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【あっ、これ食べたい!】 「ULTIMATE CREPES(アルティメイトクレープス) 橿原店」  企業秘密の生地はモチモチ

ミックスベリーチーズケーキ(左)、期間限定の生チョコパイナポー

ミックスベリーチーズケーキ(左)、期間限定の生チョコパイナポー

奈良県橿原市新賀町にあるクレープ店「ULTIMATE CREPES」。イベントやドラッグストアに出店すれば行列ができる移動販売店として有名な店の固定型店舗として、昨年10月にオープンした。
定番と季節限定メニューを合わせると約40種類と、バリエーションも豊富。店内に入ると甘~いクレープの香りにそそられる。
橿原店で人気の「ミックスベリーチーズケーキ」は、甘さ控えめの生クリームにミックスベリーの甘酸っぱさと、手作りチーズケーキが絶妙。女性には特に人気という。生クリームが苦手なら、カスタードクリームに変更もできる。「クレープは注文が入ってから1枚1枚丁寧に焼いています。企業秘密の生地はもちもちですよ」と店長の上出麗子さん(34)はいう。
プラス500円で生クリーム8倍増の「ギガ盛り」も。自信のある人はチャレンジしてみては?   (朋)

【住所】橿原市新賀町138-2 パレス細山1F
【連絡先】☎070・5668・0455
【ホームページ】https://www.facebook.com/ULTIMATECREPES.tennri/
【営業時間】午後1時~午後7時
【定休日】火曜日
【メニュー】ミックスベリーチーズケーキ(550円)、生チョコパイナポー(500円)、抹茶小豆(450円)、生チョコバナナ(500円)、ミックスフルーツ(500円)、モンブラン(500円)、豚キムチ(500円)、フランク(450円)など

【憲法改正】  「日本が大国として役割果たす一歩」 ケント・ギルバートさんが講演

憲法改正を訴えるケント・ギルバートさん

憲法改正を訴えるケント・ギルバートさん

米カリフォルニア州弁護士でタレントのケント・ギルバート氏の講演会「憲法改正 目覚めよ日本人! こんな憲法で日本は生き残れますか⁉」が17日、橿原市の奈良県社会福祉総合センターで開かれ、約500人が参加した。
憲法改正の気運を高めようと、日本会議奈良が開催した。講演でギルバート氏は憲法9条について「いざというときに国民の生命を見捨てることを強制している」と指摘し、「日本が大国として役割を果たすための一歩が憲法改正」と断じた。

【やまと人巡り】 飾り巻き寿司インストラクター、中井好さん 「食通じて笑顔の輪広げたい」

【やまと人巡り】中井好さん 「食を通じて笑顔の輪が広がれば」。そう語るのは奈良県橿原市飯高町の飾り巻き寿司インストラクター、中井好さん(40)。こだわりは「地産地消」。家で収穫した米や野菜を使う。
食品関係の会社で働いていたが出産を機に退職し、3年前から現職。農家で育ったが、小さいころは畑仕事が好きではなかった。「成長するにつれて食べること、作ることの大切さを知るようになった。今は畑仕事も体の一部です」
今の仕事は「子供を喜ばせるために畑を使って何かできないか」と考え、たどり着いた。商業施設などでもイベントを開催しており、「海外を含めもっと多くの人に楽しんでもらいたい。今は英語とスペイン語を勉強中です」と今後の活動にも意欲満々。   (藤)

【バンビシャス通信】 長期展望でプロ選手育成 U15のユースチーム設立へ

リーグ戦の前座試合で熱戦を繰り広げるスクール生

リーグ戦の前座試合で熱戦を繰り広げるスクール生

バンビシャス奈良では、新たにユースチーム(15歳以下、U15)を設立するためのトライアウトを7月2日、平群町総合スポーツセンターで開催する。
B・LEAGUE主催のU15チームの交流や世界に通用する選手輩出に向けた育成強化の礎を形成するために開催されるU15大会「B・LEAGUE U15 CHAMPION 2017」に向けてのチーム作りだ。
ユースチームを保有する計画書の提出などをクラブライセンスの基準としてBリーグは設けており、バンビシャス奈良もこれを機に県内の競技力向上とととに、トップチームへの人材育成・発掘を目指す。
現在、小学3年~中学3年までを対象に11校のバスケットボールスクールを運営し、約400人の生徒が通っている。その上位にU15のユースチームを設立することで、より長期的な展望のもと未来のプロ選手の育成を進める。スクールの工藤和樹コーチ(36)は「将来プロを目指している強い気持ちを持った人材を発掘したい」と話している。
一方、16歳以上が参加できるトップチームのトライアウトも7月4日、ならでん第二アリーナ(奈良市中央第二体育館)で実施する。Bリーグは16~22歳までの選手を重点的に強化する狙いで、特別指定選手として高校生、大学生を各チーム2人まで登録可能としている。高校生でもBリーグの試合に出場することができる。
今後は若手選手の獲得についても注目が集まる。
いずれも詳細はバンビシャス奈良のホームページか事務局(☎0742・20・1800)へ。   (バンビシャス広報 和田真知子)

