【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑫ 】 紫舟 天地開闢鶏図 堂々たる雄鶏、華やかに

平成27(2015)年 カンバス、アクリルグァッシュ、金箔、膠 木枠張り込み 200×114・7㌢ 紫舟氏蔵
堂々たる体格の雄鶏が金の円に立ち、周囲に朝顔が咲き乱れる華やかな着色作品です。
片足で立ち、翼でバランスを取り、下げた頭を後ろへ回した鶏の姿形は、江戸時代の画師、伊藤若冲の代表作「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)の内、「芙蓉双鶏図」の雄鶏の姿形を用いたものです。日本絵画では、先人の画の図様を取り込みながら自身の画を作り上げることが行われてきました。若冲も、中国・明代の文正筆「鳴鶴図」(京都・相国寺蔵)の図様を用い、独自の形態感覚で再構築して「白鶴図」を描いています。紫舟も同様の手法を用いているのです。
画面下方には、絵画と一体化させるように「天が地、地は天 時は未来から過去へと流る 始が終、終は始」と力強い文字で書いています。書の内容から、鶏の足下の円は太陽、画面上部の黄緑色の部分は大地と見ることもできるでしょう。天地の始まりの頃の混とんとした状態や、生命のエネルギーを表しているように思われます。 (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)
【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑪ 】 榊莫山 室生寺ノ塔(大和八景) 墨のむらに深い味わい

昭和59(1984)年 絹本 額装 65・5×81㌢ 三重県立美術館蔵
山デ生マレタ山雀ハ 塔ノ雫デ身ヲ濯ギ 羊歯ノ林ノ恋ニ醉ウ
連載第1回の「東大寺ノ松林」と同じく、「大和八景」シリーズ全8点の内の1点です。
室生寺は、奈良県宇陀市、室生川右岸の山中に建てられた寺院です。奈良時代後期(8世紀後半)に興福寺僧賢璟(けんきょう)が創建したとされる古寺で、天台・真言の密教が伝えられ、江戸時代に真言宗となりました。高野山が女人禁制であったのに対し女性の参詣も受け入れたため、「女人高野」と呼ばれます。境内に金堂・本堂・五重塔などが点在し、釈迦如来像・十一面観音像など木彫の古仏が安置されています。榊莫山が住む伊賀(三重県)からも近く、榊が親しんだ寺院でした。
榊は室生寺について、奥の院までの道が老杉の林やシダの群生の中を通じており、神秘的で身が洗われると記しています。また、五重塔の瀟洒な姿を賛美し、この作品のフレーズに登場する山雀や小雀・四十雀が塔の裏山に仲よく棲んでいると述べています(『大和仏心紀行』)。
この作品は、墨の表現が見どころです。水気の多い墨を用い、うっそうとした樹林など塔周辺の自然を描いていますが、絹地に重ねて置いた墨が次第に乾き、むらが定着して、深い味わいが生まれています。石段の上に建つ五重塔には色彩を点じ、存在感を与えています。 (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)
【学童野球】 産経新聞社杯が開幕 21チームが参戦 決勝は24日(土)

開会式で力強く選手宣誓する奈良チャレンジャーズの築山隆翔主将=柏木球技場
第39回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会が11日、奈良市の柏木球技場で開幕し、開会式と一回戦5試合があった。
大会には21チームが参加。開会式では奈良チャレンジャーズの築山隆翔(りゅうと)主将(11)が力強く選手宣誓をした。
二回戦、三回戦は18日、準決勝、3位決定戦、決勝は24日に開催予定。
一回戦の試合結果は次の通り。
かすみの3―2平城東スポーツ少年団▽奈良チャレンジャーズ6―1帝塚山スポーツ少年団▽五条山レパード3―2大宮ホワイトベアーズ▽飛鳥紀寺スポーツ少年団6―5神功なら山ファイターズ▽西大寺ドリームズ13―1山辺スーパーフェニックス
【あっ、これ作ろ!】 「萌黄」のイーストドーナツ 熱々ふんわり食感、手作りで
暑い季節には敬遠されがちなパン…。でも、実はこの時季こそ発酵が進みやすく、手作りパンが作りやすいのです。近鉄尺土駅から徒歩5分ほどの場所にあるパン店「萌黄」(葛城市八川)のオーナー、松本務さん(42)に、自宅で簡単に作れる「イーストドーナツ」を教えてもらいました。
「萌黄」は現在、販売するパンの種類を約30種類に絞り込んで、できるだけたくさん作るようにしているそうですが、人気のため「昼過ぎには売り切れてしまう」ことが多いそう。以前販売していた「イーストドーナツ」も、現在は購入できなくなっています。そんなドーナツを自宅で、しかも片付けも簡単にできるよう、なんと厚手のポリ袋を使って作るレシピを教えてもらいました。
暑い日にはアイスを添えたりすれば、おやつにもピッタリ。ぜひお試しを! (朋)
【材料】(15個分)=写真❶

❶
A=強力粉300㌘、砂糖50、塩5㌘、全卵50㌘、水(牛乳でも可)150㌘、インスタントドライイースト(「saf」の金色がお薦め)5㌘
オリーブオイル(サラダ油でも可)45㌘、揚げ油と仕上用グラニュー糖適量
【作り方】
①オリーブオイルを厚手のポリ袋に入れ、もむようにして袋になじませる
②Aをボールに入れ(塩とイーストはできるだけ離して入れる)、粉っぽさが無くなるまで手でこねる。目安は5分程度=写真❷

