新3年)‖田原本町出身‖の左前適時打で1-1の同点に追いついた。
八回、アルプス席で再びジョックロックが演奏され「逆転の智弁」の本領を発揮。4番の逢坂悠誠選手(新2年)‖上牧町出身‖の母、里佳さん(43)が「まだまだ頑張れる。チームのために打ってほしい」との願いが届き、1死二塁で逢坂選手が右翼線への適時二塁打。2-1と逆転し、4番の仕事をした。
先発は、今大会で「前評判をひっくり返す」との思いでのぞむエースの杉本真滉(まひろ)投手(新3年)。アルプス席で父、光永さん(47)は「みんなの力で準決勝まで上がってこれた。仲間を信じて投げてほしい」と応援した。杉本投手は七回を除いて毎回相手走者を出しながらも要所を締め、137球で8奪三振の完投勝利。10年ぶりのセンバツ優勝へあと1勝に迫った。
◇監督・主将談話
小坂将商監督「かなり研究されて杉本も苦しい投球だったが、バッテリー中心にしっかり守り切れた。決勝は引かずに向かっていく気持ちで戦いたい」
角谷哲人主将「粘り勝った試合だった。杉本の体力はすごい。アドレナリンが出たのか、後半になるほど球威が上がっていた」
18チームの熱戦開幕 奈良LC杯学童野球
第49回奈良ライオンズクラブ(LC)杯奈良市学童軟式野球大会(産経新聞社など後援)が29日に開幕し、同市の緑ヶ丘球場で開会式と1回戦2試合が行われた。決勝は4月5日に予定されている。
大会は、春の県大会(知事杯)の奈良支部予選を兼ねる。開会式では、エントリーした18チームの選手らが元気よく入場行進し、「かすみの」の永木蒼生(ながき・あお)主将(新6年)が選手宣誓した。各チームには同LCからメダルが贈られた。
29日の試合結果は次の通り。
【1回戦】都跡スポーツ少年団9-4登美ヶ丘フェニックス▽五条山レパード12-0かすみの
著作権法違反を摘発 県警に感謝状 デジタル著作物の権利保護で
パチンコ・パチスロ遊技機の演出映像をめぐる著作権法違反事件を摘発したとして、県警が24日、デジタル著作物の権利保護などを行う一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS、東京)から感謝状の贈呈を受けた。郡山署(大和郡山市)での贈呈式で増田朋美署長は「もらい慣れていないもので…」と恐縮しつつ、ACCSの中川文憲事務局長にお礼を述べた。

コンピュータソフトウェア著作権協会から感謝状を受ける郡山署の増田朋美署長(左)ら=大和郡山市の同署
県警によると、事件解決の協力者らに感謝状を贈る立場の警察側が感謝状を受けるのは珍しい。
この日は捜査に関わった同署や県警警備部外事課、生活安全部サイバー犯罪対策課の各幹部3人がそれぞれ感謝状を受け取った。
県警側は当初「警察として当たり前の仕事。感謝状をいただくのはおこがましい」(吉﨑隆哉・郡山署副署長)として辞退を検討。一方、ACCS側には、デジタル著作物に関して世間に警鐘を鳴らす極めて重要な事件との強い意向があったため、「捜査員らの励みになる」と考え、受け取ることにしたという。

大和郡山市の倉庫内に並ぶパチスロ機など(県警提供)
県警は2月18日、ゲームソフト大手のカプコンが著作権を持つパチスロ機「鬼武者3」の映像をインターネット上に無許可で配信したとして、著作権法違反容疑で名古屋市の60代会社役員の男と中国籍の20~30代男女ら計4人を逮捕した。奈良地検は3月10日付で賭博開帳図利罪に切り替え、4人を起訴した。
4500体ひな人形 高取・壷阪寺で大雛曼荼羅

ずらりと並んだひな人形=高取町の壷阪寺
高取町の壷阪寺で、保管している約4500体のひな人形を展示する「大雛曼荼羅(だいひなまんだら)」が開かれている。4月18日まで。
ひな人形が軒先を飾る町のイベント「高取城下 町家のひな祭り」(今月15日まで)に合わせ開催。約20年前からこの時期にひな人形の公開を始め、当初は30体ほどだったが、信徒や町民、さらに各地の人から奉納されるようになり、公開数が増加した。
礼堂(らいどう)、大講堂、灌頂堂(かんじょうどう)の3会場で展示。ひな人形の中には、あんぱんや天丼を持っていたり、キーボードやトランペットでオーケストラを構成したりするなどユニークな工夫も。2月に開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪に合わせ、フィギュアスケートやスノーボードの競技場面も表現している。
担当者は「一工夫することで皆さんに楽しんでいただける。参拝者同士の会話のきっかけにもなる」と話している。
奈良女子大記念館の改修完了 「100年ピアノ」ミニコンサートで祝う