【あっ、これ食べたい!】  豆腐工房 我流  スイーツや珍味、すべて豆腐で

あっ、これ食べたい!2 奈良県平群町吉新にある豆腐店「豆腐工房 我流」では豆腐だけではなく、豆腐スイーツやお酒のアテにぴったりの「珍味シリーズ」など、ユニークな商品が盛りだくさん。店主の河本学さん(50)は「豆腐でできることにチャレンジしていて、すべて豆腐で作っています」と話す。
豆腐スイーツ「とうふdeプリン」は「杏仁」や「緑茶」など4種類。豆腐の味を残したヘルシーなスイーツで、ゼラチンや寒天ではなく天然にがりで固めている。
うずらの卵やカモロースが入った「晩酌巻きがんも」は味付けもされているので、レンジで温めて食べやすい大きさに切るだけで今晩の一品に。豆腐をいぶして作った「スモーク豆腐」は、海鮮味の甘口と、ひしおを使った辛口がある。噛めば噛むほど口の中にうまみが広がり、甘口はまるでハムのような味わい。
豆腐を発酵させ、酒かすと練り混ぜた「大和うに」はスティック野菜に付けても良く合う一品。
三重県産で甘みのある大豆「フクユタカ」などを使った豆腐は、やわらかい「生とうふ」から硬い「鉄拳」まで10種類ほど。好みの豆腐がきっと見つかるはず。    (朋)

【住所】平群町吉新1―3―10
【連絡先】☎0745・45・3671
【営業時間】午前10時~午後5時
【定休日】火曜日
【メニュー】晩酌巻きがんも(378円)、とうふdeプリン(1個216円)、スモーク豆腐燻銀(1個378円)、トーフジャーキー(270円)、豆腐の奈良漬風 宴(540円)、大和うに(540円)、古代硬豆腐鉄拳(259円)、生とうふ(216円)など

【命の大切さ】 「やさしい心が一番大切」 いじめ自殺で長女亡くした小森美登里さん

光明中学で講演する小森美登里さん

光明中学で講演する小森美登里さん

高校1年生だった長女を、いじめを苦にした自殺で失った横浜市の小森美登里さん(60)が奈良県生駒市の市立光明中学校で講演し、生徒381人を前に「互いに認め合い、大切にし合う心を養って」と呼びかけた。
同校は今月を「命の大切さを考える月間」と定め、さまざまな取り組みを実施している。小森さんはいじめ問題の解決に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(神奈川県川崎市)で理事として活動しており、同校では「やさしい心が一番大切だよ」をテーマに、自身の経験などを語った。
小森さんの長女、香澄さん=当時(15)=は平成10年、クラスメートなどから「言葉の暴力」を受けて自殺した。亡くなる前、市の青少年相談センターで親身に話を聞いてくれた相談員を「スポンジみたいな人」と表現、明るさを取り戻したこともあったといい、小森さんは「助けを必要としている人がいたら話を親身に聞き、そのまま受け止める『スポンジみたいな人』になって」などと語りかけた。
同校3年の生徒会長、浦島陽太さん(15)は「命の尊さ、大切さを学ぶことができた。誰かが悩んでいたら話を聞いてあげられる人になりたい」と話していた。

【鹿角抄(コラム)】  「小さな町の商店街にしかないもの」   ※4月入社の新人です

4月に入社し、奈良で生活を始めて1カ月。何か足りないものがあれば、休日に近くのイオンモールについ足が向かう。家具に家電、服、雑貨…と、何でもそろう利便性からか、休日は駐車スペースを探すのも一苦労するほどのにぎわいだ。
一方、取材では小さな町に行く機会もある。先日は、日中もシャッターを下ろしたままの空き店舗が目立つ、いわゆる「シャッター商店街」となっている御所市の御所駅前新地商店街を取材した。地元の商工会などが協力して始めた、空き店舗を活用した期間限定の実験店舗の試みだった。
「昔は通りを横切るのだって一苦労。人があふれかえってたよ。ここに来れば、何でもそろったからね」。商店街で昭和4年創業の精肉店を営む女性(72)は、こう教えてくれた。狭い場所に多くの人が集まれば、自然にコミュニケーションも生まれる。昔の商店街とはモノを売るだけの場所ではなく、地元の人の交流の場としても機能していたのだろう。
別の取材では、宇陀市榛原萩原を訪ねた。一息つこうと小さな喫茶店に立ち寄ったとき、経営する女性と会話する中で、記者が北海道出身だと伝えると、「北海道から出てきてるなんて大変ね。こっちでは私のこと母親だと思っていいから」と明るく話かけ、サービスまでしてくれた。常連のおじさんも会話に加わり、まるで実家に帰ったような温かい気持ちで、コーヒーをいただいた。
みなさんはこの週末、どこへお出かけ予定だろうか。買い物をするなら、ショッピングモールや都会の百貨店が確かに便利で目的にも合致し、最も合理的かもしれない。
でもたまには、小さな町の商店街で買い物や食事をしながら、地元の人たちと会話を楽しんでみるのはいかがだろう。きっと、大型店舗には「売っていないモノ」がそこにあるはずだ。「ここでは何でもそろったからね」。そう語った精肉店の女性の言葉が、頭の中に残っている。    (藤木祥平)

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑮  】 榊莫山 霊山ノ雪(伊賀八景) 彩色の繊細で美しい世界

