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【なら正月記 参】花びら餅 旬の素材と華やぎ味わう  萬御菓子誂處「樫舎(かしや)」

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半月状の見栄えも趣深い「花びら餅」は、新年を祝う伝統的な和菓子。平安時代の宮中の新年行事に由来するとされ、お茶の世界では京都・裏千家の初釜で出されることでも有名だ。
奈良町(奈良市)の「萬御菓子誂處(よろずおんかしあつらえどころ)『樫舎(かしや)』」が作る花びら餅は、もち米の中でも最高級の「近江羽二重糯(はぶたえもち)」と、上品な味わいの「備中白小豆(しろしょうず)」で作った白あんを使用。選び抜いた素材で客をもてなす。
「食感を作るのがわれわれの仕事。きれいな湧き水をそのままお客さまにお出しするといった感じです」と、主人の喜多誠一郎さん(43)。何より素材を大切にして手数を加えず、畑の恵みを直接届けることがモットーという。
□  □
和菓子といえば京都が注目されがちだが、実は奈良も菓子とは縁が深い。吉野が本場の葛菓子を思い浮かべる人も多いだろう。
菓子はそもそも果実を意味したといい、「日本書紀」は、宝来山古墳(奈良市)が御陵とされる垂仁天皇の命で、田道間守(たじまもり)という人物が常世(とこよ)の国から「非時香菓(ときじくのかくのみ)」(橘の実)を持ち帰ったと記載。田道間守は「お菓子の神様」として崇められている。春日大社(奈良市)では古代に伝わった唐菓子「餢飳(ぶと)」が神饌(しんせん)として神に供えられ、そうめんの原型とされる「索餅(さくべい)」も奈良に伝わってきたという。
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「当時の日本人の味覚に合う形で取り入れたのは大きな功績でしょう」と、奈良女子大学の高村仁知教授(食物栄養学)はたたえる。奈良市内には林浄因を祭る「林神社」まであり、4月19日には菓子業界の繁栄を祈願する「饅頭まつり」が開かれ、全国から数多くの饅頭が献上。奈良と菓子との縁深さを実感させてくれる瞬間だ。
□  □
正月の花びら餅を見てもそうだが、和菓子の特徴の一つは四季の変化と関係が深いことだろう。春は桜餅やうぐいす餅、夏は柏餅や水ようかん、秋には月見団子や栗饅頭…といったふうに実に豊かだ。
「樫舎」ではクリやユズ、ユリネなどの素材を生かす菓子を提供。喜多さんは「素材を一番おいしい状態で食べてもらえるよう、常に旬に合わせた菓子作りを心がけている」と語る。
店内にはそんな喜多さんの説明に耳を傾けながら菓子を楽しむカウンター席も。取材した日も満席で、横浜市の会社員、安田理絵さん(40)は「菓子作りの様子を直接見ながら食べられ、とびきりおいしい」と満足そうだった。
春夏秋冬、奈良の名店で生まれる菓子の数々。そこには〝旬〟に敏感な日本人の感性が息づいている。   (浜川太一)

 樫舎 奈良町の元興寺近くにある和菓子店で、近鉄奈良駅から南東へ徒歩約15分(奈良市中院町22の3)。季節の生菓子などを作っており、春日大社や薬師寺、東大寺、元興寺といった有名社寺にも納めてきた。営業時間は午前9時~午後6時。無休。注文販売が中心で、喫茶も。カウンター席は要予約。問い合わせは(☎0742・22・8899)。日本唯一の「まんじゅうの社」として知られる林神社(同市漢国町6)は近鉄奈良駅から南へ徒歩数分。

【なら正月記 弐】清酒発祥の地 水と景色が醸す美酒  奈良豊澤酒造

「菩提酛(ぼだいもと)」と書かれ、荒縄が幾重にも巻き付けられた大きな蒸し器。蒸された酒米がござに入れられる度にもうもうと湯気が%e3%80%90%e3%81%aa%e3%82%89%e6%ad%a3%e6%9c%88%e8%a8%98%e3%80%91%e2%91%a1%e9%85%92%e3%80%80%e3%82%b5%e3%83%96%e3%83%bb%e6%ad%a3%e6%9a%a6%e5%af%ba%e8%8f%a9%e6%8f%90%e9%85%9b%e4%bb%95%e8%be%bc%e3%81%bf上がり、寒中に熱気があふれ出す。
「清酒発祥の地」とされる奈良市菩提山町の正暦寺で、毎年1月に行われる「菩提酛清酒祭」(今年は9日)。県内蔵元の有志らが参加し、「菩提酛」と呼ばれる酒母をつくる仕込み作業が行われる。
正暦寺では中世、神仏にささげるために「僧坊酒」を醸造。菩提酛による酒の仕込みは室町時代からの歴史があり、現在に至る酒造技術の原形という。途絶えていたが、蔵元有志や寺関係者らが平成11年に製造法の再現に成功した。
「いい酒はきれいな水と美しい景色から生まれます」。正暦寺の大原弘信住職(63)が語るように、辺りの森林や清流を見ていると、間違いなくうまい酒が醸されそうに感じる。
□  □
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そんな奈良県内には現在、約30軒の蔵元があり、それぞれ特色のある〝うま酒〟を醸している。
その一つ、奈良市の「奈良豊澤酒造」は、大吟醸の「豊祝」が全国新酒鑑評会で12回も最高賞の金賞を受賞。純米吟醸「無上盃」も人気だ。
「飲み飽きない酒造り」がモットーという蔵に入れてもらうと、仕込まれた米の甘い香りが漂ってきた。
ずらりと並ぶのは9千㍑の大きな桶。中をのぞくと発酵中の白い醪(もろみ)が静かに泡立っている。蔵人は毎朝5時、発酵を均等化するために竹棒で醪や酒母をかき混ぜる「櫂(かい)入れ」を行うという。
「ここは蔵の心臓部。麹(こうじ)づくりで酒の味は8割方決まる」と話す豊澤孝彦社長(43)に案内してもらったのは、醸造を左右する麹をつくる麹室だ。麹は米に菌を繁殖させたもので、室内の温度は31~32度に、湿度は70%に保たれる。上半身裸の蔵人たちが作業に励む姿を目の前にすると、時代がひと昔前に戻ったかのようだ。
機械化されている蔵も多いというが、豊澤社長は「機械では温度が分かってもカビの生育などは調整できない。これがうちのやり方」と信念を曲げない。
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奈良豊澤酒造が手作業にこだわり、1カ月かけて仕込まれた後にしぼられた生酒は薄く透き通った山吹色をしている。ここから貯蔵などの工程を経てようやく透明な日本酒が完成するのだ。
新酒がうまいこの時期、3月中旬まで期間限定の酒が販売される。「豊祝 吟醸あらばしり」は山田錦を100%使い、昔ながらの「袋しぼり」で造られた香り高い酒。「豊祝 吟醸にごり酒」はまろやかで、コクのある味わい。いずれも酒好きをうならせそうだ。
「和食が高い評価を受け、日本酒も見直されつつある。食中も楽しめる酒を造っていきたい」と豊澤社長。清酒発祥の地で醸されるこだわりの酒がさらに新たな歴史を刻んでいく。   (神田啓晴)

奈良豊澤酒造 JR桜井線帯解駅から西へ徒歩約10分(奈良市今市町405)。明治元(1868)年創業。3月中旬まで販売の「豊祝 吟醸あらばしり」と「豊祝 吟醸にごり酒」はともに1800㍉㍑入りで2700円。蔵直送の酒が飲める直営店「蔵元豊祝」は、県内では近鉄奈良駅改札前と大和西大寺駅コンコースにある。問い合わせは同酒造(☎0742・61・7636)。