改修された奈良女子大学記念館=奈良市
奈良市の奈良女子大学記念館(旧本館、重要文化財)で進められてきた改修プロジェクトの竣工式典が行われた。学生らの記憶が刻まれた明治時代の建造物を守り伝えるため、寄付金を募るクラウドファンディング(CF)も実施して修理され、出席者らが完了を祝った。
記念館は明治42年に建てられた同大のシンボル。木造2階建てで、屋根には木の骨組みを露出させるハーフティンバーというヨーロッパ北中部に見られる様式を採用。1階は大小の部屋が並び、2階は講堂で中央部は天井が高い大きな空間となっている。
創建当初は前身の奈良女子高等師範学校本館で、現在は式典や講演会などで使用しているが、外壁の劣化や瓦の破損などがあったことから、壁のしっくい塗り替えなどの改修を行っていた。今後予定している守衛室の修復や教育資料・標本の保管環境整備を含めたプロジェクトの総事業費は1億5千万円を超える見込みで、CFなどで集まった寄付金約4300万円を活用する。

式典では「100年ピアノ」も奏でられた
式典ではプロジェクトの報告や、記念館の歴史、特徴についての解説があったほか、「100年ピアノ」によるミニコンサートもあり、出席者らは学生が奏でる音色に聞き入った。
出土資料で秀長の足跡たどる 郡山城跡で展覧会 来年1月31日まで

秀長の菩提寺である春岳院から寄贈された江戸時代の鬼瓦=大和郡山市
郡山城跡(奈良県大和郡山市)などから出土した資料を通じて城の実態と城主だった戦国武将・豊臣秀長の足跡をたどる展覧会「秀長と郡山のあゆみ」が、郡山城跡内の東多聞櫓(たもんやぐら)で開かれている。
郡山城天守台の整備の際に見つかった石垣の転用石や、秀長の菩提(ぼだい)寺である春岳院(同市)から寄贈された屋根瓦など300点以上の品々を展示。今回が初公開のものが多くを占めている。出土した数多くの転用石の中には石仏や五輪塔などがあり、秀長が大和一帯から石を集めて築城した様子がうかがえる。

郡山城跡の発掘調査で出土した豊臣政権期の天守の金箔瓦
市まちづくり戦略課の十文字健さんは「秀長がこの地に城を築いたのは、当時絶大な権力を持っていた興福寺などの寺社勢力を牽制(けんせい)する上でも重要だった。江戸時代も畿内統治の重要な拠点だったことも知ってもらえたら」と話している。
同市には博物館がなく、所蔵品をまとめて公開する機会がほとんどない。十文字さんは「秀長が主人公のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』をきっかけに、まちの歴史と魅力を発信し、市民や地域の方々にまちを誇りに思ってもらいたい」としている。
開催期間は来年1月31日まで(不定休。年末年始は休館)、開館時間は午前10時~午後5時、入館料は一般300円、中学生以下と市内在住、市内に通学する高校生は無料。
詳細は特設サイト=2次元コード=で。

奈良博仏像館が休館へ 改修工事で今年9月から1年半

改修工事のため今秋から休館する奈良国立博物館仏像館=奈良市
奈良市の奈良国立博物館は、数多くの仏像を展示している同館仏像館(旧本館、重要文化財)について、改修工事のため9月14日から令和10年春ごろまでの約1年半にわたり休館すると発表した。
築130年以上が経過した同館では、展示品の安全を確保し展示環境を守るために計画的な改修工事を実施している。今回は屋根の修繕や空調熱源などの改修を予定している。
これに伴い、現在行っている金峯山寺(奈良県吉野町)の仁王門の金剛力士立像(重文)の特別公開は9月13日までとなる。
また、同15日から青銅器館1階では従来通り名品展「中国古代青銅器(坂本コレクション)」を、2階では通常は仏像館で開いている名品展「珠玉の仏たち」をもとにした「珠玉の仏たちセレクション」を開催。こうした展示作業のため、青銅器館は9月1~14日は休館とする。
仏像館は明治27年に完成した奈良で最初の本格的西洋建築。飛鳥~鎌倉時代の仏像を中心に国宝・重文を含む100体近くを常時展示しており、国内を代表する仏像展示施設として広く知られている。
王寺町の「顔」輝き再び デゴイチ修復完了