 平成6(1994)年 絹本 額装 56×84㌢ 三重県立美術館蔵 

平成6(1994)年 絹本 額装 56×84㌢ 三重県立美術館蔵 

淡イ化粧ノ靈山ノフトコロ深ク觀音ハ眠ル
ある地域から印象的な8景を選び、絵画や詩で表現することは、中国北宋の宋迪(11世紀)による「瀟湘八景」に始まるとされます。日本でも瀟湘八景の影響を受け中世から「南都(奈良)八景」・「近江八景」などが選ばれ、絵画に受け継がれてきました。榊莫山はこのような伝統の上に立ち、新たに「大和八景」・「伊賀八景」を選んで画と書の作品を制作しました。
伊賀は榊の自宅がある地域です。榊は、伊賀から8景を選び作品を制作したことについて「このえらびだしは、簡単ではなかった」としつつも、「かくのに難渋しただけに、できた八景には、とても捨てがたい愛着がある」と述べています(『詩・書・画 墨と60年 榊莫山展』)。歴史的建造物を描いた「城ノ石垣」(伊賀上野城)・「芭蕉故郷塚」・「赤門(崇廣堂)」、仏教・修験道と関連させた「湯屋谷ノ寺」・「赤目ノ瀧」・「霊山ノ雪」、風景・自然を主題とする「里カラ里ヘ」・「青山高原ノ風」という構成は、榊が広い角度から伊賀の良さを取り上げようとしたことをうかがわせます。
この作品に描かれた霊山には、平安初期の創建とされる霊山寺があります。元は山頂に位置しましたが、安土桃山時代の天正伊賀の乱で焼失し、江戸時代に山の中腹に再建されました。奥之院に十一面観音像が安置されています。榊は画に添えた文中で観音像に触れています。
当シリーズの特徴として、彩色の繊細な美しさが挙げられます。この作品でも、うっすらと雪化粧をした霊山を墨と白色で描き、空には明るい水色などを施して、美しい色彩の世界を生み出しています。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)   =おわり

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑭  】 榊莫山 揚州余光(中国余情)  揚州の歴史・芸術への憧れ

 昭和63(1988)年 紙本 額装 44×55・5㌢ 三重県立美術館蔵 

昭和63(1988)年 紙本 額装 44×55・5㌢ 三重県立美術館蔵 

揚州ノ余光ハイマモ古城河ノ畔デ揺レテヰル
榊莫山は、書道の故郷である中国へ行き、北京、山東省の泰山、孔子の旧跡がある曲阜などを訪れました。中国では風景・古跡を見学し、筆・墨などを調査・購入しました。1960年代中頃から1980年代初め頃のことのようです。その経験から、著書『中国見聞記 書の源流をたずねて』(人文書院1982年)や、画と書の作品「中国余情」シリーズが生まれました。「揚州余光」は「中国余情」シリーズの内の一点です。
揚州市は江蘇省に属し、省都南京の北東に位置します。隋の煬帝らが整備したとされる大運河により発展し、明代以降は塩の集散地として商業・文化が栄えました。清代の乾隆年間(18世紀)に活躍した個性的な8人の画家「揚州八怪」がよく知られており、榊はその内でも特に金農の自由な芸術や妥協のない生き方に惹かれました。
榊は、揚州を訪れた時、屋並みは古色にあふれ、痩西湖の風光に清朝の繁栄が余光を留めているように思ったと『中国見聞記』に記しています。この作品では水辺に葉を茂らせる木や草と、それに埋もれるような建物を描き、揚州の歴史・芸術への憧れと当代の風光に対する感興を表現しています。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑬ 】 榊莫山 華厳唯心偈  写経手本、六朝風の楷書で

 昭和49(1974)年 紙本墨書 額装 29・5×47・7㌢ 東大寺蔵

昭和49(1974)年 紙本墨書 額装 29・5×47・7㌢ 東大寺蔵

東大寺大仏殿の昭和大修理(1973~80年)の際に企画された写経勧進のため、別当、上司海雲(1906~75年)から依頼を受けて榊莫山が書いた写経手本です。(写経勧進とは、写経と寄付の形で多くの人に事業への参加を勧めること、別当は寺務の長の役職名です)
唯心偈は華厳経(大方広仏華厳経)の一節で、「一切従心転」(一切は心に従い転ずる)などと説かれ、華厳経をよりどころとする華厳宗の東大寺で大切にされています。
榊はこの写経手本を六朝(中国で3~6世紀に興った6王朝)風の楷書で書いたと述べており(「東大寺の海雲」『大和 千年の路』)、5字20句、計100字の経文を端正に記しています。また、経文の後には「奉祈願東大寺大佛殿昭和大修理成就」(東大寺大仏殿昭和大修理の成就を祈願し奉る)と記し、制作の目的を明らかにしています。
榊は東大寺と関係が深く、僧侶と交流があったほか、この写経手本以外にも写経手本「東大寺般若心経」(本展に出品)、南大門の仁王像(阿形像)へ納入された宝篋印陀羅尼経など4種の経典、「世界遺産 古都奈良の文化財 東大寺」記念碑の文字などを揮毫しました。本展ではその一端を「榊莫山と大和」のコーナーで紹介しています。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑫ 】  紫舟 天地開闢鶏図  堂々たる雄鶏、華やかに

 平成27(2015)年 カンバス、アクリルグァッシュ、金箔、膠 木枠張り込み 200×114・7㌢ 紫舟氏蔵

平成27(2015)年 カンバス、アクリルグァッシュ、金箔、膠 木枠張り込み 200×114・7㌢ 紫舟氏蔵

堂々たる体格の雄鶏が金の円に立ち、周囲に朝顔が咲き乱れる華やかな着色作品です。
片足で立ち、翼でバランスを取り、下げた頭を後ろへ回した鶏の姿形は、江戸時代の画師、伊藤若冲の代表作「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)の内、「芙蓉双鶏図」の雄鶏の姿形を用いたものです。日本絵画では、先人の画の図様を取り込みながら自身の画を作り上げることが行われてきました。若冲も、中国・明代の文正筆「鳴鶴図」(京都・相国寺蔵)の図様を用い、独自の形態感覚で再構築して「白鶴図」を描いています。紫舟も同様の手法を用いているのです。
画面下方には、絵画と一体化させるように「天が地、地は天 時は未来から過去へと流る 始が終、終は始」と力強い文字で書いています。書の内容から、鶏の足下の円は太陽、画面上部の黄緑色の部分は大地と見ることもできるでしょう。天地の始まりの頃の混とんとした状態や、生命のエネルギーを表しているように思われます。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑪ 】  榊莫山 室生寺ノ塔(大和八景) 墨のむらに深い味わい