【なら正月記 壱】春日大社 中旬の献  新たな年 神への感謝凝縮

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盆に載せられた饗膳(料理)が恭しく運ばれてきた。
杉の一枚板に盛られているのは、青豆をのせた白蒸し御強、タイの刺し身、ブリの照り焼き、ゴボウ・ダイコンの酢の物、塩餡、ミカン。タイのすまし汁と焼丸餅入り雑煮、「ほとぎ」と呼ばれる素焼きの小壷に入った濁り酒もつく。
春日大社(奈良市)の「中旬の献」と呼ばれる膳。元旦からの祈禱が満願となる今月7日に行われる神事「御祈禱始式」で供えた神饌(酒食)を下げた後、直会(宴会)で参列者に振る舞われる。
やわらかい白蒸し御強はかむほどに米の甘みがじんわりと広がる。各品、おしなべて素材のうまみを生かした上品な味付けだが、塩餡(砂糖を使わない塩味の餡)はおかずとも菓子ともつかない不思議な味だ。
「質素に感じるかもしれませんが、『海なし県』の奈良では古来、海の魚は貴重。正月の豪華な神饌として考えられた献立でしょう」と、大社の中野和正権禰宜(51)は語る。
飽食の時代に暮らす私たちには、一目しただけでは正月らしい豪華さを感じることはできないかもしれない。だが、神聖なお供えがもとであることを知った瞬間、新年を迎えられた感謝の念がこみ上げてくる。
□  □
御祈禱始式は五節句の最初に当たる「人日」に国家の安泰や皇室、国民の繁栄を祈願する重要な神事。春日大社幣殿に白装束の神職が並んで、祓串を手に「中臣祓」(大祓詞)を3度奉唱し、凛とした新春の境内に祈りの声が響く。
古来のこの神事は明治維新に中断。明治25年に再興され、中旬の献はこのときに初めて作られたというが、同27年1月7日の社務日記には「御祈禱始の参列者に7百年来古式の飯食を出す」と記されている。
大社の秋田真吾学芸員(50)によると、明治25年の約700年前に当たる養和2(1182)年1月7日の社務日記に御強を供えた「御強神事」のもととなった「強物」の記載がある。「中旬の献の『白蒸し御強』と通じる。御祈禱始式の再興に当たり、神饌の献立を700年前の神事に求めたと考えられる」と秋田学芸員。御強は、神に供えられ、食されてきたごちそうだ。
□  □
春日大社で行われる祭儀は日々の「日並御供」に加え、「旬祭」(毎月1、11、21日)や「節供祭」(年5日)、さらに「春日祭」「春日若宮おん祭」など年間2千回以上にのぼる。それらの多くで供えられる神饌には米や魚、野菜を調理せず、まるごと神前に供える「生饌」と、調理したものを供える「熟饌」の2種類がある。
もとは熟饌が主流だったが、明治以降は生饌が大半となり、熟饌の伝統を受け継ぐ神社は全国でもごくわずかに。春日大社では御祈禱始式や春日祭、春日若宮おん祭など、限られた祭事で「古式神饌」として献じられている。熟饌は神職が丹精して調理し、神への真心が込められるのだ。こうした神饌をもととする中旬の献は「神徳」を授かる貴重な膳ということになる。中野権禰宜はこう話す。
「本来は、今では素朴とも思えるような料理がごちそうで、神様に感謝しながらいただいた。『原点に戻れ』と教えられているように感じます」      (田中佐和)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 暮らしが多様化し、季節感も薄れつつある昨今、「正月」を実感できない人も増えている。だが、奈良はまだまだ新年らしさを体感できる風物に満ちている。食や行事を通じて奈良の〝旬〟を紹介する。

 春日大社・御祈禱始式と中旬の献 7日午前10時から。神職が幣殿で中臣祓を唱えた後、直会殿で春日明神の姿を描いた掛け軸「鹿島立神影図」に神饌を供え拝礼。狂言も奉納される。その後、参列者に「中旬の献」が振る舞われる。一般参拝者は参拝所から御祈禱始式の一部を見ることができる。中旬の献は御祈禱始式以外の日にも予約制で試食が可能。5500円。7日前の予約で10人以上から。問い合わせは春日大社(☎0742・22・7788)。

 

1月2日は新聞休刊日です。

本年は産経新聞ほか、グループ紙をご購読いただきまして、まことにありがとうございます。

来年1月2日は「新聞休刊日」となっており、朝刊の配達がございません。大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解くださいます様宜しくお願い致します。

普段、インターネットでニュース記事を読んでいただいている皆様、「ニュースはネットで十分」と思っていらっしゃる皆様、紙の新聞を読むと、新しい発見があるかもしれません。

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【2016 この1年㊦】 11月 式年造替で「正遷宮」  12月 キトラ古墳壁画の修復完了

 《9月》
【4日】紀伊半島豪雨から5年を迎え、7人が死亡、4人が行方不明となっている五條市大塔町で追悼式。約250人が参列し、新たに建立された慰霊碑も除幕された。

リオデジャネイロ・パラリンピックの柔道で銅メダルを獲得した正木健人選手

リオデジャネイロ・パラリンピックの柔道で銅メダルを獲得した正木健人選手

【10日】リオデジャネイロ・パラリンピックの視覚障害者による柔道、男子100㌔超級で、天理大出身の正木健人選手(29)が銅メダルを獲得。
【24日】明日香村のキトラ古墳の極彩色壁画を保存・展示する「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」が開館。文化財保護の原則である現地保存によらず、壁画を墳丘外で保存しながら展示する国内初の施設。
【30日】政務活動費の収支報告書に添付の領収書を偽造したなどとして、上田悟県議(59)が辞職願を提出。
 《10月》
【1日】春日大社の20年に1度の国宝・本殿修理「式年造替」を記念し、増改築された収蔵・展示施設「国宝殿」(旧宝物殿)がリニューアルオープン。
【4日】東大寺の東塔跡から奈良時代の基壇を発見。治承4(1180)年の平氏による南都焼き討ちとみられる火災の痕跡も残っていた。
【21日】国の文化審議会が、奈良少年刑務所(旧奈良監獄)を重要文化財に指定するよう答申。
【22日】天川村の大峰山系弥山で、9日から行方不明になっていた島根県の冨樫篤英土木部長が登山者に発見され、2週間ぶりに救助された。
【23日】任期満了に伴う葛城市長選で、元市議の無所属新人、阿古和彦氏(57)が初当選。
 《11月》
【6日】春日大社の「式年造替」で、移殿に移っていたご神体が本殿に戻る「正遷宮」が行われた。

ご神体が本殿に戻る「正遷宮」(門井聡撮影)

ご神体が本殿に戻る「正遷宮」(門井聡撮影)

【16日】和歌山県かつらぎ町で1万本超の大麻草が栽培されているのが見つかり、県警が大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いで、指定暴力団東組幹部ら男4人を逮捕。
【16日】県出身で法相、文相などを務めた奥野誠亮氏が死去。
【17日】平成16年、奈良市立富雄北小学校1年の有山楓ちゃん=当時(7)=が誘拐、殺害された事件から12年。同校で全校集会が開かれた。
【20日】田原本町が実施する地域子育て支援拠点事業をめぐり、業務を委託された同町の社会福祉法人「愛和会」が偽造領収書を町に提出したとして、県警が有印私文書偽造・同行使容疑で、元理事長の男(69)らを逮捕。
【20日】興福寺の「国宝館」と「東金堂」で、文化財に液体がかけられている被害を確認。21日には東大寺大仏殿と橿原神宮でも同様の被害を発見。
《12月》
【8日】明日香村の修復施設での修復作業が完了したキトラ古墳壁画の「玄武」「青龍」などを、国営飛鳥歴史公園内につくられた保存・展示施設「四神の館」に移送。約10年がかりの同壁画の修復がほぼ完了した。

キトラ古墳北壁の「玄武」(文化庁提供)

キトラ古墳北壁の「玄武」(文化庁提供)

【11日】「奈良マラソン2016」が開催。計約1万7千人の市民ランナーが駆け抜けた。
【22日】世界遺産・法隆寺にある国指定重要文化財の「東院四脚門」にダンプカーの荷台が衝突。四脚門の屋根部分にある棰13本と破風1本が割れるなどした。
(肩書、年齢は報道当時)

【2016 この1年㊥】 7月 参院選、佐藤氏が初当選  8月 大野選手、タカマツペア金メダル

 《5月》
【7日】奈良市月ケ瀬の山林で無許可で土砂を掘削したなどとして、県警が県砂防指定地管理条例違反と森林法違反容疑で三重県伊賀市の土砂採取会社社長(73)を逮捕。
【7日】考古学者で元奈良国立文化財研究所長を務めた坪井清足氏が、急性心不全で死去。94歳。
【12日】前方後円墳の原型とされる陸橋を持つ弥生時代末期の大型円形周溝墓が橿原市の瀬田遺跡で見つかり、奈良文化財研究所が発表。
【17日】県などのJR関西線奈良-郡山駅間の新駅構想で、建設予定地が奈良市八条付近に決定したことが判明。
【24日】春日大社の「式年造替」で本殿の板塀に描かれた壁画5面が40年ぶりに描き直されることになり、はぎ取り作業が報道公開。