❷

❸
③②がまとまってきたら①に入れ、手に付いた生地も入れる(手に強力粉を付けるとはがれやすい)
④袋に入れたまま、生地にオリーブオイルがしっかり入るまでこねる。目安は約10分間
⑤袋に入れたまま常温で15分休ませる(ベンチタイム)
⑥袋の上から、両手のひらで真ん中を押さえ=写真❸、次に右側を押さえ、左側を押さえる。袋の中で左から3分の1部分を折り、次に右から3分の1部分折り=写真❹

❹
、最後に上から半分に折る(パンチ)
⑦15分間のベンチタイムの後、パンチ・ベンチタイムを2回繰り返す
⑧生地をポリ袋から出し、15個に分割する(約40㌘ずつ)
⑨1つずつ手の上にのせて表面が張るように丸め、ベンチタイム(15分間)
⑩生地を1つずつ上から手のひらで押さえる。次に手で持ち上げ、ピザ生地を伸ばすように真ん中から円盤状に広げる
⑪180度の油で片面1分半ずつ揚げる
⑫仕上げにグラニュー糖をまぶし、できあがり=写真❺

❺
【ワンポイント】
★⑨の生地は1週間ほど冷凍保存が可能。自然解凍させた後、⑩から作業できます
★仕上げのグラニュー糖を、きなこや抹茶などにしても
★成形はリングやツイストなど、好みの形にアレンジ可能です
【鹿角抄(コラム)】 思いや人生詰まった「光」 河瀬直美監督最新作

舞台挨拶を行った河瀬直美監督(右)と主演を務めた永瀬正敏さん
第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた河瀬直美監督の最新作「光」。全編のほとんどが県内で撮影された作品としては、平成19年の「殯(もがり)の森」以来だ。「光」のロケ地や関係者を取材するチャンスに巡り合い、「映画好き」を公言している記者としては俄然張り切った。
河瀬監督の作品はいくつか観賞していたが、どれも「難解」という印象が強く残っていた。取材にあたり、まずは観賞。まさにタイトル通り、「光」を目で、肌で感じる作品だった。
河瀬監督の特徴である「映像美」はもちろん、主人公が徐々に視力を失っていく喪失感などを、瞳の揺らぎや感情の機微で訴えかけられた。もし「難解」という理由で河瀬作品を敬遠している人がいれば、ぜひみてほしい。映画の世界とは思えないほど、手に取るように「リアルな世界」に入り込めるずだ。
今回は、ロケ地を案内した人などに取材した。それぞれ全く違う形で映画に関わった人々だが、みなさんは口をそろえて「自分に何かできないかと思って協力した」と話した。
撮影隊の食事を担当した安達泉さん(62)は「私の作った料理がみんなのエネルギー源になって映画が作られていく。こんなすてきなことはないでしょう」と話した。そうだ、映画は何も見えている部分だけが作品ではない。エンドロールでは、数え切れない人の名前が流れる。その人の思いや人生、一つ一つが紡がれ、それぞれが生みの苦しみを味わって作品となっているのだ。
「光」はコンペティション部門では受賞を逃したが、同映画祭の独立部門でキリスト教関連の団体が独自に選出する「エキュメニカル賞」を受賞した。同賞は「人間の内面を豊かに描いた芸術的優秀作品」が選ばれるといい、まさに「光」にぴったりの賞だと思った。
記事にする作業は、作品を作り上げた人々の、熱い気持ちのほんの一部を受け取って、言葉を紡ぐことかもしれない。だが、一記者として「光」を取材できたことに、幸せを感じた。 (石橋明日佳)
【やまと人巡り】 「私たちの仕事を福祉事業とはいいたくない…」 どろんこ畑理事、堀内和民さん
「私たちの仕事を福祉事業とはいいたくないんです」。農作業などを通じて障害を持つ人の生活を支援する下市町のNPO法人「どろんこ畑」理事、堀内和民さん(42)は言い切った。
どろんこ畑は平成24年に発足し、障害者と健常者が協働して果樹栽培や加工販売を実施している。「『障害者を支援しています』という看板は立てません。障害の有無に関係なく、誰もが伸び伸びと働いてほしいんです」と冒頭の言葉の訳を説明した。
今、道をコンクリート舗装するなど果樹園のバリアフリー化を目指している。「収穫した果物の重みを実際に感じてもらって、障害を持つ人にも働くよろこびを知ってほしい」 (藤)
【バンビシャス通信】 〈選手丸はだか〉 「バスケットボールが楽しい」 寺下太基選手(37)

寺下太基(てらした・だいき) 1980年2月25日生まれ、和歌山県出身。身長191㌢
「いつの間にか500試合だった」。プロ生活13年目の寺下太基選手が、2016年にプロ通算500試合を達成した際の答えだ。終了した今季も全60試合に出て、現在通算568試合出場となった。
B・LEAGUE開幕年度、最終決戦では最多の10144人が来場し、大いに盛り上がっている。「想像もつかない。大学時代はプロリーグもなかった。今の子供は夢として具体的にプロバスケットボール選手を描くことができる」
攻守の切り替えが早く、運動量の多い競技のため、同年代で今もプロを続けている選手は数少ない。長く続ける秘訣は「バスケが楽しい、続けたい。それしかない」と笑う。長くなったプロ生活。出身の和歌山のチーム所属時はシーズン途中で経営破綻も経験し、決して平坦な道でなかったが、答えはいたってシンプルだった。
28歳の時に結婚、8歳の男の子と3歳の女の子の父親でもある。「いじめはだめ、嘘はつかない。それくらい」。いろんな可能性があるからと「本当にだめなことだけいって、あとは楽しんでほしい」とこちらもシンプルだ。
念願かない、昨年11月からブルドックを飼い始めた。名前は「強そう」と弁慶(オス)と名付けた。「最初は娘と同じくらいの体重だったが今は23㌔。一気に大きくなった」。弁慶の話になると、目尻が下がりっぱなしだ。
今季の目標は「試合に出て、チームの勝利に貢献すること。年齢に似合わない動きで驚かせたい」と話す。そして、「600試合達成は別に目標ではない」ともいう。
バスケが大好きな〝少年〟は記録を更新し続けるに違いない。 (バンビシャス広報 和田真智子)