 昭和59(1984)年 絹本 額装 65・5×81㌢ 三重県立美術館蔵

昭和59(1984)年 絹本 額装 65・5×81㌢ 三重県立美術館蔵

山デ生マレタ山雀ハ 塔ノ雫デ身ヲ濯ギ 羊歯ノ林ノ恋ニ醉ウ
連載第1回の「東大寺ノ松林」と同じく、「大和八景」シリーズ全8点の内の1点です。
室生寺は、奈良県宇陀市、室生川右岸の山中に建てられた寺院です。奈良時代後期(8世紀後半)に興福寺僧賢璟(けんきょう)が創建したとされる古寺で、天台・真言の密教が伝えられ、江戸時代に真言宗となりました。高野山が女人禁制であったのに対し女性の参詣も受け入れたため、「女人高野」と呼ばれます。境内に金堂・本堂・五重塔などが点在し、釈迦如来像・十一面観音像など木彫の古仏が安置されています。榊莫山が住む伊賀(三重県)からも近く、榊が親しんだ寺院でした。
榊は室生寺について、奥の院までの道が老杉の林やシダの群生の中を通じており、神秘的で身が洗われると記しています。また、五重塔の瀟洒な姿を賛美し、この作品のフレーズに登場する山雀や小雀・四十雀が塔の裏山に仲よく棲んでいると述べています(『大和仏心紀行』)。
この作品は、墨の表現が見どころです。水気の多い墨を用い、うっそうとした樹林など塔周辺の自然を描いていますが、絹地に重ねて置いた墨が次第に乾き、むらが定着して、深い味わいが生まれています。石段の上に建つ五重塔には色彩を点じ、存在感を与えています。  (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

【学童野球】 産経新聞社杯が開幕 21チームが参戦  決勝は24日(土)

開会式で力強く選手宣誓する奈良チャレンジャーズの築山隆翔主将=柏木球技場

開会式で力強く選手宣誓する奈良チャレンジャーズの築山隆翔主将=柏木球技場

第39回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会が11日、奈良市の柏木球技場で開幕し、開会式と一回戦5試合があった。
大会には21チームが参加。開会式では奈良チャレンジャーズの築山隆翔(りゅうと)主将(11)が力強く選手宣誓をした。
二回戦、三回戦は18日、準決勝、3位決定戦、決勝は24日に開催予定。
一回戦の試合結果は次の通り。
かすみの3―2平城東スポーツ少年団▽奈良チャレンジャーズ6―1帝塚山スポーツ少年団▽五条山レパード3―2大宮ホワイトベアーズ▽飛鳥紀寺スポーツ少年団6―5神功なら山ファイターズ▽西大寺ドリームズ13―1山辺スーパーフェニックス

【あっ、これ作ろ!】   「萌黄」のイーストドーナツ  熱々ふんわり食感、手作りで

暑い季節には敬遠されがちなパン…。でも、実はこの時季こそ発酵が進みやすく、手作りパンが作りやすいのです。近鉄尺土駅から徒歩5分ほどの場所にあるパン店「萌黄」(葛城市八川)のオーナー、松本務さん(42)に、自宅で簡単に作れる「イーストドーナツ」を教えてもらいました。
「萌黄」は現在、販売するパンの種類を約30種類に絞り込んで、できるだけたくさん作るようにしているそうですが、人気のため「昼過ぎには売り切れてしまう」ことが多いそう。以前販売していた「イーストドーナツ」も、現在は購入できなくなっています。そんなドーナツを自宅で、しかも片付けも簡単にできるよう、なんと厚手のポリ袋を使って作るレシピを教えてもらいました。
暑い日にはアイスを添えたりすれば、おやつにもピッタリ。ぜひお試しを!  (朋)

【材料】(15個分)=写真❶

❶

A=強力粉300㌘、砂糖50、塩5㌘、全卵50㌘、水(牛乳でも可)150㌘、インスタントドライイースト(「saf」の金色がお薦め)5㌘
オリーブオイル(サラダ油でも可)45㌘、揚げ油と仕上用グラニュー糖適量
【作り方】
①オリーブオイルを厚手のポリ袋に入れ、もむようにして袋になじませる
②Aをボールに入れ(塩とイーストはできるだけ離して入れる)、粉っぽさが無くなるまで手でこねる。目安は5分程度=写真❷

❷

❸

③②がまとまってきたら①に入れ、手に付いた生地も入れる(手に強力粉を付けるとはがれやすい)
④袋に入れたまま、生地にオリーブオイルがしっかり入るまでこねる。目安は約10分間
⑤袋に入れたまま常温で15分休ませる(ベンチタイム)
⑥袋の上から、両手のひらで真ん中を押さえ=写真❸、次に右側を押さえ、左側を押さえる。袋の中で左から3分の1部分を折り、次に右から3分の1部分折り=写真❹

❹

、最後に上から半分に折る(パンチ)
⑦15分間のベンチタイムの後、パンチ・ベンチタイムを2回繰り返す
⑧生地をポリ袋から出し、15個に分割する(約40㌘ずつ)
⑨1つずつ手の上にのせて表面が張るように丸め、ベンチタイム(15分間)
⑩生地を1つずつ上から手のひらで押さえる。次に手で持ち上げ、ピザ生地を伸ばすように真ん中から円盤状に広げる
⑪180度の油で片面1分半ずつ揚げる
⑫仕上げにグラニュー糖をまぶし、できあがり=写真❺

❺

 

 

 

【ワンポイント】

★⑨の生地は1週間ほど冷凍保存が可能。自然解凍させた後、⑩から作業できます
★仕上げのグラニュー糖を、きなこや抹茶などにしても
★成形はリングやツイストなど、好みの形にアレンジ可能です