壁画が40年ぶりに描き直されることになり、はぎ取られる春日大社本殿の板塀

壁画が40年ぶりに描き直されることになり、はぎ取られる春日大社本殿の板塀

《6月》
【8日】警察官をかたって現金1千万円をだまし取ろうとしたとして、生駒署などが詐欺未遂容疑で兵庫県三田市の無職少年(17)を逮捕。
【10日】文化庁は、明日香村の施設で修復中のキトラ古墳壁画の天文図を報道陣に公開。実物公開は初めて。
【10日】安倍晋三首相が白鳳短大(王寺町)を訪問、学生と昼食をともにして「18歳選挙権」をPRした。

学生とランチをともしに「18再選挙権」をPRする安倍首相

学生とランチをともしに「18再選挙権」をPRする安倍首相

【22日】参院選が公示され、奈良選挙区(改選数1)は現職と新人3人が立候補。
【27日】橿原市の県立橿原高校で、放課後2時間限定の期日前投票所が開設された。
 《7月》
【10日】参院選が投開票され、奈良選挙区では自民新人の佐藤啓氏(37)が現職と新人2人を破り初当選。
【12日】奈良市の「環境清美センター」駐車場に職員がトレーニングルームを設置していたことが発覚。
【21日】皇太子ご一家が橿原市を訪れ、神武天皇陵をご参拝。長女の敬宮愛子さまは初めてのご参拝となった。
【28日】法務省が、明治時代に造られた奈良少年刑務所(奈良市)を廃止し、保存・活用するため民間事業者を募集すると発表。
《8月》
【3日】天理市の大規模太陽光発電建設事業をめぐり、官製談合防止法違反容疑で大阪地検特捜部が同市役所などを家宅捜索。
【8日】リオデジャネイロ五輪で、柔道男子73㌔級で天理大出身の大野将平選手(24)が金メダルを獲得。
【16日】川上村の国道169号の大迫トンネル内で乗用車とワゴン車が正面衝突して火災が発生。ワゴン車内から2人の遺体が見つかった。

決勝を制し、拳を突き上げて喜ぶ高橋礼華選手(奥)と松友美佐紀選手(甘利慈撮影)

決勝を制し、拳を突き上げて喜ぶ高橋礼華選手(奥)と松友美佐紀選手(甘利慈撮影)

【18日】リオデジャネイロ五輪でバドミントンの女子ダブルスで、橿原市出身の高橋礼華(あやか)選手(26)と松友美佐紀選手(24)の「タカマツペア」が金メダルを獲得。
【20日】紀伊半島豪雨から5年を前に、十津川村で水害慰霊祭。
【24日】文化庁は、約10年がかりの修復を終えたキトラ古墳壁画を明日香村に新設の「四神の館」に修復施設から移送した。
(肩書、年齢は報道当時)

【2016 この1年㊤】 3月 智弁学園、センバツ初V  4月 天皇、皇后両陛下ご来県

今年も残りあとわずか。奈良県内の主なできごとを3回にわたり振り返る(肩書・年齢は報道当時)。
《1月》
【8日】香芝市で平成27年7月に小6女児が連れ去られ翌日保護された事件で、未成年者略取や逮捕監禁致傷などの罪に問われた伊藤優被告(26)に奈良地裁が懲役4年の判決。
【15日】天理市や大和高田市、三郷町、川西町、山添村などの10市町村が、天理市内で計画中のごみ焼却施設の共同運営に向けた協定を締結。35年度の稼働開始をめざす。
【24日】宇陀市誕生10周年記念式典が同市文化会館で開催。
【26日】田原本町長選で新人の森章浩氏(40)が無投票で初当選。吉野町長選では現職の北岡篤氏(59)が無投票で3選。
【26日】天理教の「教祖130年祭」が天理市の教会本部神殿で行われ、国内外から約20万人が参拝。
【29日】観光オフシーズンの集客を狙う「奈良大立山まつり」が奈良市の平城宮跡で初開催。県の発表では2月2日までの会期中に約5万人が来場。
《2月》
【7日】高取町長選で現職の植村家忠氏(72)が3選。
【8日】東大寺が華厳宗管長・第222世別当(住職)に狹川普文(さがわふもん)師(64)を選出。
【17日】生駒市が学研高山第2工区のうち都市再生機構の所有地(132・5㌶)を3億4千万円で取得すると発表。平成32年度の事業着手をめざす。
【18日】橿原神宮が約1年がかりで修復した重要文化財の本殿(1855年建築)を公開。
【21日】シャープが不振が続く液晶パネルの国内生産拠点集約のため、天理工場での生産を別工場に移すと発表。
 《3月》
【3日】不動産開発大手「森トラスト」が奈良市役所前の県有地に外資系ホテル「JWマリオットホテル奈良」(150室)を32年春に開業すると発表。宿泊客増加をめざす県が誘致。
【23日】舒明天皇や蘇我蝦夷の墓の可能性がある明日香村の小山田遺跡で、飛鳥時代の巨大方墳の基礎部分とみられる遺構が橿原考古学研究所の調査で見つかる。
【31日】智弁学園が選抜高校野球大会決勝戦で高松商を2-1で破り、初優勝。
【31日】県警がスーパーマーケットで客の財布を置引したとして前生駒署長(60)を減給の懲戒処分。
《4月》
【1日】五條市と大淀町、吉野町内の公立3病院を再編した南奈良総合医療センター(ベッド数232床)が大淀町に開院。
【2日】天皇、皇后両陛下が来県し、橿原考古学研究所を視察される。

天皇、皇后両陛下が神武天皇陵を参拝された

天皇、皇后両陛下が神武天皇陵を参拝された

【3日】橿原市の神武天皇陵で「神武天皇二千六百年式年祭山陵の儀」。天皇、皇后両陛下が出席し、山陵に拝礼される。橿原神宮では「神武天皇二千六百年大祭」が行われた。
【11日】2歳の長男をプラスチックの収納ケースに閉じ込めて殺害したとして、県警が殺人容疑で父親の会社員、井上祐介容疑者(39)=生駒市=を逮捕。
【22日】東大寺と奈良文化財研究所などが同寺東塔跡から七重塔があったことを示す「七」の文字が刻まれた鎌倉時代の瓦が出土したと発表。%e3%80%90%e5%9b%9e%e9%a1%a7%e3%8a%a4%e3%80%91%e3%81%95%e3%81%97%e5%a5%88%e8%89%af%e3%83%bb%e6%9d%b1%e5%a4%a7%e5%af%ba%e3%81%ae%e6%9d%b1%e5%a1%94%e8%b7%a1%e3%81%8b%e3%82%89%e3%80%81%e3%80%8c%e4%b8%83
【23日】キャロライン・ケネディ駐日米大使が就任後初めて来県し、奈良市の東大寺福祉療育病院障害児入所施設で子どもたちと交流。

「奈良は競争してでも学ぼうという気風が多少低い県」 県が率先した一年と荒井正吾知事がまとめ

今年を表す漢字に「学」を選んで発表する荒井正吾知事

今年を表す漢字に「学」を選んで発表する荒井正吾知事

荒井正吾知事は27日、年内最後の定例記者会見で今年の県政を表す漢字に「学」を選び、「優れた先駆者から学んだことを県政に反映させようと、この一字に頼って仕事をした1年だった」と振り返った。
荒井知事は「何事も学ばなければ前に進めないが、奈良は他と競争してでも学ぼうという気風が多少低い県だと思っていたので、県が率先してその姿勢を示してきた」と説明。今年うれしかった出来事に外資系高級ホテル「JWマリオット」の奈良市への誘致が決まったことなどを挙げ、「学び、努力してきたことが今年実を結んだ。来年も同じ気持ちで仕事をしていきたい」と話した。

【鹿角抄(コラム)】「春日若宮おん祭」参加が…下関で痛感した凶悪事件の重さ

私の代役で「春日若宮おん祭」に奉仕者として参加した同僚の神田啓晴記者(左)