ベテランの寺下選手。背中でチームを牽引する
【やまと人巡り】 「ホッと笑顔になる作品を…」 彫刻家、杉村仁さん
「毎日創るのが楽しい。創らないと居ても立ってもいられない」
彫刻家の杉村仁さん(62)=奈良市=は、あふれ出る創作意欲を生き生きと語る。
彫刻家だった父親の背中を見て育ち、幼いころから彫刻の道を志した。石を使った作品が多く、ネコをかたどった彫刻や、子供が描かれた石のベンチなど、これまでに制作した作品は約500点に上る。
現在、県立高円高校(奈良市)で美術科の非常勤講師を務める。同校校舎の壁面を飾る壁画彫刻「手から手へ」も、自身の作品だ。日食で黒く欠けた太陽と、そこに向かって伸びる大きな手が描かれている。周囲の県立高が統合再編で減っていく変化の時代に、同校の伝統と文化がこの先も受け継がれていくようにとの願いを込めた。
作品は公園や歩道沿いなど街中に設置されたものも多く、親しみを感じながら鑑賞したり、触れたりすることができる。芸術家という言葉からイメージする気むずかしさはない。その信条は温かい。
「性別や国籍、年齢に関係なく、誰もがほっと一息つけたり、思わず笑顔になってくれたりする。そんな作品を心がけています」 (藤)
【あっ、これ食べたい!】 ごはんやハレ 〝カフェ飯〟のようなお弁当

奈良県平群町福貴にある弁当と惣菜の持ち帰り専門店「ごはんやハレ」。昨年まで奈良市にあった店を、店主の江崎秀哉さん(48)が「子供(2歳)との時間をもっと大切にしたい」と自宅を住宅兼店舗に改装した。
「日替わりのお弁当」はおかずの種類が異なる700円と千円の2種類。取材日の千円の弁当は「ジャコと春キャベツのオリーブオイルサラダ仕立て」や甘酸っぱい「カジキカツ南蛮」など、オリジナル料理が詰まっている。
見た目は〝カフェ飯〟のように彩りもきれい、あっさりとした味付けが多いが、一品一品に味わいがあり、次々と箸がのびる。
「なるべく身体に優しい素材を選び、化学調味料は使わず、添加物の入っていない物を選んでいます。アレルギー対応もしますよ」と江崎さん。
惣菜は一人分にちょうど良い大きさの物からあり、見ているだけでも楽しくなる。夕食のおかずを増やしたい時や、友人との持ち寄りにもピッタリで、お薦めです。 (朋)
【住所】平群町福貴1081|6
【連絡先】☎090・3286・0080
【ホームページ】http://gohanyahale.com/
【営業時間】午前10時半~午後6時 ※日曜は前日までの予約分のみ
【定休日】月曜。他に臨時休業あり。6月6日、25日、28日は休み
【メニュー】日替わりのお弁当(700円、千円)、日替わりミニ丼ぶり(600円~)、日替わりの惣菜(120円~)、デリ2種(220円~)など。要予約で花かご弁当(2個以上で1個1500円)やオードブル(4人分以上からで1人1500円~)なども ※すべて税別
【撮影日記 奈良写真倶楽部】 神職の行列、厳か表現 春の神武祭
橿原神宮(橿原市)の春の神武祭を前に神職の行列を撮った。「厳かさ」を表現したかった。天気もよく、うまくいった。橿原神宮は住んでいる田原本町からも近く、これからも定期的に撮りたい。これからだが、6月30日には天理市の石上(いそのかみ)神宮で、行列が太鼓を「でんでん」と打ち鳴らしながら進む渡御がある。狙ってみたい。 (森井秀樹撮影)
【5月例会優秀作】「紐付き」橋本常太郎(奈良市)▽「山あいの春」井澤徳子(奈良市)▽「開け行く稜線」藤森弘(香芝市)▽「文弥人形」沼田毱子(奈良市)▽「浄土へ」片岡滋規(斑鳩町)
【神武祭を撮る撮影会】最優秀賞「神武天皇祭」橋本剛(奈良市)▽優秀賞1席「神武祭」森井秀樹(田原本町)▽優秀賞2席「神武祭」福岡延雄(桜井市)
6月12日は新聞休刊日です。
日頃は産経新聞ほか、グループ紙をご購読いただきまして、まことにありがとうございます。
6月12日は「新聞休刊日」となっており、朝刊の配達がございません。大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解くださいます様宜しくお願い致します。
普段、インターネットでニュース記事を読んでいただいている皆様、「ニュースはネットで十分」と思っていらっしゃる皆様、紙の新聞を読むと、新しい発見があるかもしれません。
産経新聞の試し読み、ご購読はhttp://sankei-nara-iga.jp/koudoku.html
【バンビシャス通信】 今季24勝36敗 中地区4位 B1昇格へ、一歩一歩前に

チームのポイントゲッター、テレンス・ウッドベリー選手
B・LEAGUE開幕年度、B2リーグ戦の全60試合を終了した。結果は24勝36敗で中地区4位。開幕3連勝と幸先はよかったが初対戦のチームに苦戦。1月にテレンス・ウッドベリー選手が加入し、後半戦は勝率をあげて巻き返しをはかった。しかし、シーズンを通し、6点差以内の接戦を落としたのが14試合。勝ち星を伸ばせなかった理由で、勝負どころでの得点力が課題として残った。
チームのポイントゲッターはテレンス・ウッドベリー選手(平均17・7点)。そのほか目立った成績としてキャプテンの小松秀平選手がB2の3㌽(P)シュートランキング3位(40・3%)、天理大出身でポイントガードの平尾充庸選手がB2のアシストランキング7位(平均3・1本)に入り、2人が中心となってチームを引っ張った。