【鹿角抄(コラム)】 思いや人生詰まった「光」  河瀬直美監督最新作

舞台挨拶を行った河瀬直美監督(右)と主演を務めた永瀬正敏さん

舞台挨拶を行った河瀬直美監督(右)と主演を務めた永瀬正敏さん

第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた河瀬直美監督の最新作「光」。全編のほとんどが県内で撮影された作品としては、平成19年の「殯(もがり)の森」以来だ。「光」のロケ地や関係者を取材するチャンスに巡り合い、「映画好き」を公言している記者としては俄然張り切った。
河瀬監督の作品はいくつか観賞していたが、どれも「難解」という印象が強く残っていた。取材にあたり、まずは観賞。まさにタイトル通り、「光」を目で、肌で感じる作品だった。
河瀬監督の特徴である「映像美」はもちろん、主人公が徐々に視力を失っていく喪失感などを、瞳の揺らぎや感情の機微で訴えかけられた。もし「難解」という理由で河瀬作品を敬遠している人がいれば、ぜひみてほしい。映画の世界とは思えないほど、手に取るように「リアルな世界」に入り込めるずだ。
今回は、ロケ地を案内した人などに取材した。それぞれ全く違う形で映画に関わった人々だが、みなさんは口をそろえて「自分に何かできないかと思って協力した」と話した。
撮影隊の食事を担当した安達泉さん(62)は「私の作った料理がみんなのエネルギー源になって映画が作られていく。こんなすてきなことはないでしょう」と話した。そうだ、映画は何も見えている部分だけが作品ではない。エンドロールでは、数え切れない人の名前が流れる。その人の思いや人生、一つ一つが紡がれ、それぞれが生みの苦しみを味わって作品となっているのだ。
「光」はコンペティション部門では受賞を逃したが、同映画祭の独立部門でキリスト教関連の団体が独自に選出する「エキュメニカル賞」を受賞した。同賞は「人間の内面を豊かに描いた芸術的優秀作品」が選ばれるといい、まさに「光」にぴったりの賞だと思った。
記事にする作業は、作品を作り上げた人々の、熱い気持ちのほんの一部を受け取って、言葉を紡ぐことかもしれない。だが、一記者として「光」を取材できたことに、幸せを感じた。   (石橋明日佳)

【やまと人巡り】  「私たちの仕事を福祉事業とはいいたくない…」 どろんこ畑理事、堀内和民さん

【やまと人巡り】堀内さん ポーズ 「私たちの仕事を福祉事業とはいいたくないんです」。農作業などを通じて障害を持つ人の生活を支援する下市町のNPO法人「どろんこ畑」理事、堀内和民さん(42)は言い切った。
どろんこ畑は平成24年に発足し、障害者と健常者が協働して果樹栽培や加工販売を実施している。「『障害者を支援しています』という看板は立てません。障害の有無に関係なく、誰もが伸び伸びと働いてほしいんです」と冒頭の言葉の訳を説明した。
今、道をコンクリート舗装するなど果樹園のバリアフリー化を目指している。「収穫した果物の重みを実際に感じてもらって、障害を持つ人にも働くよろこびを知ってほしい」   (藤)

【バンビシャス通信】 〈選手丸はだか〉  「バスケットボールが楽しい」 寺下太基選手(37)

 寺下太基(てらした・だいき) 1980年2月25日生まれ、和歌山県出身。身長191㌢

寺下太基(てらした・だいき) 1980年2月25日生まれ、和歌山県出身。身長191㌢

「いつの間にか500試合だった」。プロ生活13年目の寺下太基選手が、2016年にプロ通算500試合を達成した際の答えだ。終了した今季も全60試合に出て、現在通算568試合出場となった。
B・LEAGUE開幕年度、最終決戦では最多の10144人が来場し、大いに盛り上がっている。「想像もつかない。大学時代はプロリーグもなかった。今の子供は夢として具体的にプロバスケットボール選手を描くことができる」
攻守の切り替えが早く、運動量の多い競技のため、同年代で今もプロを続けている選手は数少ない。長く続ける秘訣は「バスケが楽しい、続けたい。それしかない」と笑う。長くなったプロ生活。出身の和歌山のチーム所属時はシーズン途中で経営破綻も経験し、決して平坦な道でなかったが、答えはいたってシンプルだった。
28歳の時に結婚、8歳の男の子と3歳の女の子の父親でもある。「いじめはだめ、嘘はつかない。それくらい」。いろんな可能性があるからと「本当にだめなことだけいって、あとは楽しんでほしい」とこちらもシンプルだ。
念願かない、昨年11月からブルドックを飼い始めた。名前は「強そう」と弁慶(オス)と名付けた。「最初は娘と同じくらいの体重だったが今は23㌔。一気に大きくなった」。弁慶の話になると、目尻が下がりっぱなしだ。
今季の目標は「試合に出て、チームの勝利に貢献すること。年齢に似合わない動きで驚かせたい」と話す。そして、「600試合達成は別に目標ではない」ともいう。
バスケが大好きな〝少年〟は記録を更新し続けるに違いない。   (バンビシャス広報 和田真智子)