化粧直しされた「D51形蒸気機関車(SL)」895号機=王寺町
王寺町のJR王寺駅東側にある舟戸児童公園で保存展示され、愛称「デゴイチ」で親しまれている「D51形蒸気機関車(SL)」895号機が塗装などの修復工事を終えた。リニューアル初日には多くの町民や鉄道ファンらが、ピカピカに輝く姿を見学に訪れた。
2月の町制施行100周年に合わせ、町が昭和48年から保存する「D51」を、県の補助金も使って約1千万円で刷新した。895号機は日立製作所が昭和19年に製造。山陰線や関西線で活躍し、同47年に引退した。令和6年には、貴重な鉄道遺産として町指定文化財になった。
同町では明治23(1890)年に王寺|奈良間で県内初の鉄道が走った歴史から「鉄道のまち」をPRしている。14日のお披露目式で平井康之町長は「王寺町のシンボルとして見守っていただけたら」と語った。
SL「D51」895号機は無料で見学可能。運転席には県立王寺工業高の協力で汽笛が鳴る装置も付けた。JR関西線(大和路線)や近鉄田原本線の車窓からも見物できる。
紀伊半島豪雨被災の十津川村 原木シイタケ食べて復興応援

十津川村産の原木シイタケをアピールする上垣隆幸さん=11日、大阪府八尾市
平成23年の紀伊半島豪雨で大きな被害を受けた十津川村を応援しようと、同村産の原木シイタケを使ったメニューを提供するフェアが、五條市や大阪府内の飲食店で行われた。大阪府八尾市の美容師、上垣隆幸さん(61)が村で仕入れたシイタケを各店舗に運んだ。
昭和28年の豪雨災害で十津川村に住んでいた祖父を失った上垣さんは、紀伊半島豪雨の発生後に救援物資の運搬や被災者の散髪支援などを行ってきた。平成年からは、顔なじみの飲食店に呼びかけ、原木シイタケを使ったフェアを実施。今年で8回目となる。
10日朝に十津川村を訪れて28㌔を仕入れ、五條市や大阪府内の11店舗に順次配達した。各店舗では、炭火焼きや天ぷら、煮物などの料理が並んだ。
大阪府八尾市の「焼鶏くだかけ久宝寺店」では6㌔を仕入れ、炭火焼きで提供。十津川村産の原木シイタケは香りが強く、肉厚なのが特徴で、同店は「シンプルに塩で香りと食感を楽しんで」と呼びかけていた。
今年は紀伊半島豪雨の発生から15年となる。上垣さんは「この時期になると『(シイタケを)楽しみにしている』と言ってくれる人がいるのがうれしい」と話し、「豪雨災害を忘れずに伝えていくことが大事。食べることを通じて十津川村に思いをはせてもらえたら」と期待を込めた。
春告げる「お花取り」 花会式前に造花運び 薬師寺

薬師三尊像に供える造花を運ぶ僧侶ら=奈良市
薬師寺(奈良市西ノ京町)の金堂で天下泰平を祈る修二会(しゅにえ)「花会式(はなえしき)」が営まれるのを前に19日、僧侶らが薬師三尊像に供える造花(つくりばな)を旧家に取りにいく「お花取り」が行われた。花会式は、昨秋に就任した生駒基達管主を大導師に25日から31日まで営まれる。
花会式は平安時代に堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に祈願したところ回復したことから、感謝の念を込めて造花を供えたのが由来。造花はウメやツバキ、カキツバタなど10種計約1700本で毎年、奈良市の橋本、増田両家で和紙を使い製作している。
この日は僧侶や奉仕の青年衆が増田家を訪問。法要後、丹精して作られた華やかな「お花」を受け取ると、春の到来を告げるように西ノ京町の家々の間を練り歩き、寺まで運んだ。
製作に取り組んだ増田茂世さん(63)は「花はそれぞれの願いを込めて見られると思うのでそのお手伝いになるよう、さらに『きれいに咲いている』と言ってもらえるように作りました」と話した。
花会式は、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶10人が薬師如来を前に人々に代わって過ちを悔い改め、幸福を祈願する。今回、加持を行う咒師(しゅし)は高次喜勝録事、進行をとりしきる堂司(どうつかさ)は大谷徹奘(てつじょう)副住職が務める。
また今年は金堂復興50周年を迎え、新型コロナウイルス感染拡大前以来7年ぶりに金堂前に舞台を設置し奉納行事を行う。


