小松秀平選手

平尾充庸選手
今、チームはB1昇格を目指し、B1クラブライセンス獲得へ向けて活動を続けている。ライセンス獲得には5000人規模のアリーナの具体的な建設計画が必要で、「民間投資によるアリーナ建設」の検討、準備をしている。ただ、ライセンス獲得はB1昇格の前提であって、チーム力アップが欠かせない。B2の18チーム中上位4チームに勝ち残り、プレーオフで勝利しないと夢は叶わない。
来季、球団創立5周年を迎える。ブースターが増え、スクール事業の生徒数も約500人に拡大した。パートナー企業も年々増えるなど一歩一歩着実な成長を遂げている。チームも来季へ向け、戦いがスタートしている。引き続き応援、お願いします。 (バンビシャス広報 和田真智子)
【NIE Newspaper in Education】 奈良、福井両市立の「六条小学校」児童が絆深める

薬師寺で交流する奈良、福井の六条小児童
学校名が同じということで10年以上前に始まった奈良、福井両市立の「六条小学校」の交流会が12日、薬師寺(奈良市西ノ京町)であり、いっそう絆を深めた。
参加したのは修学旅行に合わせて訪問した福井・六条小の6年生11人と奈良・六条小の6年生140人。これまでの8年間は奈良・六条小の校内で、県や学校紹介などで交流してきたが、今回は初めて薬師寺で実施した。
奈良・六条小の児童が奈良の魅力を世界遺産を前に紹介。また、一緒に薬師寺の村上定運伽藍主事(31)から薬師寺の魅力や人として大切なことを聴いた。
奈良・六条小の岩坂碧聖さん(12)は「福井のみんなと世界遺産で交流できたことは最高の思い出になる。奈良のよさもわかってもらえた」と喜んでいた。
【学童野球】 斑鳩少年野球部が6度目優勝 大和郡山ロータリークラブ大会

大和郡山ロータリークラブの谷野光司郎会長から優勝の表彰状を受け取る斑鳩少年野球部の選手
第22回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会の準決勝、決勝が20日、大和郡山市の「ならっきー球場(市営球場)」であり、斑鳩少年野球部が斑鳩ジュニアスターズを8―0で破り、6度目の優勝を飾った。
同一チームで、6年生で構成する斑鳩少年野球部と5年生以下の斑鳩ジュニアスターズという兄弟対決となった決勝は、斑鳩少年野球部が堅実なプレーで序盤から得点を積み上げ、〝お兄ちゃん〟としての面目を保った。
斑鳩少年野球部の森長留以主将(11)は「3月の大会では年下のジュニアスターズに負けた。今日、リベンジできてうれしい」と話していた。
準決勝の結果は次の通り。
斑鳩ジュニアスターズ5―2小林ビートルズ▽斑鳩少年野球部11―3西方パワーズ


【鹿角抄(コラム)】 優しさあふれる「高森のいえ」 十津川村に高齢者向け住宅
4月下旬、十津川村に新築された高齢者向けの村営住宅「高森のいえ」を取材した。高森のいえは、村に大きな被害をもたらした平成23年の紀伊半島豪雨を教訓に、安全地域とされた高森地区に建てられ、村内移住をきっかけとして集落再編に取り組むものだ。
村の担当者によると、過疎と高齢化が進む「日本一広い」村内では、高齢者は点在する集落に居住。「移動距離の問題など、ヘルパーらが抱える負担は大きかった」のだという。さらに、村内に老人ホームは1カ所しかなく、高額の負担をおして県外の福祉施設に通所する村民も見受けられるようになっていた。
利用者と従事者にとって福祉環境を充実させることが急務となっていたなか、村民の「安全な暮らし」と「充実した人生」を結びつけた高森のいえ。老人ホームのすぐ側にある現地に足を運ぶと、茶色を基調に建てられた5棟の平屋建てが目を引く。ほとんどが村の木材を使い、地元大工の手により建てられたもの。その佇まいからは「おじいちゃん、おばあちゃん。村で元気に、安全に暮らしてね」という村の優しさがにじみ出ていた。
訪れた日はあいにくの大雨だった。ふと、平成26年8月に広島市で発生した豪雨による土砂災害や、28年の熊本地震で経験した被災地での取材を思い出した。家族や長年住んだ自宅を奪われ、消えることのない悲しみをもたらした場所でも、「ここで一生暮らしていく」と決意する人の姿にいつも心を打たれた。
老人ホームを利用しやすいことから入居した高齢女性に軒下で話を聞くと、「生まれ育ったここが良いんよ」と村への愛着を語った。女性は紀伊半島豪雨で自宅近くの山が崩れ恐怖を感じたというが、「ここで一生を終えられたら幸せです」と話した。90歳を超えており、「先は長くないんだけどね」と言いつつも、新生活を楽しみにしている笑顔が印象的だった。
奈良市内から片道3時間ほどの運転。初めて訪れた十津川村は県内とは思えない距離で面食らったが、帰りの道中はなんだかほっこり温かい気持ちになった。 (森西勇太)
【あっ、これ食べたい!】「味季 和遊」 ポン酢も自家製 気軽に本格和食