ベテランの寺下選手。背中でチームを牽引する

ベテランの寺下選手。背中でチームを牽引する

【やまと人巡り】 「ホッと笑顔になる作品を…」  彫刻家、杉村仁さん

杉村さん写真 補正済② 「毎日創るのが楽しい。創らないと居ても立ってもいられない」
彫刻家の杉村仁さん(62)=奈良市=は、あふれ出る創作意欲を生き生きと語る。
彫刻家だった父親の背中を見て育ち、幼いころから彫刻の道を志した。石を使った作品が多く、ネコをかたどった彫刻や、子供が描かれた石のベンチなど、これまでに制作した作品は約500点に上る。
現在、県立高円高校(奈良市)で美術科の非常勤講師を務める。同校校舎の壁面を飾る壁画彫刻「手から手へ」も、自身の作品だ。日食で黒く欠けた太陽と、そこに向かって伸びる大きな手が描かれている。周囲の県立高が統合再編で減っていく変化の時代に、同校の伝統と文化がこの先も受け継がれていくようにとの願いを込めた。
作品は公園や歩道沿いなど街中に設置されたものも多く、親しみを感じながら鑑賞したり、触れたりすることができる。芸術家という言葉からイメージする気むずかしさはない。その信条は温かい。
「性別や国籍、年齢に関係なく、誰もがほっと一息つけたり、思わず笑顔になってくれたりする。そんな作品を心がけています」        (藤)

【あっ、これ食べたい!】 ごはんやハレ  〝カフェ飯〟のようなお弁当

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奈良県平群町福貴にある弁当と惣菜の持ち帰り専門店「ごはんやハレ」。昨年まで奈良市にあった店を、店主の江崎秀哉さん(48)が「子供(2歳)との時間をもっと大切にしたい」と自宅を住宅兼店舗に改装した。
「日替わりのお弁当」はおかずの種類が異なる700円と千円の2種類。取材日の千円の弁当は「ジャコと春キャベツのオリーブオイルサラダ仕立て」や甘酸っぱい「カジキカツ南蛮」など、オリジナル料理が詰まっている。
見た目は〝カフェ飯〟のように彩りもきれい、あっさりとした味付けが多いが、一品一品に味わいがあり、次々と箸がのびる。
「なるべく身体に優しい素材を選び、化学調味料は使わず、添加物の入っていない物を選んでいます。アレルギー対応もしますよ」と江崎さん。
惣菜は一人分にちょうど良い大きさの物からあり、見ているだけでも楽しくなる。夕食のおかずを増やしたい時や、友人との持ち寄りにもピッタリで、お薦めです。  (朋)

【住所】平群町福貴1081|6
【連絡先】☎090・3286・0080
【ホームページ】http://gohanyahale.com/
【営業時間】午前10時半~午後6時 ※日曜は前日までの予約分のみ
【定休日】月曜。他に臨時休業あり。6月6日、25日、28日は休み
【メニュー】日替わりのお弁当(700円、千円)、日替わりミニ丼ぶり(600円~)、日替わりの惣菜(120円~)、デリ2種(220円~)など。要予約で花かご弁当(2個以上で1個1500円)やオードブル(4人分以上からで1人1500円~)なども ※すべて税別

【撮影日記 奈良写真倶楽部】 神職の行列、厳か表現  春の神武祭

写真倶楽部 神武祭 橿原神宮(橿原市)の春の神武祭を前に神職の行列を撮った。「厳かさ」を表現したかった。天気もよく、うまくいった。橿原神宮は住んでいる田原本町からも近く、これからも定期的に撮りたい。これからだが、6月30日には天理市の石上(いそのかみ)神宮で、行列が太鼓を「でんでん」と打ち鳴らしながら進む渡御がある。狙ってみたい。   (森井秀樹撮影)

【5月例会優秀作】「紐付き」橋本常太郎(奈良市)▽「山あいの春」井澤徳子(奈良市)▽「開け行く稜線」藤森弘(香芝市)▽「文弥人形」沼田毱子(奈良市)▽「浄土へ」片岡滋規(斑鳩町)
【神武祭を撮る撮影会】最優秀賞「神武天皇祭」橋本剛(奈良市)▽優秀賞1席「神武祭」森井秀樹(田原本町)▽優秀賞2席「神武祭」福岡延雄(桜井市)

6月12日は新聞休刊日です。

日頃は産経新聞ほか、グループ紙をご購読いただきまして、まことにありがとうございます。

6月12日は「新聞休刊日」となっており、朝刊の配達がございません。大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解くださいます様宜しくお願い致します。

普段、インターネットでニュース記事を読んでいただいている皆様、「ニュースはネットで十分」と思っていらっしゃる皆様、紙の新聞を読むと、新しい発見があるかもしれません。

産経新聞の試し読み、ご購読はhttp://sankei-nara-iga.jp/koudoku.html

【バンビシャス通信】 今季24勝36敗 中地区4位  B1昇格へ、一歩一歩前に

チームのポイントゲッター、テレンス・ウッドベリー選手

チームのポイントゲッター、テレンス・ウッドベリー選手

B・LEAGUE開幕年度、B2リーグ戦の全60試合を終了した。結果は24勝36敗で中地区4位。開幕3連勝と幸先はよかったが初対戦のチームに苦戦。1月にテレンス・ウッドベリー選手が加入し、後半戦は勝率をあげて巻き返しをはかった。しかし、シーズンを通し、6点差以内の接戦を落としたのが14試合。勝ち星を伸ばせなかった理由で、勝負どころでの得点力が課題として残った。
チームのポイントゲッターはテレンス・ウッドベリー選手(平均17・7点)。そのほか目立った成績としてキャプテンの小松秀平選手がB2の3㌽(P)シュートランキング3位(40・3%)、天理大出身でポイントガードの平尾充庸選手がB2のアシストランキング7位(平均3・1本)に入り、2人が中心となってチームを引っ張った。

小松秀平選手

小松秀平選手

平尾充庸選手

平尾充庸選手

今、チームはB1昇格を目指し、B1クラブライセンス獲得へ向けて活動を続けている。ライセンス獲得には5000人規模のアリーナの具体的な建設計画が必要で、「民間投資によるアリーナ建設」の検討、準備をしている。ただ、ライセンス獲得はB1昇格の前提であって、チーム力アップが欠かせない。B2の18チーム中上位4チームに勝ち残り、プレーオフで勝利しないと夢は叶わない。
来季、球団創立5周年を迎える。ブースターが増え、スクール事業の生徒数も約500人に拡大した。パートナー企業も年々増えるなど一歩一歩着実な成長を遂げている。チームも来季へ向け、戦いがスタートしている。引き続き応援、お願いします。   (バンビシャス広報 和田真智子)