私の代役で「春日若宮おん祭」に奉仕者として参加した同僚の神田啓晴記者(右)

17日朝。春日大社の摂社・若宮神社(奈良市)の祭典で師走の恒例行事でもある「春日若宮おん祭」に奉仕者として参加する予定だった。奈良らしい文化に触れる機会を前に心を弾ませながら歯を磨いていたところ、携帯電話が鳴った。
「山口に行ってくれ」。7年前に発生し未解決となっていた女子大生殺害事件で、山口県内で事件直後に交通事故死していた当時30代の男が、殺人などの容疑で書類送検されることになったため、その出張取材を命じられた。スーツケースに衣類などを詰め込み、祭りの雰囲気漂う街に後ろ髪を引かれながら、男の出身地である山口県下関市へと向かった。
JR新下関駅で新幹線を下り、車で現地へ。普段はのどかであろう住宅街には、既に多くの報道陣が詰めかけていた。「信じられない」「まじめそうだったのに」|。付近住民は口をそろえ、驚きの表情だった。弟と2人兄弟だったという男。実家は祖父母の代から商売を営んでおり、幼いころの元気良くあいさつする笑顔が印象的だったと聞いた。
事件発生から7年余りが過ぎ、容疑者が死亡していることで「迷宮入り」になる部分も多い。遺族は「犯人が見つかったという安堵感はある」としつつ、「言葉では表現できない怒り、悲しみ、憎しみ、苦しみをぶつける先がありません」などとコメント。どうして、この男が-。男の周辺を取材した記者自身も、この疑問への答えは結局見つけられなかった。
男の弟が実家があった場所に建て直した美容院には、「一身上の都合で閉店することになりました」との貼り紙があった。周囲に聞くと、最近になってから弟家族の姿も見かけられなくなったという。
事件は、たくさんの人々の人生を狂わせてしまう。事件取材、報道にあたるということの〝責任〟を、改めて痛感した。
(森西勇太)

【We are Sneaker Ages】奈良育英高校が準グランプリ校賞 西の京高校「満足できる演奏」

準グランプリ校賞に輝いた奈良育英高校。パワフルに歌い上げた

準グランプリ校賞に輝いた奈良育英高校。パワフルに歌い上げた

大阪市此花区の府民共済SUPERアリーナで25日に開催された高校・中学校軽音楽系クラブのコンテスト「第37回 We are Sneaker Ages」(産経新聞社・三木楽器グループ主催、大阪芸術大学グループ特別協賛)のグランプリ大会。奈良県内からは奈良育英高と県立西の京高が出場し、見事な歌と演奏を披露した。
「軽音楽の甲子園」と呼ばれるグランプリ大会は、8月の予選会を勝ち抜いた中学2校、高校18校の計20校が出場した。2年ぶり4回目の奈良育英高軽音楽部はヘビーメタルダンスユニット、BABYMETALの「THE ONE」、4年ぶり3回目の西の京高軽音楽部は歌手、JUJUさんの「やさしさで溢れるように」をそれぞれ演奏した。
奈良育英高は、楽曲の持つ壮大なスケールを見事に再現し、準グランプリ校賞に輝いた。西の京高も、熱のこもった演奏で観客を魅了した。
奈良育英高3年でキーボード担当の岡田典子さんは「アリーナの会場をイメージしていつも全力で練習してきた。本番では『THE ONE』のメッセージのように、メンバーの気持ちがひとつになった」。西の京高3年でアコースティックギター担当の永保実華さんは「不思議と緊張はしなくて満足のできる演奏ができました」と話した。

熱のこもった演奏で観客を魅了した西の京高校

熱のこもった演奏で観客を魅了した西の京高校

【やまと人巡り】池田和美さん(68) べっ甲細工工、「奈良べっ甲」時代に合わせ

%e6%b1%a0%e7%94%b0%e6%9f%8f%e8%97%bb%e3%81%95%e3%82%93%ef%bc%94 べっ甲細工工として「現代の名工」に選ばれた桜井市の池田和美(雅号・柏藻)さん(68)。自宅横の工房で作務衣を着込んで黙々とべっ甲に美しい模様を彫り込んでいく。「受賞は身が引き締まる思い。もっといい作品を生み出したい」とさらに上を目指す。
父は和菓子職人で、兄は貝彫刻師という職人一家に生まれ育った。16歳から大阪のべっ甲細工師の下で10年間、透かし彫りの技術を学び、昭和49年、大神神社の近くに「池田工房」を作り、独立した。
べっ甲はウミガメの一種タイマイの甲羅を原料としており、上之宮遺跡(桜井市)からは飛鳥時代のものとみられるべっ甲の破片が出土している。正倉院にも「玳瑁如意」が収められるなど奈良との縁は深い。そんなことから「日本のべっ甲は奈良が発祥」との思いで自身の作品を「奈良べっ甲」と名付け、次男の征二さん(36)と二人三脚で各地の百貨店で販売会を開いている。
彫刻に使うカッターは200種類以上で、すべて自作で大きさ、形も様々。伝統工芸を守り続けてきた足跡が道具にも表れている。作品は、以前は和装に合わせたかんざしや髪留めが大半だったが、今はブローチやネックレスなどのアクセサリーも作る。「時代に合わせたもの作りで技術を継承していきたい」と今後も奈良べっ甲の魅力を発信し続ける。  (啓)

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【やまと人巡り】南浦太市郎さん(64)  印伝製造工、「燻べ」技法を独自に復活

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一般的にはなめした鹿革にうるしで模様をつけたものが印伝として知られるが、「もともとそんな簡単なものではない」という。奈良時代に起源を持ち、鹿革をワラやマツを燃やした煙でいぶして染め上げる「燻(ふす)べ」。この技法を独自に復活させた。
この鹿革は軽くて丈夫で、いぶすことにより抗菌効果もあったため、戦国~江戸時代には武将の武具や侍が持つ財布、火消しの装束として使用されていた。
自宅横の工房は香ばしいにおいで包まれていた。染め上がった鹿革は山吹色や飴色で優しい色合い。その肌触りは赤ちゃんの頬のようになめらか。「一般的な印伝より手間暇がかかるし、復活まで試行錯誤を繰り返した。それだけに、その風合いは何にも代え難い」と自信を持つ。
短大を卒業後、地元の化学研究所に勤め、約3年間、土壌の分析をしていた。ところが、加工した鹿革に感動し、印伝製造工の道へ方向転換。「革をなめしたり染める工程では研究所の経験が生きた。人生はどう転ぶかわからない」
染色などの制作技術は伝承されず、ほとんど残っていなかった。独学で技術を磨き、今では東大寺の国宝に見られる文様の再現にも成功した。「伝統工芸は材料確保から技術継承まで、すべて難しい。まだ再現できていない文様もある。40年やってもまだまだ」。挑戦はこれからも続く。  (明)

「育児、職場…どちらあきらめなくていい」「新しい仕事、昇進オファー…迷わず進むべき」 村木厚子さんが講演

講演する村木厚子さん

講演する村木厚子さん

女性の活躍をテーマに前厚生労働事務次官の村木厚子さん(60)が奈良女子大記念館講堂(奈良市)で講演し、約250人が参加した。
奈良県が3月に策定した「女性の輝き・活躍促進計画」をより進展させようと企画した。

村木さんは「女性の活躍~あなたに贈るメッセージ~」をテーマに講演し、日本の出生率や女性の就業率などを諸外国と比較してグラフで紹介。「日本の女性は健康で、教育水準も高い。準備は整っており『もったいない国』だといわれている」と指摘し、「育児休暇も大切だが、職場復帰をしてからが大変。どちらもあきらめなくていい環境づくりに期待したい」と述べた。
また、働く女性に向けて「新しい仕事や、昇進のオファーなどがあれば、迷わず進むべき」とエールを送り、「階段を上れば、見えなかったものが見えるはず」と訴えた。
参加した生駒市の主婦、久保美智子さん(38)は「丁寧に仕事や家事をされている方だと思った。視野を広げるためにも、仕事をしていた方がいいのではと考えさせられた」と話していた。