和遊しゅうまい(左手前)と和楽弁当
奈良県香芝市西真美にある和食店「味季 和遊」。大阪や東京の有名店で修業を積んだオーナー、山下和彦さんは出汁だけでなく刺し身しょうゆやポンズなども自家製にこだわっている。
ランチで15食限定の「和楽弁当」は、2段になった松花堂弁当。ご飯や玉地蒸し(茶碗蒸し)などがのった上の段がふたになっており、開けると思わず「うわぁ~」と声が出てしまうような本格料理が、きれいに盛りつけられている。
取材時のメニューは、白身魚の南蛮サラダに、ネギとろ巻きなどの刺し身、マグロの団子や蕗などの煮物、エビと野菜の天ぷら。名物という「和遊しゅうまい」を追加した。豆腐とカニ身のシューマイで、ふわっっふわの食感。自家製のキリッと酸味の効いたポン酢でいただく。ランチメニューには自家製デザートとコーヒーが付くのも嬉しい。
「料理に合う日本酒も20種類くらいそろえています」と妻の雅美さん。気軽に行ける本格和食で、お薦めです。
(朋)
【住所】香芝市西真美2-2-20
【連絡先】☎0745・76・1325
【営業時間】
(昼) 午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時)
(夜) 平日は午後6時~午後10時(ラストオーダー午後9時)
土・日・祝日は午後5時半~午後10時(同)
【ホームページ】http://sp.raqmo.com/wayu/
【定休日】水曜
【メニュー】ランチは、和楽弁当(限定15食 1440円)、遊膳(1540円)、味彩膳(2260円)など。ディナーは、はなやか(3780円)、かがやき(5660円)など。一品料理の和遊しゅうまい(3個420円、ランチ時は1個100円)や出汁巻き玉子(680円)、海老とチーズの湯葉巻揚(880円)なども。
【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑩ 】 榊莫山書、元永定正画 「誰モヰナイ」 力強い書 合作への意気込み

昭和61(1986)年 紙本 額装 99×99㌢ 三重県立美術館蔵
榊莫山と元永定正の合作作品です。榊莫山が「誰モヰナイ部屋ニカケタ白ト黒ノ繪」と書き、元永定正(1922~2011年)が抽象的な画を描いています。
榊が書いた文は、自身が画と書の両方を手がけた作品(出品番号87)にも見られ、榊の心にかなう文の一つであったと思われます。この作品の書は力強く、合作に対する榊の意気込みがうかがわれます。
元永の画は、単純な線と明るい色彩により、何かの器具あるいは口をあけた生き物にも見える形を散らしたもので、作者の空想力・遊び心が感じられます。
元永定正は現在の三重県伊賀市に生まれ、戦後に兵庫県へ転居しました。吉原治良が主宰する具体美術協会へ入り(1971年まで会員)、画面に絵の具を流した「アンフォルメル(不定形)」の抽象絵画や、この作品のように単純な形態・明快な色調の絵画などを意欲的に制作しました。
榊は同郷の元永と親しく交流し、夢があっておしゃれな元永の画を身近に置いて楽しみました(『大和仏心紀行』2000年)。また、元永や津高和一ら同時代の画家と合作を行いました。後に、彼らと合作する機会に恵まれたことを感謝するとともに、振り返るとなつかしいと述べています(『詩・書・画 墨と60年 榊莫山展』2001年)。 (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)
【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑨】 榊莫山「カニ」 歩んだ道と重なる一文