【NIE Newspaper in Education】 奈良、福井両市立の「六条小学校」児童が絆深める

薬師寺で交流する奈良、福井の六条小児童

薬師寺で交流する奈良、福井の六条小児童

学校名が同じということで10年以上前に始まった奈良、福井両市立の「六条小学校」の交流会が12日、薬師寺(奈良市西ノ京町)であり、いっそう絆を深めた。
参加したのは修学旅行に合わせて訪問した福井・六条小の6年生11人と奈良・六条小の6年生140人。これまでの8年間は奈良・六条小の校内で、県や学校紹介などで交流してきたが、今回は初めて薬師寺で実施した。
奈良・六条小の児童が奈良の魅力を世界遺産を前に紹介。また、一緒に薬師寺の村上定運伽藍主事(31)から薬師寺の魅力や人として大切なことを聴いた。
奈良・六条小の岩坂碧聖さん(12)は「福井のみんなと世界遺産で交流できたことは最高の思い出になる。奈良のよさもわかってもらえた」と喜んでいた。六条小の児童①

【学童野球】 斑鳩少年野球部が6度目優勝 大和郡山ロータリークラブ大会

大和郡山ロータリークラブの谷野光司郎会長から優勝の表彰状を受け取る斑鳩少年野球部の選手

大和郡山ロータリークラブの谷野光司郎会長から優勝の表彰状を受け取る斑鳩少年野球部の選手

第22回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会の準決勝、決勝が20日、大和郡山市の「ならっきー球場(市営球場)」であり、斑鳩少年野球部が斑鳩ジュニアスターズを8―0で破り、6度目の優勝を飾った。
同一チームで、6年生で構成する斑鳩少年野球部と5年生以下の斑鳩ジュニアスターズという兄弟対決となった決勝は、斑鳩少年野球部が堅実なプレーで序盤から得点を積み上げ、〝お兄ちゃん〟としての面目を保った。
斑鳩少年野球部の森長留以主将(11)は「3月の大会では年下のジュニアスターズに負けた。今日、リベンジできてうれしい」と話していた。
準決勝の結果は次の通り。
斑鳩ジュニアスターズ5―2小林ビートルズ▽斑鳩少年野球部11―3西方パワーズ

学童野球学童野球①

【鹿角抄(コラム)】 優しさあふれる「高森のいえ」 十津川村に高齢者向け住宅

高森のいえ・外観1 4月下旬、十津川村に新築された高齢者向けの村営住宅「高森のいえ」を取材した。高森のいえは、村に大きな被害をもたらした平成23年の紀伊半島豪雨を教訓に、安全地域とされた高森地区に建てられ、村内移住をきっかけとして集落再編に取り組むものだ。
村の担当者によると、過疎と高齢化が進む「日本一広い」村内では、高齢者は点在する集落に居住。「移動距離の問題など、ヘルパーらが抱える負担は大きかった」のだという。さらに、村内に老人ホームは1カ所しかなく、高額の負担をおして県外の福祉施設に通所する村民も見受けられるようになっていた。
利用者と従事者にとって福祉環境を充実させることが急務となっていたなか、村民の「安全な暮らし」と「充実した人生」を結びつけた高森のいえ。老人ホームのすぐ側にある現地に足を運ぶと、茶色を基調に建てられた5棟の平屋建てが目を引く。ほとんどが村の木材を使い、地元大工の手により建てられたもの。その佇まいからは「おじいちゃん、おばあちゃん。村で元気に、安全に暮らしてね」という村の優しさがにじみ出ていた。
訪れた日はあいにくの大雨だった。ふと、平成26年8月に広島市で発生した豪雨による土砂災害や、28年の熊本地震で経験した被災地での取材を思い出した。家族や長年住んだ自宅を奪われ、消えることのない悲しみをもたらした場所でも、「ここで一生暮らしていく」と決意する人の姿にいつも心を打たれた。
老人ホームを利用しやすいことから入居した高齢女性に軒下で話を聞くと、「生まれ育ったここが良いんよ」と村への愛着を語った。女性は紀伊半島豪雨で自宅近くの山が崩れ恐怖を感じたというが、「ここで一生を終えられたら幸せです」と話した。90歳を超えており、「先は長くないんだけどね」と言いつつも、新生活を楽しみにしている笑顔が印象的だった。
奈良市内から片道3時間ほどの運転。初めて訪れた十津川村は県内とは思えない距離で面食らったが、帰りの道中はなんだかほっこり温かい気持ちになった。      (森西勇太)

【あっ、これ食べたい!】「味季 和遊」 ポン酢も自家製 気軽に本格和食

あっ、これ食べたい!2

和遊しゅうまい(左手前)と和楽弁当

奈良県香芝市西真美にある和食店「味季 和遊」。大阪や東京の有名店で修業を積んだオーナー、山下和彦さんは出汁だけでなく刺し身しょうゆやポンズなども自家製にこだわっている。
ランチで15食限定の「和楽弁当」は、2段になった松花堂弁当。ご飯や玉地蒸し(茶碗蒸し)などがのった上の段がふたになっており、開けると思わず「うわぁ~」と声が出てしまうような本格料理が、きれいに盛りつけられている。
取材時のメニューは、白身魚の南蛮サラダに、ネギとろ巻きなどの刺し身、マグロの団子や蕗などの煮物、エビと野菜の天ぷら。名物という「和遊しゅうまい」を追加した。豆腐とカニ身のシューマイで、ふわっっふわの食感。自家製のキリッと酸味の効いたポン酢でいただく。ランチメニューには自家製デザートとコーヒーが付くのも嬉しい。
「料理に合う日本酒も20種類くらいそろえています」と妻の雅美さん。気軽に行ける本格和食で、お薦めです。
(朋)