「このままでいいはずない」「憲法改正で日本を取りもどそう」 大和郡山で櫻井よしこさんが講演

憲法改正を訴える櫻井よしこさん

憲法改正を訴える櫻井よしこさん

ジャーナリストの櫻井よしこさんが22日、大和郡山市のやまと郡山城ホール大ホールで、「憲法改正で、日本をとりもどす‼」をテーマに講演し、市民ら約1000人が耳を傾けた。
憲法改正への機運を盛り上げようと「美しい日本の憲法をつくる県民の会」が主催した。
講演で櫻井さんは、未解決のままの北朝鮮による日本人拉致事件などを挙げたうえで、「戦後、日本は現行憲法のもと米国に国防を任せきりにし、何もできない国になってしまった」と指摘。「このままでいいはずはない。私たちの未来の世代に申し訳ない」などと述べ、憲法改正の必要性を強く訴えた。

【奈良の食】人気店「洋食 春」が新大宮にバーガー、サンドの専門店

%e6%98%a5%e3%80%80%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc%e4%b8%ad%e6%9e%97%e5%a4%a7%e6%a8%b9%e3%81%95%e3%82%93 ならまち(奈良市)の人気店「洋食 春」が、奈良市大宮町の近鉄新大宮駅南側に、バーガーとサンドの持ち帰り専門店「春」を出店した。新たに開発した具材やこだわりパンを使った逸品で、オーナーの中林大樹さん(38)は「奈良の新しい〝おみや(土産)〟になれば」と意気込んでいる。
中林さんは福岡県北九州市出身。地元の洋食店で18歳のころから修業したが、20代前半のころ、仕事中に包丁で負ったけがのため、左腕の激痛に苦しむように。治療のため、病院探しを転々とし、たどり着いたのが奈良市だった。
結局、左腕は肘上から切断。だが、「『必ず春は来る』。だから、一緒にがんばろう」と奈良の病院長に励まされて移住。「お世話になった病院の人や奈良の人たちに恩返しを」と、平成23年10月、ならまちに「洋食 春」をオープンした。
「慣れれば右腕だけでも十分料理できますよ」と笑顔で話す中林さんは、スタッフの誰よりも仕事の手が速い。大和牛とヤマトポークの合い挽き肉を使った特製ハンバーグなどが評判となり、店は観光客だけでなく地元の人も通う人気店に。今年8月、イベントへの出店用に作った「ならまちサンド」が大好評だったことから、持ち帰り専門店オープンに向けて新たにメニュー開発に取り組んだ。
おいしさにほれ込んだ天然酵母食パン専門店「プルンニャ」(京都府城陽市)のオーナーを口説き落とし、小売りのみだった同店の食パンの卸販売に加え、オリジナルのバンズ開発を依頼。さらに、本店では出していないミンチカツに、「実は苦手」という奈良漬けを使ったタルタルソースをトッピングした「ならまちサンド」(税別1300円)と、本店で人気のハンバーグとミートソースをサンドした「はるバーガー」(ポテト付きで税別千円)の2品を作り上げた。

「はるバーガー」(左)と「ならまちサンド」

「はるバーガー」(左)と「ならまちサンド」

かぶりつくと肉汁があふれ出す「はるバーガー」は、チーズや目玉焼きのトッピングも可能。端までしっかりカツが挟まった「ならまちサンド」は、奈良漬けの甘みと食感が絶妙なアクセントになっている。
午前11時半から営業する「春」は、売り切れ次第閉店。日曜定休。注文を受けてから作るため、急ぐ場合は電話予約がお薦め。問い合わせは同店(☎0742・36・9115)。

【あっ、これ食べたい!】空気もおいしい 森の中のピザ屋さん「642PIZZA」

「642PIZZA」(奈良市学園南)は%e3%81%82%e3%81%a3%e3%80%81%e3%81%93%e3%82%8c%e9%a3%9f%e3%81%b9%e3%81%9f%e3%81%84%ef%bc%81%ef%bc%93%e3%80%80%ef%bc%96%ef%bc%94%ef%bc%92%ef%bd%90%ef%bd%89%ef%bd%9a%ef%bd%9a%ef%bd%81閑静な住宅街の中にある〝森〟の中にある。オーナーの山形香苗さんと友人らが、森を切り開き、店舗や薪窯などすべて手作りした。
ランチはサラダ、スープ、デザート、ドリンク付きのセット。午後1時半からは単品での注文もできる。
「毎日、薪窯に『頑張れ』と話しかけながら、窯の温度を見ている」という山形さんは、1枚ずつ丁寧にピザを焼く。使う粉の配合の研究を重ね、もっちりしながらもサクッとした食感の生地に仕上げられている。
「冷めてもおいしく食べられる生地にしている」(山形さん)ので、ピザが冷めてもまた違った味わいが楽しめる。23~25日は座席数限定で、午後6時からクリスマスディナーも特別営業(要予約)する。杵と石臼を使った「642PIZZAお餅つき大会」(要予約)も1月3日午前11時から開催予定で、餅つきに加え大釜で炊く豚汁とピザのセットも用意する。森の中で自然を満喫しながらの食事はとても癒され、お薦めです。  (朋)

【住所】奈良市学園南2-17|1
【連絡先】☎0742・55・2934
【ホームページ】http://office642.info/
【営業時間】午前11時~午後6時(ラストオーダー午後4時)。カフェタイムは午後1時半から
【定休日】火、水曜日と12月30~元日、1月4日、17~25日は休み
【メニュー】ピザセット(1800円~)、ドリアセット(1800円~)。午後1時半からは、セット以外に単品の注文も可能。マルゲリータ(1300円)、マリナーラ(千円)、リンゴのデザートピザ(1200円)、きのこドリア(千円)など。クリスマスディナー(3千円~)※全て税別
お餅つき大会(大人642円、小学生以下300円)。豚汁&ピザセットプラン(大人2千円、お子様セットピザ有り1400円、ピザ無し800円)※餅つき大会は全て税込
【特典】「あっ、これ食べたい!」の紙面の切り抜きを持参し、食事をすると1ドリンクプレゼント(2人まで)。1月日まで

【We are Sneaker Ages】奈良から県立西の京高校と奈良育英高校が出場 25日にグランプリ大会

「軽音の甲子園」と呼ばれる中学・高校の軽音楽系クラブコンテスト「We are Sneaker Ages」(産経新聞社、三木楽器主催、大阪芸術大学グループ特別協賛)の第37回大会。県内からは、県立西の京高校(奈良市)と奈良育英高校(同)の2校が25日、大阪市の大阪府民共済SUPERアリーナで開かれるグランプリ大会に出場する。本番を前に、両校とも練習に熱が入っている。

%e5%a5%88%e8%89%af%e8%82%b2%e8%8b%b1%e2%91%a1 2年ぶり4回目の出場の奈良育英高校軽音楽部は、「一音伝心」をモットーに練習に励んでいる。
メンバーは3年生7人、2年生4人、1年生1人の12人編成。大編成バンドや、5人編成バンドでロックを基本に、コピーだけでなくオリジナル曲も作り、さまざまな楽曲に挑戦しているという。部員のほとんどが初心者だったが、パートやフレーズごとの練習などに毎日重点的に取り組んできた。ギター担当の3年、岡畑美紗(みすず)さん(17)は「一音一音に心を込めて、気迫が前面に出るように演奏したい」と話す。
「去年グランプリに出られなかった悔しさをぶつけたい」と、演奏曲として選んだのは、ガールズヘビーメタルダンスユニット「BABYMETAL」の「THE ONE」。同大会でヘビーメタルを選ぶ学校は少ないといい、岡田典子部長(18)は「攻めの姿勢で臨みたい」と話す。
5月、この曲を演奏した映像を動画投稿サイト「YouTube」で配信すると、再生回数は2万5千回を超えた。「たくさんの方に見てもらっていると、良いプレッシャーになる。小さくまとまらない演奏を心がけられるようになった」と岡田部長。
大会ではトリを務める。「こんなチャンスはめったにない。奈良育英らしさを会場に響かせてグランプリを目指したい」と気合十分だ。