平成6(1994)年 紙本 額装 43×53・5㌢ 三重県立美術館蔵
榊莫山は昭和27(1952)年に故郷の伊賀から大阪へ転居し、小学校などの教員を務めながら書家の道を歩みましたが、昭和56(1981)年に両親が亡くなり、帰郷しました。
伊賀の実家は自然に恵まれており、榊は時に土を耕しながら動・植物を友として暮らす中で作品を制作しました。畑から収穫した野菜などを観察して絵を描き、主に自作の言葉を添えた画と書の作品が生まれました。
掲載の作品も同様の1点です。墨の線でカニの姿をかたどり、繊細な筆触で彩色を加えています。輪郭の外側まで淡彩を施して柔らかい趣を表現する方法は、他に「砂山のブドウ」(出品番号43)、「エビ」(出品番号48)などにも見られます。
添えられた「人皆直行 吾独横行」の書は、飄々とした書風や弧を描いた配置からユーモラスな印象を受けますが、この一文は榊にとって意味がありました。旧制中学2年生の頃、戸襖のカニの絵に書いてあった同じ文を「人のまねはするな」という教訓として祖父から示され、印象に残ったと榊は記しています(「わが風狂の道」『墨と五十年・榊莫山展』1993年)。後に榊が歩んだ道とも重なる一文です。 (奈良県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)
【ドリームジャンボ】 幸運の女神、栗原有紗さんが産経新聞奈良支局でPR
1等と前後賞の賞金総額が7億円の「ドリームジャンボ」(第718回全国自治宝くじ)PRのため宝くじ幸運の女神、栗原有紗さん(21)が産経新聞奈良支局を訪れた。
今回のドリームジャンボは1等5億円が17本、1等の前後賞1億円が34本。また、1等1億円が24本の「ドリームジャンボミニ」も同時発売している。いずれも1枚300円で6月2日まで販売、抽せんはいずれも6月8日。宝くじ売り場の店頭で1度に20枚以上購入すると応募ハガキ(無くなり次第終了)がもらえ、宝塚歌劇公演チケットなどが抽選で当たる。
幸運の女神の栗原さんは「夢の詰まった宝くじで夢をつかんで欲しい。購入はぜひ奈良県内の売り場で」と笑顔で話していた。
【撮影日記 奈良写真倶楽部】 しだれ桜と青い瓦のコントラスト 専称寺
専称寺(奈良県香芝市)は小さな寺で、庭にしだれ桜が1本あるだけだが、近所の人には有名な撮影スポットとなっている。
4月の初めで、午後6時すぎ、ちょうどライトアップの直後を狙った。寺の瓦と桜のコントラストが見事だが、昼間は白くなり、夜は真っ暗。ちょうどこの時間が瓦が青く写り、美しい。毎年、撮影するが今年はうまく撮れた。 (藤森弘撮影)
【あっ、これ作ろ!】 「糀と野菜のお料理 花」 ビビンバ 暑い日に頭も身体もビビッ…
暑い日には、ぴりっと頭も身体も目覚めさせたいもの。地元野菜と発酵調味料を使った「糀(こうじ)と野菜のお料理 花」(奈良市白毫寺(びゃくごうじ)町)のオーナーシェフ、北村愛さん(41)に、自宅で簡単に作れるビビンバのレシピを教えてもらいました。
「発酵調味料を使うと消化もしやすく、上手に使うと塩分や糖分も減らせてお薦め」と北村さん。今回使うのは、糀と米を発酵させたノンアルコールタイプの甘酒「甘糀」を使った「甘糀コチジャン味噌」。田楽味噌としても使えます。「ナムル液」もいろいろな野菜をナムルにしたり、酢を加えてドレッシングに使ったり…と、他の料理に応用できる万能調味料です。
フライパンで仕上げるので、自宅でも挑戦しやすそう。約1時間程度で完成する絶品ビビンバ、ぜひお試しを! (朋)
【材料】(2人分)
甘糀コチジャン味噌※⑴大さじ2~3、塩糀ナムルたれ※⑵適量、豚バラスライス100㌘、ニンジン100㌘(2/3本)、豆苗100㌘(1/2パック)、切干大根20㌘、乾燥ひじき10㌘、卵黄2個、ゴマご飯(ご飯400㌘、いりゴマ小さじ2、ゴマ油小さじ2、塩小さじ1/4を混ぜた物)=写真❶ 
※⑴甘糀コチジャン味噌 甘糀160㌘、味噌120㌘、赤味噌20㌘、みりん100㌘、しょうゆ大さじ2、韓国唐辛子(一味唐辛子でも可)5㌘~
※⑵塩糀ナムルたれ 塩糀大さじ4、ゴマ油大さじ4、しょうゆ大さじ2、すりおろしにんにく8㌘
【作り方】
①甘糀コチジャン味噌の材料をすべて合わせ、厚手の鍋に入れて中強火にかける
②鍋底からヘラで混ぜながら煮詰め、全体に粘りが出てくれば火を止める=写真❷
③塩糀ナムルたれの材料をすべてボールに入れ混ぜ合わせる
④ニンジンは拍子木切り、豆苗は長さ半分に切り、それぞれゆでて重さ10%分の③と混ぜる。切干大根と乾燥ひじきは固めに戻し、豚バラスライスは適当な大きさに切り、それぞれ重さ20%分の③と混ぜる=写真❸ 
⑤小さめのフライパンを熱して豚バラスライスを焼き、取り出す。取り出したフライパンにゴマご飯を平たく敷き詰め甘糀コチジャン味噌を塗り、焼いた豚バラスライスと④のナムル、卵黄を並べる=写真❹ 
⑥⑤を中弱火にかけ、ご飯が軽く温まれば火を止め全体をかき混ぜて出来上がり
【ワンポイント】
●余った甘糀コチジャン味噌、塩糀ナムルたれは冷蔵庫保管で半年くらいは日持ちします
●甘糀コチジャン味噌と塩糀ナムルたれ、キムチを合わせると、チゲ風スープにも
【糀と野菜のお料理 花】 季節の野菜と発酵調味料を使った料理が人気で、ランチは午前11時半から、ディナーは要予約で午後5時から。電話注文で弁当も販売。毎日の献立に役立つ簡単な発酵ごはんの料理教室を毎月開催しており、ホームページ(http://www.hana-nara.com/)で日程や内容などを掲載。日曜定休。(☎0742・24・2178)
【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑧】 紫舟 「鯨波動図」 曲線的な平仮名の造形効果

右隻
平成25(2013)年 金屏風、墨、アクリルグァッシュ 屏風 各隻186×350㌢ 紫舟氏蔵
鯨が岩にぶつかり、吹き出した潮が岩にかかって、波立つ海へ流れ落ちています。水しぶきがあたりに飛び散り、躍動感を強調しています。作品名「鯨波動図(くじらはどうず)」の「波動」は、波の動きとともに、衝撃で波形に変形した鯨も意味しているようです。
屏風一双の右半分に鯨、左半分に岩と潮を配した大ぶりな構図の画に、力強い筆致で文字を加えています。作者は、鳴門の潮を連想させるような「なみぬねの ぬのぬののぬの なるとほほ なにぬねの ぬのほほほのほほほ なななな ににににに ぬぬぬ ねねね のののののの なにぬねのほほ」という書について、文の意味ではなく曲線的な平仮名の造形的効果を重視したと言っています。また、同じ文字を繰り返すことなどにより、波動を書で表現したと見ることもできるでしょう。
最後に「平成二十五年癸巳清浄明潔 紫舟」と記し、「紫碧舟」と「福神紫碧舟」という文字を刻んだ印を捺しています。平成23年の東日本大震災を念頭に置いて制作したとも作者は述べています。
(県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)