【住所】香芝市西真美2-2-20
【連絡先】☎0745・76・1325
【営業時間】

(昼) 午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時)

(夜) 平日は午後6時~午後10時(ラストオーダー午後9時)

土・日・祝日は午後5時半~午後10時(同)
【ホームページ】http://sp.raqmo.com/wayu/
【定休日】水曜
【メニュー】ランチは、和楽弁当(限定15食 1440円)、遊膳(1540円)、味彩膳(2260円)など。ディナーは、はなやか(3780円)、かがやき(5660円)など。一品料理の和遊しゅうまい(3個420円、ランチ時は1個100円)や出汁巻き玉子(680円)、海老とチーズの湯葉巻揚(880円)なども。

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑩ 】 榊莫山書、元永定正画 「誰モヰナイ」 力強い書 合作への意気込み

 昭和61(1986)年 紙本 額装 99×99㌢ 三重県立美術館蔵  

昭和61(1986)年 紙本 額装 99×99㌢ 三重県立美術館蔵

榊莫山と元永定正の合作作品です。榊莫山が「誰モヰナイ部屋ニカケタ白ト黒ノ繪」と書き、元永定正(1922~2011年)が抽象的な画を描いています。
榊が書いた文は、自身が画と書の両方を手がけた作品(出品番号87)にも見られ、榊の心にかなう文の一つであったと思われます。この作品の書は力強く、合作に対する榊の意気込みがうかがわれます。
元永の画は、単純な線と明るい色彩により、何かの器具あるいは口をあけた生き物にも見える形を散らしたもので、作者の空想力・遊び心が感じられます。
元永定正は現在の三重県伊賀市に生まれ、戦後に兵庫県へ転居しました。吉原治良が主宰する具体美術協会へ入り(1971年まで会員)、画面に絵の具を流した「アンフォルメル(不定形)」の抽象絵画や、この作品のように単純な形態・明快な色調の絵画などを意欲的に制作しました。
榊は同郷の元永と親しく交流し、夢があっておしゃれな元永の画を身近に置いて楽しみました(『大和仏心紀行』2000年)。また、元永や津高和一ら同時代の画家と合作を行いました。後に、彼らと合作する機会に恵まれたことを感謝するとともに、振り返るとなつかしいと述べています(『詩・書・画 墨と60年 榊莫山展』2001年)。   (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

 

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑨】 榊莫山「カニ」 歩んだ道と重なる一文

 平成6(1994)年 紙本 額装 43×53・5㌢ 三重県立美術館蔵

平成6(1994)年 紙本 額装 43×53・5㌢ 三重県立美術館蔵

榊莫山は昭和27(1952)年に故郷の伊賀から大阪へ転居し、小学校などの教員を務めながら書家の道を歩みましたが、昭和56(1981)年に両親が亡くなり、帰郷しました。
伊賀の実家は自然に恵まれており、榊は時に土を耕しながら動・植物を友として暮らす中で作品を制作しました。畑から収穫した野菜などを観察して絵を描き、主に自作の言葉を添えた画と書の作品が生まれました。
掲載の作品も同様の1点です。墨の線でカニの姿をかたどり、繊細な筆触で彩色を加えています。輪郭の外側まで淡彩を施して柔らかい趣を表現する方法は、他に「砂山のブドウ」(出品番号43)、「エビ」(出品番号48)などにも見られます。
添えられた「人皆直行 吾独横行」の書は、飄々とした書風や弧を描いた配置からユーモラスな印象を受けますが、この一文は榊にとって意味がありました。旧制中学2年生の頃、戸襖のカニの絵に書いてあった同じ文を「人のまねはするな」という教訓として祖父から示され、印象に残ったと榊は記しています(「わが風狂の道」『墨と五十年・榊莫山展』1993年)。後に榊が歩んだ道とも重なる一文です。      (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

 

【ドリームジャンボ】 幸運の女神、栗原有紗さんが産経新聞奈良支局でPR

ドリームジャンボ 幸運の女神 1等と前後賞の賞金総額が7億円の「ドリームジャンボ」(第718回全国自治宝くじ)PRのため宝くじ幸運の女神、栗原有紗さん(21)が産経新聞奈良支局を訪れた。
今回のドリームジャンボは1等5億円が17本、1等の前後賞1億円が34本。また、1等1億円が24本の「ドリームジャンボミニ」も同時発売している。いずれも1枚300円で6月2日まで販売、抽せんはいずれも6月8日。宝くじ売り場の店頭で1度に20枚以上購入すると応募ハガキ(無くなり次第終了)がもらえ、宝塚歌劇公演チケットなどが抽選で当たる。
幸運の女神の栗原さんは「夢の詰まった宝くじで夢をつかんで欲しい。購入はぜひ奈良県内の売り場で」と笑顔で話していた。

【撮影日記 奈良写真倶楽部】 しだれ桜と青い瓦のコントラスト 専称寺

奈良写真倶楽部 専称寺  専称寺(奈良県香芝市)は小さな寺で、庭にしだれ桜が1本あるだけだが、近所の人には有名な撮影スポットとなっている。
4月の初めで、午後6時すぎ、ちょうどライトアップの直後を狙った。寺の瓦と桜のコントラストが見事だが、昼間は白くなり、夜は真っ暗。ちょうどこの時間が瓦が青く写り、美しい。毎年、撮影するが今年はうまく撮れた。   (藤森弘撮影)

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