%e8%a5%bf%e3%81%ae%e4%ba%ac%e9%ab%98%e6%a0%a1%e2%91%a1 県立西の京高校軽音楽部は創部39年、部員60人以上の大所帯。礼儀を重んじながらも、和気あいあいとした雰囲気だ。代表の3年、永保実華さん(18)は「派手さはないが、メーンをしっかりと輝かせて、〝聴かせる〟ことができるのが西の京らしさです」と話し、高い歌唱力と息の合ったパフォーマンスでグランプリを目指す。
グランプリ大会出場は4年ぶり3回目。メンバーは3年生6人、2年生5人。毎日欠かさず個人、パート、バンドでの練習を行っている。メトロノームを使って「合わせる」練習を重点的に行うが、それだけでは難しい部分は部員同士で目をみて、呼吸を合わせる工夫をしているという。
演奏曲は歌手JUJUの「やさしさで溢れるように」。曲中には「ありがとう」という言葉もあり、永保代表は「日頃、支えてくれた人に向けてひとつひとつのフレーズを大切に届けたい」とする。
メインボーカルを務める3年、風元麻由香さん(17)は「息や音程を合わせることは重要だが、ボーカル3人の個性をより出せるようにしたい」と意気込んでいる。
顧問の千竃佑佳教諭(25)は「緊張する舞台だと思うが、後悔のない満足のいく演奏をしてほしい」とエールを送った。

【過労自殺】誰にでも起こりうること 判断力失い「楽になりたい」

過労自殺の経験を振り返る男性

過労自殺の経験を振り返る男性

電通の新人女性社員が過労で命を絶ってから、25日で1年になる。厚生労働省が今年初めて作成した「過労死等防止対策白書」によると、昨年度に労災認定された過労自殺は未遂を含め93件に上った。安倍晋三首相が長時間労働の是正に全力を挙げる意向を表明するなど、国も社会問題として対策を進めるが、一方で「過労自殺は弱い人間のすること」という認識も根強い。だが過去に過労から自殺を図った男性は「誰にでも起こりうること」と強調する。日本精神神経科診療所協会会長で精神科医の渡辺洋一郎氏も「疲労困憊に陥れば精神状態が鬱になるのは当然」として、不調が表れた場合の早期受診を呼びかける。  (藤井沙織)

「心身ともに強いと思っていた自分でも追い込まれた」と話すのは地方放送局で報道記者だった男性(48)。激務に追われた約20年前に自殺を図った。一命を取り留め、今は報道の現場を離れているが、部下が同じ状況にならないよう「現場をフォローできる管理職になりたい」と話す。
   ■失われた判断力
29歳の夏の金曜の夜。「死ねば楽になれる」とふと浮かんだ思いは、確固たる決意になった。
週末に実家で両親と食事をし、1人暮らしのマンションに帰ってから掃除をした。週明けの月曜日、ビニールひもを何重にも巻いて玄関上部の金具にくくり付け、脚立に上った。

「お父さんお母さん、ごめんなさい」。涙がこぼれた。職場からの連絡で家族に発見されたのは数時間後。ひもを何重にもしたことで首にかかる重さが分散され一命を取り留めた。
意識が戻ったときには「死ねなかったんだ」という思いがよぎったが、号泣する家族の姿を見て、ばかなことをしたと後悔した。残される家族の思いすら考えられなくなっていた。
■「やりがい」あった
望んで入った会社だったし、上司にも頼られ、やりがいも感じていたという。だが朝方まで働く日々が続き、次第に疲れ果てていった。「事故にあってけがをしたら休める」とすら考えるようになった。
自殺を図る前の数日間は、任された仕事で思うような成果を出せない中、「自分がやらないと仕事が進まない」と自分を追い込んでいた。しかし、自殺未遂後の1カ月の入院中、自分がいなくても職場は機能していた。寂しさは感じたが、「あんなに頑張らなくても良かったな」と思えた。
   ■経験を生かして
報道の現場に復帰後は過労自殺に関する取材を進めながら、講演会で「重要なのは管理職による現場の指揮」と過労自殺の防止を訴えてきた。「仕事を一人に背負わせない。行き詰まっている部下は休ませる。周囲が必要なフォローをするだけで、人は追い詰められずに済む」
8年前、激務に見舞われ鬱症状を再発した。家族と自分のため、「生きがい」ともいえる報道の現場を離れ、総務の仕事を選んだ。今では現場を支える裏方にやりがいを感じている。「この仕事をきわめ、現場をフォローできるいい管理職になりたい」

「強い使命感」共通 薄れる「支え合い」

「自分がやらないと仕事が進まない」と考えていた元報道記者の男性のように、過労自殺に至る人の共通点を「強い使命感を感じて限界を超える仕事に取り組み、疲労をため込む」と渡辺氏は指摘する。未然防止には、「互いに助け合える職場環境が必要」とする。
渡辺氏によれば、上司や同僚と支え合える関係にあれば、仕事を一人で抱えず相談でき、周囲も精神的な不調に気付けるが、近年は個人主義の影響で、こうした風土が薄れているという。
過労で鬱病を発症した場合、「この状況から逃げたい」と衝動的に自殺に至るケースが多い。渡辺氏は、「疲れているのに眠れず、好きなことが楽しめないという状況は危険。直ちに病院に行ってほしい」と訴える。
このほか、過労自殺では時間外労働の長さばかりが取り上げられるが、渡辺氏は「業務として必要な時間だと納得できなければ、基準以下の労働時間でも強いストレスを受ける」とし、時間の長さだけでなく、質も不調を倍増させる大きな要素と指摘している。

心境や対処法、漫画に ツイッター投稿に反響

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過去に「うっかり自殺しかけた」という汐街さんは、「死ぬくらいなら辞めればいい」という声に、「自殺への道は、本人の意思と関係なくつながってしまう」と主張する。
漫画では自殺に至るまでの心境や対処法のほか、自身が過労に苦しむ中で周りから掛けられた「目を覚ましてくれた言葉」を紹介している。汐街さんは「漫画を読んで、こういうこともあるんだと頭の片隅に入れてほしい」と話している。(産経WESTで全編を掲載)

【鹿角抄(コラム)】奈良市の火葬場移転 自治会の新たな問題、鮮明化 市は「話し合いで…」と静観

奈良市の長年の懸案だった火葬場移転問題が、ようやく動き出した。16日の市議会本会議で、移転関連費用8200万円を含む今年度一般会計補正予算案が可決された。市が建設費に当て込んでいる合併特例債は、平成32年度末までの工事完了が条件のため、予算可決はぎりぎりのタイミングだった。だが、行政手続きが前進した一方、地元では住民間の対立が深刻化するなど、新たな問題も表面化している。
奈良市白毫寺町にある「東山霊苑火葬場」は大正5年に開設した。老朽化は深刻で、冷却装置のない炉は1日8件の火葬が限界という。このため、市民の4人に1人は市外の火葬場を利用しているのが現状で、火葬場移転は長年、市の「最重要課題」だった。
だが、3月議会に市が提案した関連費用は、仲川市長が「再議」に付しても議会の承認を得られなかった。これを受け、市は市民説明会や専門家による第三者評価を行い、計画案も修正した。12月議会でようやく承認を得た仲川げん市長は、「取り組みが評価され安心した」と胸をなで下ろした。
だが、事業はこれからが本番となる。しかも、計画地の横井町に隣接する鹿野園町では、計画の賛否をめぐり地元住民の対立が鮮明化している。同町自治会では計画に賛成する自治会長、副会長が役員改選で解任され、反対派住民が新たな自治会長に選ばれた。
解任の正当性を主張する反対派に対し、賛成派は「不当な手段での解任は無効」と対立を深めるなど、コミュニティーの分断は深刻な状況となっている。市は「町内のことなので、話し合いで解決してほしい」と静観の構えだが、市の事業に端を発した住民間の亀裂は、決して浅いものではない。
市は今年度中に都市計画決定を行い、32年度末までの工事完了に向けて事業推進を急ぐ構えだ。議会承認が得られた事業といっても、事業実施にはやはり住民の理解が必要だ。今後の市の対応にも、注目していきたい。     (神田啓晴)

【やまと人巡り】技能競技大会銀賞に自信 県立高等養護学校2年、團孝明音さん(16)

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アビリンピックは障害のある人が日頃培った技能を互いに競い合う大会。ビルクリーニングは、会場の模擬オフィスで指定時間内に確実な清掃技術やマナー、安全に配慮した作業などの技能を競った。
学校の授業だけでなく放課後も練習を重ねたといい、「大会前は自信がなかったけれど、(銀賞を受賞し)自信が持てました」と笑顔を見せた。 (岳)