左隻
【奈良のシカ】 シーズン初の赤ちゃん誕生 6月1日~30日に鹿苑で赤ちゃん約200頭公開
奈良公園(奈良市)にある「鹿苑(ろくえん)」で、今シーズン初めてシカの赤ちゃんが誕生し8日、愛らしい姿が報道陣に公開された。体重3・5㌔、体長66㌢のオスで、母子ともに健康だという。
7日午前11時ごろ、苑内の見回りをしていた「奈良の鹿愛護会」の職員が、母ジカとともに弱々しく立っているバンビを見つけた。子ジカの健康状態が安定するのを待って、この日まで披露が控えられた。子ジカは、元気いっぱいに駆け回ったり、芝生の上で気持ちよさそうに寝るなど、かわいらしいしぐさを見せていた。
鹿苑には、出産間近のメス鹿が208頭保護されており、6月初旬~中旬に出産のピークを迎える。
発見した同会職員、河辺隆之さん(31)は「よくぞ無事に生まれてきてくれた」と目を細めていた。6月1~30日に鹿苑で一般公開され、7月中旬に奈良公園に放される。



【マスターズ甲子園】 違う世代がはつらつプレー 決勝は21日に佐藤薬品スタジアムで
かつての高校球児たちが、同窓会チームを結成し、再び夢の舞台・甲子園を目指す「マスターズ甲子園2017」の奈良県予選(準々決勝~準決勝)が、桜井市の芝運動公園で行われた。
マスターズ甲子園は、野球を通じて、OB間の交流や愛校心の向上などを目的に、平成16年から毎年開催。県内では約10年前にOB連盟が発足し、県予選は今年で6回目。出身校別に18歳~70代の幅広い世代で編成された19チームが出場した。
4日は準々決勝と準決勝の計6試合試合が行われ、元監督や元マネジャーも応援に駆けつけ、選手ははつらつと白球を追いかけていた。
郡山高校野球部OBの木原敏裕さん(60)は「世代の違う選手が、同じ目標に向かって野球ができるのはいいこと。現役時代とは違う野球の楽しみ方ができる」と話していた。
決勝は21日に橿原市の佐藤薬品スタジアムで開催される。同日、今年と昨年の優勝チームで代表決定戦を行い、勝利したチームが、11月に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催される「マスターズ甲子園2017」に出場する。


【学童野球】 熱戦開幕! 第22回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会

選手宣誓する斑鳩少年野球部の森長留以主将
第22回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会が29日、大和郡山市の「ならっきー球場(市営球場)」で開幕した。
晴天の下、大会には同市と生駒郡の計15チームが参加した。
開会式では斑鳩少年野球部の森長留以主将(11)が、「プレーボールからゲームセットまで、正々堂々と全力プレーすることを誓います」と元気いっぱいに選手宣誓をした。
準決勝と決勝は5月13日に同球場で開催される予定。初日の試合結果は次の通り。
【1回戦】小林ビートルズ9-4法隆寺ファイターズ▽平和レッドスワローズ2-0矢田イーグルス▽斑鳩ジュニアスターズ6-1小泉ファイターズ▽小林ファイヤーズ12-3三郷北イーグルス▽郡山フレッシュ37-0三郷TFB▽斑鳩少年野球部7-5リトルジャイアンツ▽城ケ丘エンゼルス11-3奈良信貴REDS
【2回戦】小林ビートルズ3-2平和レッドスワローズ▽斑鳩ジュニアスターズ7-0小林ファイヤーズ▽斑鳩少年野球部14-0郡山フレッシュ▽西方パワーズ10-7城ケ丘エンゼルス
【学童野球】 大安寺アパッチライオンズが初優勝 第37回奈良市長杯

逆転のランニング本塁打を放ち、大喜びの大安寺アパッチライオンズの冨安海斗選手
21チームが参加した第37回奈良市長杯学童軟式野球大会の決勝戦が29日、奈良市の柏木球技場で行われ、大安寺アパッチライオンズが登美ケ丘フェニックスを3―2で破り、悲願の初優勝を果たした。
試合は1―1で同点の五回表、6番の冨安海斗選手が右中間を破るランニングホームランで見事逆転に成功。六回表にも3番米田涼平の長打で追加点をあげ、粘る登美ケ丘フェニックスを振り切った。
大安寺アパッチライオンズの森本暖大主将(11)は「苦しい試合だったけど、みんなが1つになって優勝することができました」とし、冨安選手も「外角低めを思い切り振り抜いた。『絶対に打ってやる』という気持ちでした」と笑顔を見せた。
優勝した大安寺アパッチライオンズは9月に桜井市で開かれる第18回ろうきん杯学童軟式野球選手権大会に出場する。
その他の試合結果は次の通り。
【準決勝】大安寺アパッチライオンズ2―1奈良伏見イーグルス▽登美ケ丘フェニックス4―3平城スポーツ少年団
【3位決定戦】平城スポーツ少年団7―4奈良伏見イーグルス

【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑦】榊莫山 「天平ノ首飾リ Ⅱ」 女性・母性に対する憧れうかがえる