【やまと人巡り】「お客さまの楽しめる空間を」 奈良ホテル・シニアソムリエ、宮崎剛志さん(42)

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平成6年、奈良ホテル入社。20代後半から国内やヨーロッパのブドウ畑を巡り、ワインの知識を増やし続けた。25年にはバーテンダーの世界大会で3位となり、唎酒師の資格も有するというお酒のエキスパートの地位を確立している。
今年11月にはフランスのシャンパン愛好団体「シャンパーニュ騎士団」からシャンパンの啓蒙活動に貢献したとして「シュヴァリエ(騎士)」の称号を叙任した。「奈良ホテル歴代ソムリエの積み重ねとしていただいた称号。これからもお客さまの楽しめる空間を提供していきたい」。さわやかな笑顔をみせた。 (啓)

たっくんのバームクーヘン屋さん、再起のオープン クラウドファンディングで異例の集金

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同店のバームクーヘンは吉野産の鶏卵や五條産のはちみつを使ったこだわりの逸品。しっとりとした仕上がりが評判だった。
だが、今年9月20日午前9時ごろ、調理場から出火し、隣の牛乳販売店など3棟約180平方㍍を全焼した。はちみつを湯煎するコンロの火の消し忘れが原因だったという。幸いけが人はなく、佐原さんも友人の励ましで「何とか前を向き直すことができた」という。
店舗再開の資金を集めようと、11月末からクラウドファンディングを開始。今月14日時点で、目標額の倍以上にあたる総額167万円が集まっており、サイトを運営する「サイバーエージェント・クラウドファンディング」関西支社長の菊地凌輔さん(23)は「競争が激しいスイーツ部門で短期にこれだけ資金が集まるのは異例。多くのファンがいる証拠」と話す。
再開を機に、人気商品「春鹿バーム」(税込み1400円)などに加え、奈良のご当地悪役キャラ「ブラックス将軍」とコラボした新商品「ブラックスバーム」も開発中。「感謝の気持ちを忘れず、社会に貢献できる店にしたい」(佐原さん)と、30日午後には「森のカフェひがしむきガーデンズ」(奈良市)で再開後初のイベント「バームクーヘン解体ショー」も開く予定だ。
【メモ】
「たっくんのバームクーヘン屋さん」(奈良市大宮町2の5の2)は午前10時半~午後6時営業。日曜祝日は休業。問い合わせは同店(☎070・5346・5563)。%e3%81%9f%e3%81%a3%e3%81%8f%e3%82%93%e3%81%ae%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%98%e3%83%b3%e5%b1%8b%e3%81%95%e3%82%93%e2%91%a3

【バンビシャス通信】地域と育つチームを目指して 小学校でバスケット教室実施

子供にシュートの指導をするボイキン選手

子供にシュートの指導をするボイキン選手

プロバスケットボール選手を身近に感じてもらう活動の一環として小学校訪問を実施している。今月14日には大和郡山市立昭和小学校をルーベン・ボイキン選手と天理大出身の菊池広明選手が訪問し、バスケットボール教室を実施した。
準備運動、ボールと触れ合う練習、ドリブルやシュート練習を子供と一緒に行った。選手と触れ合う中で、子供からは笑顔があふれた。子供対選手の試合ではボイキン選手が3ポイントシュートを決めたり、ダンクをみせるなど大きく盛り上がった。
子供たちは「外国籍選手は手も身長もとても大きかった。ドリブルはとても難しかったけど楽しかった」。ボイキン選手は「ドリブルは手のひらではなく、指先を使うことを伝えた。教えることはとても好きなので、とても楽しかった。子供たちの素晴らしい将来を願う」と話していた。今後も学校訪問を続け、地域の方々とともに育つチームを目指す。
Bリーグは60試合のリーグ戦のうち22試合を終え、中地区6勝16敗で5位と厳しい成績だ。先週から3月中旬までの24試合はオーバーカンファレンスとして、東地区・西地区の全チームと対戦する。今週末はホームで東地区1位の群馬クレインサンダーズと対戦する。年内最後のホームゲーム、なんとしても連敗を阻止し、勝利で締めくくりたい。  (バンビシャス広報 和田真智子)
【試合結果】広島ドラゴンフライズ86―77バンビシャス(10日)▽広島ドラゴンフライズ73―70バンビシャス(11日)
【ホーム試合予定】群馬クレインサンダーズ戦=17日(土)午後6時、18日(日)午後2時▽ならでんアリーナ(奈良市中央体育館)

裁判所の植え込みに「DO NOT OPEN]と書いた不審物 一時周辺を交通規制

不審物の中をX線を使って調べる捜査員

不審物の中をX線を使って調べる捜査員

15日午前10時20分ごろ、奈良市登大路町の奈良地裁の職員から「『開けるな』と書いた不審な箱が裁判所の植え込みに置いてある」と110番通報があった。奈良県警の爆発物処理班が出動し、中身の確認を進めている。
奈良署によると、不審物は約10㌢四方で高さ約4㌢。新聞紙と透明のポリ袋で包まれていた。ポリ袋には「開けるな」の意味の英語「DO NOT OPEN」と赤色で書いてあった。
現場は近鉄奈良駅の東約200㍍の県庁や県警、税務署などが集まる官庁街の一角で、奈良公園に面している。この不審物の処理で県警は裁判所前の国道369号の交通規制を実施し、付近は一時物々しい雰囲気に包まれた。

【あっ、これ食べたい!】 morico labo. 隠れ家のようなお店だよ! 大人気は年1回の「ガレット・デ・ロワ」

ガレット・デ・ロワ(左奥)と季節のタルト

ガレット・デ・ロワ(左奥)と季節のタルト

奈良市法蓮町にある「morico labo.」。店主のmoricoさん(40)の自宅横で月に数日だけオープンする隠れ家のような店舗だ。
季節のタルトやクッキー、朝焼きで外側がカリカリなカヌレなど、焼菓子を中心に10種類ほどが並ぶ。
中でも大人気なのが、1月に予約制で販売されるフランス菓子の「ガレット・デ・ロワ」。アーモンドクリームをパイ生地で包み込んで焼き上げた焼菓子で、表面の柄には「太陽」「麦の穂」「月桂樹」があり、どれになるかはお楽しみ。お菓子の中には、小さな陶器の人形「フェーブ」が入っている。
パイ生地はサクッ、パリッとした食感で、しっとりとしたアーモンドクリームのやさしい甘さが絶妙。「フランスの伝統菓子を奈良でも広げたくて。今回も頑張って作ります」とmoricoさんはにっこり。「トースターなどで少し温めてから食べるのがお薦め」という。
年々人気が上昇し、前回は120個以上販売した。今回は1月12日に店頭で、13日からインターネットで受け付けを開始する。数量限定ですので、予約はお早めに。 (朋)

【住所】奈良市法蓮町(詳細は電話で問い合わせ)
【連絡先】☎090・1155・9509
【ホームページ】http://moricochan.exblog.jp/
【オープン予定日】12月16日、20日、1月12日、20日、27日、28日
【営業時間】午前11時~午後3時(売切れ次第終了)
【メニュー】ガレット・デ・ロワ(17㌢、3200円)、カヌレ(250円)、ウィークエンドシトロン(300円)、チョコとマロンと木の実のタルト(350円)、いちじくとくるみのタルト(300円)、珈琲とピーカンナッツのタルト(320円)、りんごのタルト(350円)、クッキー(150~200円)、メレンゲ菓子(100~150円)など