平成6(1994)年 絹本 額装 45・5×61㌢ 三重県立美術館蔵
ハコネウツギヲ古イ百濟(くだら)ノ壷ニイケ 遠イ天平ノ首飾リヲ想フ
榊莫山はこの女性像について、京都・浄瑠璃寺の吉祥天像をモデルにしたと記しています。浄瑠璃寺の吉祥天像は鎌倉前期の復古的な作品とされる木彫像で、美しい顔立ちや華麗な服装によって知られています。
同じ主題の作品を見た人から「美しすぎる。もうちょっとやんちゃで、いたずらっぽいのを、見たい」と言われた榊は、いたずらっぽい女性像にいどみ続けたとも記していますが、掲載の作品も美しさと愛嬌を併せ持つ一点です。揺れる輪郭線、髪や衣服に置かれた墨のむら、単純化された目鼻・装身具には、筆者の遊び心が感じられます。
このように、今回の展覧会では女性を主題とする榊の作品も展示しています。表現が異なる2点の「天平ノ首飾リ」、墨画の裸体画に詩的なフレーズを書き添えた作品、漢字「女」を書いた書、「母」を造形化して陶板に刻んだ作品から、女性・母性に対する榊の憧れがうかがわれます。(県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)
【あっ、これ食べたい!】 「学園前 ベイクス」 手の込んだ焼菓子 お土産にも
奈良市学園大和町にあるこだわりの焼菓子を取りそろえた「学園前ベイクス」。「20種類ほどの焼菓子を1つずつ、愛情込めて作っています」とオーナーの長田敬司さん(34)は話す。
人気のベイクドチーズケーキはフランス産クリームチーズを使ったまろやかな舌触り。洋梨とヘーゼルナッツタルトは白ワインに漬け込んだ洋梨と、アーモンドクリームがサクサクのタルトの上に。いちじくのタルトは、赤ワインで煮たいちじくと紅茶入りアーモンドクリームが好相性。カットケーキ(タルト類)は3個で千円というお得なセット価格でも販売している。
暑い時季には、アイスクッキーの「クリームサンドクッキー」が人気。冷凍した状態でサクッと一番おいしいくなるように考案された厚めのクッキーに、クリームがサンドされている。バニラビーンズ入りの「バニラ」、ラムの香りがガツンとくる「ラムレーズン」、甘酸っぱい「カシスクランベリー」の3種。パサパサしておらず、とても食べやすい。
1つの焼菓子を作るのに、仕込みから2~3カ月かかるものもあるという手の込んだ品々。かわいい鹿の形をしたビスケットなどもあり、奈良土産としてもお薦めです。 (朋)
【住所】奈良市学園大和町2|134
【連絡先】☎0742・51・7106
【営業時間】午前10時~午後2時
【ホームページ】http://bakes-net.com/
【定休日】火曜、水曜、木曜
【メニュー】クリームサンドクッキー(各160円)、洋梨とヘーゼルナッツタルト(390円)、いちじくのタルト(390円)、ベイクドチーズケーキ(1ピース360円)、生シフォンケーキ(880円)、ビスケット(250円)、フィナンシェ(180円)など
【鹿角抄(コラム)】 「奈良-十津川 わずか1時間」に現実味
4月11日午前5時すぎ、十津川村長選告示取材のためマイカーで奈良市の自宅を出発した。市中心部から村役場までは約100㌔。立候補受け付け開始の午前8時半に間に合うよう約3時間の行程を見込んでいた。
国道24号を南下し、大和郡山市から京奈和道へ。昼間なら混雑する箇所も早朝だからスイスイ。休日にはあまり通りたくない橿原市の商業施設前もノンストップで通過し、御所南ICから再び24号へ。
風の森峠をパッシングする京奈和道新田東佐味トンネル(約1・8㌔)の工事現場を横目に見ながら五條市の本陣交差点から国道168号(五條新宮道路)に。同市中心部を過ぎれば、信号はなく一本道で、ぐんぐん加速。途中2回の休憩を挟んだが、午前8時前には村役場に到着した。休憩時間を除けば、所要時間は約2時間。「かなり早い」と思った。
届け出を見届けて、午前10時からの現職陣営の出陣式も取材。村外からの来賓も数多く、前日から温泉泊まり込みという人もいたようだが、同じように早朝出発の来賓もいて、中和地域の首長の一人は「午前7時すぎに自宅を出た」という。
東南海・南海地震の際には重要な交通路となる紀伊半島アンカールートの京奈和道と五條新宮道路は現在、整備が進められている。新田東佐味トンネルと、紀伊半島豪雨で被害を受けた五條市辻堂地区を迂回する辻堂バイパスの未開通部分(約1・1㌔)は今年度中に開通予定。
さらに着工済みの五條新宮道路の十津川村の3工区(計9・3㌔)、冬場は降雪・凍結に悩まされる最大の難所・天辻峠を貫く「新天辻トンネル」(全長約6㌔)、京奈和道の奈良市部分などが完成すれば、相当の時間短縮になることはまちがいない。
ふるさと十津川村へは何百回と走っており、日中は渋滞もあるので所要時間は約3時間。これまで時間はあまり意識していなかったが、今回はおそらく最短時間。「奈良-十津川1時間」という大構想もちょっと現実味が出てきたと感じている。約半世紀前、奈良大仏前行きの奈良交通特急バスで村から約6時間かけて移動していたことを思い出すと、夢のようである。 (野崎貴宮)
【榊莫山と紫舟のシンフォニー⑥】 榊莫山「山河茫々」 書の実用性と造形性が引き裂かれようとしている

昭和60(1985)年 紙本 屏風 168×185㌢ 三重県立美術館蔵
2曲屏風の大きな紙面いっぱいに「山河茫々」の4文字を書いています。墨の垂れや穂先の割れを気にせず、太い筆を勢いよく動かした、激しい表現の作品です。
漢字の書体には篆・隷・楷・行・草の各書体がありますが、この作品は文字の崩し方が楷と草の中間である行書体で書かれています。
「山河茫々」の「茫々」とは、広々としてはるかな様子、またはぼんやりとしてはっきりしない、先の見通せない様子のことです。榊莫山は講師を務めたNHK趣味講座「書道に親しむ」のテキストの前書きにおいて、東洋の書は長い歴史の中で実用性と造形性を融合させてきたが、コンピューターなどの新しい文字作成手段が出現した現代では書の実用性と造形性が引き裂かれようとしていると述べています。そして、これからの書をどう考えればよいかということこそ重要なテーマであり、これを風景にたとえれば、まさに〝山河茫々〟の野に立っているような気分であるとして、この作品の図版を掲載しています。 (県立美術館学芸課 稲畑ルミ子)


