「全国でも例がない」  生駒市が〝おもいをかわす婚姻届〟 3年後が楽しみ…

「おもいをかわす婚姻届」

「おもいをかわす婚姻届」

新婚当初の思いを届けます―。奈良県生駒市は、結婚相手への気持ちを綴る便箋つきのオリジナル婚姻届を作成した。届け出時にメッセージを書いた便箋と合わせて提出すると、3年後に市が2人に郵送する。生駒市市民課によると同様の婚姻届は「全国でも例がない」といい、担当者は「夫婦の門出を祝い、まちの魅力向上につなげたい」と話している。
地域の風景やキャラクターをデザインした〝ご当地婚姻届〟が近年話題になる中、今回、市が作成したのは、「おもいをかわす婚姻届」。
婚姻届の左右には、夫妻が双方に向けてメッセージを書く便箋(A4判)がついている。便箋はミシン目に沿って取り外すことができ、付属の封筒(82円切手が必要)に入れて市に提出すれば、3年後の届け出月に、市から2人に郵送されるという。
作成は大阪市のデザイン会社の協力を得たといい、婚姻届の中面や便箋の表面には「2人をつなぐ」との意味を込めたハトや、顔を赤らめた新婚夫妻のイラストが描かれている。
転勤などで住所が変わっても、市に連絡すれば郵送先の変更も可能という。担当者は、「届け出を単なる手続きに終わらせず、今まで以上に互いを思いやる気持ちをはぐくんでもらえたらうれしい」としている。
「おもいをかわす婚姻届」は13日、市民課窓口で配布を開始。20日から受け付ける。問い合わせは市民課(☎0743・74・1111)。

橿原市長、「設置に賛成できない」  場外馬券・車券売り場計画に

奈良県橿原市の国道24号沿いに「場外馬券・車券売り場」の設置計画があることが13日、開会中の市議会で判明した。答弁に立った森下豊市長は「設置には賛成できない」との考えを表明。場外馬券場などの設置には地元の同意が必要ため、当面は設置できないとみられる。
市によると9月下旬に業者が市役所を訪れ、事業計画を説明した。国道24号沿いの映画館が入っている建物内での開設を計画しており、広さは計約1600平方㍍。地方競馬の馬券と、競輪の車券を販売する複合型施設で、1日あたりの来場者は約500人を想定しているという。
市によると、業者から事前の相談はなかったといい、「計画地近くには学校などがあり、教育委員からは『施設の設置は好ましくない』との意見も聞いている。計画には交通、防犯、環境上さまざまな問題があると判断している」としている。
地元住民からも反対の声が多いといい、この日の議会で答弁に立った森下市長は、「市としてはふさわしくない施設。何百人もの人が集まることを考えると、賛成はできない」と述べた。

障害者の虐待被害26人 奈良県の27年度調査 前年度比12人増

平成27年度に家族や福祉施設職員から虐待を受けた障害者は前年から12人増の26人だったことが、奈良県障害福祉課の調査で分かった。今年7月には相模原市で障害者施設の入居者19人が刺殺される事件が発生しており、奈良県は福祉関係者らへの注意喚起や啓発を進めている。
県によると、27年度に県障害者権利擁護センターや市町村虐待防止センターに寄せられた障害者虐待の通報・相談は計58件あり、うち20件(26人)が虐待と認定された。虐待を行った人は、家族などの「養護者」が14件(前年比2件増)で最多だった。次いで障害者福祉施設従業員4件(同2件増)、勤務先などの「使用者」2件(同2件増)だった。
虐待の内訳(延べ件数)は、殴るなどの「身体的虐待」13件▽貯金を使い込むといった「経済的虐待」12件▽「心理的虐待」4件▽「放棄・放置(ネグレクト)」2件▽「性的虐待」1件-だった。警察が対応したケースはなかった。
県は障害者施設の職員や、相談を受ける市町村職員らを対象とした研修を開催しており、県の担当者は「虐待防止には、何が障害者への差別にあたるのかを知り、意識を高めることが重要。今後も啓発活動に力を入れる」としている。

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障害者への不当な扱いをめぐっては県が今年4月、障害者への差別を禁じる「障害者差別をなくす県条例」を施行した。問題解決への具体的なアプローチ方法を定めたほか、悪質な事業者や施設名の公表を決めた。
県によると、これまでは障害者差別に関する相談が県や市町村に寄せられても、「個別対応にとどまっていた」(県担当者)といい、態勢が不十分との批判があった。
4月に施行された県条例では初めて、障害者差別に対する相談の流れを規定。まず県の専門相談員が対応し、解決が難しい場合は学識経験者らで構成する「県障害者相談調整委員会」が検討し、助言などを実施。障害者への差別に該当する行為の疑いがある当事者が同委員会の調査を拒否するなどした場合には、知事が勧告し、従わなければ当事者名や事案の概要を公表するという。
さらに、条例では具体的にどんな言動が障害者差別にあたるかも明示している。たとえば、障害を理由に採用・雇用を拒む▽車いすを利用している身体障害者のタクシー乗車を拒否する▽盲導犬を伴った視覚障害者の入店を拒否する-などが「差別」に該当するという。
県条例の制定に尽力した「障害者差別をなくす条例推進委員会」の清水辰馬事務局長は、「これまで多くの障害者が相談をまともに取り合ってもらえず、苦しい思いをした。行政の相談態勢が確立された意味は大きい」と評価。一方、「まだ理解不足から、不当な扱いや虐待を受ける障害者は少なくない。条例を多くの人に知ってもらい、差別を減らしたい」と話した。

奈良マラソンに1万7000人 冬の大和路駆け抜ける

奈良マラソンで、参加ランナーは大和路を元気いっぱいに駆け抜けた

奈良マラソンで、参加ランナーは大和路を元気いっぱいに駆け抜けた

奈良市のならでんフィールド(鴻ノ池陸上競技場)を発着点とする「奈良マラソン2016」(同実行委員会主催)が開催され、全国から集まった約1万7千人の市民ランナーが冬の大和路を駆け抜けた。
奈良マラソンは今年で7回目。10日に3㌔ジョギング、11日に10㌔とフルマラソンが行われ、荒井正吾知事の号砲を合図にスタート。11日の奈良市は最低気温1・2度と厳しい寒さの中、ランナーたちは平城宮跡や興福寺などの名所を眺めながら走った。
フルマラソンを2時間40分56秒で完走した広陵町の大学職員、前田和良さん(38)は「10月に長男が生まれ、父としての初レースで頑張りました。来年は優勝を狙えるように、また一から練習し直します」と話していた。

フルマラソンは、男子の部では王寺町の平田治さん(39)=TEAM奈良=が2時間27分50秒で2年連続5回目の優勝を果たした。女子の部では、大阪府枚方市の床呂沙紀さん(22)=関西外国語大=が2時間44分5秒の記録で初優勝した。

【鹿角抄(コラム)】言葉は大事、心はもっと大事 夜間中学文化祭を訪ねて…

10月末、奈良県天理市で開かれた「天理の夜間中学文化祭」をのぞいてみた。今年で開校37年の市立北中学校夜間学級には、戦争や家庭の事情で教育を受けられなかった生徒40人が学ぶ。年齢は20代前半から、最高齢は97歳。国籍も日本だけでなく中国、タイ、ベトナムとさまざまだ。当日は生徒手作りの中華粥やバナナ春巻きなど各国の料理が販売され、多くの来場者でにぎわった。
会場には生徒が書いた作文を展示する一室があった。その中で、朝鮮半島出身の80代の女性が書いた文章が、強く印象に残った。
戦争の影響で教育を受けられず、差別も経験したという彼女は作文に、文字の読み書きを学んで「引っ込み思案」だった性格が変わった喜びを綴るとともに、文字に苦労する仲間との交流を振り返りながら、こう書いていた。
「ことばはうまく使えなくても、一緒に勉強しているうちに、なんとなく何が言いたいのか、わかってくるもんなんですねえ。ことばはしらなくても、心は通じる。ことばも大事やけど、人の心はもっと大事やと思うようになりました」
読み書きができる喜びをかみしめながら、「心はもっと大事」と書いた彼女の文章に、強く胸を打たれたと同時に、改めて「心が通じる」ということの意味を考えてみたくなった。
人間のあらゆる活動は、言葉を介することで成り立っている。仕事上のやりとり、友人との交遊、一人で思索にふけるときも、言葉がその中心的な役割を果たしている。
一方で、心が通じるというのは、言葉以前のところで意思疎通ができるということなのだろう。言葉を介さなくても、相手が考えていることや感じていることが分かる、つまり、それだけの想像力や思いやりが働く、ということなのだと思う。
彼女の作文に出合って感じたのは、日ごろ、言葉は通じていても、心が通じていない人間関係が多くあるのではないか、ということだった。
「心のつながり」などというと、今の時代には古くさくて笑われそうな響きもあるが、そんな時代だからこそ、真剣に思いめぐらせる価値があるのだと、強く思う。     (浜川太一)

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